遊戯王-孤独に巻き込まれた決闘者-R   作:秋風

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お久しぶりです。一昨日、昨日と仕事と病院での診察のせいで忙しさと疲れによって更新が遅れてしまいました。申し訳ない……

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ただ、小説とは関係のない書き込み、オリカの書き込みなどはご遠慮ください

評価の方も引き続きお待ちしております

では18話です。今回はデュエル成分少ないですが、次回がガッツリとデュエルです(白目)


18「絆」

「つーわけで、制裁タッグデュエルのための対策を練ろうと思う」

 

「おう!」

 

「了解ッス」

 

 と、俺の部屋にて緊急会議を開始した。いるのは俺、十代、翔はもちろんのこと、今回その事件に関わりのある明日香と雪乃、隼人。そして俺たちが退学になるかもしれないという話を知ったツァンと三沢も同席している。

 

「で、対策なんだけども……みんなデッキは持ってきてくれたよな?」

 

「もちろんだぜ! でも、デュエルディスクはいらないってどういうことだ?」

 

 そう、俺が事前に送ったPDAへのメールにはデッキこそ持ってくるようにと指示を出したが、デュエルディスクは持ってこないように、とのメールを出した。あと、十代と翔にはデッキに入れていないカードなどをそれぞれ持ってきてくれとも追記した。

 

「うん、それなんだけどな。今から俺たち全員で総当たりデュエルをする。でだ、まずお互いに手札を公開してデュエルをする。で、お互いにプレイを確認しながらデュエルをするんだ」

 

 これは昔、大きな大会などで出る前などに俺が友人たちとやっていた方法である。お互いにプレイングに注意しながら、プレイミスなどを減らす練習をするというもの。例えばだが、Aのカードを出すよりもBのカードを出せばいいのではないか、とお互いに議論し合い、プレイを巻き戻してここで別のカードを出していたらどう進むのかと確認し合うのである。議論などで時間はかかるが、カードの事をより知るには結構助かったりする。実際、この世界では決闘者が自分の使うカード以外の物を知らないことも結構ある。これはまずお互いが近くにいないとできないし、デュエルディスクなどを使うと巻き戻してプレイを再開などもすることができない……それに

 

「それと、召喚エフェクト、戦闘シーンなんかの時間がはっきり言って無駄だ。そういう無駄を全部省いて、デッキをひたすら回し続けるわけだ」

 

「なるほど、デュエル時間を短縮して数にあてる、と……でも、総当たりにする必要あるの? それに、十代のボウヤ達以外の人間同士でやるメリットがあまりないような……」

 

「日頃こうやって仲間内でデュエルすることでアドバイスとかもできるようになるからやって損はないと思うぞ。デュエリストの数だけ戦術があるわけだし、1人の意見だけを聞いて調整して偏りが出るなんてこともあるしな……ま、実際やってみた方が早い」

 

 こうして始まったプチデュエル大会。幸い俺の部屋は広いので床にカードを広げたりするには十分な広さがある。それにしても、決闘はいつもデュエルディスクを使っていたからこういうテーブルデュエルは久しぶりだな。最初の相手は十代か

 

「よし、じゃあやろうぜ」

 

「そうだな。お願いします」

 

「お? おう、お願いします。どうした? いきなり」

 

「あー、ほら、あれだ。テーブルデュエルだとお互いに礼をしたりするもんだよ」

 

 元の世界ではそれが普通だったからな……少し、懐かしい。そう言ってプレイをスタート。みんなもプレイを開始してデュエルを進めていく。で、俺も十代のプレイングを見て指摘したり、十代もカードの効果を聞いてここで別のカードを使ってみたらどうか、などという風に話をしたりして展開しながらデュエルを進めていく。この方法を行うと、1回のデュエルは通常の2倍から3倍時間がかかる。

 

「じゃあ最後だ。俺はスターダスト・ドラゴンで十代に攻撃。で、ジャンク・アタックの効果で破壊したモンスターの半分のダメージ。つまりE・HEROフレイム・ウィングマンの攻撃力の半分ダメージで俺の勝ちだな」

 

「うあー、俺の負けかぁ」

 

「まあ今のは最後、ジャンク・デストロイヤーで一掃したからな」

 

「他にシンクロモンスターも出せたのか?」

 

「そうだな、今のだったらレベルを下げて『ジャンク・アーチャー』も出せたか。十代もここでこっちのカードで防げば……」

 

