贅沢は言わない せめて普通の生活を    作:暁魔

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2弾

ゴールデンウィーク初日

とんでもない出来事があった。

食料が生肉のみで消費期限を過ぎた現在、渋々食料は自分で調達するはめになり。

頻繁に近くの竹林までタケノコを取りに行っていたが。

ターゲットである風魔に出会ったのは予想外で、さらに同じ空腹の苦しみを分かち合う事ができる同士はであることに喜びを感じ、しばらくの共謀(不法侵入でのタケノコ掘り)はとても有意義な時間だった。

しかし、最後の握手をする時に貧血で倒れる量の血は抜かせてもらった。

ただ、罪悪感があったのでタケノコは全て譲ることにした。

 

二日目

やっほぉぉぉぉぉぉお。

昨日の仕事のおかげでボーナスが出て、今は青森にきている。

なぜならこの近くに閉店した喫茶店の機材が運ばれてくる(不法投棄)との情報を得たからだ。

珈琲は元々は命令で勉強させられたが学べば学ぶほど深みにはまり、最終的に前を大きな機械で炒りたいと欲望ができた。

それはそうと今日も幸運なことにターゲットの一人、佐々木に遭遇し血を抜き取ることに成功した。

 

三日目

とにかく今日は昨日手に入れた物の修復、組み立てと部屋の改装をメインに心血を注いだ。

昔使っていた工具は押収されていたのは残念だったが工具一式を新調し、久しぶりに汗を流しながら機械をいじるのは心地良かった。

それにしても未だに《鍵》は見当たらない。

日記や理子から聞いた話、『イ・ウー』のボス宛に書いた夾竹桃の報告書ですら《鍵》となる《キーワード》は見つからない。

 

四日目

自作の機械で炒った珈琲豆を持参し、佐々木の家に遊びに行った。

どうせ前から呼び鈴をならしても追い返されるのが落ちであるので不法侵入とすることにした

 

 

が家政婦にバレて捕まった…なんで家政婦があんなに強いんだよ…

(反省はしている後悔はしていない)

まぁ佐々木に珈琲の良さを伝えれただけいいか。

 

五日目

ここが拠点で良かったと思えたのは今日が初めてだ。

武偵校の学生寮にいるため目的のH.A 先輩の住所は簡単に入手できた、これで今まで実行できなかった例の…………………………………………………

 

 

 

 

カチャ

「日誌は後回しだな。まずはコーヒーでも飲んで落ち着こうぜ」

開きかけた日誌を再び閉じ、銃を突き立てられながら折り紙のポットで珈琲を入れる。

 

「毒なんて無粋なことはしねぇよ」

銃を一向に下ろさないアリアに珈琲と椅子を用意するが、S級の武偵と呼ばれることだけはあり警戒し用意したものに一向に手を着けない。

 

「どうかしら、あなたは夾竹桃の弟子。毒は十八番で…「子供にはまだ早かったか…」話を聞きなさい!!それに私は子供じゃない!!16歳よ!立派な大人!

16歳は大人と呼ぶには早すぎるようにも思えるし、何より下の階に恨みでもあるかのような両足で地面を叩きつけるような新種の地団駄はよりアリアを子供ぽくみせている。

 

「わかった苦くて飲めないんだな、ミルクは足してやる」

 

「そうじゃないわよ!それにミルクなんていらないわよ!」

 

「……………はぁ」

 

「何よその目は!飲めばいいんでしょ!あんたなんて毒を盛られた状態でミギャ」

あらかじめ椅子は座った瞬間に後ろに倒れるように細工はしていたが、怒りに身を任せ体重をかけて座ったため相当な勢いがつき芸人顔負けのリアクションが楽しめた。

 

「…か、風穴よ!風穴!」

 

「させるかよ!」

アリアが起き上がり両手に拳銃を構えるより早く、スプレー缶状のものを数本天井に近いところで破裂させ中身を部屋全体に散布する。

中身はただの水を文字化させたもので人体には害はないが利用方は多岐にわたる

 

