言霊の巫女は食の世界へ? 作:セシア
四天王ココとの出会いから数分後・・・
私達は街を出て山道を歩いている。街にいると落ち着いて話ができそうにないからだ。
「もうすぐ僕の家だから」
ココさんを先頭に歩く私たち・・・
私は森育ちだからこれくらい歩くのは平気だし、白夜もそれなりに体力はあるから問題ない。トリコとココは普通にすごい体つきしているから大丈夫として、問題は・・・
「はぁはぁ、でも何故ココさんが占いの街グルメフォーチュンに?」
息切れをしながら歩いている小松だ。普段運動とかしていないせいか、かなり酷そう・・・少し風でカバーしてあげよう。
「今、僕の本業は占い師だからね」
「四天王が占い?」
小松が首を傾げた。私はそんな小松を見ながら白夜のシャツを掴んで歩いている。ココさんがチラリと私を見たのでバッと白夜の後ろに隠れた。
「もしかして、嫌われちゃったかな・・・?」
苦笑いを浮かべるココさんを見て白夜が私の頭に手を置いた。置いたというよりもガシッと掴んだが正しい・・・
「気にすんな。人見知りが激しいだけだよ・・・焔、いい加減に出てこいよ」
掴んだ手に力が入るのを感じて出てきてキッと白夜を睨む。
「痛い・・・」
「いつまでも隠れるお前が悪い。人にも慣れねぇとこれから大変だろ?」
「ん・・・」
ちゃんと出てきたから手が離れて撫でられる。そんな様子を小松たちはマジマジと見ていた。
「なんか白夜さん焔さんの保護者みたいですね・・・」
「そうだな・・・そういえば、ゼブラはどうした?」
気まずい空気をなんとかしようとトリコが話題を変えた。ゼブラって、二人と同じ四天王なのかな?
「捕まったよ、今はグルメ刑務所さ」
「とうとう捕まったかあの問題児!」
問題児って・・・どんな人なんだろ?首を傾げながら二人の様子を見た。小松はもうバテてるので放っておこう・・・←酷っ!!?
「思い出すぜ・・・4人でよ、死に物狂いで庭で修行した頃を」
「・・・昔の話だ」
懐かしむような顔をする二人を観察していると、遠くから何かが近づいてくる気配を感じた。私は一応弓に手を置いておく。
「はぁはぁ・・・・・ええ!?か、カラスのお化け!?」
こちらに飛んできたのは大きなカラスだった。いつ襲ってきてもいいように弦を引く。
「それはいくらなんでも失礼だろ?焔、構えなくてもよさそうだ」
騒ぐ小松を落ち着かせながら白夜が私の方を見る。確かに、敵意もないし・・・何より優しい感じがした。私は弓をゆっくりと下ろす
「迎えに来てくれたのか、キッス!」
この子はキッスという名前なのか。トリコが感心したような顔でキッスを見た。
「ほぉー空の番長エンペラークロー!絶滅種じゃなねえか!」
エンペラークローって言うのか・・・何気にマジマジと見ていると、キッスが私達・・・ではなく私に近づいてきた。
「キッス?」
ココさんが首をかしげる中、キッスは私に顔を近づける。そして・・・
-ペロッ-
私の顔を舐めた。それも一度や二度ではなく、何度も・・・白夜は苦笑いを浮かべ、ココさん達は唖然としていた。
「わ、擽ったいよ!どうしたの?」
《弓の音、聞かせて》
どうやらキッスは私の弓の音のことを知っているようだった。どこかで聞いたのかな?
「キッスがこんなに懐くなんて・・・」
「焔、そいつなんて言ってる?」
ココさんが驚いた様子で見ている。白夜は苦笑いを浮かべながら聞いてきた。
「弓の音聞きたいって。あ、分かったから待って!」
なおも舐めようとするキッスを止めて私は弓の弦を引いて離した。
-ピィーン-
「!綺麗な音だね・・・」
《ありがとう♪》
ココさんが笑みを浮かべる中、キッスがご機嫌にココさんのところに戻って行った。
「キッス、五人運べるかい?」
「ア゛ァ゛ーー《任せて》」
私達はキッスに乗ってココさんの家に向かって行った。キッスってすごい力持ちなんだね
はい、今回はココさんのパートナーを出させてもらいました。そして、何気に主人公が白夜に甘えているところを書いてみましたが・・・どうでしたか?これからこの二人の変化が楽しみですね!