東方心闇録   作:ゆっくり祐一

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はい、PCで編集するのが面倒になってきたので、iPadにキーボードをつないでメモ帳に書いたのをペーストして投稿しています。

PCはあくまでも動画編集用や動画閲覧、何か調べ物をしたりとかに使っていく予定です。

とまあ、身の上話はいいとして・・・早速本編へと行きましょうか。

それでは本編スタートです!


第21話 表と裏の力の差

 

〈三人称視点〉

 

「さて、これで流れが変わったわね。表の私、こっちに彼を引き渡しなさい」

 

心の闇の十六夜咲夜が現れ、闇レミリアはレミリアにそう提案を出す。

 

「愚問ね。私が祐真を渡すとも?」

「・・・それなら仕方ないわね。咲夜」

「わかりました」

 

闇レミリアがそう言うと、闇咲夜が動き出す。

 

「っ! 咲夜、祐真と魔理沙を連れて安全な場所に行って手当てをしなさい!」

「し、しかし! お嬢様・・・!」

「咲夜、これは命令よ。一刻も早くここから遠い場所に行きなさい!」

「っ! わかり、ました」

 

咲夜は、何もできない自分に歯がゆさを覚えながらも、レミリアに言われた通りに行動を開始しようとする。しかし、

 

「させないわよ? 咲夜!」

「かしこまりました」

 

”闇レミリア”がその行動に待ったをかけるように”闇咲夜”に行動を指示する。いつの間にか咲夜の前に立ちふさがるような形になった。

 

「さて、表の私。初めまして・・・と言うべきかしら?」

「・・・ええ、出来れば会いたくなんてなかったんだけれどね」

 

互いの咲夜は、持っているナイフを構え、戦闘態勢をとる。少しでも動けば、持っているナイフを投擲すると言わんばかりに、にらみ合いが続く。そんな緊張感が周りに広がっていく。

 

「どうしたのかしら? 攻撃してこないの?」

「お望みとあらばやってあげるわ」

 

「「【奇術】ミスディレクション!!」」

 

それは同時だった。二人の咲夜の放った弾幕は互いに衝突しあいそのままかき消されて行った。

 

「あらあら、表の私の実力はこんなものなのかしら?」

「そっちこそ、裏のわたしの実力はそのていどなのかしら?」

「・・・言ってくれるわね」

「相手が私って言うのは・・・やりにくいものね」

「あら、弱音かしら? 言っておくけれど、こっちの方が良かったと思うわよ? あなたに、心の闇のお嬢様を倒せるのかしら?」

「そ、それは・・・」

 

咲夜は言葉に詰まった。心の闇の咲夜が言っていることは事実だ。咲夜には自分の主人であるレミリアを倒すことなんてできなかった。

 

「お嬢様に感謝することね。もしもお嬢様があなたと戦いたいと言ったら、あなたは防戦一方で死んでいたかもしれないわよ?」

「くっ! 次は・・・これよ!」

「・・・諦めが悪いわね。まあ、どんな攻撃かなんて言うのはある程度把握はできてるけども」

 

「「【幻象】ルナクロック!」」

 

またも同じ技を繰り出される。しかし、先ほどと同様に両者の攻撃はかき消されていく。

 

「こ、これもダメなの?!」

「無駄よ、私はあなたなんだから、あなたが次に使うスペルカードだって把握することなんかたやすいものよ」

「それに、2枚のスペルカードを使っただけで、私とあなたで力の差は歴然だと思うのだけれど・・・?」

「そ、それでも・・・私は」

「・・・はぁ。仕方ないわ。なら、見せてあげるわ」

 

「【幻世】ザ・ワールド」

 

刹那、世界の時間が止まった。その中で、動くのは”闇咲夜”のみ。

 

「さて、あなたはこの数を捌ききれるのかしらね?」

 

そう言いながら、”闇咲夜”はナイフを投擲する。ある程度の量のナイフを投擲し終えると。

 

