遊戯王-孤独に巻き込まれた決闘者-R   作:秋風

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 気が付いたら感想やお気に入りの数がどえらいことに…また、リメイクについて喜んでくれる方がいて嬉しく思います。この毎日更新がどこまで続くかはわかりませんが、頑張ります

blackfenix様 萃蓮様 U-KISS様 ジャギィ様 人姫様
ミスター超合金様 日光岩新アカ様 黒しろ様 藍色様
すりおろし卵様 トライワイトゾーン様 カッチュウナイト様
ANSAS様 赤鉄様
感想、及びご意見、作中の誤字脱字、プレイミスの指摘ありがとうございました!

U-KISS様 天理様 混沌刄様 読み専太郎様 D@!様
小説評価感謝感謝いたします。頂いたご意見と点数は今後の小説での貴重な意見として生かせるように頑張っていく所存です

今後も感想、ご意見、指摘、評価をお待ちしております

では、第5話です。 今回はヒロインたちが登場です


05「誘惑」

Side藤原雪乃

 

 今私は、友人の明日香と共に決闘場で行われるデュエルを観戦していた。その対戦はオベリスクブルーではエリートと言っている万丈目準のボウヤと、つい先日出会ったシンクロ召喚、という召喚方法を用いて試験官を打ち破ったオシリスレッドのボウヤとの決闘。明日香の話では昨日の夜に万丈目のボウヤが彼らを呼び出す予定だったらしいけど、彼らはその場所に来なかったという。まあ、普通に考えればそんなことをして退学になったら困るものね。そして、その延長で始まったのであろう決闘に明日香と私は驚かされる。試験の際には使用していたシンクロ召喚は一切登場しない。その代り、クロノス先生を打ち破った遊城十代というオシリスレッドのボウヤが使っていたのと同じ、E・HEROでデュエルをしていた。そして…

 

「変身召喚! 『M・HEROブラスト』!」

 

M・HEROブラスト ATK2200/DEF1800

 

 またしても、私たちの知らないカードが召喚されていた。

 

「ま、M・HEROだと!? なんだそのHEROは…いや、それだけ大層なことをした割には攻撃力がさほど変わらんな! 驚かせやがって!」

 

 確かに、万丈目のボウヤの言うとおり…召喚されたブラストというHEROの攻撃力は2200。攻撃力が2800になっている地獄剣士には及ぶ攻撃力ではない。

 

「ああ、そうだな。確かにブラストの攻撃力は高いとは言えない…が、そういうお前の地獄剣士を見るといい」

 

「なに? な、これはいったい…!」

 

地獄剣士1 ATK2800/DEF1400→地獄剣士1 ATK1400/DEF1400

 

 攻撃力がパワーアップしていたはずの地獄剣士の攻撃力が下がっていた。その周りには風がまとわりついているようにも見えるわね。まさか、あのモンスターの効果かしら?

 

「ブラストは特殊召喚に成功したとき、相手のモンスターを1枚選び、その攻撃力を半分にする効果がある。俺が選択したのは装備魔法を装備した地獄剣士だ」

 

「ぐっ…バトルは中止! メインフェイズ2にて、カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

「俺のターンドロー……さあ行くぜ、万丈目。ヒーローの力を見せてやる」

 

「万丈目『さん』だ! ヒーローの力だと!? 俺のフィールドには地獄剣士が3体いる! そうやすやすと突破が出来るものか!」

 

「…確かに、万丈目君の言うとおり。彼のフィールドには地獄剣士の他にもセットされたカードも存在している。彼、どうするつもりかしら?」

 

 万丈目のボウヤの言葉に私の横にいた明日香も確かに、と唸っている。あのボウヤの言い方からして、このターンにも勝てる。そんな言い方。この状況でどうするのかと考えているのだろう。確かに、私も気になるところね…どうするつもり?

 

「俺は手札から『強欲な壺』を発動してカードを2枚ドローする。そして伏せていた『リビングデットの呼び声』を発動。墓地に存在する『E・HEROシャドー・ミスト』を特殊召喚する」

 

E・HEROシャドー・ミスト ATK1000/DEF1500

 

「こいつは先程の効果の他に、特殊召喚に成功したときにデッキから『チェンジ』と名のつく速攻魔法カードを1枚手札に加える効果を持っている。もっとも、それぞれの効果を1ターンに1度、どちらかしか発動できないのが欠点だ。俺はデッキから『マスク・チェンジ』を手札に加える。手札から『死者蘇生』を発動! 墓地よりエアーマンを復活させる!」

 

