言霊の巫女は食の世界へ?   作:セシア

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はい、虹の実の最終話です。今回は白夜の変化についても少し書いておきましたのでお楽しみください。


影で動く者と白夜の変化

とある城…

「虹の実・・・・・」

 

「すでに手は打ってあります、ただ一つ捕獲されたとの情報が」

 

「トリコか」

 

「奴の狙いもこの世を統べる、例の超越の食材ではないかと」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「後、もう一つ・・・・トリコと一緒に虹の実を捕獲した者がいます」

 

「ほぉ」

 

「一人は男の料理人、そしてもう一人は白夜と呼ばれている男・・・美食屋か料理人かは不明ですが、幻術を使うようです」

 

「・・・・・・・白夜か」

 

「それと、例の裏切り者の件ですが・・・」

 

「私が自ら始末する・・・」

男はそう言って城を後にした。これがある出会いとつながることなど、誰も知らない・・・

 

ここは、小松が務めるホテルグルメ。現在俺とトリコは大量に出された料理を食べてる、いやほぼトリコ用の食事だろ・・・それにしても、焔の奴何をしてんだろう・・・これ終わったら帰るか。というよりも、よく食うな・・・・。

「!?・・・・・」

「トリコ、涎!まだ腹減ってんのか!?」

あんだけ食っといてまだ涎が出るのかよ!?

いや、違うな・・・トリコが涎を出す意味、それはこの匂い・・・・虹の実を調理したんだな。

「お、お待たせしました虹の実です」

「小松も涎!あんた本当にコック長かよ!?」

頼むから、料理に涎を垂らすな。呆れしか出てこないんだが・・・それにしても

「へぇー、虹の実をゼリーにしたのか」

「何だ!この甘く芳醇した香りは!!」

「うわ、香りが蒸発して虹が出来てる。スゲェな」

「や、やはりそのままいただくのがおいしいかと、実の温度は5℃に保ってます。温度が上がり味も・・・変化するでしょう」

「あのなぁ、小松・・・まず涎拭け」

すんごくだらしなくなってるよ。呆れしか出てこない・・・

「さぁいただくぜ!この・・世の全ての食材に感謝をこめて・・いだだきまじゅ」

一番いいセリフが台無しになってるぞ!!?

「と、トリコさん、ぐぅ・・・いえてまぜん」

「お前もな、小松」

注意している小松までもそんな状態でどうするんだよ。面倒くせぇな・・・

「(や、柔らかい!まるでプリンのように、だが重い!まるで金の重さ!)あーん」

「ゴク」

小松、唾を飲み込んだな。こっちは見ているだけで堪能してるっての。

「(口の中で味が4回変化した!完熟マンゴー数100個みたいな糖度!時折顔をだす酸味はレモンやキュウイなんて比じゃねえ!!5回目!今度は甘栗のような香ばしさ、味のデパートかよ!

6回目、喉元過ぎてまで爆発的な存在感!心臓を出発した血液が全身を回るのに約1分!それが永遠に感じるほど、この甘みが一瞬で全身を巡り、満たしいれる!)」

なんか見ているだけで何い思ってんのか想像できるんだが気のせいか?それに、ポタポタと涙が溢れてきてる・・・

「と、トリコさん?」

「ま、旨いって事は分かるな」

ガララワニの時には泣くことなんてなかったし・・・

「うめえ、うめえよ・・・」

泣きながら言われると説得力大だな。

「デザート・・・決まりだな。俺の人生のフルコースメニューデザートは虹の実に決まりだ!小松!白夜!スタッフ全員集めろ!!」

「え?」

「は?」

小松はともかく、なんで俺まで?

「皆で虹の実食おうじゃないか!皆で食った方がうまいからな!!」

「「は、はい/あぁ」」

その日の夜は宴になったそうだ。ついでに俺は俺と焔の分の虹の実を貰って家に帰ることにした。

「これ食べて焔がどんな顔するか、楽しみだな・・・」

俺は虹の実が崩れないように、同時に早く帰るために急ぎ足で家に帰った。

「焔、今帰ったぞ・・・焔?」

家の中から焔の気配がしないことに気付いた俺は急いで中に入った。だが、中に焔はおらず、テーブルの上にある紙に目が止まる。

「“矢がなる木がある森に行ってきます。焔”

あいつ、一人でそんなとこに・・・!」

俺は焔が調べていた資料の中から矢がなる木がある森について調べた。そして、その近くに命のユリが咲く洞窟があることに気づき、家を飛び出す。

(アイツのことだ、矢がなる木に行くついでに命のユリを取りに行くに決まってる・・・!あそこには捕獲レベルが高い猛獣もいるってのに!!)

俺は焔が無事でいることを願いながら駆けて行った。心のないはずの俺にそんな感情があることに疑問を感じながら・・・




はい、これで虹の実編は終了です。次回はオリジナルの方をやっていきたいと思います。これからの白夜の変化とある人物との出会い。楽しめるように頑張ります!
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