デジモンワールドnextorder〜もう一人の英雄(ヒーロー)〜   作:とある田舎の勇者王

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緊急出動!サーバー砂漠に急げ!part2

アルファモンと別れて数分後、突然メタルグレイモンが向きを飛んで来た方向ーーアルファモン達が戦っている場所へと変えた。

 

「どうしたのメタルグレイモン?」

「・・・来る!シキ!しっかり捕まっててよ!」

「えっ!・・・わかった!」

 

何時もより真剣な声音のメタルグレイモンに返事をして腕に力をこめると、メタルグレイモンは足を完全に地面に着けて、機械となっている左腕を地面に刺して固定する。

それから数秒もせずに視界が白く染まった後、強烈な衝撃と爆風がやって来る。

あまりの衝撃にメタルグレイモンから落とされないように腕に力を再度込めるが、そんな抵抗も虚しく私の体が宙に浮く。

 

「!? シキ!捕まって!」

それにいち早く反応したガブモンが手を伸ばしてくるが、後数センチという距離で届かず、完全に私は宙を舞う。

段々と橙色の機竜の姿が見えなくなり、重力に引かれて落ちてゆく感覚が増す。

数秒にも数時間にも及ぶ浮遊感の後、私の体は地面に衝突ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーしなかった。

私のパートナーであるガブモンが進化した狼男の様な完全体デジモン、ワーガルルモンが私を優しく抱き留めてくれたからだ。

 

「大丈夫かシキ?」

「・・・うん!ありがとうワーガルルモン!」

ワーガルルモンにお礼を言って降ろしてもらうと、辺りを見渡し。

 

「!!?」

 

驚愕した。

先ほどまで広がっていた砂漠は所々抉れている上に、辺りにいたと思われるデジモン達が黒い瘴気を纏っており、虚ろな足取りで近づいてくるのだ。

その内の一体が途中で動きを止めると苦しみだし、黒い瘴気が濃くなって行きその姿を大きく変えて行く。

ある程度体が巨大化したところで瘴気が晴れて行き、ムゲンドラモンの姿が露わになる。

 

「ヴォオオオオ!」

「!?来るよワーガルルモン!メタルグレイモン!」

「任せろ(まかせて~)!」

 

ムゲンドラモンは、私達に狙いをつけると咆哮を上げて、突撃してくる。

ワーガルルモン達に指示を出すと、ワーガルルモンがはっきりと答えて、メタルグレイモンは、相変わらずな間延びした声で返事をしてくる。

突撃してくるムゲンドラモンをメタルグレイモンがその巨体で受け止めると、ワーガルルモンが素早く間に入り、ムゲンドラモンの鉄で出来た顎を下から打ち上げる。

ムゲンドラモンは、顔を強制的に上に向けられたままの姿で硬直する。そこに素早くメタルグレイモンが機械の左腕を掲げてーー

 

「メタルクロー」

 

ーー切り裂く。

メタルグレイモンのメタルクローがまるで豆腐を切るかの様にムゲンドラモンの右腕を切り落とす。

そのタイミングに合わせてワーガルルモンが両腕の鋭い爪で、ムゲンドラモンの胴体に傷を入れる。

最後に、メタルグレイモンが胴体の傷に胸のハッチからミサイルを放ち、ムゲンドラモンは小さなデジモンを残して黒い霧と共に消え去った。

 

「・・・勝った?」

「まだだ!来るぞ!」

「行くよ~、ワーガルルモン!」

 

ムゲンドラモンに初勝利したことに喜んでいると、ワーガルルモンが前方を睨みつけて注意を飛ばしてくれる。ワーガルルモンの視線を追いかけると、先程まで抵抗するかのように苦しんでいたデジモン達が次々と黒い瘴気に呑まれてその姿をムゲンドラモンに変える。

メタルグレイモンはワーガルルモンに呼びかけると一瞬でその場を飛び立ち、近くにいたムゲンドラモンに突撃した。

ワーガルルモンは私に「この場を離れるな」と言い残してすぐさまメタルグレイモンの元まで駆ける。

 

ワーガルルモンはメタルグレイモンの近くに行くと、先程と同じように顎を下から打ち上げる。

メタルグレイモンはそれに合わせ、口から火を吐く。

・・・これ?私いる意味ある?

