東方心闇録   作:ゆっくり祐一

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作「ゆっくり茶番劇の序章部分まで行くのに何話かかるんだろうなー」

祐「それは作者次第だろ」

作「まあ大まかな人物を超適当に流せばすぐにでも始められるよ?」

祐「それはやめろ」

それでは本編スタート!


第3話 八雲紫の強制排除(前編)

魔理沙との初弾幕ごっこを勝利で納めてから数日経過した。その数日間は特に大事になるような出来事はなかったものの、二回ほど魔理沙が俺に弾幕ごっこを挑んできたりしたな・・・まあその二つとも俺が勝利したわけなのだが。その時に霊夢から、

 

『アンタ、そのスペルカードだけじゃなくてもっと作っておいた方がいいわよ? スペルカードは多いに越したことはないし』

 

そういわれて、魔理沙が来ない日はスペルカードを作っていた。後は・・・人里に連れていかれて買い物の荷物持ちをさせられたり。

 

「ふぅ・・・とりあえずこんな感じかな?」

 

今現在、俺は境内の掃除をやっていた。霊夢に押し付けられたのだ。

 

『居候するわけだからそれなりに手伝ってもらわないとね』

 

その霊夢は今縁側でお茶を飲んでいた。ただ自分が休みたいための口実だったのでは?とか今更考えてしまう。

 

「霊夢ー、掃除終わったぞ」

「あら、ご苦労様」

 

縁側で霊夢に報告し終えると、近くに座ってお茶を貰った。

 

「ふぅ・・・一仕事終えた後に飲むお茶は格別だなー」

「何年寄り臭いこと言ってるのよ・・・」

「そういいたい気分なんだ。それよりも、聞きたいことがあるんだよ」

「? 何よ?」

「いや、霊夢とか魔理沙ってどんな能力持ってるのかって」

 

幻想郷で霊夢や魔理沙と出会って一週間近くは経つが、能力に関することを全く聞いてないような気がしなかった。それに自分の能力だっていまいちよく分かってないし、この際だから聞いてみるか。

 

「・・・あー、そういえば言ってなかったわね。私は空を飛ぶ程度の能力よ。んでもって魔理沙は魔法を使う程度の能力よ」

「へぇー、魔理沙はなんとなくわかるとして、霊夢は空を飛ぶ程度なんだな」

「これでも便利なのよ」

「・・・ちなみに俺の能力ってどんな感じなの? 異世界を巡れるのはわかるんだけど」

「そうね・・・」

 

そういうと、霊夢は俺を凝視し始めた。俺はその視線に耐えかねて死線を横にずらしていた。

 

「・・・! へぇ・・・」

「何かわかったのか?」

 

突如霊夢がそんな声を出したので俺はそう聞いてみた。あの反応からして何か凄い能力だったのだろうか?

 

「結論を言うわ。祐真の能力は二つある」

「二つ? 二つも能力があるのか?」

「ええ、結構珍しいケースよ。普通は一人につき能力が一つなんだけど」

「それで、一体どんな能力なんだ?」

「一つは、祐真が言った通りの”ありとあらゆる世界を巡る程度の能力”そしてもう一つは・・・」

「もう一つは?」

「・・・”記憶し再現する程度の能力”よ」

「・・・チートじゃね?」

 

記憶し再現するって、記憶さえしてればそれを再現することが可能ってことじゃんか。

 

「正直、二つともチートに近い能力よ。そんなの二つも持ってたら、間違いなくあいつに目をつけられるわ・・・」

「あいつ? それってもしかしてさ・・・そこにいるやつか?」

「え? どこにいるのよ?」

 

霊夢はあたりを見渡すが見えていないようなしぐさをしていた。どうやら本当に気付いて内容だった。

 

「・・・・・・」

 

俺は考え込むと、懐にあるご都合主義の無限道具袋からあるアイテムを取り出した。

 

「何・・・それ?」

「・・・どくばりだ。あっちの世界の武器。6本くらいあれば十分かな」

 

そういうと、気配のあった場所に向かってそれを思いっきり投げつける。その瞬間、そこにあった何かが動いた。

 

「全く、いきなり攻撃するのはどうかと思いますわよ?」

 

その場にあった風景がパックリと割れ、中から一人の女性が姿を現した。その女性の左肩には先ほど投げた毒針が二本刺さっていた。

 

「黙れ。さっきからコソコソ見てやがって。俺はそういうことをされるのは嫌いなんだよ」

「あら? それは失礼しましたわ。私としては幻想郷にやってた外来人がこの幻想郷にとって危険を及ぼす存在かを確認してたのですわ」

「だったら堂々と来ればいいだろ? コソコソとストーカーみたいに付きまとわれる身にもなれってんだよ。霊夢、この胡散臭そうなやつは誰なんだ?」

「・・・はぁ、こんなタイミングよく来るとは思わなかったわ・・・こいつは八雲紫、幻想郷を作ったスキマBB「霊夢、何か言ったかしら?」妖怪よ」

 

