デジモンワールドnextorder〜もう一人の英雄(ヒーロー)〜 作:とある田舎の勇者王
タイトルの修練の森とは一体!番外編パートナーの為に第二話始まります!
遠くで小鳥の鳴くような声が聞こえる中、まぶしく降り注ぐ朝日に慌てて身体を起こした月光は辺りを見回すと、そこは先程までいた砂漠ではなく、見たことのないような美しい緑が生い茂る森の中だった。
余りの状況に理解が追い付かなかった月光であったが、すぐに思考を切り替え閃牙を探そうと一歩踏み出す。しかし、踏み出した足の先に何かが当たる。不思議に思い足下を見てみると、そこには間抜け面をさらして気持ちよく眠る閃牙がいた。
「・・・ふっ、ロイヤルセーバー!」
「ぎやゃゃ!」
気に入らなかった月光が自分の心配を返せという代わりに無防備な腹に槍を突き刺すと、閃牙は速攻で目が覚めたようで飛び起きたとさ
「おはようございまーす!」
「ふざけんな!」
笑顔で朝の挨拶をした月光に対して閃牙は腹をさすりながら怒鳴りつけると、周りにいたらしき小鳥が一斉に飛び去った。
「別にふざけてなどいない!第一お前今の状況解ってんのか?」
「今の状況?」
そう言って閃牙は周りを見回して、
「何所じゃろほい?!」
発狂した。
「いや、驚いたのがこっちまですっごく伝わって来るけど別に普通で良いからな?」
「えー、面白くないー」
「もう一発イットク?」
「丁重にお断りさせて頂く。・・・それよりここどこなんだ?」
閃牙は先程の月光の様に辺りを見回す。その瞬間、森の木々が騒めきだす。
「なんだなんだ!?」
「静かにしろ!・・・!?アレを見ろ!」
「!?」
月光の指さした方向を見て閃牙は驚愕する。100いや、下手をすれば1000にも及ぶ数のクワガーモン系列デジモンが空を覆い尽くしながらこちらに進軍して来ていた。
「おいおい、俺らは何にもしてないぞ?!」
「たしk!?違う!俺達はすでにクワガーモン達の領地に侵入していたんだ!」
「ナァニィ?!」
月光達が話をしている間にクワガーモン軍団は月光達の目と鼻の先まで迫ってきていた。
仕方なく、閃牙は両の手を中心で合わせ、月光は得物である愛槍を構える。
「悪く思うなよ!グロリアス・バースト!・・・なに?!」
「ロイヤルセーバー!・・・なんだと!?」
閃牙と月光、同時にお互いの必殺技を放つが、手の間と槍の先にエネルギーが集中しだした刹那、エネルギーが霧散してしまう。
突然のことに動揺してしまった2体にクワガーモンの鋏が迫る。
閃牙は鋏に捕らえられる前に拳を握って殴りつけ、月光は盾でクワガーモンを叩き潰す。
「オイ!お前の槍は飾りかよ!10行前の愛槍構えたってところはどうしたんだよ!」
『グゥギャァ!』
「仕方ないだろ!俺の槍じゃこいつらを殺してしまう!あとメタイ!」
『ギィ!』
「チッ!これだから武器持ちは!」
「殴ることしかできない脳筋には言われたくない!」
「なんだと!?」
『『シギャァァァ!』』
言い争いをしながらもチャッカリクワガーモンを殲滅している月光達。そこら辺、流石は究極体と言った所か。
そんな時、突然クワガーモン達は地面に降り立つと、空を仰いで動きを止めた。
「なんだなんだ!?」
「2回目だぞそれ・・・」
「んなぁ事どうでもいいんだ!それより今の内に空からこんなところおさらばだ!」
「なんか引っかかる言い方だが、急いで脱出だ!」
月光が閃牙の背に飛び乗ると、一瞬で閃牙は空中に飛び上がる。
実際、月光も単独で飛ぶことが可能なのだが、進化経路が陸戦向けの進化ばかりだったので飛ぶという行為が苦手なのだ。その為、自然と空中は完全に閃牙任せになってしまう。
「大分離れたな」
「そうだな、このまま何事もなく逃げ切れればいいが・・・」
「あっ、馬鹿それフラグ!」
『グラァァ』
「「!?」」
月光のフラグ(?)建築もあってそれをキレイに回収しに来てくれたデジモン・・・クワガーモン達の親玉グランクワガーモンが凶暴な咆哮を上げると、大顎の鋏を広げると、突撃してくる。
それをギリギリで回避することに成功した閃牙達であったが、あと少しでも回避が遅れていたらと、グランクワガーモンの通った後、正しくはグランクワガーモンの鋏が切り裂いた空間を見て安堵する。
「アレは!」
