内容は同じですので以前読んだことがある方は、忘れてなければ読まなくてもOKです。
私立駒王学園。今ここの体育館では入学式が執り行われていた。そして誰かが新入生代表として壇上を上がって行く。その者は流れるような銀を腰まで伸ばしとても美しく、さらにとても可愛いといえる人物だった。
その者は新入生代表で名前は龍牙真名、僕の妹だ。その妹の言葉を一字一句聞き逃さないように聞いていた。後で聞かれるからだ。「今日の私はどうでした?」「今日のスピーチを聞いてどう思いました?」などなど、様々なことを聞かれる。
そして真奈のスピーチが終わるとこちらに視線を向けてきたような気がした。いや、気がしたではなく絶対だな。こちらを見ながら微笑んできたからだ。
入学式も無事終わり真奈と共に新しいクラスへと歩いていく。その時に常時誰かしらから見られていたがもう慣れたことなので気にしない。まあそれも仕方がないだろう。こんな美人で可愛い妹が僕の腕にぴったりとくっつきながら歩いているのだから。
それにもし害意がある者がいた場合には真奈が反応するし、僕も反応する。魔術師である僕はともかく真奈は本当にすごい。
教室につくと「出席番号順に座ってくれ」との指示が黒板に書いてあったのでそれに従う。僕の後ろはと言うと当然真奈だった。
後ろから視線が痛いほど突き刺さるので真奈の方を向いた。
「それで、どうしたんだよ。真奈」
「ちょっとね、兄さんがちゃんと、私の新入生代表の言葉を聞いていてくれたかな~とか思ってただけだからあまり気にしないでいいよ」
それだと僕がちゃんと聞いていなかったように聞こえるので訂正しておこう。
「ちゃんと聞いていたよ。今日もとっても可愛いなと思いながらね」
「兄さん・・・♪」
とても嬉しそうな顔をしながらこちらを熱い瞳で見つめてくる。はて?僕は何かしただろうか?
「みんな席につけ!今から高校生活初のホームルームを始めるぞ。そこ兄妹でいちゃつかない!」
こちらを見て言うと言うことは、いちゃつかないという注意を受けたのは僕たちのことか?失礼な、僕たちはいちゃついてはいないぞ。ただ兄妹で話をしていただけだ。
「ごほん!まずは連絡事項からするからな。ちゃんと聞いておけよ~」
その後、連絡事項をした後に自己紹介をすることになった。あ、言っていなかったが僕たちのクラスは1年A組だ。
前の出席番号の人が終わると僕の番になった。
「皆さん初めまして、龍牙真奈の双子の兄、龍牙一騎と言います。趣味は特になく、特技は剣術と料理です。これからよろしくお願いします」
みんなの方を向き挨拶をすると、何人かの人(女子)が顔を赤らめていた。その中に何故か真奈も入っているが気にしたら負けなのだろう。だが何故顔を赤らめる必要があるのだろうか?
席につき真奈の方を向く。次の自己紹介が真奈の番だからだ。
「皆さんこんにちは、先ほど紹介にあった龍牙一騎の双子の妹の龍牙真奈、と言います。趣味は兄の・・・いえなんでもありません。特技は兄と同じく料理と格闘技でしゅっ!?いひゃいです・・・と、とにかくよろしくお願いします!」
最後の方で噛んでしまい顔を赤くしてしまい、軽く慌てていたがちゃんと最後まで言っていた。にしてもやっぱり真奈はドジだな~・・・ギロッ。なんか睨まれた気がしたが、たぶん気のせいだろう。きっとそうだ。
まあ真奈があれなのはおいておいて、結構気になることがある。何故この学校には悪魔がいるんだ?もしかしてここは悪魔が管理する場所だったのか?はぁ・・・まったく面倒くさいな。下手に行動できないじゃないか。
しかもこのクラスにもいるからな・・・塔城小猫と言う女子生徒が。イッセーは大丈夫なのだろうか?本人はわかっていないが神器セイクリッドギアを持っているからな。しかも神滅具ロンギヌスである赤龍帝の籠手ブーステッド・ギアだし・・・
ホームルームが終わり僕たちはイッセーと合流してから帰ることになった。校門まで行くと、もう来ていた。
「イッセー!待たせたー!」
「いや、全然待ってないから大丈夫だぞ」
「それだったらいいんだけど・・・」
周りからは何やら声が上がっている。結構離れた位置で上級生の人が僕たちの名前とイッセーの名前を呼んでいるような気がする。ちょっと気になるから聞いてみようかな?
