遊戯王-孤独に巻き込まれた決闘者-R   作:秋風

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こんにちは、秋風と申します。
こちらはにじふぁんにて投稿していた遊戯王小説のリメイクです
私自身、遊戯王はつい最近復帰したためデュエルタクティクスに未熟な部分が多々ありますが、それでもよろしければこの小説にお付き合いくださいませ
また、この小説では憑依、オリ主などの要素がありますので度々になりますがご注意ください

また、序盤におきましては「にじふぁん」で連載していた当初の古いものをリメイクしている為、俗にいう最近の「テンプレ」が多々見られます
この小説自体も投稿したのはもう5年以上の前の作品なので、今でいう遊戯王オリ主SSのテンプレが多くあります。その手の物に飽きている、苦手である方には閲覧を推奨できないことをあらかじめご了承ください

最後に、この作品を読んで遊戯王をまたやってみようかな、アニメ見返そうかな、となってくれれば嬉しいと思っております

秋風


序章
プロローグ


Side???

 

 夢を見ていた。1人の少年がいじめられている夢だ。知らない学校、知らない子供たちが、その知らない1人の少年をいじめている、そんな夢。なんというか、なんとも気分の悪い夢だと素直にそう思う。なにがどうなって自分自身、こんな夢を見ているのかを理解できなかった。やがて世界は暗転し、真っ暗な空間にその虐められていた少年1人だけが残る。やがて、俺の耳に少年の言葉が聞こえてくる。

 

「どうして僕ばっかり、どうして僕がこんな目に…」

 

 似たような言葉をまるで呪いのように繰り返し呟く少年。俺はその少年がどこか怖くなった。だがよく見ると、この少年はどこか自分と似ているような気もした。そして、少年はその鬼のような形相のまま一言呟いた。

 

――この世界からいなくなってしまいたい

 

 その言葉と共に、俺の意識は薄れていくのだった…

 

 

 

「……変な夢だな」

 

 そう思いながら体を起こす…が、そこで異変に気が付いた。その俺が寝ていた部屋が、全く持って知らない部屋だったからだ。部屋の窓に目を向けるとこれまた知らない街並みが広がっている。ここはいったいどこだ? 昨日は大学の研究室で家に帰るのが面倒臭くなってそのまま眠ってしまったというのまでは覚えている。そう、すなわち俺は大学の研究室にいたはず…なのに、何故俺は知らない部屋で寝ているのだろうか。まるで意味が分からん。昨日は酒も飲んでいないし、こんなことになる要素が見つからない。

 

「どこだ、ここは……」

 

 そんな感じで部屋を見渡すと、ふと机の上にグチャグチャになって置かれた遊戯王のカードが散らばっているのを見つけた。この部屋の主のものだろうか? 俺はその真ん中に置かれていた束、どうやらデッキらしいが、それを興味本位に手に取った。これでも、俺は遊戯王プレイヤーである。置いてあるデッキにちょっとだけ興味が湧いていた…が、そのデッキの内容を見て俺は思わず声を漏らす。

 

「……うわぁ」

 

 確認したデッキの内容は余りにもお粗末で、正直このご時世に…と思うカードばかりで構成されていたのである。デッキの中に入っているカードは具体的に言うとバニラや使用用途不明のカードばかり。もちろん、サイドデッキなどあるわけがない。攻撃力の最高がデーモンの召喚の2500…これはいったい何のデッキなんだろうと首を傾げる。そんなデッキを机の上に戻し、ふと、部屋に置かれている鏡が目に入った。そこには俺の知らない1人の少年の姿が映っている。だが、おかしい。この部屋には今、現状見渡す限り自分しかいないはずだ。なのに、何故鏡には知らない少年が鏡に映っているのか? そこでようやく、俺は自分の視線がいつもより少しだけ低いことに気がついた。

 

「っ……!?」

 

 しかも、周囲には誰もいない。やはり、鏡に映る少年は俺自身なのだと理解する。見た目は…中学生か、高校生くらいだろうか。もともと180cmあった身長は今では170ちょっと。髪の色も、黒から、黒なのだが、少し赤がかかっているような感じがする。