E・HEROエアーマン ATK1800/DEF300

 

「このカードの召喚に成功したときデッキから『HERO』を1枚手札に加えることが出来る。俺は手札に『E・HEROブレイズマン』を加える。そして魔法カード『融合』を発動! フィールドのE・HEROエアーマンと、手札のE・HEROバブルマンを融合! 現れろ、『E・HEROアブソルートZero』!」

 

E・HEROアブソルートZero ATK2500/DEF2000

 

 出てきたのはまたも見たことのないHEROシリーズ…攻撃力、守備力共に申し分のないカードね。氷の戦士のようにも見える。だけど、それが出た途端、万丈目のボウヤはニヤリと笑っていた。

 

「くくく、セットした甲斐があったぜ! 罠発動『ヘル・ポリマー』! 相手が融合モンスターを融合召喚した時に発動する事ができる! 自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる事で、その融合モンスター1体のコントロールを得る! 俺はフィールドの地獄剣士を生贄に捧げ、貴様が今召喚したそのモンスターを頂くぞ!」

 

「させるかよ。速攻魔法『マスク・チェンジ』発動! 対象は今俺が召喚したアブソルートZeroだ! 行くぞ、アブソルートZero! 変身!」

 

「ぐっ…! またか!」

 

「変身召喚! 『M・HEROアシッド』!」

 

M・HEROアシッド ATK2600/DEF2100

 

 今度は今召喚されたばかりのアブソルートZeroの顔が光で包まれ、全身が発光する。そして現れたのは顔に水という漢字を思わせる仮面をつけたモンスター。その手には拳銃のようなものがある。

 

「対象がいなくなったことで、ヘル・ポリマーの効果は不発…そして万丈目、お前のフィールドを見てみるといい」

 

「何、いったい何が…なっ…!? お、俺の地獄剣士たちが…!?」

 

 フィールドにいた地獄剣士たちは凍りついており、そしてそのまま砕け散ってしまった。これはいったいどういうこと!?

 

「アブソルートZeroはフィールドを離れたとき、相手のフィールドのモンスターをすべて破壊する効果を持っている……そして、アシッドは召喚に成功したとき相手フィールドの魔法、罠をすべて破壊する効果を持っている。『Acid rain』!! 一応、チェーンだと順序逆だけどな…演出効果かな…」

 

 ボウヤの言葉と共に、アシッドがその銃でセットされていたカードをことごとく撃ち貫いて破壊した。フィールドは丸裸。もはや万丈目のボウヤを守るカードは何もない。これは、勝負が決まったわね。

 

「ば、バカな…この俺が、ドロップアウトのオシリスレッドなどに…!」

 

「バトルフェイズ! モンスターで一斉攻撃!」

 

「ぐ、ぐあああああああああああっ!!!」

 

万丈目準 LP4000→LP0

 

 ヒーローたちの総攻撃によって万丈目のボウヤのライフポイントは0になる。周囲は困惑の声に包まれた。当然だ、オベリスクブルーの生徒がオシリスレッドに倒されるなど、本来あるはずがない…ここにいる生徒のほとんどがそう思っているはずだ。実際私も、あのボウヤは万丈目のボウヤに勝てるのか? そんな疑問があった。だがあの子は勝った…うふふ、面白いボウヤね。

 

「うふふ、やっぱり面白い子ね…気に入ったわ。今度、吟味してあげる」

 

 私は隣にいた明日香に聞こえない声でそう小さく呟いた。

 

 

 

 

Side秋人

 

 とりあえず、万丈目は倒すことが出来たが…それと同時になぜか寒気が…? なんでだろう。そう思いながら決闘場を下りると、十代たちが駆け寄ってきた。

 

「やったな秋人! それにしても、お前の持っているヒーローカッコいいなぁ! 初めて見たぜ!」

 

「ああ、まあな…本当はお前との決闘用に作ったデッキだったんだが」

 

「ああ! 俺もそのデッキとデュエルしたいぜ!」

 

 そう言ってワクワクしている十代。うーむ、ワクワクしているところ悪いが、もうお昼休みが終わってしまう。そう思った途端に鳴る予鈴。食事をとってから決闘したなら当然こうなるよな。困惑していた生徒たちも予鈴を聞いてか慌てて決闘場を後にしていく。

 

「十代との決闘は放課後だな、こりゃ」

 

「あー、マジかよ…まあいいや、秋人はどっかに逃げたりとかしないだろうし。じゃ、教室戻ろうぜ!」

 