 使っていたのはジャンド。とはいっても、このデッキには欠点がある。数えきれないほどカードがあるはずなのに俺が持っていないカードが存在する。このデッキの肝ともいえる『シューティング・スター・ドラゴン』『シューティング・クェーサー・ドラゴン』などだ。何故この2枚が無いのかはわからないが、白紙のカードがあるところを考えるに俺がまだ使えないだけ……なのかもしれない。まあ、フォーミュラ・シンクロンやハイパー・ライブラリアンがいるだけでも十分ではあるが。他にも言うとZEXALで登場した『未来皇ホープ』『CNo.』と名のついたいくつかのカードは俺の手元にはない。これも何か理由があるのか……

 

「じゃ、次だ! 次は誰だ~?」

 

「そうね……十代のボウヤ、相手をしてくれる?」

 

「雪乃か、いいぜ!」

 

「秋人、私の相手をしてもらおうかしら?」

 

「明日香か、いいだろう」

 

 と、こんな感じでローテーションをしてオープンデュエルは進んでいった。そして、その後はみんなでデッキを見てそれぞれ調整を始める。

 

「なあ十代。攻撃の無力化とヒーローバリアはどっちかでよくないか? ネクロ・ガードナーもあるし。それだったらカウンターは相手に干渉するミラフォとか、魔法筒とかにして」

 

「あー……確かに。そうなるとこのカードも抜いて……こっちか」

 

「翔、思うんだがロイドデッキならばこのカードも使えるのではないか?」

 

「あ、そうだね三沢君。それならこうして……こうなって」

 

「雪乃、ボクが見ていた限りこのレベルのモンスターが多いと思うわ。だったらもっとばらけさせて名推理を相手が外すように……」

 

「そうね、ならこっちを入れようかしら。そういえばツァン、貴方の六武衆のカード、これは2枚ないの? そうすればここから……」

 

 お互いにデッキを把握しての調整だからか、かなり議論を展開しながらのデッキ調整になった。自分のデッキを詳しく知ることが出来ればさらに戦略の幅は広がる。三沢とかは最初、自分のデッキを晒すことに関してはあまり良いとは思わなかったらしい。まあ、当然だ。ここにいるメンバーは全員仲間ではあるが、それと同時にライバルでもある。それゆえに対戦時にメタカードなども張られたら困る。が、裏を返せばそれを想定して対策をすればいいだけの話だ。結局デッキのカードを色々と試していけばいいに過ぎない。

 

「そういえば秋人、貴方がくれたこのカード、本当に貰っていいの?」

 

「ああ、まああれだ……この間迷惑かけたからな。その詫びだと思ってくれ」

 

 そう言いながら『強欲で謙虚な壺』を見せる明日香に対して答える俺。この間のことで色々とみんなには迷惑や心配をかけてしまったということで色々とカードを渡した。もっとも、これらは今後に海馬社長が量産するかを検討しているカードたちなのである意味テストプレイヤーになってもらっているのも兼ねている。

 

「で、翔。さっきのデュエルだけど。なんでこの『パワー・ボンド』を使わなかったんだ? このカードを使えば、さっきの状況にはならなかったと思うぞ」

 

「そういえば、翔はボクとのデュエルでもパワー・ボンドを使わなかったわね」

 

「そ、それは……」

 

 三沢、そしてツァンの疑問に翔は答えるのをどこか躊躇っていた。それに気が付いたのか、十代が翔のパワー・ボンドに手を取る。

 

「なあ翔、なんか俺のデュエルの時もこのカードじゃなくて『融合』使ってたよな。もしかして、このカードに何かあるのか? よかったら話してくれよ」

 

「……」

 

「今度のタッグデュエルでは俺と翔は互いにパートナーだ。そのパートナーが悩みを抱えているなら、一緒に悩んでやる!」

 

「アニキ……わかった、話すよ」

 

 十代の言葉に、しばらく考えた様子の翔だったが、翔は意を決したかのようにポツリ、ポツリのパワー・ボンドのことについてを話した。過去、このカードを使うことで調子に乗って相手を馬鹿にし、それを見た兄にカードを封印するように言われたこと。それでも、一応デッキには入れていたことを……まあ、反応は様々だった。翔も自分が悪いことを反省しているのを見て、特に翔に対してみんながきつく言うこともなく、それなら一度パワー・ボンドを抜いてはどうか、という話にもなった。だがそれでは逃げているだけだ、と十代は翔にパワー・ボンドを入れるように言うなど、この辺については十代に任せて大丈夫そうだ。それは、カイザーとのデュエルも含めてのこと。そう思いながら、俺はデッキの調整を行うのだった……当日のデュエル、どうしたもんかと考えながら

