言霊の巫女は食の世界へ?   作:セシア

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オリジナル編最終回!少し短いものになりますが、お楽しみください!


焔のパートナー!その名はシリウス!

私は白夜から渡されたフグ鯨の刺身をダークウルフにあげてみた。だが、食べる事を未だに拒絶しているようで食べてくれない・・・

「どうする?食べねぇと衰弱死しちまうぞ」

「うーん・・・あ、そうだ!」

私はフグ鯨の刺身をひとかけらとって食べた。いつ食べてもすごく美味しいな〜。ダークウルフは目をパチクリとしてみている・・・。白夜達も少し呆然としていた。

「大丈夫。何も入ってないよ、ほら」

私は手のひらにフグ鯨の刺身を置いてダークウルフに近づける。ダークウルフはしばらく匂いを嗅いだ後に恐る恐る食べてみた。

「ね?大丈夫でしょう?」

しばらく噛んで飲み込んだダークウルフはコクリと頷く。

《味はまぁまぁだけど・・・あいつらが出したものよりずっとマシ!》

そう言ってフグ鯨の刺身を食べ始める。まぁまぁというのは、グルメ界の生き物であるバトルウルフの血を持つダークウルフには人間界の食べ物は性に合わないということだろう

「あはは・・・(^_^;)でも、食べれてよかった」

白夜達もちゃんと食べてくれたことに安堵していた。ダークウルフはしばらくするとあっという間に刺身を平らげる。

《食べたらなんか元気出てきた!》

「コラ、傷が開いちゃうでしょう」

私の周りを走り回るダークウルフを私は抱っこした。それでも嫌がることはせずに尻尾を振るダークウルフ。白夜は面白そうに笑っている。

「もうすっかり元気になったなw」

「白夜、フグ鯨の刺身に命のユリを少し馴染ませたでしょ?」

カバンの中に入っていた命のユリの蜜がなくなっていて、食べた刺身にその味が染み込んでいた。

「バレたか?傷の治療もできて一石二鳥だろ?」

《さっきの甘い味あのユリの蜜だろ?》

いたずらが成功したかのような笑みを見せる白夜と、コテッと首をかしげるダークウルフ

でもなんで命のユリの味を知ってるんだろ?

《腹の足しにはならないが、傷が少しでも治るように少しずつ花を舐めさせておいたんだ》

「だから味を知ってたんだね」

ダークウルフを撫で回すと気持ちよさそうにする。パタパタと尻尾が揺れてて可愛い♪

「さて、こっから問題だ・・・こいつを自然に返すかどうかなんだが」

《自然に帰してもよからぬ奴にまた狙われる》

確かに・・・バトルウルフは絶滅したはずの生き物で狙われやすい。それが黒いバトルウルフが出たとすれば狙われる確率が高くなる。リスクが大きすぎるね・・・

《それに、そやつは焔が気に入っとるようだ》

そう言われてダークウルフを見てみると、尻尾を勢いよく振っていた。え、もしかしてこれは・・・(ーー;)

《焔といっしょにいたい!》

「完璧に懐いたみたいだなww」

笑いを堪えている白夜をムスッとした顔で睨む。笑い事じゃないでしょうが・・・私はしばらく考えてから諦めた。そしてダークウルフに向き直る。

「私でいいの?」

《焔がいい!》

これは覆らないみたいだ・・・でも、なんだか嬉しいかもしれない。

「それじゃあこれからよろしくね!えっと・・・名前は・・・」

そういえば私は名前を知らないんだった。

《俺まだ名前ないよ?焔がつけて!!》

目を輝かせるダークウルフを見て私は考えた。ダークなんて闇ではなくて、夜のほうがいい・・・闇は何も見せてくれないけど、夜は綺麗な星や月を見せてくれる。星といえば、昔森で両親と見たあの星・・・後から調べるとシリウスっていうんだったな・・・よし、決まった。この子の名前は・・・

「あなたの名前はシリウス、シリウス・ナイト。夜に輝く星の名前だよ」

「ウォーン!《ありがとう!》」

私はシリウスに舐められながら笑った。白夜と主さんはその様子を暖かく見守っていた・・・




はい、これでオリジナル編終了になります。短くなりましたがちゃんとまとめられたと思います。
次回からジュエルミート編には入ります!フグ鯨編と同じく・・・それ以上に長くなりそうですが、よろしくお願いします!
そして、焔のパートナー“シリウス”の他とは違う力が明らかに?
次回もお楽しみに!
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