 そう言って上機嫌に走り出す十代とそれを追っていく翔と隼人。海馬社長の頼みはこんな感じでいいのだろうか。そう考えながらも俺もその3人を追って駆け出すのだった。

 

 

 

 放課後、十代との決闘が終わるまでに俺はある人物の手伝いをしていた。まあ、たまたま俺が日直だったというのもあるが、その手伝っている人物というのが…

 

「悪いわね、武藤君。手伝ってもらっちゃって」

 

「いえ、一応日直でしたから」

 

 黒髪のロングヘアーの女教師、名前は響みどり。オシリスレッドの担当を受け持つ教師である。この人はアニメではなく漫画版の遊戯王GXに登場する人物……のはずなんだが、なぜかデュエルアカデミアにいる。ちなみに、この人の弟であるプロデュエリストの響紅葉も存在しており、その人は現役バリバリでプロリーグにいる。どうやら、呪いを受けた様子はないらしい。さらに、十代がエアーマンなどを初めて見た、と言っていたところを見ると十代は響紅葉とは会っていないのだろう。なかなかにややこしい世界である。

 

「武藤君、あとはそのカードが入った段ボールを資料室に置いてもらうだけなんだけど、お願いしてもいいかしら? これから職員会議があるの」

 

「構いませんよ。一応、資料室の場所は知っているので」

 

「そう、じゃあお願いね♪」

 

 そう言って職員室へと歩いていく響先生。俺も、それを見送った後に資料室へと歩き始める。ちなみに、このカード、というのは授業で使う用のカードで、デュエルディスクシステムへ読み込むことが出来ないカードである。いうなればパチモンのカードといったところだろう。程なくして資料室へと辿り着いた俺は段ボールを下して資料室のドアを開けた……が、その開けた途端、俺は思わず顔を引き攣らせた。その部屋の隅では1人のオベリスクブルーの男子生徒がオベリスクブルーの女子生徒を押し倒していたからだ。しかも、その押し倒されている女子生徒は見覚えがある。俺が船に乗っていた時に声をかけてきた女子生徒…確か、名前を藤原雪乃、と言ったはずだ。俺の姿に驚いたのか、それとも襲っているのを見られて慌てたのか、オベリスクブルーの男子生徒はそのまま資料室を出て走り去っていった。一瞬、睨まれたけど

 

「……やれやれ、最近の若い奴は」

 

 まあ発情するのは別に構わないが、場所を弁えろと言いたい。確かに昨今そういう場所を舞台にした物は結構あるが、あれって場所としても他の生徒とか先生が入ってきたら絶対にばれるだろうし現実味が無い……って、何の話をしているのか俺は。俺はとりあえず段ボールを資料室に置いてその場を立ち去ることにする。幸い、その置く場所は入口を入ってすぐの場所だった。部屋の隅にいる彼女とは接触することはないだろう……が、それは叶わなかった。

 

「あら? 私に何も言わず、ここを出ていくつもり? ボウヤ?」

 

 その声の主は言わずもがな、押し倒されていた女子生徒、否藤原雪乃である。藤原はその服の乱れを直しながらそう俺に聞く。

 

「邪魔をしたというなら謝る…が、時間は考えた方がいいぞ」

 

「私が襲われていたから助けた、とは考えないのね」

 

「押し倒されていた時に“呆れた表情をしていた”人間が襲われているとは、俺は思わないよ」

 

 もし万が一、彼女が本当に男に襲われていたのなら入ってきた俺にすぐさま助けを求めるだろう。が、彼女はそれをしなかった…ついでに言えば俺が入ってきたことに驚いた表情を見せたオベリスクブルーの男子生徒とは対照的に、この子はまるでその生徒を期待外れかのように見ていた。それを見れば、彼女は先程のオベリスクブルーの男子生徒が襲ってきたことに何ら抵抗をしていなかったということになる。

 

「ウフフ、やっぱり面白いボウヤね。とってもそそられるわ…さっきのボウヤじゃ私を満足させることはとてもじゃないけど無理だった。ねぇ、貴方は私を満足させてくれる?」

 

 いつの間にか近づいていた藤原が俺へと寄り掛かり、ゆっくりと距離を詰めてくる。彼女なりに俺を誘惑しているのだろう。まったく、このマセガキが…。俺は小さくため息を吐くと近づいてくる藤原の肩を掴み、それ以上の進行を止めた。

 

「そういうのは、大切な人にするもんだ。やめておけ」

 

 

Side雪乃

 

「そういうのは、大切な人にするもんだ。やめておけ」

 

