言霊の巫女は食の世界へ? 作:セシア
そんなことを考えているうちに、目の前に扉が・・・なんの扉かな?私は白夜の服を掴んで後ろに隠れた。それを見た白夜がため息を吐く・・・。
「ボソッ)これはエレベーターっていう乗り物だよ。別に怖くねえから隠れるな」
「そ・・・なの?」
首をかしげながら顔を出すと、扉が開いた。中は少し広そうな場所になっている・・・。
私たちは中に入り、私は白夜の後ろで周りをキョロキョロと見わたした。中は真っ白な四角い空間だ・・・あ、でもなんかボタンみたいなものがある。そんなことを考えながら中に入る私・・・。
「所長は地下におります、では私はこれで」
ヨハネスさんがそういうと同時にドアが閉まった。下に降りていく感覚に少し戸惑いを隠せない・・・そんな私の頭に白夜がポンと手を置いた。
「慣れねぇだろうけど少しずつ慣れてけよ」
「うん・・・って、子供扱いしないで!」
ムスッとなって白夜のことを睨む私。そんな私を見て白夜は弄るような笑みを見せた。
「そいつは悪かったな。てっきりまだ甘えん坊なのかと思ってたよ」
「白夜のバカ」プイッ←そっぽ向く
機嫌が悪くなる私とそんな私をいじる白夜・・・それはを見ながら小松とトリコが苦笑いを浮かべた。
「;あの、所長さんってどんな人なんですか?」
小松がトリコにそんな質問をすると、トリコは呆れたような顔でこういった。
「ただの酒飲み親父だよ、まぁ会長、副会長に次いでナンバー3と言われてるみたいだけどな」
さ、酒・・・私はバッと白夜方を見た。白夜はすごく嫌そうな顔をしている・・・
「おいおい・・・これからそんな奴に会いに行くのかよ・・・」
「白夜・・・大丈夫かな・・・?」
私と白夜はあの霊水の話もしなければならないのだ・・・。もし、その水が私の浄化の力をもとにしたものとバレれば・・・なにをされるかわかったもんじゃない。
「大丈夫だよ。絶対にお前は守るから」
あやすように私の頭を撫でる白夜・・・今回は子供扱いではなく、本当の意味で撫でているようだ・・・
「なんだか緊張しますね・・・」
「緊張感は持っておけよ、なにが襲ってくるかわからねえからな」
トリコの言葉に私は首を傾げた。なにが襲ってくるかわからない?どういう意味だろ?
「はぁ・・・焔、弓の用意しとけ。念のためな?」
「?うん」
白夜に言われたとおり、私は担いでいた弓を手に持っておいた。トリコの言った何が襲ってくるかわからないってまさか・・・~_~;
(ポン)
どうやら着いたみたい。ドアが開いて真っ先に目に入ったのは・・・
「ぎゃあ!!!!!!!!!!」
「!?・・・・タコ?」
小松が悲鳴を上げ、私はびっくりして白夜の後ろに隠れ、首を傾げた。でも、タコって海の中にいるイメージが・・・そんなこと考えていると、タコがこっちに襲いかかってきそうだったので弓を構えた。
(ガン!!)
でも、こっちに襲う間もなく見えない何かにぶつかった。
「落ち着け小松、特殊超強化ガラスがあるから大丈夫だ」
「今の音痛そうだったな・・・」
なんだ、一応安全には気をつけてるんだ。白夜はすごい苦笑いを浮かべている。
「び、ビックリした・・てなんで白夜さんは平気なんですか!!」
「いちいち驚いてたら命がいくつあっても足りない。ほら、焔も隠れてないで出てこい」
私は白夜の後ろから恐る恐る顔を出す。よく見るとそこは、たくさんの猛獣が檻に入れられていた。トリコは何も言わずに先に進んだ。私たちもトリコの後に続いて私達は先に進む。
「こ、この動物達は!?」
「絶滅種のクローンや、動物をかけ合わせて作った新種チェイーンアニマルだ」
動揺する小松にトリコは歩きながら説明する。白夜はさっきの苦笑いが消えて苦虫を潰したような顔をしていた。
「チェイーンアニマル・・・」
この子達はみんなシリウスと同じ思いをしているんだろうか・・・?それとも、もう何も感じないのだろうか?大きな組織ほど、こういうことがあるんだね・・・
「束縛された動物達、グルメ研究という大義を掲げているが、倫理的な観点からトップシークレットの場所」
「だから見た事がない生き物ばかりなんですね~」
何も知らない小松は能天気に周りを見て回っている。ここにチェインアニマルの被害にあった子がいるとも知らないで・・・私は少しだけ怒りを覚えた。そんな私を白夜は手を握っていてくれる。やっぱり白夜がいるのは心強い。
次回、いよいよ所長さん登場!お楽しみに!