そう思っている間にワーガルルモン達は2体目のムゲンドラモンに接近していた。

2体目のムゲンドラモンは、ワーガルルモン達が接近する前に右手からミサイルを3発放ち、距離を取る。

ムゲンドラモンから放たれたミサイルは、2つはワーガルルモン達に打ち落とされ、もう1つは、ワーガルルモン達の前方の地面に落ちて砂煙を上げる。

そして、距離を取ったムゲンドラモンは、背中のムゲンキャノンをワーガルルモン達の方に向ける。

 

「!?危ない!ワーガルルモン、メタルグレイモン、その場から離れて!キャノン砲が狙ってるよ!」

「「!?」」

「ムゲンキャノン」

 

私が指示を出した直ぐ後に、ムゲンドラモンはキャノン砲を放つ。

土煙が晴れると、そこには何もなかったが、代わりに先程までワーガルルモン達がいた直ぐ真上に目立つオレンジ色の機械竜《メタルグレイモン》が見えた。

メタルグレイモンがムゲンドラモンのほぼ真上まで移動すると、その背中からワーガルルモンが飛び出し、そのまま急降下して踵落としをムゲンドラモンに喰らわせ、ムゲンドラモンを地面に沈めた。

 

・・・凄い、普通デジモンは1つでも進化のランクが違ったら途轍もないほどの戦力差があるらしいのに、ワーガルルモン達は、まるでその差を感じさせない。

因みに、らしいと言うのはジジモンから聞いたからである。なぜかと言うと、人間の世界(あっち)では、ランクが違っても、育て方次第では、その差を覆せたからだ。デジモン達の世界(こっち)では、そんな事は滅多に無いんだとか。

そんな事を思っている時にそれは起きた、ワーガルルモン達がまた1体のムゲンドラモンを倒して次のムゲンドラモンに今まで同様の攻撃を仕掛けるがーー

 

「メタルクロー!」

「カイザーネイル!」

「グオォッ!」

「「!?」」

「ムゲンキャノン!」

 

ーー今までと違い、ムゲンドラモンは攻撃を受けても直ぐに体制を整えてムゲンキャノンをほぼゼロ距離で放った。

ワーガルルモン達の体は、宙を舞う。

 

「大丈夫!ワーガルルモン!メタルグレイモン!」

「グぅ、僕は何とか大丈夫だけどワーガルルモンは・・・」

「・・・うっ!」

 

私の呼びかけに対して、近くに横たわったメタルグレイモンは何時もと違った口調で答えてくるが、ワーガルルモンはメタルグレイモンよりも距離が近かったこともあり、ボロボロの状態で完全体としての姿を保っていられなくなり、成長期のガブモンに戻っている。

ガブモンは、ムゲンキャノンで私達よりも遠くに飛ばされており、私が駆け寄ろうとしたが、その行く手をムゲンドラモンの金属で出来た巨体が塞ぐ。

そして、私に向かってキャノン砲を向け、チャージを始める。

 

「シキ!コッ・・・・の!シキから離れろ!ウッ!」

 

あと少しでムゲンキャノンを放とうとしているムゲンドラモンを、体を無理に起こしたメタルグレイモンが体を使って止めにかかろうとするが、別のムゲンドラモンに阻まれてしまう。

その間もムゲンドラモンのキャノン砲には、どんどん光が集まって行き、今にも放とうとしていた。

 

「ムゲンーー」

「ッ!」

 

ムゲンドラモンの無機質な機械音声が聞こえた瞬間、咄嗟に目を瞑ってしまう。

暗転した視界の中では、今までの出来事が鮮明に映っていた。

 

「ーーキャノ・・・「やらせるかァァァァ!」「・・・メギドラモン」「オォォォォォォ!メギドフレイム!」

 

次に聞こえたのは、ここ最近で聞きなれたアルファモンの珍しく焦っている声と、男性特有の低い声、そして、身体全体に寒気が走るほどの獰猛な雄たけびが同時に聞こえた。

恐る恐る目を開けてみると、ムゲンドラモンを殴り飛ばすアルファモンと殴られたムゲンドラモンを上空まで連れて行き、口から禍々しい炎を吐き、ムゲンドラモンの姿から戻ってしまっている黒い瘴気に包まれていたデジモンも纏めて灰に変えた赤黒い竜、そして、私を庇う様にして立っている竜と同じ色の服を着ている男性が見えた。

 

「・・・大丈夫か?」

「あっ!はい。・・・その、助けて頂きありがとうございます!」

 

確認のために振り返った男性は、目元までフードを被っており、顔は確認できない。

しかし、男性の声は聞いたことの無いはずなのに、何故か安心できた。

 