 そう言ってボウヤは私が口づけをしようとするところで肩を掴んで止め、私と距離を取った。私はその彼の行動に驚きを隠せなかった。吟味してみたいと思っていた男が向こうから来てくれたので、これは面白いチャンスとそう思っていたのに、まさかこんなことがあるなんて…

 

「…? どうかしたのか?」

 

「……随分とお堅いのね、恋人でもいるのかしら?」

 

「いや? 別にそういうのは今のところいないが…っと、そろそろ時間か。じゃあな」

 

 部屋を出ていくボウヤを私は少し呆然と眺めていることになった。今まで、色々な男が私に言い寄ってきた。それは年下から年上と年齢を問わず、さらには恋人持ちまでが私を口説き落とそうと近寄って来たくらいだ。だというのに、あんなにもあっさりと私をあしらうとは……色々な意味で衝撃的だった。今まで自分に言い寄ってくる男などすべて私にとっては取る足らない存在。例えるなら私は篝火で、男たちはその私という篝火に寄ってくる蛾と言ったところ……近づけば燃えて消える哀れな存在……だと思っていたのだけれど、彼はもしかしたら違うのかもしれないわね……面白いわ

 

「次は容赦なく、貴方の身を焦がしてあげる」

 

 そう決意し、私は自分の住む寮へと戻るのだった。

 

 

Side秋人

 

「ここから戻って約束の時間に着けるかな…完全に藤原のお蔭でタイムロスだ…」

 

 放課後の十代とデュエルをすることになっていたのだが、その場所はレッド寮の前で、という約束だった。時間的にも色々と手間取ったせいでギリギリだし、校舎とレッド寮って結構離れているから面倒なんだよなぁ…。そんなことを考えながら走っていると、曲がり角から突然飛び出して来た人とぶつかってしまった。

 

「いったぁ~…! ちょっと、どこ見てるのよ!」

 

「あたたた…ああ、すまん。ちょっと急いでいたんだ」

 

 ぶつかった相手はピンク色の髪の毛が特徴的なオベリスクブルーの女子生徒だ。尻餅をついてしまい、その周囲には彼女の物であろうカードが周囲にぶちまけられてしまった。本当なら十代との約束もあるから急いでいるんだけど…これ、完全に俺の不注意だしこのまま無視するのもまずいよなぁ

 

「すまん、すぐ拾うよ」

 

「あ、ちょっ…」

 

 そう言って俺は落ちたカードを拾い始める…が、そのカードに思わず手が止まった。このカードたちは…

 

「六武衆…」

 

「ちょ、ちょっと、勝手に見ないでよ!」

 

「ああ、すまん。珍しいカードだったからついな…すぐに他も拾おう」

 

 そう言って俺はカードを拾って女子生徒に差し出した。すると、俺を警戒しているのか女子生徒は引っ手繰るようにして俺からカードを受け取った。

 

「それで全部? カードが足りなかったりしないか?」

 

「…だ、大丈夫よ。全部あるわ」

 

「悪かったな、ちょっと急いでいたから」

 

 そう言って俺が謝ると、女子生徒はフンと鼻を鳴らしてソッポを向いてしまう。

 

「次から気をつけなさいよね! まったく…べ、別にカードを拾ってくれたことに感謝なんてしてないんだから」

 

「ああすまない…あ、もしカードがダメになっていたとかあったら言ってくれ、弁償するから。俺は武藤秋人、見ての通りオシリスレッドだ」

 

「ボクの名前はツァン・ディレ…って、これアンタが弁償できるようなカードじゃないわよ。これ、まだ未発売のカードなんだから」

 

「え? そうなのか?」

 

「そうよ。これはKCに勤めているパパが私に送ってきてくれたテスト用のカード。正式な発売はまだ先なのよ」

 

 ……ああなるほど、理解した。そのカードって俺が社長に渡したリストからピックアップされたカードってことか。そうだよな、六武衆って確か収録はE・HERO エアー・ネオスがパッケージになっている『STRIKE OF NEOS』で収録されているのが最初のはずだ。この世界観と自分の元の世界での世界観を合わせると登場するのは二期あたりなのに持っているというのはそういうことになるのか……一瞬、この子も俺と同じかとも考えたがどうやら違うらしい……って

 

「やべ、十代との約束すっかり忘れてた…! 本当に悪かった! それじゃあ!」

 

 そう言って俺はその場を後に、レッド寮へと走っていくのだった。

 

 

Sideツァン

 

「…なんだったのよ、アイツ」

 