「あ、あれ。なんでこんな時に不発弾なのよ!」

例えば液体として入れない所の有機物でできた火薬を湿らせて不発弾を量産することだ。

ただし、無機質の火薬だった場合は定着せずにそのまま使用できるためこれは大きな博打になる。

遠距離の武器を無くすと次にとれる行動は近接格闘か撤退のどちらかでアリアは前者の背中に隠し持っていた刀での近接格闘を選ぶ。

 

武偵として犯人を逃がさない覚悟は優秀だが対近距離の能力をもつ俺に対してのその行動は愚行だ。

防刃繊維と衝撃吸収材を仕込んだ左腕の袖口で受け止めると同時に文字化させた筋弛緩剤を流すがその頃には両手にあったはずの得物は手放され自由落下していき制御下から離れた文字は無機物の刀身から床へと流れ落ちる。

 

「そんなの知ってるわよ!」

刀の攻撃はブラフで毒を食らうことを覚悟の上で鳩尾に左足の後ろ回し蹴りが突き刺さり、さらに右足を首に引っ掛けられ地面に叩きつけられる駄目押しまで食らった。

 

「これまでよ観念しな…」…あぶね、痛覚遮断してなかったら気絶してた」

今は鎮痛剤で痛みは感じなくなってはいるが左手は折れてほとんど動かずその他の部位も素直に頭の命令いは従わないし能力の反動で生理活性物質が少なくなってきたせいか意識も朦朧としてきた。

それでもまだ逃げようとする意思は消えなかった。

 

俺にはまだ『イ・ウー』でやり残したことがある。

 

「こ、こら!待ちなさい!!」

両足が動かない状態でも這ってでも追いかけてくるアリアからおぼつかないなし取りでベランダまで逃げ転落防止柵に倒れ込むように東京湾に身を投げる。

 

 

■■■

 

 

「ゴホゴホ…生きてた…」

埃が浮遊している空気を吸い込んだことにより噎せ、目覚めはあまり良いものでは無かったが贅沢は言ってられず生きてるだけでも増しと思うことにした。

寝かしつけられていた寝袋から出て辺りを見渡し、非常灯の淡い光に照られた火薬の臭いを放つ武偵の焼き印が押された木箱を見つけ現在地が武偵の関連施設だと確信する。

 

「あまり動くな、無理に動くと体に響く」

 

「………誰だ」

部分的に身体わ覆う西洋甲冑、サファイア色した目に煌めく銀の髪が特徴的な白人女性が非常灯の真下の壁にもたれ掛かりながら話しかけてきた。

 

「おっと、自己紹介が遅れたな私はジャンヌ・ダルク3…「へー」なんだ!その白けた反応は!?」

 

「いやー何て言うか…コスプレして騒いでる中二病にしか見えないというか…ね…で本名は?」

 

「ジャンヌ・ダルク…」

今にも消えそうな声で自分の本名を名乗る彼女には初対面の時見た凛々しさは跡形もなかった。

 

 

 

「なんか…ごめん…」

 

「謝るな!!」

ジャンヌの目尻には光るもの覗いていたがこれは心の中にしまっておくのが懸命な判断だ。

 

「まあいい…望月。お前のことは理子から聞いている。《鍵》を探しているそうだな」

 

「それがどうした」

 

「私が明日決行する作戦に協力するなら手伝ってやらんこともない」

ただでさえ自分の犯罪歴だけでも手一杯なのにこれ以上犯罪に荷担するなんて真っ平ごめんだ。

 

「生憎、戦闘後で負傷…「それはある程度まで治してやる」……それに俺はブラドの「安心しろ許可は降りてる」

なんでこんなにも用意周到なんだよ…

 

「ここから出ようてしても無駄だぞ。何せここは武偵校の地下倉庫(ジャンクション)だからな」

こいつの作戦を手伝うこと以外にここから抜け出せるすべがない。

それに俺が完全に詰んでることを知っていて掌で転がして遊びやがった…さてはお前、聖女じゃないな!魔女だな!

 

「…作戦内容は」

 

私に続け(フォロー・ミー)、望月。こっちで詳しく話す」

早足で暗闇へと消えていったジャンヌを足音を頼りに追いかけた。

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