言霊の巫女は食の世界へ?   作:セシア

43 / 49
焔の怒りとチェインアニマル

そんなことを考えているうちに、目の前に扉が・・・なんの扉かな?私は白夜の服を掴んで後ろに隠れた。それを見た白夜がため息を吐く・・・。

「ボソッ)これはエレベーターっていう乗り物だよ。別に怖くねえから隠れるな」

「そ・・・なの?」

首をかしげながら顔を出すと、扉が開いた。中は少し広そうな場所になっている・・・。

私たちは中に入り、私は白夜の後ろで周りをキョロキョロと見わたした。中は真っ白な四角い空間だ・・・あ、でもなんかボタンみたいなものがある。そんなことを考えながら中に入る私・・・。

「所長は地下におります、では私はこれで」

ヨハネスさんがそういうと同時にドアが閉まった。下に降りていく感覚に少し戸惑いを隠せない・・・そんな私の頭に白夜がポンと手を置いた。

「慣れねぇだろうけど少しずつ慣れてけよ」

「うん・・・って、子供扱いしないで!」

ムスッとなって白夜のことを睨む私。そんな私を見て白夜は弄るような笑みを見せた。

「そいつは悪かったな。てっきりまだ甘えん坊なのかと思ってたよ」

「白夜のバカ」プイッ←そっぽ向く

機嫌が悪くなる私とそんな私をいじる白夜・・・それはを見ながら小松とトリコが苦笑いを浮かべた。

「;あの、所長さんってどんな人なんですか?」

小松がトリコにそんな質問をすると、トリコは呆れたような顔でこういった。

「ただの酒飲み親父だよ、まぁ会長、副会長に次いでナンバー3と言われてるみたいだけどな」

さ、酒・・・私はバッと白夜方を見た。白夜はすごく嫌そうな顔をしている・・・

「おいおい・・・これからそんな奴に会いに行くのかよ・・・」

「白夜・・・大丈夫かな・・・?」

私と白夜はあの霊水の話もしなければならないのだ・・・。もし、その水が私の浄化の力をもとにしたものとバレれば・・・なにをされるかわかったもんじゃない。

「大丈夫だよ。絶対にお前は守るから」

あやすように私の頭を撫でる白夜・・・今回は子供扱いではなく、本当の意味で撫でているようだ・・・

「なんだか緊張しますね・・・」

「緊張感は持っておけよ、なにが襲ってくるかわからねえからな」

トリコの言葉に私は首を傾げた。なにが襲ってくるかわからない?どういう意味だろ?

「はぁ・・・焔、弓の用意しとけ。念のためな?」

「?うん」

白夜に言われたとおり、私は担いでいた弓を手に持っておいた。トリコの言った何が襲ってくるかわからないってまさか・・・~_~;

(ポン)

どうやら着いたみたい。ドアが開いて真っ先に目に入ったのは・・・

「ぎゃあ!!!!!!!!!!」

「!?・・・・タコ?」

小松が悲鳴を上げ、私はびっくりして白夜の後ろに隠れ、首を傾げた。でも、タコって海の中にいるイメージが・・・そんなこと考えていると、タコがこっちに襲いかかってきそうだったので弓を構えた。

(ガン!!)

でも、こっちに襲う間もなく見えない何かにぶつかった。

「落ち着け小松、特殊超強化ガラスがあるから大丈夫だ」

「今の音痛そうだったな・・・」

なんだ、一応安全には気をつけてるんだ。白夜はすごい苦笑いを浮かべている。

「び、ビックリした・・てなんで白夜さんは平気なんですか!!」

「いちいち驚いてたら命がいくつあっても足りない。ほら、焔も隠れてないで出てこい」

私は白夜の後ろから恐る恐る顔を出す。よく見るとそこは、たくさんの猛獣が檻に入れられていた。トリコは何も言わずに先に進んだ。私たちもトリコの後に続いて私達は先に進む。

「こ、この動物達は!?」

「絶滅種のクローンや、動物をかけ合わせて作った新種チェイーンアニマルだ」

動揺する小松にトリコは歩きながら説明する。白夜はさっきの苦笑いが消えて苦虫を潰したような顔をしていた。

「チェイーンアニマル・・・」

この子達はみんなシリウスと同じ思いをしているんだろうか・・・?それとも、もう何も感じないのだろうか?大きな組織ほど、こういうことがあるんだね・・・

「束縛された動物達、グルメ研究という大義を掲げているが、倫理的な観点からトップシークレットの場所」

「だから見た事がない生き物ばかりなんですね~」

何も知らない小松は能天気に周りを見て回っている。ここにチェインアニマルの被害にあった子がいるとも知らないで・・・私は少しだけ怒りを覚えた。そんな私を白夜は手を握っていてくれる。やっぱり白夜がいるのは心強い。




次回、いよいよ所長さん登場!お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。