言霊の巫女は食の世界へ? 作:セシア
シリウスの秘密と今回の目的
シリウスが私のパートナーになって数日経った。あれから分かったことが一つある。
一つ目は、バトルウルフとしての実力はそのままであること。
二つ目は、シリウスは自分の意思で大きさを変えられること
これは実験を受けた時にできた能力で、おかげで研究所から逃げられたらしい。はっきり言って憤りを感じているが、その能力はある意味便利としか言いようがなかった。
なぜなら…
「デビル大蛇のハンバーグと、ネオトマト、ミネラルチーズを挟む。名付けてトリコバーガー完成だ!」
「デカすぎますよ!」
目の前で巨大なハンバーガーを作っていたトリコや私の隣に座って驚く小松に全く気付かれていないのだから・・・(^_^;)今シリウスは私の肩のところに隠れている。そして、私と白夜はトリコ達に誘われてIGOのヘリに乗っているのだ。
《この青髪がトリコ?こんなのどうやって食べるんだ?あと小松って弱そうだな》
(こらシリー。失礼でしょ?)
三つ目は、私はシリウスのことをシリーと呼ぶようになったこと。これがとても呼びやすいのだ。
そんなことを考えていたら、トリコが大きいハンバーガーを食べた。それも顎を外して・・・(-。-;
「顎を外して食べた!?」
なんかトリコのことを時々人に化けた妖怪なんじゃないかと思うときがある。それは仕方ないよね?白夜は妖怪の分身だけど・・・当の白夜はすごい苦笑いを浮かべている。
「そう言えば、フグ鯨はどうでしたか?」
ふと、隣にいたヨハネスさんがトリコに話しかけた。今のトリコはなんだかリスみたいになっている。
「インパクトはあったが見送りだな。広い海にはまだまだ食った事がねえ食材は多い。
コースの魚料理は簡単には決められねえかな」
《あれより美味しいものってあるのか?》
話を聞いていたシリウスが尻尾をふりふりと振った。
(分からないけど、あるかもしれないね)
「なるほど、しかし今回我々IGOが依頼した食材は・・・・・・」
ヨハネスさんのサングラスがキラリと光った。その言葉をトリコが受け持つ。
「リーガルマンモス…その体内の何処かには上質な肩肉、ヒレ肉、モモ肉、サーロイン、ブイの旨さを併せ持つ。宝石のような肉ジュエルミートがあると」
ジュエルミートか〜。どんな味がするんだろう?なんだか楽しみになってきた。シリウスもなんだか嬉しそうにしている。
「つーか、なんで俺達まで行くことになってるんだよ」
半ば呆れ気味の白夜が口を開いた。確かに、なんで私たちまで・・・?
次回は、第一ビオトープへ!