「サイコヴィランの王…?」
「自称なwww」
「ぶはぁ!! なんスカ!?今の感覚!!? 今まで俺どうなってたんスカ!?」
「まあ、いいッス。それより手を貸すッスよ。斉木さん!!」
「この学校にも幽霊がいるんすよ。だからサイコヴィランが化けた奴も彼らに聞けば楽勝っすよ!」
「その話、アタシも混ぜてよ。」
「アタシのこの目で1発よ!」
「だあの目が使えないならアタシの目を使ってよ!」
「「サイキッカーズ任務開始!!」」
「やっと着いた。でもここからはゲーラがでかすぎて全員がそのゲーラに覆われてて全く見えない…こっからはあんたの仕事よ!」
(犯人は…… 佐藤広っす。)
[な…なに!!?]
とうとう見つけたサイコヴィラン。サイキッカーズは学園の危機を救えるのか!?
2年+組に3人の能力者、斉木楠雄・鳥束零太・相卜命はそれぞれの能力を駆使し、サイコヴィランを見つけ出した。その人物は学校生活に普通に溶け込み、斉木楠雄が最も尊敬している男…佐藤広だった。
(どうするだあ?)
[乗り込む。]
「うわ、楠雄!」
その声が相卜の脳内に聞こえた時、斉木楠雄は後ろにいた。
[行くぞ。]
「え、斉木さんいきなりは不味いんじゃ…」
と、2人を無理やり押し進む形で+組に乗り込み佐藤広がいる席をサイキッカーズで囲んだ。
「あのう、鳥束君と斉木君、と相卜さん? 僕に何かようかな?」
(斉木さん、この後どうするんですか?いきなり『お前が怪人か?』っていうんですか!幾ら何でも誤魔化されますよ。)
鳥束零太と相卜命は悩んでいたが斉木楠雄は佐藤広にいきなり質問した。
[お前に聞きたいことがある。お前は普通の人間か?それとも普通ならざる化物か?]
((いきなり過ぎるだろ!!!!))
2人の心のツッコミを他所に斉木楠雄と佐藤広は向き合ったまま無言の空気が続いた。
そして佐藤広がとうとう口を割った。
「そうだ」
「そうだ」と呟いた時、佐藤広の姿をした男がおぞましい化物へと変身した。その時クラス中の生徒の脳内に子守唄が流れた。そして全員が倒れ込んだ。
[お前がよく使う脳内子守唄だ。このクラスの生徒全員は深い眠りについた。さて、どうする?まだテレパシーは使えないだろう?なにせ俺が貴様に脳内に流れる声を今度は妨害じゃなく遮断しているのだからな。]
斉木楠雄の脳内に直接声が流れてきた。だが斉木楠雄には目の前の佐藤広(仮)の声どころか斉木楠雄のテレパシーが封じられた。
(コイツ…)
斉木楠雄は床を蹴り目の前の男に殴りかかった。だが難なくかわされた。
[怖いか? 斉木楠雄。今の貴様はゲルマニウムをつけた時のような臆病者だ。]
(うるさい!)
佐藤広(仮)に向けて手をかざしサイコキネシスを放つが斉木楠雄の死角に滑り込むことで躱した。
(逃げるだけか?)
[フフフッまさか。]
そう伝えると佐藤広(仮)は斉木楠雄に襲い掛かった。斉木楠雄は咄嗟に蹴りを繰り出すが飛び上がることでまた躱し、斉木楠雄の背中に蹴りを入れて後ろに着地した。
(小賢しいんだよ! サイコキネシス!)
と後ろを見ずに後方へサイコキネシスを放った。だがまたも躱された。
[へァ!]
掛け声と共に蹴りとパンチを繰り出す佐藤広(仮)。負けじと斉木楠雄も腕で防ぎ反撃するが全て躱される
(くそ! アイツにはこっちの思考がダダ漏れ。それに対しこっちは全く読めない。相手の動きを読み攻撃を仕掛けることしかできないとは…いや待てよ。それが普通の戦い方だよな。…なるほど、どうやら僕はテレパシーにより相手の行動が読めるから相手の動きを読み反撃する戦い方を知らなかったんだな。)
戦いの中で斉木楠雄は自分が普段テレパシーにより相手の行動が読めるため、相手の行動を見て次の動きを予測したりするという戦いの基本がなっていないことに気づいた。
(ならばテレパシーを使うアイツももしかしたら同じようになるかもしれない…試してみるか!瞬間移動!!)
