デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 今回はちょいと悩んだ。いやさ、すぐさまデートに移ってもいいんだけどそしたらそのまま流れて流れてですぐ攻略することになりそうでさ。無駄に引き伸ばしたいわけじゃないけどちょうどいい長さは欲しいのよね。

 あとさ、随分前に言ってたぼくのかんがえた(ryなんだが、ネギま二次読んだらつい設定が書き上がってた。いやまあ、長くなるだろうから来年受験生な私は書き始めたりしないけどね。もしかしたら二年後くらいに出てくるかもね。
 IFの方はテストも終わったので気楽に平日にでも書き進めます。しばらくお待ちをー。
 んなわけで本編。珍しく本編書く前にサブタイ決めてたり。


魔王

 

 折紙の転校してきたその日の帰り道。

 もう少し話したいという訳で、士道、鞠亜、鞠奈、十香のいつものメンバーに折紙が加わり、そこらの喫茶店にでも寄って話そうか、なんて思っていたその時だった。

 

 周囲に渦巻く妙な気配を察し、周囲を警戒する。気づけば、周囲に自分たち以外の人は見当たらない。

 

 「鞠亜、鞠奈」

 「ええ」「分かってるわよ」

 

 二人も同じことを察していたらしく、既に周囲の探知は始めているようだった。

 

 「……へ? な、なになに五河くん?」

 「む……? どうしたのだ? シドー」

 「生成魔力の気配がする。なんの目的かはわからないけど、周囲に気をつけてくれ」

 「う、うん……」

 「おお、分かったぞシドー!」

 

 状況を把握しきれていない二人に最低限の説明をしつつ、警戒は怠らない。霊力によって精霊と同レベルまでに押し上げられた五感は、半径にして数百メートル……その妙を感じた範囲での異常を見落とすことは無いだろう。

 

 「士道、解析出来ました。これは……っ!?」

 「来るわよ、士道!」

 「薄く広げられた随意領域です!」

 

 鞠亜の報告を終える言葉と共に、見えない力によって全身を拘束される。そして目の前に降り立つのは淡い金の髪をした女性。その身には、ASTのものとは形状の異なる「機械の甲冑」という言葉がぴったり似合いそうなスーツと、巨大な剣型の装備。

 

 [士道。あれは世界最強の魔術師(ウィザード)よ。名前はエレン・M・メイザース。世界最強を名乗るだけのポテンシャル――生成魔力の扱いや強度は人間離れしてると言っても過言じゃないわ]

 

 超然とした態度でこちらへとエレンが歩み寄るその間に、持てるだけの情報を伝えられる。

 こちらをわざわざ拘束してまで近づいてくるからには、穏やかな話では済まないのだろう。

 ならば先手必勝。守るために切り捨てる、そんな覚悟ならもう終えたのだから。

 

 「私の名前はエレン・M・メイザース。世界最強の魔術師です。どうですか、そこの精霊の皆さん。私ときて下されば――」

 

 チャンスは一瞬。相手の油断の隙をついて――っっ!

 

 「最高の待遇を……なにっ!?」

 

 無言の気合いを込め放ったのは、灼爛殲鬼(カマエル)の焔の戦斧。振るいながらに形状を変えたそれは、真正面と真後ろの二点を同時に切り裂き、背と腹に浅くない傷を負わせた。

 

 「〈イフリート〉……? っ、貴方、何者ですか」

 「五河士道。ただの平凡な高校生だ」

 

 昔はな、と心の中で付け足して、一度後ろへ飛ぶ。悪いが、十香達や鞠亜達も下がっておいて貰わねば、周囲を気にしなくてはならなくなる。

 

 そう思い跳躍した士道のその寸前までいた場所を通り抜けるように、黒色の――そう、どこか見覚えのある闇を凝縮したこのような閃光が一直線にのび、

 そして、その先に居た――おそらく、一撃を受けたことや俺が下がろうとしたこともあって油断していたのであろうエレンに直撃した。

 

 「……あ」

 

 つい、漏れ出る気の抜けた声。無防備な所に攻撃を受けた故か、その機械の甲冑は完全に大破し、彼女自身も腹部から――おそらくは背中からも――血を流しながら気絶していた。

 

 なんとも言えない気持ちになりつつ、振り返ればそこには反転体の折紙がいる。黒い羽を周囲に浮かせ、完全に臨戦態勢だ。唯一の救いは、その注意が完全にこちらにだけ向いていることか。

 

 「鞠亜、鞠奈、そっちは任せた!」

 

 言葉と共に、鞠亜、鞠奈、十香にエレンをまとめて家へとテレポートさせる。流石に――例え敵といえど――怪我人を放っておくのは現代日本に生まれた士道としては宜しくない。鞠亜達なら、彼女の無効化も出来るだろうという判断だ。

 

 「………………」

 

