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感想、ご指摘、ご意見ありがとうございました。また宜しくお願いします
茶碗蒸し様
小説の評価ありがとうございました。頂いた評価以上の小説になるように頑張っていこうと思います
引き続き、小説の感想、ご意見、ご指摘、評価をお待ちしています
さて、第10話です。今回でようやく秋人のパートナーが登場します。
Side秋人
「準備はいいか!? 秋人!」
「あ、ああ…一応な。それにしても十代、なんというか、どうした?」
「やっと秋人とデュエルできるからな!そう考えただけでワクワクするぜ!」
場所は実技授業を行うデュエル場。簡単にいえばこのデュエルアカデミアに最初に来た時にデュエルをしようとしたあの場所である。今は中間試験に向けた実習授業の時間である。この時間ではそれぞれがペアを組み、デュエルを行ってお互いの評価をするのが目的の授業だ。成績自体はデュエルディスクを通してデータが送られるので勝敗よりもどのようなデュエルをしたのかが重要になってくるもの。
「さあ、行くぜ秋人!」
「ああ、来い」
「「決闘(デュエル)!」」
こうなったのには、少し時間を遡ることになる。
*
「なあ秋人、秋人ってカードの精霊って信じるか?」
「……カードの精霊? いきなりどうしたんだ?」
夕食を終えた夜。レッド寮の俺の部屋でデッキを考えていると、遊びに来た十代がいきなりそんなことを言い出した。カードの精霊、といえば十代のハネクリボー、万丈目のおじゃまイエロー他多数や、後で出てくるヨハンのルビー・カーバンクルとかかな。後はネオスとかネオスペーシアンもそうか。それに、劇場版の時に喋っているのを考えると遊戯のブラック・マジシャンと、ブラック・マジシャン・ガールももしかしてそうなのか? 確か、十代はハネクリボーをきっかけに「また」カードの精霊が見えるようになった、だったな。だが、なぜいきなりその話になったのだろうか。
「実は俺、カードの精霊が見えるんだ」
「そうなのか。それで、その精霊がどうしたんだ?」
「あれ? 信じてくれるのか?」
と、不思議そうな表情で俺を見る十代。まあ、アニメのことを知っている以上、そのへんの知識についてはわかっているからな。
「なんだ、冗談なのか?」
「いや、なんというか…こうもあっさり言われると…」
「十代は人にウソをつくのは苦手だしな…信じる、信じないは別として、十代はそんな風に嘘を言ってきたりしないのは知っているから。それで? そのカードの精霊はどのカードなんだ?」
「ああ、俺の相棒、ハネクリボーさ!」
そういって俺にハネクリボーのカードを見せる十代。ハネクリボー…遊戯が十代に与えたカードの1枚だな。漫画版では響紅葉のデッキにあったカードではあるが。
「なるほどな…でも、どうしてそんな話題をいきなり?」
「なんというか、これも信じてくれるかわからないけど、秋人の横に精霊がいるんだ」
「…? ハネクリボーが?」
「いや、そうじゃなくて、お前の持ってるカードの精霊が」
……What? 待て十代、今お前はなんて言った?
