贅沢は言わない せめて普通の生活を    作:暁魔

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4弾

物事を覚える方法は人それぞれではあるが大きく2つに分けると頭か体の二つで、効率良く鮮明に覚えていられるのは頭よりも体だと思っている。

例をあげるなら危険だと教えられるより一度危険な目に合う方が記憶に鮮明に残るのと同じ原理だ。

 

 

つまりどんな事でも身をもって経験すれば記憶に残るのである

 

 

 

 

例えそれが人の道から離れようとしても…

 

 

 

ことの発端は部下にされるにあたり薬学(主に毒薬について)を強制されたことだ。夾竹桃の使う毒は強力なものが多くどうしても知識がないまま触ってしまうと取り返しのつかないことになるために必須科目ではあるが、医者も匙を投げるような高度なものが多く一般人には難しすぎる。

そこで夾竹桃が思い付いたのが毒薬を体に打ち込んで能力が機能しないほんの数秒の感覚で覚えさせるという拷問と言われても可笑しくない学習法(苦行)だ。

 

 

 

「次は細胞破裂のを…「てめぇ!俺を殺す気か!?」…先生に歯向かうなんて良い度胸ね」

夾竹桃の服は相変わらずセーラー服のままだが丸眼鏡(伊達眼鏡)に教鞭申し訳程度に身につけているのを強調し、あくまでも自分が先生だと主張する。

 

「ソウデスネーコンナ ボセイ アフレル センセイ ハジメテデス」

 

「ちょうどここに細胞を壊死…冗談よ早く腕を出しなさい」

抵抗しても何も良いことは無いのはすでに学習済みで夾竹桃に言われた通り制服の袖を捲り腕を脱力した状態で机の上に乗せる。

 

「この興奮剤で投薬は終了よ」

他にも弛緩剤、媚薬、下剤など夾竹桃がよく使うものを打ち込まれたが能力で軽減されているため体に害はないらしいが余り良い気分はしない。

 

「終わっ……「て無いわよ」……そんなに急ぐこともないだろ」

まともな睡眠をとっていないため瞼は重く近くにあるソファーに横になる。

 

「そうね、変死体になりたいなら明日でもいいわよ」

 

「何でそうなる!?」

夾竹桃の不吉な呟きに体をソファーから跳ね起こす。

 

「超能力に代償があるのは当然でしょ」

 

「こうなるのを分かってて能力を使わせたのか!?」

問い詰めるが肯定も否定もせず微笑を浮かべ、品定めをするような視線を送ってくるだけだ。

 

「……俺に超能力について教えて下さい」

 

「まずは超能力の強さの単位はG(グレード)だということと、その数字が高ければ高いほど強く、精神力を使うことを覚えておきなさい」

夾竹桃は超能力について語りながら胸ポケットからメモ帳のようなものを取り出し、白紙のページを一枚破りグラスの中に入っている水に浸してくたくたになった紙を中国の妖怪のキョンシーを封印するように額に貼り付けられた。

 

「それはSSR(超能力捜査研究科)から借りてきた使い捨ての測定紙よ。余りのはあなたにあげるわ」

借りてきたと言ってもその言葉の前に無断でが入っている気がするのは思うだけで黙っておくのが懸命な判断だ。

 

「予想通りね。あなたの能力は液体の文字統制。名前の通り液体を質量の無い文字にしてコントロールする能力よ」

いつの間にか紙は額から剥がされており、結果が書かれた紙は夾竹桃の手の中にあった。

 

「液体の文字統制って言われてもなイメージが湧かないな…」

超能力というと一番に思い浮かぶのは瞬間移動だったり念力などは一般的ですぐにでも使えそうだが。液体の文字統制は聞いたこともましてや見たこともないためすぐにやれと言われてもできそうにない。

 

「だから今から基本は教えてあげる。一つ目、液体の抑制これがあなたに毒が効きにくい原因よ」

毒薬が体内に入っても効力が現れなかったのはこの効果のおかげらしいが。あくまでも抑制では効力を100%押さえることはできない。

 

「条件としてあなたの身体の一部が必要になるわ」

夾竹桃が生きてるのは人工呼吸時に唾液が入りそのお陰で抑制されたとのことらしい。

 

「二つ目、液体の促進。この能力はあなたも見たはずよ」

思い出すのは脈を計るときに浮き出てきた禍々しい文字だ。

つまりもう少し抑制が遅れてたら死んでいたかも知れないということだ。

 

「三つ目、接触による文字の付着と操作。ワイヤーを伝って私に毒が回ったのが例よ」

咄嗟に使った能力とは言えこの能力は少しトラウマが残りそうだ。

 

 

「四つ目、その文字は物理的には干渉できないことよ。正直これが一番厄介だわ」

今までの能力の中ではどうでもいい部類の能力に思えるこの能力を評価することに訳がわからず首を傾げる。

 

「薬による解毒や抗体を受け付けないのよ」

 

「だったらこの能力って強力な方なのか?」

 

「えぇ、強力な超能力に入るわ。ただ、あなたの力が弱いから他の超能力持ちが簡単に解毒するわよ」

 

「ちなみにいくつだ?」

 

「3Gよ。俗にいう『無能力よりは増し』になるわね」

上げて落とされるこれ以上ぴったりな言葉が見つからない。

 

「それと超能力を使うと精神力の他に体を構成するある物質が大量に消費されるの。だから失った分をちゃんと摂取しないと死ぬわよ」

 

「変死体の原因はそれか!」

見た目は健康体で傷もなく、無くなっているのは体を構成する1成分のみ。そんな死体を調べても死因の特定は難しく謎多くが残る変死体が完成する。

実際想像してみると恐ろしい死に方だ。

 

「さあ時間がないは、すぐ探し始めるわよ。あなたが一番美味しいと思ったものを選びなさい」

こうして第1回食品試食会が始まった。

 

~first challenge~

「まずは無難にコンビニの商品からよ」

 

「本当に見慣れたようなものばっかだな」

 

「言っておくけど残したら……許さないわよ」

 

「え…この量…「文句でもあるの?」食べさせて頂きます!」

 

~second challenge~

「もう、お腹、いっぱい、です…」

 

「まだよ」

 

「コンビニの商品棚一つ分は食ったぞ!?」

 

「大丈夫、次は飲み物よ」

 

「なら大丈夫…って全部炭酸飲料かよ!?」

 

「文句「無いです!!」

 

~third challenge~

「………………」

 

「これでも無いのね……」

 

「もう限界……」

 

「次は指向を変えてみるわ」

 

「あの聞いてますか~俺は「次はこれよ」

 

「調味料かよ!?しかもワサビとカラシを持つな!」

 

「ワサビ?それともカラシ」

 

「目が心なしか輝いてるの気のせいだよナァァァガガ」

 

~final challenge~

「止まりなさい」

 

「………絶対に嫌だ」

 

「これはあなたの為なのよ」

 

「…なら他のにしないか」

 

「駄目よ」

 

「頼む!デスソースだけは止め…「逃がさない」ゴブ」

※特殊な訓練を受けた人がやっています。

絶対に真似しないで下さい。

 

「…あれ、美味しい」

 

「チッ」

 

「いま舌打ちしたよな!?」

 

「空耳よ」

 

「いや絶…(ピチャ)目が目がぁぁ」

※危険ですのでデスソースは眼球に入れないで下さい。

 

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