言霊の巫女は食の世界へ?   作:セシア

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最近タイトルをどうつけるか悩んでます。そのため更新が途切れ途切れになることもありますが、宜しくお願いします。


ココの目と焔の不安

トリコ達がポキポキキノコを食べ終え、私達も奥へと進んだ。少しでもココさんに慣れるために近くを歩いている私・・・。白夜はそれを苦笑いを浮かべながら見守っている。

奥へ進んで行くと、随分狭い道のりになって行った。

「それにしても、焔さんが虫嫌いだなんて」

歩いていると小松がそんなことを言い出す。

「前は平気だった・・・(プイッ」

「前に“でかい虫”に襲われてな。それ以来虫嫌いになったんだ」

そっぽを向く私の代わりに白夜が説明してくれる。守護していた森にはもちろん虫の妖怪もいたから怖いことはなかった。けど、こちらに来てしばらく・・・でかくて凶暴な虫に襲われて以来、ああいう虫に恐怖を覚えるようになったのだ。

「そうだったんですか・・・大変なんですね」

「ま、この反応がけっこう面白いんだけど・・・イテッ」

何をしたか?白夜の足を何気に踏んでやった。こっちを見る白夜を睨んでそっぽを向いてやる。その様子を3人は苦笑いを浮かべながら見ていた。

「あはは;;それより随分狭くなってきましたね」

「あぁ、だが間違いねえよ・・僅かだが潮の香りがする」

トリコの嗅覚が凄いことは聞いていたけど・・・ここまでとは知らなかったよ(-。-;

「相変わらず犬並の嗅覚だな・・・ボソッ(犬夜叉かよ・・・」

白夜が小さく呟いた言葉を私は聞き逃さなかった。犬夜叉・・・確か犬の大将と人間の女性との間にできた半妖だと風から聞いたことがある。奈落の罠により桔梗様との仲を引き裂かれた・・・。今は桔梗様の生まれ変わりや他の仲間達と一緒に奈落を倒すために旅をしているそうだ。そんなことを考えていると、小松が話題を変えた。

「けど、ココさん明かりもなくよく進めますね」

確かに、ココさんは躓くことなく歩いている・・・凄いな。

「ココにはな、人間には見えねえ赤外線から弱い紫外線まで全部見えちまうらしい」

「へぇ!?」

赤外線とか、紫外線のことは分からないけど・・・多分普通の人には見えないものが見えるんだろうな。

「目には光を受け入れる視細胞があってね、僕の視細胞は常人の数百倍。この暗闇でも昼間のように明るく見えるんだ」

「この暗闇を昼間みたいに・・・凄い」

人は目が見えないと周りは闇しかない・・・その闇に恐怖し、時折闇に飲み込まれる人もいるのだ。巫女をやっていてそういう話を幾度となく聞いてきた。その逆であるココさんの目には、いったい何が映るのだろう?

「それだけじゃねえ、ココの目は普通の人間には見えねえ電磁波もとらえる」

電磁波・・・?妖気や霊力みたいなものかな?もしかしたらココさんには四魂の欠片も見えるかもしれない

「あぁ、まあね。僕の占いは人から出る電磁波の色、形、量を捕えてその人の将来を見るんだ」

色とかも分かるんだ・・・ちょっと待って、ということは・・・。私は白夜の方を見た。白夜は無表情を保っているが、少し機嫌が悪そうに見える。もしココさんが白夜の電磁波を見ることができたとしたら・・・それは、白夜の正体を見抜くことに繋がる。いつか敵になるにしても、今は白夜のことを守りたい

私は無意識に白夜の手を繋いだ。白夜はふとこちらを向いたが何も言わないで私の手を握り返してくれた。心配するなという意味だろう・・・

「じゃあ、僕の将来も見て下さい!一流の料理人になれますかね!」

いろいろ考えていたら小松が後ろを向きながら歩いていた。後ろ向いたまま歩いたら危ないよ?そんなことを考えていると、風が教えてくれた。この先は・・・

「白夜、手放して!」

「ん?あぁ」

白夜がすぐに手を離したから私は小松のところまで行って小松の服を掴んだ。そのまま引っ張る。

「うわっ!?焔さん?」

小松はすんでのところで後ろに転び、座り込む。危なかった・・・白夜が呆れた様子で腕を組んだ。

「小松、焔に感謝しとけよ?前見てみろ」

小松が前を向くと、そこには崖があった。

「うわぁ!!?焔さん、ありがとうございます!」

驚いて礼を言ってくる小松・・・。そう、風が教えてくれたことはこの先に崖があること。そして・・・私はすぐさま白夜の後ろに隠れた。

「なんだ?甘えたくなったのか?」

「バカ・・・穴の中見て」

ふざける白夜にそう呟くと、トリコと小松、白夜は穴の中を見た。ココさんもそっと覗き込む

(シャー)

「?な、何か音が・・・」

「あー・・・よく分かった」

白夜は言いたいことが分かったのか、苦笑いを浮かべた。そう、風が教えてくれたもう一つのことは・・・

「あれは蠍ゴキブリだな・・・」

「だから焔さん隠れたんですね・・・」

危ない虫がいるということだ。ギュッと白夜の服を握る私を白夜は慰めてくれる。

「小松、落ちてたらアレの餌食になってたな」

「ちょっ、怖いこと言わないでくださいよ!」

白夜、こういう時に限って小松をからかうのやめようよ・・・絶対気晴らしに使ってるでしょ?そんなことを考えているとトリコはこう言った。

「しかし、蠍ゴキブリは猛毒で獲物を溶かし・・食いつくしちまう」

「・・・・・・白夜ぁ(泣)」

私はほぼ半泣きの状態になった。ただでさえ怖いのに、なんでそんなのがいるの!!?

「あーあ・・・トリコが泣かした」

「いや、何も泣かんくていいだろ!!」

「お、女の人なんですからトリコさん」

白夜が呆れながらにトリコをからかい、トリコはどうすればいいのか分からず焦り、小松はそのトリコを宥める・・・その光景がとても楽しそうに見えた。

 

もし元の世界に帰ったら、もうこれを見れないのかな・・・?




主人公の子供っぽいところを入れてみました。ついでに言うと、主人公を襲った“虫”の正体は後々わかります
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