「いやーーーー!あの変態兵藤と一騎君と真奈ちゃんが一緒にいるなんて!一騎君はたぶん大丈夫だとしても、真奈ちゃんはだめよ!あの変態に何をされるかわかったもんじゃないわ!」
そんな感じの声があたりから上がっている。僕は無意識に真奈の前に立ちイッセーの視線から真奈を入らないようにする。
「ん?どうしたんだ?」
「いや、変態のイッセーから妹を守っているだけだから気にするな。と言うかイッセーはこの学校で何をやらかしたんだ?」
「兄さん、私を守ってくれるなんて~♪」
イッセーが怒ったような顔をしてこちらをにらんでくる。
「安心しろよ!真奈にはぜってぇに手を出さないからな!それと学校で何をしたって?はっ!ただ単にエロ談義だ!」
「威張るんじゃない!」
そこそこ力を入れてイッセーの頭を叩く。まあ、真奈には手を出さないようで安心した。もし、真奈をくれなんて言われたとしても、こんな性欲の化身には絶対に真奈は渡さない。
「まあ、それはさておきさっさと帰ることにしよう」
「いって~・・・まあ、そうだな」
「はい、帰りましょう!」
真奈はいつもの定位置につくのを確認してから歩き出した。僕たちが住んでいる家へ。
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それからしばらくたち、徐々に学校生活になれたと思えたころにイッセーに彼女ができた。まさかこんな性欲の化身に彼女ができるなんて思ってもいなかったが、もしかしたら意外とイッセーは危険なのかもしれない。
何故なら数日前からこの駒王町で堕天使の気配が複数あるからだ。もしイッセーの神器を危険視して殺そうと考えているなら僕は容赦するわけにはいかない。まあ保険のために一応あれを持たせておくか・・・
デートの前日の夜までに何とかそれを完成させた僕はイッセーにそれを渡しに行った。
「イッセー?起きているか」
『一騎か?起きてるから入ってもいいぞー』
部屋の中に入って行くとPCを立ち上げてその前でうなっているイッセーがいた。
「夜遅くにすまないな。イッセー彼女ができたと言うことでとある物をイッセーに渡そうと思ってな」
「なんだそれ?」
イッセーに渡したのはブレスレットでそこそこデザインもいいと思っている物だ。これには所有者が致死ダメージを負う瞬間に発動する魔術をかけていて、一回限りその攻撃を無効化すると言う物だ。
「ただのお守りだよ。絶対に手放すんじゃないぞ?イッセーは学校で変態と呼ばれていて、恨みをかているから、いつどこで誰かに背中から刺される可能性があるからな。折角彼女ができたのにそんな終わり方は嫌だろう?」
「そんな過激な思考の持ち主がいるとは思えないけどな。とりあえずありがとうな、一騎」
「いや、デートの方頑張れよ?初日で愛想つかされたらおしまいだからな」
「おう!」
「それじゃお休み、イッセー」
「ああ、お休み」
その後イッセーの部屋からはああでもないこうでもないと騒ぎながら、デートのプランを練っているようだ。イッセーには悪いが明日つけさせてもらうか・・・
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デートの当日、僕はイッセーたちの後をつけていた。彼女の方はやはり堕天使だった。解析の魔術をかけたから間違いはない。
そして夕方の公園・・・どうやら人払いの結界をかけているようだ。だけど結界と言うのは同じ魔術師からも、ばれないよう張るというのが基本なのにね。まったく・・・堕天使とかの魔術はダメダメだな。本当に僕より長く生きているのか疑問に思ってしまう。
「ねえ、イッセー君。お願い事があるんだけどいいかな?」
「な、何かな?お願い事って」
さあ、本性を見せろよ。イッセーを殺そうとする罪は重いぞ?とはいってもさすがに一人では無理そうなんだよな・・・複数いるし。
「死んでくれないかな?」
「え?ごめん夕麻ちゃん。お、俺、耳がおかしくなっちまったみたいでさ・・・もう一回言ってくんない?」
「死んでくれないかしら?イッセー君」
その瞬間イッセーの彼女の服装は変わり結構きわどい格好になった。
「ふふふふ、全く傑作だったわ!テンプレ通りのデートをして・・・とてもつまらなかったわ」
とても冷たい声で言い放つ。イッセーは恐怖で動けないのか固まってしまっている。
「それじゃあね、イッセー君」
今飛び出していっても間に合わないが、デートに行く前にちゃんとあれをつけているか確認していたので、一発目は大丈夫だろう。
イッセーの腹部に光の槍が突き刺さる・・・そのはずだった。が、突如その光の槍は消失したのだ。まるで最初からなかったかのように。
「何!?貴様、何をした!」