 

 

 

 

 それから時間は流れ、この間にはほぼ流れは原作通りに十代とカイザーがデュエルを行い、そして隼人が親に連れ戻されそうになるという騒動も起きた。そんな間にもみんなで制裁タッグデュエルを乗り越えるために、とデュエルを続けてデッキはかなりの出来に仕上がっているのが分かった。そして、俺たちは制裁タッグデュエル当日を迎える。

 

「うおー! ワクワクするなぁ!」

 

「アニキ、朝からこの調子ッス……」

 

「ああ、そうだな……」

 

 制裁タッグデュエル当日。俺たちはデュエル場へと訪れていた。そしてそのデュエル場には俺たち3人の他に雪乃、明日香、ツァン、三沢そして明日香に誘われてかカイザーこと丸藤亮の姿もあった。

 

「お兄さん……」

 

「翔、大丈夫か?」

 

「あ、うん……大丈夫だよアニキ」

 

 カイザーがいるとわかってか、若干緊張している翔だが、十代に声を掛けられてかすぐに気を引き締めていた。そして制裁タッグデュエルに関して説明する校長の隣にもう1人、威圧感を放つ人物がいた。海馬瀬人、その人である。最初にタッグデュエルが始まるということで決闘場に上がる十代と翔の前に現れる2つの影。それはかつて伝説の決闘者武藤遊戯とも戦ったことのある2人の決闘者『迷宮兄弟』。この2人の登場に若干校長が興奮気味だったのは言うまでもない。そして始まる2人の決闘。だが、俺はその2人のデュエルは全くと言っていいほど頭に入ってこなかった……というのも、次の対戦に頭がいっぱいだったからだ。

 

「秋人、ちょっと、大丈夫?」

 

「え? ああ、ツァン……大丈夫だ」

 

「次はアンタなのよ? そんなんじゃ勝てないわよ?」

 

 その通りだ。これでは十代と翔が勝っても俺が負けては意味が無い。俺はまた今日持ってきたデッキを確認し、それをデュエルディスクにセットした。迷宮兄弟は俺が決闘場に入る前に姿を見た。が、そうなると俺の対戦相手は誰だ、という話になる。が、ここで学校の外から来た人間がもう1人いることがわかる。俺も、あの時の社長の言葉に関しては疑問があったし、なにより予想が出来ていた。そんなことを考えているうちに、十代と翔の決闘は終わっていた。無論、それは2人の勝利という形でだ……そして訪れる俺の順番。俺はゆっくりと決闘場の上に上がる。その目の前に立っていた俺の対戦相手を見て俺は静かにデュエルディスクを構えた。

 

 

「やっぱり、俺の対戦相手は貴方ですか…………社長」

 

 俺の前に立っていたのは伝説の決闘者であり、KC社の社長……海馬瀬人だった。そのデュエルディスクを構えた社長の気迫に押される。傍に立っている社長の部下である磯野さんが耐えているのがすごいと思えるほどに。というよりも、前に会った時など比ではないほどのオーラが見えるような気がした。

 

「当然だ。お前と、お前のデッキに並みのデュエリストが太刀打ちできないことくらい承知している。お前は遊戯と闘う前の第一歩、新しいデッキの実験台になってもらおう……それに、お前の目的も俺を倒せなければそこまでだろうな」

 

「言ってくれますね……でも、その通りだ。乗り越えて見せます、貴方を」

 

「ふん、それでこそだ……では、いくぞ。デュエル開始の宣言をしろ磯野!」

 

「はっ! デュエル開始ぃ!」

 

 何故磯野さんを使ったんだ、社長。まさか、このためだけに連れてきたんじゃないだろうな!? ま、まあいい。社長が相手だろうと、やるだけだ!

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

武藤秋人VS海馬瀬人

武藤秋人 LP4000

海馬瀬人 LP4000

 

「先攻は貴様にくれてやる。さあ、来るがいい!」

 

「俺のターン! 俺は手札から『銀河眼の光子竜』を墓地へ送り、『銀河戦士』を守備表示で特殊召喚!」

 

銀河戦士 ATK2000/DEF0

 

「このカードの特殊召喚に成功したとき、デッキから「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。俺は『銀河騎士』を手札に加える。カードを2枚セットして、ターンエンド!」

 

 フィールドに現れるのは銀色の鎧を纏った戦士のモンスター。さて……社長はどう出る?

