言霊の巫女は食の世界へ? 作:セシア
~美食會~
「新型GTロボのお陰で我が美食會に続々と食材が集まっております、副料理長」
「・・・・まだ足りぬ」
「すでに手は打っております。間もなく手に入るかと、リーガルマンモス」
焔side
私は真剣な話を黙って聞いていた。トリコは納得のいったような顔をする。
「納得だぜ、洞窟の砂浜で見たアイツは美食會だったってわけか」
トリコの言うアイツとは、フグ鯨洞窟に出たと言っていた毛むくじゃらのことだろう。
そして、その入り口にいた沢山の人を殺した張本人・・・
「新型のGTロボだ」
ロボ・・・機械で作った人形と見たほうがいいのかな?それなら深海を渡ってこれだという話も頷ける・・・
「あのぉ、美食會って?」
ふと小松が声を出した。そこは私も知りたいな・・・マンサム所長は一呼吸置いてから話し始めた。
「グルメ時代の食材を全て牛耳ろうとしている組織だ。奴等は食材を手に入れる為ならどんな手段も選ばない」
「ひぃ!!!」
小松が悲鳴をあげた。手段も選ばないということは・・・
「平然と人も殺せるってわけだ・・・まったく、面倒な連中に目をつけられたぜ」
「「「「え?」」」」
後から続いた白夜の言葉に私は・・・いや、トリコたちも固まった。
「おい白夜!どういうことだよ目をつけられたって!?」
トリコが食いつかんばかりに詰め寄る。こればかりはトリコに同感だ。
「あぁ、言ってなかったな・・・虹の実の件以来妙な視線感じたんで独断で調べてたんだ」
「虹の実って・・・」
私が1人で命のユリを取りに行った時?その時トリコと一緒に虹の実を取りに行ってたんだよね・・・?その時からずっと隠してたの?
「んで、その視線の正体が美食會だと分かった。なんで観察してたのかは分かんねえけど・・・ん?どうした焔」
気がつけば私は白夜の服の裾をつかんでいた。その行動は白夜にとって予想外だったらしく驚いている。
「白夜が機嫌悪かった理由知れてよかったと思うけど・・・1人で無茶してないよね?」
不安だった。白夜が危険なことに首を突っ込んで・・・それでもし帰ってこなかったらと思うと、すごく怖い。
「はぁ・・・するわけないだろ」
白夜はそう言って私の頭に手を置いた。
「俺は戦闘は専門外なんだ。実力も底知れねえ奴等のところで1人で殴りこむと思うか?
ボソッ(犬夜叉じゃあるめぇし」
最後の言葉は聞かなかったことにしよう・・・でも、よかった。無茶はしてなくて・・・そんなことを考えていると、黙っていた所長さんが口を開いた。
「奴等が何故兄ちゃんを狙うかは分からない。それはそのうち分かるだろう・・・
とりあえず今回の奴らの狙いは・・・」
「もしかして、リーガルマンモス?」
その人たちの狙いが食材なら、今回取りに行くジュエルミートも狙ってくるんじゃないのかな?
「奴等に捕獲される前にこっちで捕獲するって訳か」
トリコがそんなことを言う。今回の旅は今まで以上に過酷になるかもしれない・・・
次回、バトルコロシアムに行くトリコ達・・・そんな中、焔の頭の中であるビジョンが映る。その内容とは?
お楽しみに!