そう聞いた瞬間にブレスレットが砕け散る。もう次はない。さっさと逃がすとしますか・・・
「イッセー!逃げろ!」
「一騎!?」
「早くしろ!」
「わかった・・・」
イッセーは全力で走り公園の出口へと向かう。できればそのまま逃がして欲しいんだけどな・・・
「アサシン、イッセーの護衛は任せた」
「はいはい!任されました!」
そばにいるはずと思われる金色の髪とアホ毛を持った現代人っぽいやつに話しかける。
「あら?どうして人間がここにいるのかしら?まあいいわ、見られたからには死んでもらうだけだから」
「さあ?死ぬのはどっちかな?」
僕は目を瞑りとある物を起動させるのと同時に身体強化の魔術をかけ、投影魔術で刀を作り出す。
「さあ、堕天使狩りを始めよう」
今回出した刀は、特に有名でも何ともない一振りの刀。ただ一つ違うとすれば、これは自分で作り上げた刀と言うことだけだろう。
そして目を開く。黒かった瞳はなくそこには蒼の瞳があった。
「あら?あなたも神器持ちかしら、だけどそんな能力でどうやって私に・・・!?」
堕天使は僕の目を見た瞬間に凍り付いた。堕天使はこう思ったことだろう。『死ぬ』と・・・
この眼は死を体現するもの、視て線と点を突いたり斬るだけで、その物を殺す。どんな治癒も復元も再生も修復も斬られた場所は一切を受け付けない。存在を殺されるのだから当然だ。
「どうした?人間ごときになんでビビっているんだ?」
「ヒィ!?わ、私は・・・「レイナーレ様!お逃げください!」ドーナシーク!わかったわ。ここは任せるわ」
「へえ、お前が相手してくれるのか?まあどっちでもいいけど」
ドーナシークは人間弱者から堕天使強者を逃がすために自ら犠牲になることを選んだ。
「ところで、イッセーはどうした?」
「あの人間なら今頃死んでいるだろうさ」
「あんの、馬鹿!」
僕はあのアホ毛アサシンを今度思い切り殴ってやろうと思った。
「まあ、とりあえずイッセーの弔い合戦と言うことで、とはいっても合戦と言うほどでもないけどな」
言葉を紡いだ瞬間には、ドーナシークの前にいた。とても簡単なことだ、一瞬にして近づいたそれだけだ。
「じゃあな」
ドーナシークはとても驚いていたがそこは腐っても中級堕天使。何とか反応して防ごうとするが、腕を僕に切り裂かれてしまう。斬られた腕は地面に落ちる。
「グアアアアアアァァァァ!?」
「まったく、抵抗しなければ楽に死ねたのにな」
僕はもう片方の手も死の線に沿って斬り落とす。これでもうこいつは腕を『完全』になくした。
ドーナシークは痛みのあまり落下してきた。
「「ドーナシーク!?」」
「はあ、のんびりやってたら援軍が来てしまったか・・・ちゃっちゃとそこで倒れているドーナシーク?だっけを連れて帰ってくれないか?」
「よくも、ドーナシークを!」
「待て・・・私たちでは到底この人間にはかなわない・・・俺を置いてお前たちは逃げろ・・・」
なかなかに良い判断ができるじゃないかこの堕天使は。まあむやみやたらと殺すのは良い感じはしないからな。
「くっ・・・」
悔しそうにこちらをキッと睨み付けてくるが、空中にその黒い翼で飛び逃げていった。
「ドーナシークお前結構仲間想いのいい奴だったんだな?まあそんなことは関係ない。イッセーを殺した罪は償ってもらうとする」
ドーナシークの心臓に刀を突き立てようとしたが、途中でやめて僕は刀を消した。
「何故・・・殺さない?」
「こちらはまだグレモリー先輩にはばれたくないからな。ばらすのなら自分の口でばらしたい。だから逃げさせてもらう」
自身の身体能力をフルで強化してその場から離れる。その時にイッセーの気配を探した。一応生きていたが、もうすでに悪魔へと転生していた。
自身の無力感に浸りながら帰って行った。
SIDEリアス・グレモリー
「一体これはどういうことかしら?」
何故こうなっているのかが理解できなかった。堕天使の気配が複数と人間の気配がしたのでそちらへ向かうと、人間の気配は消えていた。
さらに急いで、現場に到着したときには両腕を失った堕天使が一人倒れているだけだった。
「堕天使・・・」
そう呟くとこちらを瀕死なはずなのにしっかりと見てきた。
「その髪の色を見るに・・・グレモリー一族の・・・娘か」
「ええ、そうよ。一つ聞きたいことがあるのだけれどいいかしら?」
「なん・・・だ?」
様子を見るにもうその命は長くはないのだろう。いくら堕天使でもこれは血の流し過ぎだ。
「ここに人間がいたでしょう?その人間はどうしたの?」
「やつか・・・やつは・・・おそらく貴様の・・・気配を察知して・・・逃げていった・・・ガハッ」
そこでその堕天使は絶命した。もう少し情報を聞き出したかったけど、しょうがないわ。あの子に事情を説明するときにでも聞いてみようかしら?
