祐「まあ、スペルカードなくしたら書きずらいな」
作「・・・いっそのことスペルカードを使うけど弾幕の威力は殺傷力有りの方向性で行きますかね」
祐「それでいいと思うぞ」
と言うことで、本編スタートです!
「さて、どうしたものか・・・」
右手に握る剣・・・かつて俺の使っていた「王者の剣」を強く握りしめながら八雲紫と対峙してた。実力をRPG表記で示すなら中ボス以上ラズボス並みだ。正面から攻撃に行ってもまともにダメージを与えられないだろう・・・
「あら、来ないのかしら? さっきはあんなに大見得を張っていたのに」
「こっちにも色々あるんだよ」
「そう、なら先にこっちから行かせてもらうわ! 【廃線】ぶらり廃駅下車の旅!」
「っ!?」
すると、紫の背後から使われてないであろう電車が現れ、俺に向かって直進してきた。あんなのまともに食らったら死ねる自身があるな・・・それが常人ならな。
「【剣技】真空斬り!」
迫りくる電車に向かって剣を振り下ろした。すると、向かってくる電車は見事に真っ二つになった。
「へぇ・・・電車を真っ二つにね」
「これぐらいならまだ楽だ」
「じゃあ、これはどうかしら?」スッ!
「っ、面倒だなその奇妙な裂け目」
紫はその裂け目の中に姿を消した。だがこの空間のどこかに潜んでいるのはわかる。本当に面倒だ。
「ちっ、どこに行った」
「後ろよ」
「っ!?」
背後を振り返ってみると、そこには至近距離で弾幕を放つ紫の姿があった。
~紫視点~
「まさか、電車を真っ二つにするとは思わなかったわ・・・」
スキマの中で私はそうつぶやいた。通常なら避けたりするのだが、彼こと神崎祐真は避けることもなく、ただ剣で真っ二つにして見せた。やはり、この人間は異常だ。幻想郷にとって危険人物である。
「でも、さすがにスキマに入ったら手出しすることはできないみたいね」
私を探す彼の姿を見てると面白いわね。でも、そろそろ死んでもらいましょうかね。
「ちっ、どこに行った」
「後ろよ」
「っ!?」
背後を振り向いた彼は私が至近距離で展開した弾幕を見て驚いているようだった。
「ふふっ、これでチェックメイトよ」
「それは、どうかな?」
「っ!? カハッ!?」
瞬間、腹部に衝撃が走った。下を見るとそこには彼の姿があった。
~祐真視点~
「あっぶね・・・ピリオムがなかったら結構深手のダメージを受けてたかもな」
紫は俺が目の前で攻撃をしたことに驚きを隠せていなかった。
「な、何で・・・あの弾幕をどうやって・・・」
「攻撃の直前に、瞬足呪文を使わせてもらった。後は向かってくる弾幕をゴリ押しで消した。ちなみにお前に使った攻撃はせいけん突きだ」
突いた拳をそのまま押してやると、紫はものすごい速さで後方に吹き飛ばされた。
「【氷結・魔の5】マヒャデドス!」
追い打ちをかけるように吹き飛ばした方に向けて呪文を放つ。瞬間、紫を中心に巨大な氷の塊が覆ってくだけた。
「さて、じゃあそろそろとどめと行きますかね。【火炎・魔の4】ギラ「そこ!」―――っ!?」
スペルカードを唱えようとした瞬間、紫の声とともにそれはさえぎられた。再びスペルを唱えようとカードを取り出す。
「――――――っ!?(声が出ない!?)」
どんなに大きな声を出そうとしても、俺の口から声を発することはなかった。何が起こったのかわからない俺に紫は、
「・・・どうやら当たりだったみたいね。あなたのその呪文は、声・・・基音を発することによって使える代物ね。だったら簡単よ。私の”境界を操る程度の能力”であなたの声の境界を弄らせてもらったわ」
「!?(境界を操るだって?! そっちの方がチートじゃねぇかよ)」
しかし、声が使えないか・・・これじゃあ呪文が使えないな。
「っ!」
「ふっ、無様ね・・・声がなければあなたの攻撃手段はただの弾幕か、その剣での攻撃しかできない」
紫は弾幕を放ちながら俺に詰め寄る。防戦一方なのは目にめてわかる。
「――!(なら、これならどうだ!)」
剣を強く握りしめて十字になるようにふるった。
「何をしようと無駄・・・!?」
紫の余裕の表情が一気に崩れ去った。なぜなら、十字に振るった剣の攻撃が大爆発を起こしたからだ。
「―――」
「・・・グランドクロス。要は呪文だけが封じられたんだ、だったら魔力を必要としない攻撃や祈り系統の攻撃ならまだ勝機は十分にある・・・なるほどね」
声が出ないので口パクでそれを表現したら、意外と通じたようだった。紫の表情はいまだに驚きの表情にとらわれていた。
「――!(【剣舞】剣の舞!)」
「っ!? 本当に厄介ね! あなたの攻撃は!」
だが、やはり呪文がない分攻撃がいくらか劣る。大技を使うにも限界がある。かといって接近戦に持ち込んでも逆に返り討ちにされるのがおちだ・・・
「(せめて、声が使えればな・・・うん?)」
ふと、ある言葉が脳裏をよぎった。
『一つは、祐真が言った通りの”ありとあらゆる世界を巡る程度の能力”そしてもう一つは・・・』
『もう一つは?』
『・・・”記憶し再現する程度の能力”よ』
『・・・チートじゃね?』
「(これだ!)」
記憶し再現する程度の能力、簡単に言えば記憶したものをほぼなんでも再現可能と言うことだろ?だったら・・・
「(あの能力を再現するだけ!)」
「動かないということは、死ぬ覚悟ができたのかしら?」
俺の考えていることをわかっていない紫はそういって俺に弾幕を放出する。密度が濃いな・・・着弾する前に能力を使わないと!