「礼はいらない・・・こちらとしても君に死んでもらっては困るのでな。

「?すいません、最後の方はなんて言いました?」

「いや、何でもない。気にしなくて大丈夫だ。」

「そうですか?・・・わかりました、それにしても貴方は一体?」

「わたしは、・・・ただの通りすがりだ、呼ぶなら陽人とでも呼べ。」

 

男性ーー陽人さんは、それだけ言うと前に向き直ったので私も前を向く。

 

「・・・凄い」

前を向くと、アルファモンが両手に純白の剣を持ってムゲンドラモン数体を相手にほぼ攻撃を貰わずに相手をしていた。

だけど、私が凄いと言った理由はアルファモンでは無く、非情な迄に残忍なメギドラモンにだ。

アルファモンが多く見積もっても10体にも満たない数のムゲンドラモンを相手しているのに対して、メギドラモンは20体ものムゲンドラモンを相手に互角以上の戦いを繰り広げている。

左右から攻撃がくれば禍々しい爪でムゲンドラモンを貫き、前から攻撃してくれば口から炎を吐き、背後から攻撃しようとするムゲンドラモンは尻尾で吹き飛ばされる。

そして、4方向から同時にムゲンキャノンを向けられーー

 

「「「「ムゲン」」」」

「メンドうダ!『ヘル』ーー」

「!?伏せろっ!」

「えっ!」

「シキ!コッチへ!」

「!?メタルグレイモン!」

 

今までガブモンの回収に行っていたメタルグレイモンの元に辿り着いて伏せると同時に、メギドラモンは、途轍もないほどの咆哮を上げ、辺り一帯を吹き飛ばした。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

ピエモンの案内でサーバー砂漠のムゲンドラモンの反応があった村に着いたコウタとユキムラが一番最初に目にしたのは、途轍もない惨状の村と、その村で暴れるムゲンドラモンだった。(ピエモンは、「私では、戦闘の邪魔になるのでここは、引きます。いや~、勇者様のカッコいいお姿を見れなくて残念だな~」と言って消えた。)

 

「クっ!行くぞ!ユキムラ!」

「承知!」

 

そう意気込んだ二人に気づいたムゲンドラモンが二人の方を向くと、同時に、途轍もない衝撃と爆風が襲ってきた。

 

「うわぁ!」

「コウタ!クぅ!」

「ガああぁぁ!」

 

コウタとユキムラは、何度か、砂上を転がったのち、意識を失った。

 

 

それから数分後、咆哮と、衝撃で目が覚めたムゲンドラモンは、目の前に転がるコウタとユキムラにムゲンキャノンを向けるとーー

 

「ヤレヤレ、こんなにも弱いとは、・・・まぁー、良いでしょう。あちらで途轍もなく凄いことがわかりましたから。」

 

ーー何所からともなく聞こえて来た愉快な声のするほうに狙いをつけ、放った。

声の正体、ピエモンは、あっさりとムゲンキャノンを避けると、ムゲンドラモンの背後に回り、その無防備な背中に四本の小剣を突き刺した。それだけで、ムゲンドラモンは、黒い霧となり、後には、赤い小竜だけを残して消えた。

 

「はぁー、めんどくさい」

 

それを最後に、ピエモンの姿は消えた。

その一連の出来事をかすむ意識の中でコウタが見ていたことに気づいておきながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

因みに、シキとアルファモンが分かれた地点と、シキたちが今いる地点の間で、2度の衝撃でフッ飛ばされた後、完全に忘れられた紫の小悪魔(インプモン)が埋まってたとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




遅れてしまいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





本当にすいません(スライディング土下座)
夏は、バイトに、夏明けは、テスト、テスト開けたらまたテスト、終わったと思ったら今度は、体育祭、体育祭終わったと思ったら工場見学、そして畳みかける様に風邪をひく。
って!ふざけんな!何だこのハードスケジュール!しかもさらに朝補修始まりーの、28から朝と放課後補修だよ!ふざけんな!


まぁー、愚痴はここまでにして、本当に申し訳ないです。
今回の話はですね・・・最後のインプモンとメギドラモンを連れた謎の人間(笑)陽人が印象的でしたね。
何か最後ずいぶんあっさりしたけど、自分の文章力じゃあれが限界です(泣)

次回は、今回の話のエピローグみたいなモンとあのろりっこ登場だけなので直ぐに上げれると思います。
では、また次回!
(ろりっこの口調再現できるかな?)
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