やはり俺がμ'sのマネージャーになるのはおかしいと思う (完結)   作:リヨ

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自分に素直に

ライブ当日

穂乃果「遅れてごめーん」

八幡「穂乃果、大丈夫か?」

穂乃果「う、うん...ちょっと喉が痛いくらいだから大丈夫!」

とても大丈夫そうには見えない。本当なら止めるべきだろう。でも...

八幡「のど飴だ。舐めとけ」

穂乃果「ありがとう」

止められない。もし止めたら穂乃果の、みんなの頑張りを無駄にしてしまうから。

そしてライブが始まった.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタンッ

穂乃果「はぁっ、はぁっ」

海未「穂乃果!」

八幡「くそっ!穂乃果!!!」

絵里「すみません!アクシデントが起きたためライブは中止します!」

 

 

 

 

 

 

にこ「穂乃果は?」

八幡「とりあえず寝かせてきた....みんな、すまなかった。俺は穂乃果の異変に前から気がついていた。でも、止められなかった」

海未「どうせ八幡のことですからみんなの頑張りを無駄にしたくないって思っていたのでしょう?しかも私達も穂乃果のことに気がつけなかったのです。私達にも非はあります。」

絵里「それでね。さっき理事長と話してきたの。こんな事態を招くために今まで活動してきたのかって。ラブライブ出場を辞退しなさいと言われたわ」

にこ「辞退!?そんなこと...」

八幡「にこの気持ちもわかるが当然だな。俺もここで辞退するべきだと思う」

希「そうやね。しかも穂乃果ちゃんがあの状態じゃ私達も練習に集中できへんしな」

絵里「他のみんなもいい?」

『うん』

海未「,.....すみません。ここでちょっとことりから話があるんです」

絵里「どうしたの?」

ことり「....私、留学することになったの。私前から服飾の仕事に興味があってそれを聞いたお母さんが海外で本格的に学んでみないかって。」

希「そんな...」

絵里「いつ行くの?」

ことり「二週間後なの...」

にこ「アイドル活動はどうするのよ!?9人いてこそμ'sなのよ!?」

ことり「ごめんなさい...」

八幡「にこ、あまりことりを責めるな。ことりだって悩んで選んだ答えだ。」

にこ「そんなことわかってるわよ。でも...」

穂乃果「その話本当?」

八幡「穂乃果!?いったいいつから...」

穂乃果「ラブライブを辞退するところから。ことりちゃん。なんで私に言ってくれなかったの?なんで!?友達なのに...」

ことり「言いたかったよ!穂乃果ちゃんには一番に伝えたかった!でもラブライブのこととかもあって伝えられなかったの...」

穂乃果「そっか....私、アイドルやめる」

絵里「え!?」

八幡「おい穂乃果お前何言って...」

穂乃果「だってことりちゃんもいなくなっちゃうんだよ?それじゃあμ'sじゃない。しかも廃校だってもう多分大丈夫だよ。ここまでやったんだから。もうやる意味ないし」

バチン!

海未「,...あなたは最低です!」

穂乃果「っ!...」

八幡「穂乃果!」

 

 

 

 

 

 

 

 

くそっ....俺はマネージャーだろ!こういう時こそ俺がなんとかしなくちゃいけないんだ!しかもことりは明日の夜には日本を発ってしまう。

 

 

 

ピンポーン

雪穂「はーい。はちにい」

八幡「穂乃果の見舞いに来たんだ。上がってもいいか?」

雪穂「うん。いまは少し熱も下がってるから」

 

 

 

八幡「穂乃果、入るぞ」

穂乃果「ハチくん...」

八幡「具合はどうだ?」

穂乃果「うん。もう熱も下がってるから明日には学校いけると思う。....みんなどうしてる?」

八幡「活動はとりあえず休止してる。....穂乃果、本当にやめるのか?」

穂乃果「うん...」

八幡「なら何故そんな悲しそうな顔してんだ?本当に納得して辞めるなら俺は何も言わないがそんな顔をしている穂乃果をやめさせるわけにはいかないな」

穂乃果「どうして!?私のせいでライブも中止になって、ラブライブも出られなくなって!ことりちゃんのことも気づいてあげられなくて!そんな穂乃果にアイドルを続ける資格なんてないよ!」

八幡「お前はなんでアイドルを始めたんだ?確かに廃校を阻止するという目的もある。でもやってみたいから始めたんじゃないのか?楽しそうだから始めたんじゃないのか?しかもこれだけ人気があれば廃校も止められるだろう。