 

「ほぅ……面白い。俺のターン! ククク、俺は手札から『青眼の亜白龍』の効果を発動。相手に『青眼の白龍』を見せることでこのカードを特殊召喚する。ただし、この召喚方法は1ターンに1度のみ。現れろ、『青眼の亜白龍』!」

 

青眼の亜白龍 ATK3000/DEF2500

 

 現れるのは青眼の白龍……によく似たモンスター。その名も青眼の亜白龍。デザイン的にも亜種という感じなんだろう。だが、ただ似ているというだけではないのがこのカードの恐ろしさだ。それは俺も良く知っている。

 

「青眼の亜白龍の効果だ。1ターンに1度、相手モンスター1体を破壊する。この効果を使用したターンは攻撃が出来ない。青眼の亜白龍! 銀河戦士を粉砕しろ!」

 

 社長の言葉と共に青眼の亜白龍から光弾が発射され、銀河戦士はその爆発を受けて砕け散る。

 

「そして通常召喚でチューナーモンスター『青き眼の賢士』を召喚する。このカードの召喚に成功したとき、デッキからこのカード以外の光属性レベル1のモンスターを手札に加える。俺が加えるのは『太古の白石』。さあ行くぞ、武藤秋人! 俺はレベル8の青眼の亜白龍にレベル1の青き眼の賢士をチューニング!」

 

☆8+☆1=☆9

 

 いきなり来るか……! 社長のシンクロ召喚に周囲が驚いているのがわかる。まあ、当たり前と言えば当たり前だが。

 

「来るがいい、『青眼の精霊龍』!」

 

青眼の精霊龍 ATK2500/DEF3000

 

 社長の言葉と共に召喚される青眼の精霊龍。俺がこの世界で初めてシンクロ召喚したモンスター……正直、少し複雑な気分だ。

 

「そして、手札から『ドラゴン・目覚めの旋律』を発動。手札1枚をコストに、デッキから攻撃力3000以上、守備力2500以下のモンスター2枚を手札に加える。俺は『太古の白石』をコストに、デッキから『青眼の白龍』と『青眼の亜白龍』を手札に加える。さらに、『トレード・イン』を発動、『青眼の白龍』をコストにデッキからカードを2枚ドローする。更に『銀龍の轟砲』を発動。墓地のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚する。こい、我が『青眼の白龍』よ!」

 

青眼の白龍 ATK3000/DEF2500

 

「っ……!」

 

 青眼の白龍……世界に3枚しかない、究極のレアカード。海馬瀬人しか持っていない最強のドラゴン。なんて気迫だ……フィールドに今何もいないということもあってその威圧感に恐怖しか感じない。

 

「くくく、どうした武藤秋人、この程度で怖気づくのはまだ早いぞ?」

 

 社長の言葉の意味を理解する。この人、まだバトルフェイズに入らないつもりか。

 

「俺はさらに『強欲な壺』を発動してカードを2枚ドロー。『竜の霊廟』を発動。墓地へドラゴン族モンスターを1枚送る。この時のカードが『通常モンスター』ならば、もう1枚墓地へカードを送ることが出来る。当然、俺が選択するのは青眼の白龍。そして追加効果で太古の白石を墓地へ送る。『死者蘇生』発動。墓地から『青眼の白龍』を蘇生。そして『復活の福音』を発動。自分の墓地のレベル7か8のドラゴン族モンスターを特殊召喚する。墓地の『青眼の亜白龍』も特殊召喚」

 

青眼の白龍② ATK3000/DEF2500

 

青眼の亜白龍 ATK3000/DEF2500

 

 フィールドに並び立つ4体の龍。マジかよ……割とマジで詰んでいるっていうか、この人俺がいた世界でもやっていた一番して欲しくない動きしていやがる。青眼デッキ怖い

 

「バトルだ。青眼の白龍でダイレクトアタック!」

 

「罠カード『リビングデッドの呼び声』!墓地にいる『銀河眼の光子竜』を特殊召喚!」

 

銀河眼の光子竜 ATK3000/DEF2500

 

「構うものか。青眼の白龍、そのモンスターを攻撃しろ! 滅びの爆裂疾風弾!」

 

