祐「序章までの話を考えてなかったのかよ・・・」
作「序章までの話は大まかに作ってたんですよ。ただ、何分あっちと違ってこっちは文章だからね。難しいところがあるんだよ」
祐「まあ、仕方ないっちゃ仕方ない部分だな」
じゃあ、本編スタート!
「・・・うるせぇな」
周りが騒がしく自然と目が覚めてしまった。とりあえず上体を起こして、手に力を込める。
「体力・・・魔力は全部回復してるな。これなら大技放っても問題はないな」
魔力の回復を確認すると、俺は声がした方へと足を進めた。
「霊夢ー、なんか騒がしいけど何が・・・・・・」
とりあえず声の聞こえた場所に到着した。どういうわけか騒ぎの元凶は居間にいるようだった。襖をあけてみると、目の前の光景に押し黙ってしまった。
「祐真、起きたのね」
「あ、ああ・・・なあ霊夢」
「何?」
「いや、これ何してるの?」
そこには、八雲紫と藍と呼ばれた女性が死んだ魚のような目つきで空を見上げていた。膝の上には何やらおもりのようなものが乗っていた。
「何って・・・ちょっとしたお仕置きよ。あの重りを乗せたままひたすら星座。ちなみに重さは1トンよ」
「軽く拷問だよな」
「別にいいのよ。これぐらいしないと」
そういいながら、霊夢はこちらをジト目で見てきた。
「で、私に何か言うことはないのかしら?」
「・・・・・・安い挑発に乗って心配をかけたようですみませんでした」
「・・・まあ、教えなかったこっちにも非はあるから、私もそんなに怒れないんだけども」
そんな風に互いが謝っていると、
「れ、霊夢・・・お願いだからこれをどかしてくれない?」
先ほどまでの死んだ魚の目とは打って変わり、目には涙を浮かべた紫が霊夢を見ていた。一方の霊夢は、
「うーん、反省の色は微妙に見えてるんだけどね・・・でもまだ3時間しか経過してないわよ? 5時間まであと少しの辛抱よ。それとも、足りないからもっと追加してほしいのかしら?」
「い、いえ・・・あ、あなたもなんとか言ってくれない?!」
そして今度は俺に照準が来たようだった。
「霊夢、拷問するんだったら爪と指の間に針を刺してけ。物凄く痛いらしいから。ほれ、畳針」
「こ、この・・・鬼! 悪魔! 少しくらい助けるそぶりを見せな「黙れ」っ!?」
紫が言葉を最後までいい終わる前に、俺は紫の近くに殺気丸出しで剣を突き刺した。
「それが、そっちの都合で殺されかけた人間に対して言う言葉か? 何でおれがお前を助けにゃいけないんだよ。手のひら返しもいいところだぜ?」
「・・・・・・・・・」
「逆にお前が俺の立場だったらどうする? お前だって俺と同じような選択肢を選ぶはずだぞ?」
突き刺した剣を引き抜くと、霊夢の方を向き直った。
「取り敢えず、説明してくれないか? 何でおれが殺されなければいけないのかを」
「え、ええ・・・わかったわ(この殺気・・・不用意に怒らせちゃいけないわね)」
それから俺は霊夢から事情を聴いた。なんでも俺の能力は使いようによっては幻想郷を壊滅、もしくは滅ぼしかねない驚異となるらしい。確かに、俺の二つの能力でそれは可能だろうな。”ありとあらゆる世界を巡る程度の能力”を使って異世界にわたり、そこで”記憶し再現する程度の能力”を展開した状態でこっちに戻ってくれば、世界を軽く滅ぼせるな。その世界が生物兵器などの科学に特化した世界だったら、確実に終わってたかもしれないな。
「確かに、そう聞くと俺の能力は影響を及ぼす確率が高いな」
「ええ、でも祐真はそんなことするつもりはないわよね?まあ、そんなことした場合は私が退治しないといけないんだけども」
「当り前だ。自分から進んでそんなことをするもんかよ。仮にもほかの世界で世界救ってきたんだ」
「ホント規格外よね・・・それよりも、聞いたわよね? こいつはそんなことしないって」
「・・・ええ。でも、もし何か不審な行動をしたときは・・・どうなるかわかるでしょうね?」
威圧を込めた視線でそういってくる紫に対して、
