言霊の巫女は食の世界へ? 作:セシア
それでは、どうぞ!
あの後私と白夜は何故かトリコたちと一緒に列車を降りることになった。それを決めたのは他でもない白夜で、トリコ達はあっさりと同行を許してくれる。
「二人とも・・・本当に良かったの?」
「いいんだよ。数が多いほうが楽しいだろ?」
そう言いながらトリコは街を見ていた。この街は占いの街・グルメフォーチュンという名前の街らしい。占いなんてやったことがないから分からないけど・・・
「ここにフグ鯨を捌ける人がいるんですね!」
小松がすごく元気そうにはしゃぐ。でも、人の気配があるのに出てこない・・・なんでだろ?
「それにしては人がいねぇな」
白夜が私の思ったことを言ってくれた。トリコがその疑問に答えてくれる。
「猛獣が出る時間だな。この街の占い師が猛獣が出てくる時間を占うんだ」
「猛獣がねぇ・・・」
白夜が苦笑いを浮かべる。私は一応のために弓の準備をした。うまくできるか分からないけど・・・
「で、その時間帯住民は家で隠れてるって訳だ」
だから人の気配はあるのに出てこないのね。
「そういえばフグ鯨の情報もこの町の占いが発端だって、そんな凄い占い師がこの街に」
小松がそんなことを言っていると、人ではない気配を感じた。これは・・・猛獣の気配だ
(ドシ!ドシ!)
大きな足音とともに現れたのは怖そうな猛獣・・・
「ぐわああ!!」
「煮ても焼いても食えねえクエンドンか・・」
トリコが残念そうな顔をする中、白夜が苦笑いを浮かべながらこう言った。
「煮ても焼いても食えたら食うつもりだったのか?」
「・・・・・」
黙ったトリコを見て白夜の苦笑いが深くなり、私も少し呆れる。こういう時にまで食べ物のことを考えるなんて・・・(ーー;)
というよりも、小松は小松で怯えてる・・・いい加減慣れないのかな?
そんなことを考えていると、向こうの方から人が歩いてきた。
「ええぇ!?」
小松の叫び声に私は顔をしかめた。近くで騒がれると煩い・・・
「迎えに来てくれたのか・・」
「.....あの人が」
私はじっとその人を見つめる。白夜のTシャツを掴むのも忘れない。猛獣が無防備に歩いている人を逃すわけでもなく、その大きい口をその人に向ける。私は咄嗟に弓を構えた。もちろん矢は無しで
「あ、あぶない!!!」
「・・・・!」
私は弦を引っ張り、小松が叫んだが猛獣はその人を食わずにそのまま反対方向に去って行った。そのとき聞こえたあの猛獣の声は《こいつは危ない》だ。一体どういう意味なんだろう・・・?私は構えを解きながら白夜の後ろに隠れた。
「僕の占い通りだ、嫌な客が来たもんだ」
私たちの前まで歩いてきた男の人がそう言う。白夜は苦笑いを浮かべたまま男の人を見ていた。
「お出迎えとは嬉しいね、流石四天王一の優男だな。ココ!」
「四天王一の食いしん坊トリコ!久しぶりだね」
四天王?そういえば白夜がトリコを含めて四人そう呼ばれている人がいるって言ってた。それにしても、変なあだ名をもらったんだね・・・トリコ。
「トリコさんまさか会いに来た人って・・」
黙っていた小松が驚きながらも声を出した。それを白夜がつなげる。
「四天王美食屋ココか。初めて見るな」
そう言う白夜の顔は、面白そうなものを見つけたような顔をしていた
ココさん出しましたが最後の方にだけ出すぐらいでした・・・次回は初めから出しますのでお楽しみに!