「俺の、カードの精霊?」
「そう、お前のカードの精霊」
落ち着け、この程度のパニックは最初、この世界で目覚めた時の動揺に比べたらなんてことはないはずだ。落ち着け俺…まず、1つずつ確認していこう。
「十代、まずお前にはカードの精霊が見えると」
「おう」
「で……俺にもカードの精霊がいる、と?」
「おう」
そう聞いた瞬間に頭を抱えたくなった。仮にそれが本当だとしたらいつも部屋で一人、デッキを組んでいる時の呟きとか全部聞かれていたってことになる。たまに一人なのをいいことにぶつぶつと普段の愚痴をこぼしまくっていた気もするし
「だけど、俺にはその精霊も、ハネクリボーも見えないぞ?」
「うーん、秋人がもしかしたらそのカードを触っていないからかな? 俺は遊戯さんにハネクリボーを渡されてからハネクリボーが見えるようになったんだ」
「…試しに俺もハネクリボーのカードを触ってみてもいいか?」
「おう、そうだな。もしかしたらハネクリボーもきっかけの1つになるかもしれない!」
そういいながら十代はニコニコと俺にハネクリボーのカードを差し出してきた。俺もそれを特に考えもせずに触れた。その瞬間、なんとも不思議な感覚に包まれる…が、しかし、その次の瞬間には激しい痛みが頭を駆け抜けた。誰かに殴られる、そんな感覚だ。
「……っ!?」
思わず膝をつき、ハネクリボーのカードを手放してしまう。なんだ、この痛みは!? いきなり誰かに頭を殴られたような、そんな感覚。
「おいおい!? お前そんなことしたら…!?」
「十代?」
「……なんか、秋人がハネクリボーを触った瞬間に秋人の精霊が秋人を殴りつけてた」
……いったいどんな凶暴モンスターが俺のところにはいたんだよ。頭を擦りながら顔を上げると、俺の目の前には茶色い羽の生えた毛玉が十代の横に映っていた。
「お前が、ハネクリボー…?」
『クリクリ~!』
ソリットビジョンが起動していない場所で、十代の横にはハネクリボーが静かに浮遊していた。俺の言葉に応えるように、その小さな手を上げて返事をする。
「おお! 秋人にもハネクリボーが見えるようになったんだな!」
「……ああ、どういう原理かは知らないけどな。けど……ハネクリボー以外、俺には見えないんだが」
部屋の周囲を見渡すが、その十代の言う俺のカードの精霊、というやつの姿はない。部屋には十代と俺、そして半透明のハネクリボーの姿しか確認することができない。
「あー…その、殴ったこと後悔して部屋の隅で蹲ってる」
そういって十代が指をさすも、そこにはやはり何もいない。というか、なぜ俺はそもそも自分の持つカードの精霊に殴られなきゃいけないんだろうか。
「十代、なんで俺は殴られた?」
「なんというか、見ている感じどうして一番が自分じゃなくてハネクリボーなんだ、ってことらしいぞ。ブツブツいいながら膝抱えてる」
「……」
どうしよう、果てしなく面倒くさい精霊だぞ、俺の精霊。というか、膝を抱えている、ということは人の形をしたモンスターということか? これでガチムチのモンスターとかだったらなんか嫌だな。
「十代、その精霊のカードはどれだ?」
「うーん、わかんねぇ。俺も見たことのないカードだな…でも、杖を持っているってことは魔法使い族なんじゃないか?」
魔法使い族、か。これで正体が遊戯のブラック・マジシャンとかだったら笑えないが、十代も見たことのないカードということはこの時代で登場しないカード、もしくはOCG化のみのカードの可能性がある。にしても、魔法使い族のカードで、杖を持っているモンスター…ね。多すぎてわかんねぇぞ。一応、魔法使い族デッキというのは作ってあるけどこの中にあるのかな…そう思いながら1枚1枚を見てそれらしいカードに触ってみるが反応がない。それに、杖を持っているだけで魔法使い族と断言もできないし……そもそも、精霊のカードというのは特別な1枚ということで、同じカードが9枚あるのでそれを探すのはハッキリ言って骨だし…
「なあ、もしかしたらデュエルをすればその精霊が認知できるかもしれないぜ!」
「…それ、お前がデュエルしたいだけじゃねぇの?」
「そうともいうぜ!」
とはいったものの、まあ十代の言うことも一理ある。フィールド上にソリットビジョンとして出すことで改めて認識することで見えるようになるかもしれないし
「じゃあ明日の試験前の実践演習でデュエルだ!」
「ああ、そうだな」
*
回想終了
と、まあそんなことがあって十代とはようやくデュエルができるようになった、というわけである。
武藤秋人VS遊城十代
武藤秋人 LP4000
遊城十代 LP4000
「先行はさっきのコイントスで俺だよな! ドロー! 俺は手札から『E-エマージェンシーコール』を発動。デッキから『E・HEROバブルマン』を加え、そのまま召喚!」
E・HEROバブルマン(アニメ版) ATK800/DEF1200
「このカードの召喚に成功した時、他にカードがないならカードを2枚ドローできる! 俺は更に装備魔法『バブル・ショット』を装備! これにより、バブルマンの攻撃力は800ポイントアップするぜ!」