SIDE一騎
次の日、改めてイッセーの気配を自分の部屋で調べてみたが、やはり悪魔に転生してしまったようだ。だが、そのすぐ隣に昨日察知した悪魔の気配がする。厄介ごとしかしないので、僕は特に何にも触れずに着替えて下に降りていった。
入れ違いでイッセーの部屋に言った義母さんが騒いでいたが気にしない。
何食わぬ顔でイッセーと一緒にその人物は一階に降りてきた。その人物は僕も知っている人で、リアス・グレモリーと言う学校の先輩だった。朝食もそのまま家で食べていて、何やら暗示をかけてきていたのでそれに乗っておいた。
真奈は暗示の類は基本的に無意識化でブロックしているのだが、寝ぼけていたせいもあってかブロックできていなかった。
僕たちとグレモリー先輩は一緒に登校することになったのはいいのだが、いつもと違ってかなり騒がしかった。
「兄さん、グレモリー先輩とイッセーは何を話しているのでしょうか?兄さんは何か知りません?」
「真奈には関係ないと言うことだけは確かだよ」
「むぅ、教えてくださいよ~」
「こればっかしはダメだ」
そう言うとあっさりと引き下がってくれた。まったく、我が妹は多少強引なところがあるからな・・・
「それじゃ、放課後なイッセー、グレモリー先輩もまた・・・」
「そのことなんだけどさ、一騎。今日なんかグレモリー先輩が用事があるみたいでさ、今日は一緒に帰れないんだ」
グレモリー先輩と別れた僕たちはそんな話をしていた。まあ、そこに介入させてもらうかな?
一回真奈に離れてもらいイッセーにだけ聞こえるような声で話す。
「大丈夫だよ、イッセー僕も昨日グレモリー先輩に用事ができたから」
「そうなのか?まあ別にいいんだけどさ・・・」
「それじゃ僕たちはこっちだから・・・あ、グレモリー先輩からの使いが来たら「昨日の烏のことで話があるから」って言っておいてくれ?それじゃ、授業頑張れよ」
「あ、ちょっと待てって!・・・」
イッセーから静止の声がかかったが無視して一年の教室へ向かって歩いていった。
「兄さん、イッセーと何を話していたの?」
「ちょっと、烏について話そうと思ってな」
「なんで烏?」
「まあ、そこはいいだろう?」
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放課後・・・
SIDEイッセー
授業が終わり放課後のことだった。グレモリー先輩からの使いを待っている時に、そいつは俺の教室に現れたんだ。
廊下で女子たちの黄色い声が上がったと思ったら、憎きイケメン王子、木場祐斗が現れやがったんだ。こっちに歩いてきたと思ったら。
「君が兵藤一誠君かい?」
そう聞いてきやがったんだ。何の用だよイケメンが!俺は不機嫌そうな声で返す。
「ああ、そうだよ。で、イケメンが何の用だよ?」
「リアス・グレモリーの使いできたんだ」
「何!?そうなのか・・・」
まさか、グレモリー先輩からの使いがイケメン王子だとは誰が思うことだろうか?
