デート・ア・ライブ 電子精霊達と共に   作:神谷 莢那

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 復活したと思ったらスグに深夜執筆開始だよ。休んでる間の提出課題明日(今日)提出だったの。土曜日遊び呆けたのが悪かったか。
 原作読み返したら夕弦と耶倶矢の和解シーンで感動したのと同時にあっさりしすぎたなぁと少し後悔したり。

 原作の飛行機でアレコレもいいですがしかし、十香と折紙は仲良しだし夕弦と耶倶矢に席譲りそうなんだよなぁ……よくよく考えたらご褒美の件もあるから狂三が……いや、なんつか、ご褒美あるのは確定だからと高みの見物してそうな。鞠亜と鞠奈の判断次第ですかねぇ。まあ、原作手元にないから原作に沿った展開というのはあまり書きたくないのでやりませんがね。食い違ってたら困るのよね、後の私が。
 そういや、念のためにと用意してたものがエレンさんポンコツ設定で台無しになったなぁとか思ったり。伏線というか、素材用意したのに回収できてない辺りまだまだ改善の余地多すぎですねぇ。改善していきたい。
 鞠亜や鞠奈がいる手前士道を楽しませるということにしたけど結局、全く意味なかったなぁと思いつつ執筆。


姉妹

 

 気づけば士道は、何者かと戦っていた。その手に握られるのは巨大な槍。耶倶矢の天使、〈颶風騎士(ラファエル)〉の穿つ者(エル・レエム)。辺りが暗く、妙な空間であるためか霊力が体に巡ったこの状態でさえ相手の顔は分からない。だが、その手に握られるものは紛れもない夕弦の天使、〈颶風騎士〉の縛める者(エル・ナハシュ)。ペンデュラムの形をしたそれを見まごうことまどまあまず無いだろう。

 

 無意識に動く体に困惑しつつ、記憶の糸を辿る。

 耶倶矢と夕弦を無事に封印した。そして皆で旅館へ戻り、誰が士道の横、及び前に座るかというちょっとした争いが勃発しながらも夕食を食べ(結果として、左に鞠亜、右に鞠奈、正面に狂三という構図となった)、そしてその後――

 

 「ああ、なるほど……? いや、それにしては妙な……?」

 

 夕食を終えて、その他諸々を片付けたならば後は寝るだけ。つまるところ、精霊を封印した後に入る夢のようなアレだと思ったのだが。しかし、体が勝手に動くなんてことは初めてだし、戦闘という構図も初めてだ。炎に巻かれたり、意思を試されることはあったけど。

 ぶつかりあった槍とペンデュラムが火花を散らし、お互いが一度距離をとる。そこで初めて、士道は相手の姿を直視する。

 見慣れていて、しかしすぐには誰であるのかを判別できないその姿。そう、それは正しく――士道であった。

 ただ。

 

 「女……?」

 

 髪は長くオレンジに染まり、胸のような膨らみも見受けられる。しかし、瞳や顔のパーツとしては士道のものであると断定出来る。夕弦と士道が混ざりあったかのような姿であり、士道が霊装を纏う時など大体こうなっているのだが生憎、霊装を纏ったまま鏡を見ることなどないため、士道にとってはものすごく妙なものに見えた。

 

 「教えてください」

 

 唐突に、ソイツが口を開く。その声は、士道のものでも耶倶矢や夕弦のものでも無かった。

 

 「あなたはどうして力を持つのですか? 世界を敵に回す、この力を」

 「精霊を救いたいから……いや、そんなに純粋な動悸じゃ無かったな」

 

 そう、士道が力を求めた起点はそんなものでは無かった。

 

 「守りたかったんだ。理不尽に世界に嫌われ、敵と見なされる二人(鞠亜と鞠奈)を。何があっても、何に襲われようとも守れるように」

 

 守る力を求めた。……いや、今でも追い求めている。失う悲しみを得たくはないから。

 

 「では、なぜ精霊を救うのですか? 貴方は守るために力を得たのでしょう?」

 

 そんなのは簡単だ。

 