「グランクワガーモンの必殺技、ディメンションシザーだ!成程クワガーモンはこいつを恐れて動きを止めたんだ!」
「それにしてもなんでアイツは技を使えんだ!!」
「そんなの知るか!・・・また来るぞ!」
「こんの!」
月光の悲鳴のような叫びと共に背後から鋏を広げたグランクワガーモンをバク宙の様に回転して避けると、ガラ空きの背中に蹴りを放つ。
しかし、その蹴りはグランクワガーモンの中腕で受け止められる。
グランクワガーモンは閃牙の足を振り回すと、地面に向かって投げ捨てる。
碌な受け身も取れずに顔面から地面に突っ込んだ閃牙に向かって鋏を広げ、攻撃態勢をとった状態で月光達の反応を楽しむ様にゆっくりと近づいてくる。
あと一歩で閃牙にたどり着く距離まで来たグランクワガーモンを閃牙の巨体によって生まれた視角から飛び出た月光は、愛槍を構え突貫するが、槍は半ばで鋏に切り裂かれ、攻撃の邪魔をした月光に怒ったグランクワガーモンは月光をその鋏で切り裂く。
だが、月光もギリギリで身を引くと、致命傷になったものの胴体から上半身と下半身が永遠にお別れといった事態にならずに済んだが、余りの痛みに座り込んでしまう。
そんな月光にもう一度接近したグランクワガーモンは鋏を広げた。
もう駄目かと月光が思った瞬間、横から現れた赤いマントを深く被った白いデジモンがタックルを喰らわして助け出す。
「な・・んだ・・・?」
「なにしてる!そこのデカブツ!デュークモンを連れてあっちに向かって離れろ!」
白いデジモンは閃牙に向かって南西の方向を指さしながら叫ぶ。
それを聞いて閃牙はーー
「・・・っ、・・れが・・・誰がデカブツだ!!」
ーー倒れ伏した状態から意地だけでゆっくりとだが起き上がると、目を閉じたまま動かなくなった月光を気を付けて抱きかかえると、空へ飛びあがる。
それを確認した白いデジモンは自分も追いかけようとするが、それを阻止したのは2回も自分の邪魔をされたグランクワガーモンだった。
イラついているグランクワガーモンの鋏をスライディングで避けた白いデジモンは、グランクワガーモンの下に滑り込むと、足を払いのけ倒れ伏そうとするグランクワガーモンを蹴り飛ばすと、周りの木々を蹴り倒しグランクワガーモンの動きを止めると、閃牙たちの消えた方向と同じ方向へと全速力で飛んで行く。
しばらくした後、木々の間から脱出したグランクワガーモンは閃牙達が消えた方向へ向かって方向を上げていた。
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白いデジモンが追い付いた後、案内を受けながら南西の森の開けた空間に着いた。
「オイ!一体ここに何があるんだ!」
「まー、待て。もう直ぐ来る」
「?そんな悠長なことを言ってられない!こいつが死にそうなんだ!」
「解っている。今俺のパートナーが薬草を手に入れに!?来たか!」
白いデジモンの歓喜の声と共に森の奥から白いデジモンと同じ赤いマントを深く被った
「なっ!人間!」
「ヒっ!?ごめんなさいごめんなさい!」
「は?どういう・・・」
閃牙の言葉は途中で終わった、白いデジモンが閃牙の巨体を殴り飛ばしたからだ。
「なにすんだ!」
「お前!俺のパートナーはな!極度の怖がりなんだぞ!そんなにどなんじゃねー!」
「!?それはすまない」
「えっ!えぇ~と、いいよ!」
「お、ありがとn」
またもや閃牙の言葉は白いデジモンのアッパーカットによって強制的に止められた。
「なにすんだ!」
「馬鹿か!ありがとうございますだろうが!」
「・・・ありがとうございます」
「うんん、良いよ別に。ゴメンね?セイバーハックモンは過保護だから。それより、治療は済ませたよ」
そう言って少年は包帯が巻かれた月光を見せた。
それに閃牙はホッとすると少年に再度お礼を言う。なお、その際白いデジモンーーセイバーハックモンに殴られたのだが。
「それにしても俺とあの女以外にも人間のパートナーデジモンがいたのか」
「うん、そうみたいだね。でも、ボク以外にはツキトさんしかデジモンを持っている人を知らないよ?」
「!?今ツキトって言ったか!」
「ヒぅ!はっ、はい!」
「っ!ここh」
「馬鹿かー!」
「ぐはぁ!」