「1トンの重りを乗せながら睨んだところで何の怖さもないぞ? 安心しな、俺はそんなことをしない」
「・・・本当ね?」
「本当だ」
そういいながら霊夢から渡されたお茶を一口すする。
「・・・わかったわ。あなたを幻想郷の一員として迎えるわ」
「一員として迎えてくれるのはいいんだけどな・・・なんだろうな。なんか素直に喜べないな」
「まあ、あんなことがあればそう思うのも無理はないわね」
そんな会話をしながら、俺は幻想郷の一員として認められた・・・ようだ。正直実感がわかないな。まあ、前の異世界だってそんなものだったが。
「で、霊夢。ちゃんと反省してるからこの重りどかしてくれない?」
「却下」
ちゃっかり紫の奴が逃げようとしたが、霊夢はそれを却下して再び罰を執行している。
「それよりも、正式に認められたのなら歓迎会しないとね」
「いや、別にいいよ。お金ないだろ?」
「し、失礼ね・・・まあ、確かにお金がないからやりたくはないんだけど」
「じゃあやらなくてもいいよ。そこまでしてもらっちゃ悪いし」
「話は聞かせてもらったぜ!」
すると、どこから入って来たのか会話に魔理沙が混じってきた。
「ってか、いつの間に来てたんだよ」
「ついさっきだぜ。歓迎会するんだろ?」
「どうするか迷ってるのよね・・・今回のことで迷惑が掛かってるし」
悩んでいる二人を見ながら、俺はあることを思いついた。
「なあ霊夢、いいこと思いついたんだけどさ」
「ん? 一体何?」
「確かさー、紫の能力は境界を操る程度の能力だったよな?」
「そうだけど?」
「だったらさ、その歓迎会の準備等を全部そこの紫にやらせたらいいんじゃないか? その能力使ったらいくらでもできるだろ?」
「・・・確かに。紫、いいわね?」
「え? いや、私やりたくないんだけど」
「いいわよね?」
「い、いや・・・だから「い・い・わ・よ・ね?」・・・はい」
霊夢の威圧交じりの視線に耐えかねた紫はしぶしぶそれを了承していた。そして霊夢は紫たちの足に乗ってあった重りを撤去すると、
「じゃあ、お願いするわね」
「はぁ・・・わかったわ。藍、行くわよ」
「・・・はい、紫様」
そんな会話をすると、二人は奇妙な空間の中に入って消えていった。その光景を見ていた俺に魔理沙が、
「あれはスキマっていうんだぜ。あいつはスキマ妖怪っていう固有種の妖怪らしいのぜ」
「スキマ妖怪、ね・・・うーん、こうかな?」
そんなこと言いながら見よう見まねでやってみたら先ほどのスキマが現れた。
「は、はぁっ!? おまっ、何でスキマ使えるんだよ!?」
「いや、何でと言われてもね・・・能力使って再現しただけだから」
「やっぱりお前チート能力者だな」
そんな会話をしていると、霊夢がこっちに戻ってきた。
「霊夢、その手に握られてるのって酒か?」
「ええ、そうだけど何?」
「いや・・・お前ら飲んで大丈夫なの?」
「私らは前々から飲んでるのぜ。異変解決の時の宴会とかでよく飲んでるし」
この世界ほど常識が通用しない世界なんかあっただろうか。少なくとも見たためしがないな。そう思いながら霊夢たちが酒を酌み交わしているところを見ているのだった。
その後、紫たちがやってきて準備が終わったらしく、そのまま歓迎会をすることになった。なんか俺の知らない人たちがたくさんいた。まあ、いずれ接触する機会があるだろうと思いながらおつまみを作っていたのだった。
祐「なあ、歓迎会の内容は?」
作「そんなもは初めからなかったのだ」
祐「いや、歓迎会の話ほぼほぼ最後の最後じゃん! しかも会話もなければただの説明だけって!」
作「だって、内容が思いつかなかったし・・・正直ここの話は前半がメインだったし」
祐「だったら最初から歓迎会なんてタイトルつけんな!」
次回「紅魔館からの招待状」
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次回もゆっくりしていってね!