 そう言いながらボクはぶつかってきた男子生徒を見送りながら思わずそう呟いた。このパパから渡された新しいカテゴリカード、六武衆。それをあの生徒はあたかも最初から知っているような口ぶりだった……そんな気がする。このカードはさっきの生徒に言ったとおり、まだ市場には出回っていないからKCと開発スタッフのインダストリアル・イリュージョンの人たちしか知らないはずなのに…というか

 

「しまった、今の奴に口止めするの忘れた…」

 

 まだ未発売のカードだから、人にはあまり見せないようにって言われていたのをすっかり忘れていた。信頼できる身内にだけ見せてプレイし、どのような感じだったのかを教えて欲しいとパパからの手紙に書いてあったのに、すっかり忘れていた。

 

「…仕方がない、今度会った時に言わないと」

 

 そう言いながらボクはお風呂に入るため、女子寮の方へと戻るのだった。この時は、アイツとこんなに早く再会するとは全くって思っていなかったけど…

 

 

Side秋人

 

「なんだよもぉー…まったく…」

 

 俺はそんなことを言いながらデッキを組んでいた。急いでレッド寮にまで戻ったのはいいのだが、戻ったところ十代はなぜか大徳寺先生に捕まり寮の食堂で補習を食らっていた。どうやら、授業中に眠っていたのがばれたらしく、小テストで点を取ることが出来るまでは解放してもらえないという。そんなわけでデュエルは後日となり、時間が出来たので翔とデュエルでもしようと思ったが翔はどこか上の空で、隼人もそれを心配している。

 

「はぁー…なんつーか、今日は一日疲れたな」

 

 万丈目とのデュエルもそうだが、藤原が迫ってきたのも若干ビビっていた。元の世界とかだったら、何も見てなきゃ絶対にあの誘惑には負けていたな。あの様子ではからかっているのが判り切っていたからああやって対処できたけど…あー…もう、だめだ。疲れた

 

「少し早いけど寝るか…俺も疲れ…「大変だぁ! 秋人ぉ!!」…なんだよ、十代」

 

 寝ようと思い、着替え始めようとしたところへ十代がドアを勢いよく開けて入ってきた。何事かと思えばその腕にはデュエルディスクがセットされており、お出かけする気満々である。

 

「大変なんだ秋人! 翔が捕まっちまった!」

 

「はぁ? 誰に…ってか、なんで?」

 

「わかんねぇ! 女子寮で待ってるって! あと、秋人も連れてこいって書いてあった!」

 

 落ち着けよ、と言いたいが十代は翔が攫われたということで頭がいっぱいなのか、そんな余裕はなさそうに見える。昨日注意したのにもう夜間外出のことについて忘れているのかと言おうとしたが、今回は状況が違う。俺はため息を吐いてデュエルディスクを手に取った。が…

 

「秋人、早く! デッキもこれでいいか!? 急ぐぞ!」

 

「え、あ、ちょ、十代そのデッキは! 待てって!」

 

 そう言って俺の腕を掴み走り出す十代。俺の言葉などお構いなしに、十代は俺を連れて女子寮まで走っていくのであった。

 

 




リメイク前との変更点
万丈目ェ…
 すみません!万丈目サンダーファンの方…。どう頑張っても万丈目の地獄デッキで秋人のHEROを苦しめる展開が思いつきませんでした。
というか、そもそも万丈目の地獄デッキというのが謎すぎて…レシピとかないし、回し方も良くわからんし…まあ、感想でも言われてましたが…まあ、Zeroからのマスクチェンジはやっぱ鬼畜ですわ…

ゆきのん&ツァン登場について
 みんな大好き、肉まん娘とツンデレ姫の登場です。ゆきのんの本格登場ですが、見たことある人は分かるでしょう…このシーンは私が書いていた別の遊戯王小説、這い上がれ弱小決闘者のオマージュです。このシーン、個人的に気に入ってたので入れました。今後もこんな感じで前の小説の設定とか、未公開のシーンを盛り込んでいく予定ですので宜しくお願いします

みどり先生登場
 まさかの漫画版の先生登場。第一話での先生は本当は彼女にする予定だったのですが、強すぎる、という理由で却下。漫画版を読めばわかりますが、彼女の堕天使デッキは正直鬼畜過ぎる
 ちなみに、近いうちに紅葉も登場します。

十代とのデュエルが無い
 もう少し、お待ちください。十代戦は少し物語のほうに関わってきますので、ご容赦を

NEXT「女子寮での再会」(前編)

次回、ノース校編は……

  • 十代と万丈目のデュエルが見たい
  • デュエルよりも修羅場が見たい
  • レジーを付け狙う生徒と秋人がデュエル!
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