 無言で放たれる、弾幕の如き闇の光線。的確にこちらとその周囲を狙って放たれるそれを、時に分体を、時に自らを加速し、時にはむしろ受け、そして再生することでなんとかやり過ごす。

 

 「折紙! 折紙! 聞こえるなら返事をしろよ、折紙!」

 

 いくら呼びかけようともそれへの返事はない。

 彼女を止めようにも、体を抑えるだけならまだしも無限に顕現され続ける羽を止めることは不可能で、また彼女を傷つけるわけにも行かない士道には彼女を止める手段がまず無い。

 かといって諦める士道でもないのだが、手段が見つかるわけでもない。耐え凌ぐことならまあ数時間続けることも平気だろうが、解決策が見えてくるようにも思えない。

 

 [士道、一度撤退してください]

 [フラクシナスの演算機能で可能性を調べたわ。高確率で鳶一折紙は霊力を認識してその姿になってる。テレポートしてキミが姿を隠せば、きっとその状態は収まるはずよ]

 [ああ、わかった]

 

 念話によるアドバイスを受け、転移するのは一番近くに見えるビルの屋上。霊力をすぐさま止めすぐさまビルの下を覗けば、漆黒の礼装と羽が粒子となって空気に解けてゆき、元の姿へと戻る彼女が伺えた。

 

 [一旦は落ち着いた、ってところかな]

 [はい、そうですね。彼女は自身を精霊だと認識していない様ですし、おそらく〈デビル〉である時の記憶がありません。士道が家に送ってあげてください]

 [おう、分かった。エレンのことは任せていいんだな]

 [はい、CR-ユニット等装備を外した状態で、生成魔力を用いて拘束しています。まだ目を覚ましてはいない様ですが、対策は万全です]

 [そっか、それじゃあなるべく早く戻ることにするよ]

 

 

 「あれ、五河くん? もしかして私、気を失ってましたか?」

 「うん、まあな。鞠亜達には先に帰っておいて貰ったんだ」

 「そ、そうでしたか。お待たせしてごめんなさい」

 「気にしなくていいよ。家まで送るから、さ、行こう」

 

 そうして俺たちは帰路へとつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 「それで、世界最強の魔術師たるこの私を拘束してなんのつもりですか」

 「別に何もしないわよ。お人好しの士道に感謝することね」

 

 家に戻ってみると、拘束された側もなにか偉そうに話をするというなんとも不思議な構図が出来上がっていた。

 

 「あ、おかえりなさい、士道」

 「キミ、こんなの助けてどうするつもりなのよ。ま、キミのことだからどうせ放っておけなかっただけなんでしょうけど」

 「は、ははは」

 

 おっしゃるとおりで。その言葉を聞いて、エレンが訝しげな顔をする。

 

 「助けられた? この私が?」

 「ええそうよ、あんたが〈デビル〉にやられて気を失ってる間に、この家まで連れてきて治してあげたのよ」

 

 自らの腹部へと視線を移し、傷がないことを確認したからか少し悔しげな表情をするエレン。

 

 「くっ、助けられたのは本当のようですね。しかし、本来の私であればあの程度は造作もないことなのです」

 「それが出来なかったからこうなってるってキミ分かってないの? 馬鹿?」

 「くっ……」

 

 なんというか、この二人の組み合わせは非常に宜しくないようだ。

 

 「まあ、捕まえてどうこうするつもりはないよ」

 

 切り捨てることを覚悟しても、それが喜んで人殺しをする事に繋がるわけじゃないのは当たり前なんだから。

 

 「CR-ユニットは危なくて返せないけど、まあこっちから手出しをするつもりもない。というか、そのまま帰ってくれ」

 

 そう言って、家から押し出す。

 

 「貴方に恩を受けたなんて思いませんからね!」

 「それでいいよ、別に」

 「捨て台詞残してないでさっさと帰りなさいよね。というか、二度と来ないで欲しいわ」

 「くっ……」

 

 世界最強の魔術師は、最後まで何か悔しそうにしながら帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「――あ、転んだ」




 実は精霊の五感云々はでっち上げというか何となくなので詳しい資料あったら教えて下さいな。どっかに書いてたような気もするんだけど、二次創作での知識なのかなんなのか……?

 世界最強の魔術師かっこわらかっことじ。折紙先になった訳ですから時系列的にそろそろかなと入れてみた。慢心するから不意を突かれる。いい教訓だね。セリフ中に攻撃され、予想外の方向からうまく噛み合って攻撃が飛んでくるバットラックっぷり。魔力なかったらポンコツだしこの人世界線によっちゃ過負荷並の雑魚さなんじゃなかろうか。
 そんなわけでちょっと短い戦闘。鞠亜のサポートが光ります。

 FGOの進捗とか話してみるけどこの期間に手に入れた金リンゴ全部とかしたらどスケベな人が礼装落としました。後は猫です。
 そんな感じでまた来週。
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