言霊の巫女は食の世界へ? 作:セシア
ヘリがついて降りたそこは戦国時代を生きていた私達にとって見たことのない場所だった。まぁ、別世界なのだから当たり前なのだけど・・・。テレビでよくいう“ハイテク”という言葉はこれに当てはまるものなのだと実感した。
「広いですね〜」
「そうだな。この前行った第8ビオトープといい・・・どんだけの資金を使ってんだか」
すごい呆れ顔の白夜の後ろに隠れながら周りを見る。他から見たらキョロキョロとしているように見えるだろう・・・
(本当に広い場所・・・これ作った人すごいな)
「迷子になるんじゃねぇぞ」
トリコの言葉に少しムッとなった。確かに下は入り組んだ場所だが、私たちが今歩いている場所は一方通行だ。そんな場所で迷うことなんてありえない。私がムッとなっているのを見て白夜は白夜で頭を撫でてくるし・・・
そんなことを考えていると、小松が下を見れるガラスを見てはしゃいだ。
「うわー凄いですね!」
目を輝かせる小松はまるで子供みたいに思える。
「見たことない食材ばかりだな」
小松の今の姿に呆れながらも白夜は興味深そうな顔をしている。自分も何気に楽しんでるし・・・。そんなこと考えていると、シリウスが落ち着かない様子で周りに警戒していた
(シリー?どうしたの?)
《なんか、こういうとこ前の研究所と似てたから・・・落ち着かない》
そうだった・・・シリウスは研究所が嫌いだったんだ・・・。私はトリコ達にバレないようにシリウスを手の中に収め、シリウス用のポーチ(白夜に教えてもらいながら作った)に入れてあげた。
(見るの嫌なら見なくてもいいからね?私は側にいるから)
《うん・・・ありがとう、焔》
白夜はそんな私達に気づいていたのか、私たちの方を向かないようにトリコ達の気を引かせている。なんだかこういうところが心強い
「ここがグルメ研究所ですか!」
「本当に広いな・・・」
研究所という言葉はなんだか好きにはなれない・・・。こういうところでシリウスのような犠牲が出てくるのかな・・・?
「世界のグルメ食材の3割はここで生産することができます」
「世界の三割って・・・想像できやしねぇ」
白夜の言う通り、こんなところで世界の三割なんて想像できない・・・私は外に出ても知らないことが多すぎる。あ、あのバナナ普通のより大きい!
「膨大な庭で常時品種改良が行われています。公にはできない研究が」
公にはできない研究って・・・?白夜の顔がすごく引きつってるのはなんで?そういった疑問が次々に生まれてくる・・・
「まだアレやってんのか?」
「えぇ」
「たく、金持ち連中は趣味悪いぜ」
アレってなんだろう?私の中で疑問がまた一つ増える中、白夜の機嫌は少しずつ悪くなっていた・・・
まだまだ更新が遅くなったりしそうですが宜しくお願いします。