言霊の巫女は食の世界へ?   作:セシア

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トリコ登場です。ヨハネスさんも出てきます


トリコとの再会とIGO

新しい情報源の事を考えていると店主が反撃に出た。つか、人が考え事してんのに何やってんだよ。

「コイツはなぁ!口が開いた時が食べ頃なんだ!ったく、だから素人は困るぜ」

「じゃあ何で今開いてんだよ」

素人という言葉にカチンときた俺は店主に口を出してやった。これでも俺は情報に関してはそこらの素人より自信ある方だ。おそらくそこにいるグルメキャスターもそうだろう・・・それを素人呼ばわりされるのは我慢ならなかった。

「あぁ?」

「ん?」

「え?白夜さん?」

上から店主、グルメキャスター、小松の順に声を上げた。他の視線も俺に集中する・・・目立つつもりはなかったがやったもんは仕方ない・・・。

「食べ頃というのは、食べる時点でそうあるべきものなんだろ?こんな所で食べ頃来たって意味ないだろうが」

「・・・た、確かにその通りです」

「小松?」

後ろにいた小松も俺の隣に来て声を出した。少しビクビクはしているが、小松は一人の料理人として言うべき事を言おうとしている。

「確かに口が開いてるのが食べ頃ですが、市場ではまだ口が開いていない方が…。折角の風味が損なわれるので、調理前に口が開くのがベストかと…」

「・・・だ、そうだ」

小松も結構いいところあるじゃねぇか。強くはないが曲げない意志と料理に関する情熱は誰にも負けない・・・トリコの次に面白い人材だ。小松の正論が効いたのか男は脂汗を垂らし始める。あ、これは…

「図星なんだな」

「ぐっ…!お前等!店のモンにケチ付けんのか!!?」

おいおい、正論言われて逆ギレとか大人気ねぇだろ・・・

「店の食材は0,1mgも悪くない!アンタにケチ付けてんだってば!!」

ずっと黙っていたグルメキャスター・・・いや、ティナが食いついてきた。うん、これは長続きしそうだな・・・

「ンだと!?」

「何よ!!」

睨み合いが続く中、俺はため息を吐いてその場を後にしようとしたがそれを止めた。知っている気配が近づいてきているからだ。

「小松ー・・・お、白夜も!久しぶりだな!」

「!!トリコさん!」

「ん、久しぶり」

声がした先に居たのは恐竜みたいなのを担いでいるのはトリコだった。つか、よく俺だと分かったな・・・コイツのことだから匂いでとか言うんだろう。コイツの嗅覚が凄いことはあの時教えてもらったし。

「え゙っ!?お兄さん達、トリコの知り合いなの!?あ゙ぁ~!!」

なんか店主が慌てて逃げて行ったのを見て、俺は呆れた。あれくらいのことで逃げるならやるなよな・・・。

-ドサッ-←担いでいるのを下す音

トリコ「コイツを捕獲したんで卸しに来たんだ」

-ポンポン-←軽く叩く音

「デケェな。なんだそいつ?」

俺が調べている地域にはいなかった気がするが・・・すると横からティナが騒ぎ出した。

「ぅわあ!シャクレノドンじゃん!翼竜獣類、捕獲レベル4!」

シャクレノドン……?…本当だ、しゃくれてやがる。だからシャクレノドンなんだな・・・

トリコが捕ってきた恐竜を観察しているとさっきのカメラやスタッフが集まってきた。面倒なことになりそうなのでそこから少し離れる。

「そんでもって、カリスマ美食屋トリコ!なんててんこ盛りな美味しいニュース!」

ティナを含めた連中がトリコに近づくのを見て、ある意味同情する。有名人は大変だな・・・と考えていると、矛先がこちらに向いた。

「そしてアンタも!」

「あ?」

なんで俺?俺別に有名人じゃないんだが・・・

「グルメ中央卸売市場に颯爽と現れた謎の美青年!てんこ盛りスクープの匂い!!」

「どんな匂いだよ・・・」

なんで俺まで巻き込まれなきゃいけないんだ?それに俺別に美青年ではないと思うんだが・・・

「名前は?あたしティナ!」

「それはもう聞いた」

さっき自分で名乗ってたし・・・つーか、この面倒な状況どうにかできないのか・・・?

「あ、因みにこの子は伝書風船鳩のクルッポー!」

ティナが俺のそばに飛んできた変な鳩の紹介をする。俺はじりじりと近づいてくるティナとカメラから逃れるように後退りした。トリコのところにまで下がるが、それでもなお近づいてくる連中をどうしようかと考える。すると、突然スーツにサングラスの男達が目の前に現れた。

「勝手な取材は困りますね」

「ぁ、ちょっ、何よ!」

「グルーッポ!グルッポ!」

文句を言うティナとクルッポーに反し、他の奴らが青ざめた。なんだ?

「"IGO"!?」

ん?IGOって確か俺達の家とか提供してくれた組織だったよな?

「いかにも。IGO開発局、食品開発部長のヨハネスですが」

あ、思い出した。家提供する際にいろいろ相談に乗ってくれたな、この人。焔はなかなか喋れずに隠れてたけど・・・

「撤収だ、ティナ」

「はぁあ!?何で!!」

「国際グルメ機関、IGO。奴等が相手じゃ取材は無理だ」

そういえば、結構でかい組織なんだったな。IGOって・・・あの家調べたら結構高い家だったし。

「トリコが居んのに!ぁ、ちょ!は、離してってば!こら!ちょっと!取材拒否する気!?」

-ズルズル・・・-←引きずられる音

かなりしつこいタイプなんだろうなあれは・・・と思いながら連中が去っていくのを見送って行った。




次回、いよいよ虹の実の話が!そしてその次にオリジナルストーリーを入れます!皆さんお楽しみに!
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