ツキトと言う名前を聞いて少年の目の前まで移動した閃牙にセイバーハックモンは顔面パンチをお見舞いすると、その瞬間、月光は目を覚ました。目を覚ました月光の心境は何このカオスな状況だった。無理もない、気を失って次に目を覚ましたら相棒は初めて見る白いデジモンに殴り飛ばされており、人間の少年が泣いていたりとハッキリ言って誰がどう見ても意味わからん状況だ。
で、数分後メンバー全員が落ち着いたあと、自己紹介となった。
「えーと、俺は種族名シャイングレイモン、個体名閃牙でツキトのパートナーデジモンだ!」
「同じくツキトのパートナーデジモンの月光、種族名はデュークモンだ。」
「俺はセイバーハックモン、一応完全体だ!」
「完全体!」
閃牙は思わず発狂してしまう。無理もない、自分達が撒けなかったグランクワガーモンを1体だけで相手したのだすごいどころの話ではない。
そして最後は少年となったのだが少年は言いたくないと拒否したので少年はまた今度機会があったらと言うことになった。
「それにしてもお前たちがあのツキトさんのパートナーデジモンねー」
「ん?なんでだ?」
「いや、俺達が知っているツキトさんのパートナーデジモンはオメガモンだからさ」
「「なに!」」
「どう言うことだ!」
「・・・ほんとか?」
すごい形相で尋ねる閃牙達に残像が残るほどの速度で少年は首を振る。ちなみにこの時少年は涙目になっていたので、キレたセイバーハックモンにボコボコにされたのは言うまでもない。
「それにしてもここは一体?」
「なんで技を使えないんだ?」
「なんだ?お前たち知らないのか?ここはーー」
セイバーハックモンの言葉の途中で途轍もない風速の風が舞った。
思わず目を瞑っていた閃牙と月光が目を開けると、木々の間から空中に浮かぶ荒廃した街があった。
「ーー数千年前に繁栄した街フローティアを起点に広がる修練の森、三大天使に認められた者と各4っつのエリアに分けられた中の守護神にしか技を使うことのできない特訓の地、廃止された旧デジタルワールド屈指の魔境だ」
~~to be continued~~
「・・・今回の番外編のキー?キャラクターのガーン(閃牙が機材を倒した音)です。よろしくお願いします。」
「「オォイィィ!何やってんだ馬鹿閃牙!」のパートナーデジモンのセイバーハックモンだ!」
「やったよ!セイバーハックモン!ボクやっと自分の名前言えたよ!」
「オォ!大きな進歩だな!」
「うん!なんだかボク行ける気がするよ!今ならデジモン紹介にも行けそうだ!」
「よし!行くか!」
「うん!今回出て来たデジモンの中で紹介するのはグランクワガーモンです!」
「究極体の昆虫型フリー種のデジモンだな!」
「クワガーモン系デジモンの究極体だね!」
「昆虫型デジモンの中でもとりわけ邪悪な存在でデジタルワールドではグランクワガーモンに出会ったら自分を呪うしかないと言われている程凶暴なデジモンなんだ!」
「普段はデジタルワールドの森林の奥深くに生息していて夜間しか活動しない為『深き森の悪魔』って呼ばれてるんだよね!アレ?セイバーハックモン達が会った時って一応朝じゃなかったっけ?」
「今回出て来た個体は三大天使に認められた特別な個体だからな、いろいろとぶっ飛んでんだよ」
「へぇ~、そうなんだ!流石だね!」
「まぁーな、で、こいつの必殺技は周囲の空間ごと敵を切り裂く『ディメンションシザー』だ!」
「同じ究極体昆虫型のヘラクルカブテリモンとは最大のライバル関係にあるんだ!」
「お、よく知ってたな流石は俺のパートナーだ!」
「ありがとう!よーし!このまま次回予告に行きょう!・・・調子に乗って噛んでごめんなさいごめんなさい!」
「おいおい、誰もそんなの気にしないって」
「そうだよね、ボクなんて誰も気にしないよね」
「はぁー、明かされた真実それはかつてパートナーと初めて降り立った大地が荒廃していたという事!それを知った2体は未来に来てしまった事を知る。次回!もう一人の英雄『明かされた真実!修練の森のエリア4へ!』2体は無事に帰れるのか!」
「ごめんなさい!またみて下さい!
・・・そう言えばなんで森の木々はこんなにも美しいの?」
「それぞれの管理するエリアには立ち入らないことが条件だからな、基本的に守護神がエリアのデジモン達を統一してるから争いは起こらないんだよ。俺らみたいな別のデジタルワールド、次元から来たデジモン以外は」
「へぇ~」