何か言いかけた霊夢にそいつ。八雲紫は黒い笑みを浮かべてそれを阻止した。

 

「それで? そんな妖怪が俺に何の用だ?」

「用、ね・・・そうね・・・用件は――――

 

―――神崎祐真、あなたを幻想郷に害を及ぼしかねない存在として殺しに来たのよ」

 

「っ!?」

 

八雲紫から放たれた殺気を受けた俺は、一瞬ひるんでしまった。実力としては、中ボス以上ラスボス並みの力を持っていることは容易に理解できた。

 

「ちょっ、紫! 祐真は何もしてないでしょ!? 何で殺すのよ!

「霊夢、あなただってわかってるはずよ。神崎祐真の二つの能力は危険なことぐらい」

「だからって、何もしてないやつを殺すのはどうかと思うわ!」

「聞き分けのないことを・・・仕方ない、多少荒っぽいことになるけどこうするしかないわね」

 

そういうと、八雲紫は手をあげた。すると、先ほどと同じ空間の中から別の女性がやってきた。

 

「ぐっ!?」

 

瞬間、俺はものすごい勢いで地面にたたきつけられた。目だけ上をあげてみると、そこには先ほど出てきた女性が俺の頭をつかんで地面にたたきつけていた。

 

「紫様、お怪我は?」

「針みたいなのが刺さったけど、特に問題はないわ。それよりも藍、その子の処分お願いできる?」

「はい、わかり「・・・嘗めんなよ?」っ!?」

                  

物凄い力でたたきつけられたが、所詮は”その程度”の力でしかなかった。八雲紫よりもこっちの方はただの中ボス並みだ。ならこんなの余裕で振り切れる。

 

「こんなの、今までの奴に比べたらまだましだ」

「くっ! 大人しくしろ!」

 

再び攻撃を繰り出そうとする藍と呼ばれた女性。しかし、攻撃には多少の隙があった。

 

「甘い、【火球・魔の4】メラガイア―!」

「なっ!?」

 

藍が攻撃をした直後、俺はスペルカードを発動した。彼女は視界に現れた巨大な火の玉に驚きを隠せないでいた。その炎はそのまま藍を包んでいった。悲鳴が上がるがそんなのは気にしない。殺されかけたから逆にやり返した、正当防衛だ。

 

「藍! くっ! やっぱりあなたは危険な因子だわ」

「危険? はっ、そっちが殺しに来たんだろが。俺は自分の身を守った。正当防衛が成立するだろ? それに安心しな。別に死んでなんかない」

 

火球が当たった場所を指す。そこにはところどころから煙が出てその場に立ち尽くす藍の姿があった。

 

「・・・いいわ、私が直々に殺してあげるわ」

「殺せるものなら殺してみな」

「ちょっ! 紫やめなさい! 祐真も挑発に乗らないの!」

 

霊夢はそういって俺ら二人の仲裁をしようと試みる。だが俺もあいつも仲裁を聞く耳を持っていない。

 

「売られた喧嘩は買わないとな。後悔しても知らないぞ? 八雲紫」

「人間如きに私の相手が務まるとでも? いいわ。幻想郷のルールには外れる形になるけども、弾幕ごっこじゃない殺し合いをしましょうか?」

「上等だ、こっちは今まで命を懸けた戦いをしてきたんだ」

「でもまずは、外野がうるさいから聞こえないようにしましょうね」

 

そういうと、八雲紫は俺らの周囲に巨大な結界を展開した。すると、外にいる霊夢の声が全くと言っていいほどに聞こえなかった。

 

「周囲の音は消したわ。それと、周りから内側は見えないようにしたし。ここなら暴れても外に干渉することはないわ」

「なんで、そこまでする?」

「・・・霊夢にあなたの無残な姿を見せないためよ。見せたらあの子が壊れるもの」

「なんだ、そんな理由か」

「そう、最後に言い残すことはそれでいいのね?」

「何を言ってる、俺は死なない。逆にお前を倒す!」

 

そういって、俺は道具袋から武器を取り出した。それは、異世界で大変お世話になった伝説の剣。

 

「「さあ、はじめよう(ましょう)。殺し合いを!」」

 

俺の生死をかけた戦いが幕を開けたのだった。

 




作「今回使った呪文メラガイアーはメラ系統最強の呪文です。順番はメラ→メラミ→メラゾーマ→メラガイアーの順です。ちなみにどくばりはその名の通りの武器です」

祐「無限道具袋はドラクエの中の「ふくろ」でお馴染みのあれです。伝説の剣については次回の方で」

作「そういえば今回藍の扱いがひどかったですね・・・物語の上で仕方なかったことです」

次回「八雲紫の強制排除(後編)」

誤字脱字等がありましたら報告お願いします。

次回もゆっくりしていってね!
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