 「可愛そうだと、思ったから。初めてはそうだったんだ」

 「では、今は?」

 「認めたくなかったんだ。世界を知らず、目に映るもの全てを敵と見なす少女(十香)がいて。自分を殺そうとするものにさえ慈悲を向けながら、自分にその慈悲を向けられない少女(四糸乃)がいて。敵意のせいで歪んでしまい、罪の重みすら忘れてしまった少女(狂三)がいて。精霊の手によって両親を、幸せを奪われ、復讐を誓い精霊にされた少女(折紙)がいて。そして、お互いが好きなのに殺し合う二人(耶倶矢と夕弦)がいて。みんなに出会う度に、その思いは強くなった。優しくて暖かい皆が、しかし世界に認められないなんてことを、認められなかった。その優しさが報われないことこそが嘘だと言いたかった」

 

 強くなりたいという子供の願いを、悪い形で叶えられてしまった少女《琴里》もいて、と心の中で付け加える。

 そして、精霊を救うのは今言った通りだ、精霊のせいで、精霊であるせいで世界に敵対され認められない少女達を認め、地獄にすら思えるそこから救い出したいというエゴ。

 

 「なるほど。貴方の気持ちはわかりました」

 

 そう言うと、ソイツの姿が風のようにかき消える。そして、夜明けを迎えるように崩れゆく世界の中、声が聞こえた。

 

 ――貴方はこの八舞の力を扱うに相応しい人格者であると判断しました。私の力を振るうことを許しましょう。

 

 その言葉を最後に世界の崩壊は加速して、士道は夢から覚めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ククク、ようやくお目覚めか? 士道よ」

 「挨拶。おはようございます、士道」

 「ん? ああ、おはよう……ってあれ?」

 

 寝る前は友人の殿町や、その他知り合いの男子連中もその辺りで寝ていたはずなのだが、影も形もない。更に言えば、部屋割りは男女別なので耶倶矢と夕弦がここにいるのもおかしい事なのでは――

 

 「なに、案することはない。不可視にして無音。影の暗殺者の如き我ら八舞の技術によって何者も抗えぬ絶対の魔の手よりそなたの仲間らを解き放つことなくここに召喚したのだ」

 「翻訳。こっそりと忍び込んで部屋のメンバーを起こさずここまで運んできました」

 「ああ、なるほど。それで、ここは……?」

 「解答。令音に丁度良い部屋がないものかと聞いてみたらここを、と」

 

 令音さんの仕業らしい。しかし、なんのために……?

 

 「…………どうして?」

 「クク、お主が混乱するのも無理はない」

 「返答。ぶっちゃけ、お礼が言いたかったのです」

 

 一息ついて

 

 「私ね、強がってたけどほんとはもっと生きていたかった。夕弦と一緒にいて、もっと楽しいことをして、色んなものを見て、ずっとずっと仲良くしていたかったの。士道は、それを叶えてくれた」

 「追従。士道は私達を殺し合う運命から解き放ってくれました。大人な夕弦も実の所、子供な耶倶矢を一人残していくのは不安で仕方ありませんでしたし、それに……その、一緒に遊んでみたかったのも本当ですから。だから救ってくれたこと、感謝します」

 「い、いやいやいいって、そんなに畏まらなくても」

 

 自分がやりたくてやったことでここまで言われてしまうと、結構恥ずかしい。耶倶矢が若干不満そうな顔を夕弦に向けているが、夕弦は気にかけていないようだ。

 

 「提案。私達は、士道を楽しませるという勝負をしていました。ですが、今の私達では力不足を実感しました」

 「だから、期限は無期限にする。二人で一緒に、士道を楽しませてみせるわ」

 

 それが、二人なりの恩返しということか。

 これからを考えられるようになった二人を見て嬉しさを覚えつつ。

 

 「ああ、楽しみに待ってるからな」

 

 満面の笑みで、士道はそう返した。




 寝落ちする前に書ききれました。ナチュラルに遊ぶ約束を取り付けた八舞姉妹、策士だ……。帰りのシーンはありませんがこの後ちゃんと帰って次回からは新章ってかまあ、美九編ですね。ゲームキャラを除いた原作キャラの中では、私的にトップスリーにランクインするくるい好きなキャラですがうまく書けるかは……ねえ。ちなみに残り二人は狂三と夕弦。味方陣営には基本的に嫌いなキャラ、いませんけどね。上からかぞえてるだけです。ゲームや映画をいれたら大体みんな上に入ってきますがね。
 タイトルは二人がお互いを認めあって本当の姉妹になれたって感じで。
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