「もう1枚罠発動!『光子化』! 相手モンスターの攻撃を無効にして、その攻撃してきたモンスターの攻撃力を次の自分のエンドフェイズまでそのモンスターに加える! よって、銀河眼の光子竜の攻撃力は6000!」

 

銀河眼の光子竜 ATK3000/DEF2500→ATK6000/DEF2500

 

 その青眼の白龍の攻撃を吸収して光の粒子を纏う銀河眼の光子竜。なんとか攻撃は防げた。今の社長のモンスターたちならば今の銀河眼の光子竜は突破できない。まあ、銀河眼の光子竜は早々に退場になりそうだが。

 

「ふん、良かろう……この程度で終わるとも思っていない。俺は青眼の白龍2枚で融合を行う! 現れろ、『青眼の双爆裂龍』!」

 

青眼の双裂龍 ATK3000/DEF2500

 

「このモンスターは融合を必要としない。俺はこれでターンエンド。エンドフェイズ、2枚の太古の白石の効果発動。デッキからブルーアイズモンスターをフィールドに特殊召喚できる。俺は『ブルーアイズ』として扱う『白き霊龍』と『青眼の白龍』を特殊召喚する。いでよ、わが下僕たちよ!」

 

白き霊龍 ATK2500/DEF2000

 

青眼の白龍 ATK3000/DEF2500

 

「白き霊龍は特殊召喚に成功したとき、相手フィールドの魔法、及び罠を1枚ゲームから除外する。俺はリビングデットの呼び声を除外。これにより、お前の銀河眼の光子竜は墓地へ送られる」

 

「っ……!」

 

 フィールドに並び立つ5体のドラゴン。『青眼の精霊龍』『青眼の白龍』『白き霊龍』『青眼の亜白龍』そして『青眼の双爆裂龍』……社長も容赦ねーな、本当に。しかも墓地には『復活の福音』まである。まだ1ターンしかたってないし、ライフもお互いに減っていないというのになんだ、この敗北感は……目の前に立つ5体の龍の威圧感に恐怖しか感じない。

 

「俺の……ターン……」

 

 ドローしようとする指が震える。今までこんなこと一度もなかったってのに、情けない。これでは、もう負けを認めてしまっているようなものではないか。そんな俺を見てか、社長が俺を見て馬鹿にしたように笑っているのが見える。

 

「ふん、我がブルーアイズを前に臆した「しっかりしろ! 秋人ぉー!」」

 

「っ……! 十代……」

 

 社長の言葉を遮って、十代の大きな声が俺の耳に響き渡る。後ろを向くと、そこには十代たちが立ち上がって俺の事を応援してくれていた。

 

「いつもみたいに、前を向いてデュエルだ! それなら何にだって負けやしねぇ!」

 

「そうッス! いつもの秋人君はどこ行ったッスか!」

 

「がんばれ、秋人ぉー!」

 

「まだ始まったばかりだぞ! 踏ん張れ!」

 

 十代、翔、隼人、三沢の声が聞こえる。それだけではない、雪乃たちも声を上げているのが分かった。

 

「秋人! いつものアナタを見せて頂戴!」

 

「そうよ秋人! リラックスして!」

 

「ボクたちだって見守っているわ! だから頑張って!」

 

 雪乃、明日香、ツァンの声も聞こえる。そうだった、このデュエルは退学こそかかってないもののみんなのためにも勝たなければならない。俺としたことが、青眼の白龍たちに気迫で押されてどうにかなっていたらしい。せっかく十代と翔が頑張ったんだ……ここで俺が折れてどうする。

 

「……俺のターン!」

 

 そう言って俺はカードを引くのだった。

 




リメイク前との変更点

VSカイザーカット
リスペクトデュエル云々がめんど(ry
カイザーと秋人のデュエルはまた今度ということで、カットしました

翔、ちょこっと成長?
原作とは違い、長い間のたくさんの友人たちを信頼してこその吐露。結果としては原作通りに勝利ということで

VS社長
みなさんの予想通りでございます。VS社長戦です。まあ、リメイク前も対戦相手は社長でしたからね。ただ、秋人のせいで超強化されております……勝てるのだろうか、秋人


NEXT 19「銀河眼VS青眼」

次回、ノース校編は……

  • 十代と万丈目のデュエルが見たい
  • デュエルよりも修羅場が見たい
  • レジーを付け狙う生徒と秋人がデュエル!
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