出たな、強欲なバブルマン。まあ、俺のHEROデッキにも入れているけどアニメ版の効果はほんとうに強い。今思えば手札が枯渇した時に進められるようにするアニメスタッフの意図から誕生したカードのような気もする。
E・HEROバブルマン ATK800/DEF1200→ATK1600/DEF1200
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
「俺のターン、ドロー! 俺は手札から魔法カード『トレード・イン』を発動する。手札の『コスモクイーン』を墓地へ送りカードを2枚ドローする。そして『死者蘇生』を発動。墓地に送られた『コスモクイーン』を特殊召喚!」
コスモクイーン ATK2900/DEF2450
フィールドに現れるのは宇宙に存在する、全ての星を統治しているという女王様。一応、ブラック・マジシャンよりも攻撃力が高いが…なんでだろうか。これ使ってる人あんまり見ないんだよな。レベルは8だし、手札処理して蘇生も容易なんだけど。
「そして、こちらも装備魔法『ワンダー・ワンド』を装備する。このカードの効果で攻撃力を500ポイントアップさせる」
コスモクイーン ATK2900/DEF2450→ATK3400/DEF2450
「うぉ!? 攻撃力が3000超えた!?」
「バトルフェイズだ。コスモクイーンでバブルマンを攻撃!」
「うわっ!?」
どんな魔法で攻撃するのかと思いきや、その手にしたワンダー・ワンドでバブルマンへと殴りかかる。おいおいおい!? 魔法(物理)じゃねーか! あいつ本当に魔法使い族か!? その攻撃に驚きながらもバブルマンはなんとかその装備していたバブル・ショットで防ぐ。
「バブル・ショットの効果だ! 戦闘で破壊されるバブルマンの代わりにこのカードを破壊して、俺へのダメージは0になる!」
「これでターンエンド…まあ、わかっていたけどコイツじゃないみたいだな」
「そうだな。俺もコスモクイーンは知っているし」
それもそうか…というか、こいつ杖もってないもんな。後、コスモクイーンに四六時中見られる…想像するとちょっと怖い。
「俺のターンドロー! 俺は手札から『融合』を発動! フィールドのバブルマンと手札の『E・HEROクレイマン』を融合する! 現われろ、『E・HEROマッドボールマン』!」
E・HEROマッドボールマン ATK1900/DEF3000
「マッドボールマン…か」
守備力3000の壁モンスターか。一応3000なら超えられるけど、十代の表情を見るにあれは何か仕掛けてくるな。
「更に『フュージョンリカバリー』を発動。融合と墓地のクレイマンを手札に戻すぜ。カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
「俺のターンドロー……魔法カード『テラ・フォーミング』を発動。デッキからフィールド魔法を1枚サーチできる。フィールド魔法『魔法族の里』を発動する。俺のフィールド上にのみ魔法使い族が存在する場合、十代、お前は魔法カードを使うことはできない」
「な、なに!?」
……今更ながら、このデッキを使って十代と戦うのはちょっと可哀想だったかな。HEROって魔法サポート多いし、相性を考えると酷いな。
「バトルフェイズ。コスモクイーンでマッドボールマンを攻撃」
再びその手にワンダー・ワンドを持ってマッドボールマンへと襲いかかるコスモクイーン。やっぱり怖い。マッドボールマンは防御の姿勢をみせるも、そのコスモクイーンの攻撃に耐えられず爆発する。
「と、罠カード発動! 『ヒーロー・シグナル』! 自分フィールドのモンスターが破壊され墓地へ送られた時、手札、デッキからレベル4以下のE・HEROを特殊召喚できる! 俺はE・HEROスパークマンを特殊召喚! ……罠は大丈夫だよな?」
「ああ、大丈夫だ」
E・HEROスパークマン ATK1600/DEF1400
スパークマンか。本当に十代はアニメ版HEROだけでよく戦えるなと素直に賞賛する。もっとも、それを支えているのはその十代が持つ圧倒的なドロー運もあるわけだが……
「俺はこれでターンエンドだ」
「どうにかしないとな……俺のターン、ドロー! ……! へへ、なあ秋人、このフィールド魔法は秋人のフィールドにだけ魔法使い族がいると俺は魔法が使えないんだよな?」
「ああ、そのとおりだ」
「じゃあ、俺のフィールドにも魔法使い族がいればいいわけだ」
「そうだ……おい、まさか」
俺の言葉に、ニヤリと笑う十代。おいおいおい、そのカードの初登場はユベル戦だろ!? もうデッキには入っていたのか!? というか、デッキに入っている云々以前にこの土壇場で引くって…どんなドロー運だよ!
「俺は『カードエクスクルーダー』を召喚するぜ!」
カードエクスクルーダー ATK400/DEF400
フィールドに現れるのはオレンジ色の衣装に赤い杖を持った緑髪の幼い少女の容姿をしたモンスター。被っている帽子はブラック・マジシャンやブラック・マジシャン・ガールを彷彿とさせる。フィールドに降り立った時、周囲の男子生徒たちが若干歓声をあげている。お前ら…可愛いならなんでもいいのか?