「そして時は動き出す」

 

その言葉とともに、止まっていた世界に色がつき、世界の時が再び動き出す。

 

「っ!?」

 

驚愕の表情に包まれた咲夜は、慌てて飛んでくるナイフを回避する。しかし、

 

「ぐっ!?」

 

いくつかのナイフが咲夜の体を掠っていく。

 

「な、なぜ・・・時間が」

「なぜ、ね。簡単よ。姿形は同じでも、中にあるものは違う。中にあるものが同じなら、あなたも止まった時間の中でも動けるわ。でも、中にあるのは心の闇の人格。似て非なるもの。だから時間が止まった時、あなたの時間は止まったのよ」

「・・・今の話だと、私が時間を止めればあなたの時間は止まるってことよね?」

「・・・単純ね。今の話を聞いたからって、自分も同じようにザ・ワールドを使おうとしたって無駄よ。そんなことは私がさせないわ」

 

二人の咲夜は再びナイフを構える。戦況は”闇咲夜”の方が有利な状況にある。一方の咲夜は危機的状況にあるのだった。

 

 

 

〈紅魔館ー地下〉

 

「・・・何の音だろう?」

 

地下の一室にはレミリアの妹のフランが本を読んでいた。最初は集中して読めていたが、途中から聞こえてきた音によって集中力が切れていた。

 

「また魔理沙とかがパチュリーのところで暴れてるのかな?」

 

読んでいた本を閉じ、部屋の入り口まで歩みを進める。

 

「もー、せっかく今いいところだったのに・・・ちょっと様子を見てこようかな?」

 

そう言ってドアノブに手をかけようとした瞬間、

 

「困るなぁ・・・まだ時期じゃないんだけど」

「っ!?」

 

背後から聞こえてくる声に思わずその場から飛び退いたフラン。

 

「だ、誰っ!?」

「誰だっていいじゃないか。そんなことより、今この場から出ていかれるとのちの計画に影響を及ぼすからやめてほしいんだよねぇ」

 

その場にいたのは、黒いローブを身にまとった人物。声からして男だろうとフランは判断した。

 

「計画?」

「おっと、つい口が滑ってしまった・・・仕方ない。ここは口封じのためにも・・・君の心の中を覗かせてもらうよ」

「っ!?」

 

一瞬、フランは自分の中に何かが入り込んでいくような感じを覚た。そしてしばらく悪寒が止まらなくなりその場から動けなくなった。

 

ローブをまとった男だろう?は少し間を開けると、

 

「なるほど・・・これは予想よりもいいものをもっているみたいだ。これは使わないてはないね」

「な、何を言って・・・」

「なに、君の中にある”狂気”を有効的に使わせてもらおうと思ってね。彼が一時的に押さえ込んだみたいだけど、それを外させてもらおうよ」

「まっーー!?」

 

言葉を発そうとしたした瞬間、とてつもない負の感情がフランの全身を駆け巡った。余りの不快さに彼女は照っていられるのも精一杯になってしまい、ついにそのばにたおれてしまった。

 

「ふふっ、さてと。君が目覚める頃には、すでに君という存在がなくなっているかもしれないけど、気を悪くしないでね。これも彼を堕とす為だからね。恨むんなら彼を恨んでね」

 

そんな言葉を聞いた瞬間、フランは意識を失ったのだった・・・




いかがでしたか? ちなみに今どれくらいのないようなのかというと、茶番劇の第2話「力の差を乗り越えろ」の中頃部分までです。それにプラスして、第3話の伏線を入れてみました。実際茶番劇ではこの伏線を入れてなかったので、急展開になってしまったので、小説版では入れるようにしました。

次回はレミリアの戦いになります。一応茶番劇をベースに編集していくつもりです。第2話分書けるといいなw

次回「力の差を乗り越えろ」

誤字脱字等があれば報告お願いします。

次回もゆっくりしていってね!

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