だったら普通に楽しむためだけにやればいいじゃないか。

ラブライブだって来年開催されるかもしれない。ライブだってまだこの先やろうと思えばいくらでもできるんだ。

過去のこといつまでも悔やんでても仕方ないだろ。ことりのこともどうするんだ?穂乃果。お前は本当はどうしたい?」

穂乃果「続けたいよ!アイドルを続けたい!みんなと!ことりちゃんにも行って欲しくない!9人いて、ハチくんがいてμ'sだもん!」

八幡「そうか。ならちゃんと明日謝るんだな。ことりのことは俺に任せろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ほら、穂乃果」

穂乃果「うん。みんな、ごめんなさい!私はアイドル続けたい!9人で!μ'sとして!」

海未「もちろんです。私もすみませんでした。叩いてしまって...」

穂乃果「うんうん。悪いのは私だから」

絵里「でもことりは...」

にこ「そうよ。もう今頃空港に向かってるんじゃない?」

八幡「そこは任せろ」

prrrr

八幡「はい」

平塚先生「比企谷。いま校門の前に着いた」

八幡「分かりました。」

穂乃果「どうするの?」

八幡「いま校門の前にタクシー止めてもらってる。高速でいけばなんとか間に合う。穂乃果、海未。お前らも来い。」

穂乃果「うん!」

海未「はい!」

絵里「任せたわよ!」

希「連れて帰らんかったらわしわしや!」

にこ「八幡!男の見せ所よ!」

凛「ことりちゃんを連れ戻してね!」

花陽「頑張って!」

真姫「後悔しないようにしてきなさい!」

はちほのうみ「おう!(うん!)(はい!)」

 

 

 

 

 

八幡「なんで小町がいるんだ?」

小町「いいからさっさと乗る!」

平塚「私をタクシー代わりにした代償は高くつくぞ?」

八幡「ラーメンくらいなら奢りますよ」

ほのうみ「お願いします!」

平塚「じゃあ、飛ばすぞ!」

ブォォォン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「じゅ、渋滞...」

海未「これなら下の道からの方が早かったのでは...」

八幡「そんなこと言ってる場合じゃないぞ!このままだと間に合わん!」

小町「おにいちゃん!後ろに自転車乗せてあるから!」

八幡「小町ナイスだ!」

海未「穂乃果と八幡で行ってください。あなたたちならきっと大丈夫です!」

穂乃果「海未ちゃん....ありがとう!」

八幡「すまん、海未。行くぞ!穂乃果!」

穂乃果「うん!」

八幡「うぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり「結局穂乃果ちゃんとはお別れできなかったな....」

穂乃果「ことりちゃん!!!」

八幡「ことり!!!」

ことり「え?...穂乃果ちゃん、ハチくん...」

穂乃果「行かないで!ことりちゃん!私はまだことりちゃんとアイドル続けたい!ことりちゃんの作った衣装を着てみんなで踊って歌いたい!戻ってきて!」

八幡「俺もだ!μ'sは9人でμ'sなんだ!お前がいなきゃ意味ないんだよ!戻ってこい!ことり!」

ことり「穂乃果ちゃん!ハチくん!」

タタタタッ

ことり「私も!みんなともっとアイドル活動したいよ!うわぁぁぁん!」

穂乃果「ことりちゃん!...うぅ!うわぁぁぁん!」

八幡「ったく....」

よかった。本当によかった.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野次馬「あら?あの男に泣かされてるわ可哀想」

野次馬「本当!目つきも悪いし怖いわねー」

え?なんで俺が泣かしたみたいになってんの?

警察官「君、ちょっといいかな?」

この後連行されそうになったのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ことりちゃん!お帰り〜!』

パァン!パァン!

ことり「みんな!」

希「これでμ's再集結やね!」

絵里「こうなると思ってパーティ開こうとしてたのよ」

にこ「さすが私が好きになった男だわ!」

穂乃果「え?好きになった?」

八幡「ばか...」

にこ「あ..,」

海未「どういうことですか!?」

ことり「にこちゃん?説明して?」

凛「かよちん!これも美味しいよ!」

花陽「待って!もうすぐご飯が炊けるから!」

真姫「なにやってんのよ...」

俺は本当にマネージャーになってよかった。

これが俺の求めていたことかもしれない。

これからもこいつらと一緒に歩んでいこう。

心からそう思えた 続く




とりあえず一期部分は終わりです!
ではまた!

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