「カードエクスクルーダーは魔法使い族。よって、今なら俺も魔法は使えるぜ! セットしていた速攻魔法『サイクロン』! コスモクイーンが装備するワンダー・ワンドを破壊する!」
「っ……! やるな」
コスモクイーン ATK3400/DEF2450 →ATK2900/DEF2450
「そして『強欲な壺』を発動。カードを2枚ドローするぜ…そして、『融合』を発動! フィールドのスパークマン、そして手札のクレイマンを融合! 現われろ、『E・HEROサンダー・ジャイアント』!」
E・HEROサンダー・ジャイアント ATK2400/DEF1500
フィールドに現れる巨漢。先ほどのマッドボールマンよりもこっちはさらに強い威圧感を感じ取れる。
「秋人にも見せてやるぜ! ヒーローの戦う舞台ってやつを! 俺はフィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動するぜ! これによって『魔法族の里』は上書きされる!」
そうなんだよな…元いた世界ではフィールド魔法はお互いに1枚ずつ貼れるが、この時代ではフィールド全体に及び、後から貼られると破壊されてしまう。魔法使いたちの集う里が一瞬にして現代的なビルが建ち並ぶ夜の街へと変貌した。
「バトル! サンダー・ジャイアントでコスモクイーンを攻撃! この時、バトルするE・HEROが攻撃するモンスターの攻撃力がそのE・HEROより高い時、その攻撃力を1000ポイントアップする!」
E・HEROサンダー・ジャイアント ATK2400/DEF1500→ATK3400/DEF1500
サンダー・ジャイアントの攻撃力が上がり、その発生した電撃がコスモクイーンを襲う。コスモクイーンも魔術のようなもので防御しようとするが、それもかなわず爆発してしまった。
武藤秋人 LP4000→LP3500
「そしてカードエクスクルーダーでダイレクトアタックだ!」
「うお!?」
十代の言葉とともに突撃してくるカードエクスクルーダー。そして、そのまま直接俺へその手に持っていた杖を振り下ろした。お前も魔法(物理)か! これ、ソリットビジョンだから良いものの、本当に殴られたら超痛いぞ。
武藤秋人 LP3500→LP2800
「メインフェイズ2でカードエクスルーダーの効果発動。秋人の墓地にある『コスモクイーン』をゲームから除外するぜ。カードを1枚伏せてターンエンドだ」
「俺のターン…さーて、きついな。『強欲な壺』を発動してカードを2枚ドロー」
フィールドのサンダー・ジャイアント。コイツの効果がまた面倒なんだよな。それに、伏せカードも何してくることか…十代は座学では居眠りばかりだが実践になった途端人が変わる。フィールドにはサンダー・ジャイアントとカードエクスルーダーに伏せカード。手札のカードは……少しピーキーだがこのモンスターでどうにかするしかないな。そう思い、1枚のモンスターに触れる。すると、また変な感覚が俺を襲う。これは、ハネクリボーのカードに触ったときと同じ感覚……? まさか、こいつが俺の精霊のカードなのか? 現状を打開するのにはこいつを使うしかなさそうだ。
「俺は手札から
――――『久遠の魔術師ミラ』を召喚!」
その召喚エフェクトとともに、1人の魔術師がフィールドに降り立つのだった。
リメイク前との変更点
デッキ変更
ミラが出しやすいように魔法使いデッキ。ちなみに、ブラック・マジシャンはいません。このデッキは大学時代に友人たちとそれぞれでルールを設けて組んだデッキです。テーマは「あまり見ないカード」ということで、私はコスモクイーンを選択してこれを組みました。仲間内のルールとして「メジャーなモンスターは禁止」ということになっているのでブラック・マジシャンは封じられています。
ミラの性格変更
前はもっと明るい子でしたが、今回はちょっと清楚ですがどこかおっちょこちょいなイメージで作っていく予定です。彼女の本格参戦は次回です
十代のカードエクスルーダー
ユベル戦で登場ですがあれ以外だとOPしか出てこないので登場。可愛いですよね
次回、ノース校編は……
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十代と万丈目のデュエルが見たい
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デュエルよりも修羅場が見たい
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レジーを付け狙う生徒と秋人がデュエル!