「わかった。あ、それと俺の弟である一騎がグレモリー先輩に話があるらしくてよ」
「そうなのかい?ごめんね、来ていいって言われてるのは兵藤君だけなんだ。というか兄弟がいたんだね」
「ああ、とびっきりイケメンと美少女がな。一騎が言うには「昨日の烏について話がある」だってよ」
「それは本当かい?」
「あ、ああ」
急に笑顔から真面目な顔になったと思いきや、そう訊ねてきた。烏がどうしたんだよ?
木場は電話を取り出すと、グレモリー先輩にかけたらしく話をしていた。
「一誠君、君の弟さんも来てもいいってお許しが来たよ」
「ありがとうございます。木場先輩」
「「!?」」
「なんで、そんなに驚いているんですか?さすがに僕も傷つきますよ」
だって、いきなり現れたんだぜ!気配?も感じさせずに。一騎は実は忍者だったのか!?
SIDE一騎
まったく二人して失礼してしまう。いくら少し気配を消して近づいただけで、そんなに驚くなんて・・・イッセーはまだなりたてだからわかるけど、木場先輩はそれで大丈夫なのか?結構の年月を過ごした悪魔なんでしょう?
「君が一誠君の弟の一騎君かい?」
顔は笑っているけどその眼には明らかな警戒の色が見えている。
「そうですけど、そんなに警戒しないでくr・・・ださい」
「別に敬語じゃなくていいよ。一騎君が話しやすい風にしてくれれば」
お許しが出たところでいつも通りに話すか。
「そうか?だったらそうさせてもらおう。僕はあなたたちがイッセーの味方の限り絶対に手は出さない。だから、安心してくれ。それよりも早く行こうじゃないか」
「そうだね、それじゃついてきて」
オカルト研究部と言う部室がある旧校舎に行くまでに、何やらいろいろな憶測が女子の間で飛び交っていたがそれを気にしたらおしまいだろう。
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木場先輩がオカルト研究部の部室のドアをノックする。
「ここがオカルト研究部だよ。部長、二人を連れてきました」
「入ってちょうだい」
「「失礼する/しまーす」」
部室にいたのは今さっき入ってきた木場先輩を除けば三人だ。一人は僕のクラスメイトである塔城小猫、シャワールームにいるのが、姫島朱乃先輩とリアス・グレモリー先輩だ。と言うか部室にシャワールームってすごいな・・・いくら悪魔が管理している地とはいえ。
イッセーがなんか盛り上がっているところを横目で見ながらこの部屋のことを知る。
まず、魔法陣がかなり展開されていて、それが絶妙な加減で構成され人払いの結界が張られている。だけどわざわざこんな風にしなくてもよくないか?
「ごめんなさいね。昨日は一誠の部屋に泊まっていたから、シャワーを浴びれなくて」
「いえ、お気にしないでください」
「ありがとうね」
グレモリー先輩がソファーに座ったのを見て僕は座る。隣を見るとイッセーも戸惑いながら座ったようだ。まあさっきまでは、興奮しててあまり周りが見えていなかったのだろう。そこらかしこにある魔法陣などを見ている。
「ようこそ、オカルト研究部へ。私たちは歓迎するわ・・・悪魔としてね」
まあ、事情が知らない人にとっては、頭が痛い人にしか聞こえないだろう。まあ、イッセーも変な顔になってしまっているし。
「イッセー、一言言わせてもらおう。今から話すことはすべて事実。どんなに嫌なことがあっても最後まで話を聞くんだ」
「わ、わかった」
返事は聞けたし、これでイッセーの方は大丈夫だろう。問題は僕だな。リアス・グレモリーは人道的で通っているが無理やり眷属にさせられる可能性も否定できない。一応そばに控えさせておくか・・・
リアス・グレモリーの話を聞いてる振りをして、念話を飛ばす。
『ジャック、式、アサシン、ちょっと厄介ごとに巻き込まれている。戦闘になる可能性もあるから、一応傍にいてもらってもいいか?』
『俺をそんなものに巻き込むんじゃない。ただでさえ情報収集で忙しいってのに』
『わかったよ、おとうさん』
『了解です!』
『ありがとう、式はそのまま引き続き情報収集しててくれ』
ジャックとアサシンが後ろに来たのを気配で確認する。まあ、そんなことにならないようにしないとな。
しばらくすると、イッセーの話が終わったらしくこちらを全員が見てきていた。
「それで、あなたは何者かしら?場合によってはあなたを拘束しなくてはいけなくなるわ」
