Fate/Volsunga saga   作:じーくとるふぉ

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どうもじーくとるふぉです。


まさに感動の再会

早速、二人はルーマニアに飛んだがそこはトゥリファスとは離れた場所だ。

最早トゥリファスはユグドレミア一族の陣地のようなもの、サーヴァントを召喚せずに行くのは死にに行くようなものだと考え先にサーヴァントを召喚することにした。

 

死霊魔術師である獅子劫は墓地で、場所に魔術が関係しないシグルドはその近くの霊脈で準備を始める。

 

シグルドが召喚に使う魔法陣をかくのに一度失敗しもたつくこと数分、獅子劫は自分のサーヴァントらしき騎士を連れ戻ってきた。

 

「お、早いね」

「そういうお前は遅いな...陣に手間取ってたのか」

 

シグルドはふと隣にいるサーヴァントに視線を送ると騎士がこちらを訝しげな目で見ていることに気づく。

 

「お前、何者だ?」

「...あなたは?」

「"赤"のセイバー、モードレッドだ...お前は?」

「シグルド・サガ・ヴォルスンだ」

 

流石に初対面の英霊にそんな態度をされてしまうと困る、とシグルドは思うがそれより気づかれてしまったのかとため息を吐く。

 

「お前、俺たちと同じ雰囲気を出してる...お前は"あの"シグルドなのか?」

「おい、それはどういう...」

 

一人置いてけぼりされている獅子劫は"赤"のセイバーに聞くが相手にされない。

シグルドは長年隠してきた事実をアッサリと見抜かれてしまったことで更にため息を深める。

 

ーーー流石はセイバークラスの直感スキル、恐ろしいな

 

「説明は召喚の後でいいか?」

「...ああ」

 

恐らくこれと同じことを自分で召喚したサーヴァントにも聞かれるのだ。

それなら両方同時に説明した方が楽だろう、とシグルドは用無しのチョークを魔法で燃やした。

 

「始めるぞ」

 

シグルドは詠唱を手際よく始め、これで最後の詠唱だ、と魔力を込める。

 

「来たれ、天秤の守り手よーーー!」

 

刹那、魔法陣を中心に強風が吹き光が迸る。獅子劫と"赤"のセイバーはどんな英霊が来るのかとじいっと見ていた。

それとは対称にシグルドは魔力が失われていく感覚からきた気怠さで目を閉じかけていたがーーー

 

「これは...」

 

ーーー"覚えのある気配"を感じ意識が覚醒する。

そして、そのサーヴァントはこの世に現界し姿を見せると同時にシグルドの予想は的中した。

 

「"赤"のランサー、現界しました...シグルド...覚えていますか?」

 

今にも消えそうなほどに儚い表情をした"赤"のランサーは瞳に涙を浮かべながらマスターの名前を呼び、聞いた。呼ばれたシグルドも瞳に涙を浮かべながら自身のサーヴァントの名前を呼び、答えた。

 

「ああ...覚えている。ずっと前から思い出しているとも!ブリュンヒルデ!」

 

ブリュンヒルデは歓喜しシグルドに抱きついた。

シグルドもそれに応えるようにブリュンヒルデの身体を抱き締める。

 

「...マスター、これどういうことだ?」

「...悪いな、俺にもさっぱりだ」

 

感動の再会、といった感じで二人が作り出した幸せな"固有結界"の外にいた外野、獅子劫とモードレッドは居づらい空気にあてられグッタリとしていた。

ーーー早く戦いたい。

これが獅子劫とモードレッドが出会ってから初めての共感だった。

 

 

 

 

娘は恋に落ちた。

 

誰よりも勇敢で、誰よりも優秀で、誰よりも自分に優しい真の英雄とも言える男に恋をした。

 

また、その男も可憐な娘に恋をした。

 

両想いとなっていた二人は恋人同士となり、幸せに日常を過ごした。

 

このまま、ずっと何時までもーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「はぁ!?じゃあシグルド、お前はあの英雄シグルドだってのか!?」

 

驚きや色々な感情から、獅子劫は強く手をつけていたテーブルから音が鳴るほど勢いよく立ち上がった。

 

全てを知り、かなり興奮気味に声を荒あげた。今までそんなことは言っていなかったし素振りも見せていなかったが、確かに近接戦闘の強さは異常だった。と、獅子劫は思い出していたが、それと同時に獅子劫にとってシグルドは数少ない友人の一人でもあったために言ってくれてもよかったではないか、という怒りの情も入っていた。

そんな様子の獅子劫にシグルドは申し訳なさそうにしている。

 

「隠してたのは悪いと思うがもしそんなことを俺が言ったらお前はどう思う?」

「...頭がイカレちまったかと思うな」

「ははは!...まあ、そういうことだ」

 

ごもっともな返しに獅子劫はすっかり冷静になり立ちかけていた腰を再び椅子におろした。

 

因みに今は「俺たちまで墓に住むなんてごめんだ」と近くにあった教会に座っている。

どうやら最近になって誰も来なくなったらしく"三人"が住み着いても全く問題はない。獅子劫は変わらず墓地で寝泊まりすることにしている。

 

「で、お前は強いのか?」

 

少し強気なモードレッドの質問にシグルドは苦笑いした。

 

「んー、力を開放してる時はとりあえず負けはしない。でもね、俺は"体"は普通の人間だ。技と魂は英雄だけど力と肉体はエンチャントしなきゃ英雄ほどの力は出ない」

「へえ...負けはしないって?」

 

負けはしない。の部分を挑発と捉えてしまったモードレッドだったがこれでもシグルドはかなり抑えて発言していたのだ。魂は今も英雄並みのシグルドとしては自虐を言いたくない。

だからと言って"勝てる"などと言えば完全な挑発行為になってしまう、間をとっての「負けはしない」だったのだが。

 

「...はい、シグルドはあなたに勝つことができます」

 

恋人に絶対の自信を持っているブリュンヒルデが、ダイナマイトに火を着けようとしていた。

 

「なら今からでもーーー」

 

空気が変わった。モードレッドが剣を取ろうとする。シグルドは額に汗を浮かべながらも笑みを絶やさない。ブリュンヒルデは変わらぬ表情でシグルドの肩に寄りかかっている。

 

「やめとけ、セイバー...ほれ」

 

一触即発のモードレッドを止めたのは獅子劫だった。

そして獅子劫が指を指す教会の窓には一羽の紙を加えた鳩がみえる。

 

「お呼びがかかったみたいだぜ」

「誰から?」

 

「監督役のシロウ神父からだ」

 




えー、ブリュンヒルデが何故シグルドを攻撃しないか、などは徐々に明かすと言いますか次回に無理"槍"理論でどういうことかが説明されるのでお待ちください。

それにしても昨日の8時間メンテに今日の7時間メンテ...詫び石は合計17個。イスカンダル引ければいいんですがブリュンヒルデさん早く来ないですかねえ...
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