デジモンワールドnextorder〜もう一人の英雄(ヒーロー)〜 作:とある田舎の勇者王
「つ!ここは」
「目を覚ました様だな」
目を覚ますと視界一杯にタオモンの顔が広がる。
「え?ここは?」
「ここはゲートの出口、ロンリ火山修行の間だ」
「修行の間?」
あたりを見まわすとサンドバッグやダンベル等のトレーニンググッズがあった。
「そうだ、私がいた瞑想場が精神を鍛える場だとしたらここは肉体を鍛える場だ」
「というか修行って誰が鍛えるんだ?どう考えてもタオモン一人で閃牙と月光二人の相手は無理だろ。」
タオモンは月光が言うにはジオグレイモンの一個上、シャイングレイモンの一個下の完全体というランクらしい。
「あぁ、だから助っ人を頼んだ」
「助っ人?」
「そうだ、あれを見ろ」
タオモンが指を指した方を向くと、シャイングレイモンとデュークモンの究極体の姿に戻った閃牙と月光が二人で誰か一人を相手にしていた。
「あれが助っ人?全然姿を見る事が出来ないんだけど?」
「やはり普通の人間には姿を見る事が出来は出来ぬか」
「えっ?助っ人って幽霊?」
「いや、実体はある」
「じゃあ、なんで見えないんだ?」
「あいつのスピードがカンストしてるから」
は?どういうこと?
「うん、言いたいことわかるけど本当だステータスを出すとこんな感じ」
バンチョーレオモン
HP 4000 MP 0
力強さ 7000 素早さ 9999 頑丈さ 5000 賢さ 3000
「バンチョーレオモン?というかこいつがいれば敵とか一撃じゃない?」
「それが出来ればな」
「どういうこと?」
「こいつはあまりの強さよえ、デジタルワールドのパワーバランスを崩しかねんから四聖獣にこの場から外に出ることを禁じられたのだ」
「へぇーって、こいつに修行してもらうとか俺普通に死ぬんだけど!」
「安心しろ、お前の修行をするのはこいつだ」
そう言うとタオモンはまたゲートを開いた。
中から出てきたのはメガネをかけた紫色の髪をした女性だった。
「初めまして、ツキト君。私の名は御神楽ミレイ。では、早速修行を開始するわよ。ついて来て」
自己紹介を終えるとミレイはゲートに戻って行った。
「いや、ついて来てと言われても…」
「いいから行け」
ゲートに突っ込むのを躊躇っていたらタオモンに背中を押され、無理矢理ゲートに入れられた。
「私はジジモンに協力しに町へ戻るせいぜい死なないことだな」
「いや、なんでそんな不穏な言葉言うの!?」
俺のそんな言葉を最後にゲートは閉じた。
「はぁー、って俺パートナー連れて来てねぇー!」
そう、閃牙と月光は先程の修行の間に置いてきたのである。
「安心して、これからの修行にはパートナーは必要ないわ。」
「そうなのか?」
良かったー、閃牙達みたいにカンストとかを相手にしてとかじゃなくて。
「えぇ、貴方に頑張ってもらうんですもの。」
「はぁ?」
「今から貴方にはシキさん達と合流してもらいます。」
「合流っても、俺にはパートナーがいないからかえって邪魔になるんじゃ?」
「えぇ、だから貴方に力を授けます。」
それだけ言うとミレイはパソコンをいじりだし、俺の体が光り始めた。
「えっ?えっ?ちょっとなんか光ってんだけど!体が熱いんだけど!」
「我慢してすぐに終わるから。」
「いや、熱い熱い熱い!というか痛い!」
「今から貴方にはデジモンになってもらうわ。」
「はっ?ちょっ!聞いてないんですけど!」
「えぇ、今言ったから。」
「いや、無茶苦茶なんですけど!」
「いい、貴方はデジモンになっても絶対に私とタオモン以外に正体をバラしてはダメよ。」
それだけ言うとミレイはパソコンのEnterキーをタンッ!と勢いよく押した。
それを合図に俺は意識を失った。
時は遡ってツキトと分かれた後のシキは…住人集めの為に各地を旅していた。
「ねぇー、ねぇー、シキ。」
「なぁーに?アグモン?」
「僕たちは何でツキトとは別行動なの?」
「効率が悪いからね。」
「ふーん、効率かー」
黄色い恐竜の様な私のパートナーデジモンのアグモンが隣ではしゃいでる。
アグモンはこの前の機械竜《ムゲンドラモン》との戦いで力を使い果たした竜人《ウォーグレイモン》が退化した姿なんだって。
無邪気にはしゃいでる姿は可愛いけど今の様にきのこがなかなか見つからない状況では少しイラっとくる。
「僕はツキトと一緒に行動したかったなー」
「そりゃあ、私もツキト君と一緒に行動したいけど今は非常事態だから仕方ないよ。」
私はそれだけ言うと、きのこ探しに集中した。
私がきのこ探しに集中しだすとそれっきりアグモンは話掛けてこなくなり黙々と私達はきのこ探しを行った。
何故きのこをしているかというと、 パルモンという頭に花をつけた植物の様なデジモンに畑の肥料に使うから持ってきて欲しいと頼まれたからだ。
アグモンとの会話から丁度三時間が経過した時、周りのデジモンに話を聞いて回っていた機械狼《メタルガルルモン》が退化した頭に角をはやしたデジモン、ガブモンが戻ってきた。
「シキ、周りのデジモンから聞いた話によるとこの辺りのきのこは、第二発電所のサクヤモンという究極体のデジモンが全て持っていったんだって!」
今、ガブモンが言った究極体とはデジモンのランクを表していて、アグモン達が三段階進化して最初に会った竜人《ウォーグレイモン》と機械狼《メタルガルルモン》の姿になった状態のことだそうだ。
「ふーん、じゃあそのサクヤモンっていうデジモンを倒せばいいんだね!」
「「たっ、たおすぅーーー!!」」
「むっ、無理だよシキ!」
「そうだよシキ、僕たちは成長期なんだよ!」
慌てたアグモン達が私を説得しようとするが私はそれを無視して、第二発電所に向かった。
「ほら、行くよ二人共!」
「「待ってよ!シキ〜!無茶だよ〜!」」
大丈夫!だって無茶な戦闘も勝った人を私は知ってるもん、だからあの人に胸張っておかえりと言える様に私は、ここで逃げたくない!
はい!次回から遂にシキがメインです。