 

「……テレビ」

 

 訳が分からなくなっている中、視界に部屋に置いてあるテレビが目に入った。俺はそれを試しに付けてみることにした。何か、情報を得られるかもしれない…と。そして、そのテレビには信じられないものが映っていた。

 

『もうすぐ行われる海馬ランドのイベントでは……』

 

 ……? 意味が分からなくなったので番組を変えてみることにする。このテレビのアナウンサーはいったい何を言っているんだ。

 

『デュエルモンスターズの生みの親、ペガサス氏は今後……』

 

チャンネル変更

 

『今季のデュエルアカデミアの……』

 

 ……落ちつこう。海馬ランドとは何か? 答えはアニメ「遊戯王」の登場人物である海馬社長が作ったテーマパークのことだ。ペガサスとはだれか? 答えは遊戯王の世界でデュエルモンスターズという名のカードゲームを作り出した生みの親のことだ。デュエルアカデミアとは何か? 遊戯王GXの舞台となる場所の名前だ……俺は自問自答を繰り返し、ようやく答えにたどり着いた。

 

「ここ、遊戯王の世界……?」

 

 どうやら俺は、遊戯王の世界に来てしまったらしい。

 

 

 結論を出してからしばらく俺は混乱して取り乱してしまったが、どうにか俺は落ち着きを取り戻し、改めて情報を整理した。まず、ここに今の俺と同じ姿の少年が映っている写真などがある以上、ここは俺、つまりこの少年の部屋ということになる。そして調べて見つけた名前は『武藤秋人』という名前。これがこの世界での俺の名前ということになる。ちなみに俺の名前は元々「日向明人」と言う名前なので、苗字が変わっただけなのでまあ呼ばれても困ることはないだろう。さて、そんな見つけた写真に気になる人物が写っていた。俺と思わしき人物の隣に映っているのはヒトデのような髪型が特徴的な1人の男。そして裏には『遊戯兄さんと一緒に大会にて』と書かれている。やはり、というべきか。この男はどうやら「遊戯王」の主人公、武藤遊戯ということらしい。だが、原作で遊戯は一人っ子である。そして先程ちらりと窓の外から家を見たがこの家は双六の店ではないのが判っている。ここから導き出されるのは慕っているが故にそう遊戯の事を呼んでいるという考えだが、この武藤という同じ姓がある以上俺は武藤遊戯の親戚か何かなのではないかという結論に至った。

 

「ん?」

 

 すると、ふと机の棚にクシャクシャになった封筒を見つけた。これはどうやら高校の入学志願書のようである。少し懐かしいなと思いながらもその学校の名前を見ると、それはデュエルアカデミアの入学志願書だということに気が付いた。デュエルアカデミアと言えば、遊戯王GXの舞台であり、様々な事件が起きる場所でもある。もしかしたら、俺がこの世界に来たことについてここに行けば何かわかるかもしれない。わからなくても、デュエルアカデミア……非常に興味がある。ここでくすぶっているよりは何か行動に起こした方がよっぽどいいだろう。試験は2週間後…どんなテスト問題が出てくるのかは分からないが、やるだけやってみようか。テスト問題はともかくとして……

 

「……デッキ、どうにかしないと」

 

――ここから、俺の物語が始まった。

 

 




リメイク前での変更点
・主人公の名前変更
前作では秋(しゅう)でしたが、秋人へ変更

前作と比較して
やっぱ、前作では文章がとんでもなく短かったので加筆修正が大変でした
また、見直して思ったんですけどこの主人公どこの世界の勇者だといわんばかりに自分の部屋でもない場所を物色するという……当時の私はどういう主人公にするつもりだったんだか

では、また次のお話で

NEXT「入試試験」

次回、ノース校編は……

  • 十代と万丈目のデュエルが見たい
  • デュエルよりも修羅場が見たい
  • レジーを付け狙う生徒と秋人がデュエル!
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