拘束か、それはかなり嫌だな。僕にそんな趣味はないし・・・
「部長!」
「黙ってて、イッセー。もしかしたらあなたにも被害が及ぶかもしれないのよ?」
「だけど・・・「イッセー別にいいんだよ。僕は警戒されて当然なんだから」納得できないけど、わかった」
はあ、一触即発な雰囲気だな・・・できればイッセーの主であるこの人を傷つけたくないな。
「それで、あなたは何者かしら?」
「ただの特殊な眼を持った人間だ」
「特殊な眼・・・魔眼の類かしら?」
「そうだ」
この眼は魔眼と呼ばれるものだが、通常の魔眼と違い眼単体で機能するものではなく、僕の脳と眼の二つで発動する魔眼だ。
「だけど、いくら強力な魔眼でも堕天使を倒せるわけがないじゃない。だから聞くわ。あなたいったい何者?」
「はあ・・・どこにも所属していない少し強い人間だ。気にしなくてもいいぞ」
「これ以上話すことはないってことね?小猫」
塔城さんが立ち上がりこちらに歩いてきた。どうやら尋問でも開始するらしいが、それは悪手だな。
塔城さんが後方に飛びずさる。すると先ほどまでいた場所にナイフが通り過ぎていった。
「っ!?」
「今のを気づくのか・・・これは評価を変えないといけないな」
「「マスター/おとうさんには手を出させない/ません!」」
ここにいる全員が驚いた。何故なら、先ほどまではいなかった人がいるからだ。いやそれよりも他のことに驚いているみたいだ。
「「「お父さん!?」」」
「そこに反応するのか!?」
どうやらジャックが、僕のことをおとうさんと呼んだことにとても驚いているようだ。人前では一騎と呼べと教えたはずなんだがな・・・
「J、人前ではちゃんと名前で呼んでくれって言わなかったか?」
「ごめんなさい、カズキ」
「よし」
修正したのはいいんだが、これは絶対に問い詰められるな・・・
「龍牙君、あなた子を持っていたのね・・・」
「あらあら、その歳でですか」
「さすがにこれには、僕もびっくりかな?」
「不潔です」
「こんなかわいい子たちなんで紹介してくれなかったんだよ!」
やはりこうなったか、前四人は当然の反応だとしても、イッセーお前は何という反応をしているんだ。
「いや、こいつらはどちらかと言うと使い魔みたいなものだぞ?」
そこにグレモリー先輩が反応した。まあジャックとアサシンは見た目は完全に人間そのものだからな。さてどこまで教えるとするか・・・
「まさか!あなた人間を使い魔にしてるの!?」
「ちょっと待ってくれ、お前たちも人間や他の者たちを、悪魔にしているだろう?それにこいつらは人間じゃないしな」
「どういうことですか?」
「すまないが、これ以上はしゃべれないな。知りたければ・・・」
「知りたければ?」
「僕の信頼を勝ち取るんだな。そうでもしなければ話せない」
まあ、それもそうだろう。もう死んだ者たち・・・英霊、英雄を使役しているのだから。その言葉を聞いたイッセーはショックを受けていた。後でイッセーにも言えない理由を言っておくか。
「わかったわ。だけど、悪魔になるかオカルト研究部に入るか選んでもらうわ。それは構わないわね?」
「ああ、部に入ることには問題ない。J、A。もう戻っていいぞ」
まるでそこには元からいなかったかのように消えていった。
「もう、驚かないわ・・・ところで、何故さっきの子たちをイニシャルで呼んでいるのかしら?」
「何故って・・・名前がばれるといろいろ厄介だからな。まあ、そのうちの一人は名前すらよくわからんやつだから、問題ないと思うが」
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その後は、入部届をもらい学校に提出をしたりしているうちに夜になっていた。
「そろそろ、僕は帰らせてもらう。イッセーも遅くならないうちに帰って来いよ」
「おう!また家でな」
と、帰ろうとしたところで扉から姫島先輩が入ってきた。しかも結構真面目な顔をして。なんか厄介ごとが来た感じかな?さっさと帰るか・・・
「あらあら、まだ帰れませんわよ。龍牙君」
首根っこをつかまれてしまい、動けなくなってしまった。魔術を使えば問題はないのだが、素の身体能力はただ単に速くて少し力が強いだけの人間だからな。
「どうしたの?朱乃」
「大公からはぐれ悪魔バイザーの討伐依頼が届きました」
やっぱり面倒事だった。