言霊の巫女は食の世界へ?   作:セシア

20 / 49
ココの相棒と弓の音

四天王ココとの出会いから数分後・・・

私達は街を出て山道を歩いている。街にいると落ち着いて話ができそうにないからだ。

「もうすぐ僕の家だから」

ココさんを先頭に歩く私たち・・・

私は森育ちだからこれくらい歩くのは平気だし、白夜もそれなりに体力はあるから問題ない。トリコとココは普通にすごい体つきしているから大丈夫として、問題は・・・

「はぁはぁ、でも何故ココさんが占いの街グルメフォーチュンに?」

息切れをしながら歩いている小松だ。普段運動とかしていないせいか、かなり酷そう・・・少し風でカバーしてあげよう。

「今、僕の本業は占い師だからね」

「四天王が占い?」

小松が首を傾げた。私はそんな小松を見ながら白夜のシャツを掴んで歩いている。ココさんがチラリと私を見たのでバッと白夜の後ろに隠れた。

「もしかして、嫌われちゃったかな・・・?」

苦笑いを浮かべるココさんを見て白夜が私の頭に手を置いた。置いたというよりもガシッと掴んだが正しい・・・

「気にすんな。人見知りが激しいだけだよ・・・焔、いい加減に出てこいよ」

掴んだ手に力が入るのを感じて出てきてキッと白夜を睨む。

「痛い・・・」

「いつまでも隠れるお前が悪い。人にも慣れねぇとこれから大変だろ?」

「ん・・・」

ちゃんと出てきたから手が離れて撫でられる。そんな様子を小松たちはマジマジと見ていた。

「なんか白夜さん焔さんの保護者みたいですね・・・」

「そうだな・・・そういえば、ゼブラはどうした?」

気まずい空気をなんとかしようとトリコが話題を変えた。ゼブラって、二人と同じ四天王なのかな?

「捕まったよ、今はグルメ刑務所さ」

「とうとう捕まったかあの問題児!」

問題児って・・・どんな人なんだろ?首を傾げながら二人の様子を見た。小松はもうバテてるので放っておこう・・・←酷っ!!?

「思い出すぜ・・・4人でよ、死に物狂いで庭で修行した頃を」

「・・・昔の話だ」

懐かしむような顔をする二人を観察していると、遠くから何かが近づいてくる気配を感じた。私は一応弓に手を置いておく。

「はぁはぁ・・・・・ええ!?か、カラスのお化け!?」

こちらに飛んできたのは大きなカラスだった。いつ襲ってきてもいいように弦を引く。

「それはいくらなんでも失礼だろ?焔、構えなくてもよさそうだ」

騒ぐ小松を落ち着かせながら白夜が私の方を見る。確かに、敵意もないし・・・何より優しい感じがした。私は弓をゆっくりと下ろす

「迎えに来てくれたのか、キッス!」

この子はキッスという名前なのか。トリコが感心したような顔でキッスを見た。

「ほぉー空の番長エンペラークロー!絶滅種じゃなねえか!」

エンペラークローって言うのか・・・何気にマジマジと見ていると、キッスが私達・・・ではなく私に近づいてきた。

「キッス?」

ココさんが首をかしげる中、キッスは私に顔を近づける。そして・・・

-ペロッ-

私の顔を舐めた。それも一度や二度ではなく、何度も・・・白夜は苦笑いを浮かべ、ココさん達は唖然としていた。

「わ、擽ったいよ!どうしたの?」

《弓の音、聞かせて》

どうやらキッスは私の弓の音のことを知っているようだった。どこかで聞いたのかな?

「キッスがこんなに懐くなんて・・・」

「焔、そいつなんて言ってる?」

ココさんが驚いた様子で見ている。白夜は苦笑いを浮かべながら聞いてきた。

「弓の音聞きたいって。あ、分かったから待って!」

なおも舐めようとするキッスを止めて私は弓の弦を引いて離した。

-ピィーン-

「!綺麗な音だね・・・」

《ありがとう♪》

ココさんが笑みを浮かべる中、キッスがご機嫌にココさんのところに戻って行った。

「キッス、五人運べるかい?」

「ア゛ァ゛ーー《任せて》」

私達はキッスに乗ってココさんの家に向かって行った。キッスってすごい力持ちなんだね




はい、今回はココさんのパートナーを出させてもらいました。そして、何気に主人公が白夜に甘えているところを書いてみましたが・・・どうでしたか?これからこの二人の変化が楽しみですね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。