~紫視点~
「呪文を封じてもここまで強いとは・・・これは本気で行かないと」
境界の能力を使っても彼の攻撃は先ほどまでと大差ない攻撃だった。これはもう短期決戦しないと私が負ける可能性があるかも・・・
「―――」
「動かないということは、死ぬ覚悟ができたのかしら?」
何やら考えている様子の彼はその場から動くことがなかった。ようやく決心して殺されてくれるのか。そう思い私は弾幕を展開する。なるべく彼が苦しまないように一瞬で死ねる威力の弾幕を。
ドオォォォンン!!!
そんな音共に、彼のいたところで轟音が響き土煙が舞った。
「ふっ、これで終わりね。あー、霊夢になんて言おうかしら?」
既に死んだ人間に私は興味を示す必要性がなかったために土煙に背中を向けるようにしていた。ただ、それが間違いだった。
「おいおい、まさかあれで俺を殺せたと思ってるんじゃないだろうな?」
「っ!?」
まさか、あり得ない。だって、あの弾幕をまともに受けて立ってられるというの!? それに、何で声が出てるの?! 私の境界の力でも操れなかったの!? そんな思いを頭の中で巡らせながら振り返ってみると、そこには煙の中から出てくる神崎祐真の姿があった。
~祐真視点~
「ふぅ、無事に成功したみたいだな」
土煙の中から出た俺は軽く手を伸ばした。振り返っていた紫はやはり驚きの表情を作っていた。
「な、何で声が・・・」
「・・・これが俺の能力の一つ、記憶し再現する程度の能力の力だ。最も、この能力には弱点もあるが」
「・・・! まさかその能力で、私の能力を再現して声を戻したというの!?」
「正解、それに、弾幕はお前のあのよくわからん空間を使わせてもらったよ」
そういいながら俺は右手に魔力を集中させる。まずは、あいつの能力を一時的に使用不能にしてやるか
「八雲紫の能力の境界を一時的に消去!」
「しまっ!?」
これで紫は能力を一時的に使用できなくなった。そしてちょうどその頃、俺の右手に全魔力が渡った。
「じゃあ、これでチェックメイトだ! 【禁断呪文】マダンテ!」
「っ!?」
放たれた魔力は紫を中心に広がっていき、巨大な爆発を引き起こした。
「きゃああああぁぁぁぁぁぁ!?」
爆発に巻き込まれた紫はそんな声をあげながらその場に倒れた。そんな紫に俺は近づいていき、安否を確認する。
「・・・息はあるな。それにしてもこの魔法は加減しきれないから危険なんだよな。まあ、これ以外に言い倒し方なんか思いつかなかったし仕方ない」
これでも幻想郷を創り管理している妖怪を殺すのはちょっと問題になるだろう。だから加減はした。
「後は・・・この結界か」
結界の対処は簡単だ。握っている剣を結界に向けて投げつける。すると結界に亀裂が入り、それはすぐに崩れ去った。
「祐真!」
「・・・・・・ん?」
結界を出て真っ先に見えたのは、紫を心配する藍と呼ばれた女性と霊夢がこっちに向かって走ってくるところだった。
「ぐっ!?」
全魔力を放出した俺は、反動によってその場に膝をついてしまった。いや、多分膝をついてる時間も長くないだろう。
「・・・あー、ちょっと寝るわ」
走ってくる霊夢に向かって小さくそういうと、俺は糸の切れた人形のように神社の境内に倒れた。
作「やっぱり戦闘描写って難しいですね・・・」
祐「お前の文章力の問題でもあるだろ?」
作「そうなんだよね・・・」
祐「そういえば、今回は呪文特技の紹介はしないのか?」
作「あーうん、次回に延ばすつもりだよ。次回は設定紹介にするつもりだし」
次回「設定紹介、呪文特技説明回」
誤字脱字等があれば報告お願いします。
次回もゆっくりしていってね!