[まっ待て!]
佐藤広(仮)は斉木楠雄に手を伸ばすが間に合わず瞬間移動されてしまった。
斉木楠雄は佐藤広の姿をした男から距離を取り指にゲルマニウムをはめた。
(これでアイツも僕の心の声が聞こえない筈だ。テレパシー抜きで戦おう。と言っても聞こえないか。)
「貴様っー!!」
テレパシーが斉木楠雄に届かなくなり思わず声を上げ佐藤広(仮)は斉木楠雄に殴りかかったが斉木楠雄は片手でその拳を掴んだ。
「!はっ離せ!!」
佐藤広(仮)は握られた手を引っ張るがびくともしない。彼があたふたしてる中斉木楠雄はもう片方の手を佐藤広(仮)の胸に添えた。
(サイコキネシス!)
斉木楠雄は自分が付けているゲルマニウムの指輪を破壊した。
[お前、名前は?]
[テレパスだ。貴様は?]
テレパスは知っているが自分の結末を知っているためあえて言葉を返した。
[僕の名前は斉木楠雄 超能力者だ。]
[何故、ゲルマニウムを破壊した?]
[お前と話したかったからだ。 お前のお陰で本来の戦い方を実感できた。もう僕の心を読んだだろう?これから何が起こるか分かってるだろう?]
[ああ、分かってるさ。だが…悔しいな。仲間の敵を取りたかったのにな…]
テレパスの目には一滴の涙がこぼれた。
[終わりだ。パイロキネシス!!!]
テレパスの胸に添えられた手のひらからパイロキネシスが放たれ、テレパスの胸を貫通し、それが燃え広がり、テレパスを消し炭にした。
そして斉木楠雄のテレパシーが復活した。
(これで残りのサイコヴィランが分かるな! 後は…1人か、瞬間移動!!)
斉木楠雄は瞬間移動して最後のサイコヴィランに接触した。その男はクラスの背景に溶け込み、安定のモブ。緑色のアフロをしたタラコ唇、そしてこの斉木楠雄のΨ難の初期からい続けるのにレギュラーではないモブキャラとして扱われる残念な男…高橋だった。
「お、お前は斉木楠雄!」
[お前らはなんで地味な奴らに化けるんだ?]
「それは…気づかれにくいようにだ!」
サイコヴィランのどうでもいい事情を聞き、斉木楠雄は一番機になったことを聞いた。
[それはそうと化けられた奴らは無事なのか?]
「ああ、無事だ。時間にお前らが間に合わなかったらそいつらを殺して俺らが陰で少しづつ成り代わる作戦だったんだ。」
そう言いながら高橋は異形の化物へと姿を変えた。
「俺の名はサイン。催眠能力を操るサイコヴィランだ!幻術・残像分身!!!」
そう言うと斉木楠雄の前に数100体のサインが現れた。
「どれがか本物か分かるまい!」
[漫画で雑魚キャラが言いそうなセリフだな。]
斉木楠雄はメガネを外した。
「!!?」
そして残像は消え一体の石像が現れた。
「これで最後。」
斉木楠雄はデコピンしてその石像を破壊した。
(さて、ディケイドの所に戻るか。鳥束が言ってたみたいに後であの事は謝っておこう。)
そう思い、斉木楠雄は瞬間移動した。
斉木楠雄が体育館に瞬間移動した。そこには体育館など影も形もない荒れた場所に仮面ライダーアクティオンに変身していない無表情のコヴォルトと不敵な笑みを浮かべるもう1人の男と倒れ伏している仮面ライダーディケイドから変身が解けた門矢士の3人がいた。
(!これは…)
「ディケイドよ。言ったとおりであろう? 斉木楠雄は3人のサイコヴィランを倒し、我らの前に瞬間移動でこの場に来た時に我に敗北した哀れな姿をした貴様を見て驚きを露わにすると。」
斉木楠雄が現れる数秒前に門矢士とリータイトの戦いが士の敗北という形で決着した。
斉木楠雄がゲルマニウムをまた外したのは鳥束零太が復活した時です。書くのを忘れてて申し訳ありませんでした。
次回、第三章最終回、斉木楠雄vsリータイト。お楽しみに!