新たなる旅 超能力者 斉木楠雄の世界   作:殺六縁起

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斉木楠雄と斉木クリシス…
崩壊した世界での戦いが決着する!


第35χ 超能力者同士の死闘

現在、斉木楠雄はクリシスにより右腕を負傷しクリシスが放った光の槍に追われている。光の槍は斉木楠雄が瞬間移動しようが地面を移動しようが行路を変え追いかけた。うち落とそうとしても一つ一つが斉木楠雄の片腕を再起不能にする威力なので撃ち落とせない。 まさに無理ゲーだ。

 

 

「なんだ?逃げてるだけか?またあの時のように死ぬか?」

 

(あの時って今回が初めてなんだが、しかしこのままでは死ぬかもしれないな。)

 

斉木楠雄は隙を突いてクリシスに念を飛ばすがクリシスの念により弾かれる。

 

(ちっ、腕は制御装置を外しているから復元能力が使えない。この状態ですると腕は治っても体ごと7年前に戻るため今のままでも勝てないのにこのまま使ってしまったら絶対に勝てない。 かと言って制御装置をつけてもつけた瞬間アイツに倒されるだろうし、さてどうするか…)

 

そう思うと斉木楠雄は飛行中ポケット中や服の中を片手で血なまこに探した。

 

(こうなったらやけくそだ!何かいいものは無いか……ん?)

 

探している内に何かの破片が手に当たった。 それはゲルマニウムの指輪の破片だった。

 

(これはあの学園でテレパシーを使うサイコヴィランとの戦いで破壊した奴だ。 これを使うか…)

 

復元能力でゲルマニウムの指輪を直し(サイコキネシスで)指にはめた。

 

 

 

 

(よし、これで僕の思考は読めないだろう。 さて、次は!)

 

 

つぎの段階、斉木楠雄はクリシスの目の前に瞬間移動した。

 

 

目の前に現れた斉木楠雄にクリシスは少し怒っているのか顔をひきつりながら呟いた。

 

「なんのつもりだ? こんな近くに来て勝てるとでも?」

 

と、言ったがクリシスは斉木楠雄が視線をクリシスの指輪の方へ向けたのに気づかなかった。

(あぁ、勝てるさ!)

 

ゲルマニウムで声は届かないが斉木楠雄はそう心の中で思いクリシスの胸に手を当てた。

 

(ただし…攻撃では無く復元だがな!)

 

(21年戻し!!!)

 

復元能力によりクリシスの体の時を戻された

 

「!? 何故だ! 平行指輪があるから時戻しは使えない筈! 」

 

そう思い、右手を見るが指輪が無い。

 

 

「何故だ…!まさかあの時…ゴハッ」

 

慌てふためく間にクリシスは拳骨を食らい地面に叩きつけられた。

 

 

(やれやれ、やっと隙が出来た…クリシスの前に移動したあの時、アイツは僕が現れたのに驚いたのか一瞬隙を出したその間僕は奴の指輪をサイコキネシスで奪ったんだ。やはりアイツは復元能力の対策をしていたみたいだ。 僕を仲間に入れるためにわざと本当の情報を教えてくれたおかげで1発食らわせられた。 策士策に溺れるとはこのことだな。)

 

 

斉木楠雄は早速制御装置をつけ右腕を復元能力で直しまた制御装置を外した。そして上空からさっき撃墜させたクリシスの方をみた。そこには…

 

(なんだ?どうなっている?)

 

そこにはクリシスの他に3体のサイコヴィランがいた。1人は炎を思わせるような赤い体色と揺れる炎のような体つきをしたヤツと氷の様な水色でゴツゴツした体と体色をしたヤツともう1体は頭部がツルツルで割と質素な体つきで灰色の体色をした地味なヤツがいた。

 

 

「クリシス様!分裂してしまいました!」

 

「黙れ!マイコンドル!これは予想外の事態だ!まさかヤツがこんな大胆な小癪な攻撃を仕掛けるとはおい、アイシス!クリシス様を氷で包め!俺が奴を炎で倒す!体勢を立て直すんだ!」

 

「僕に命令するな! パイシス!クリシス様大丈夫ですか?」

 

地味な姿のマイコンドルが焦りそれを見るからに炎を操そうなパイシスが命令しそれに反抗する氷のような体をしたアイシス。彼らにクリシスは

 

「マイコンドル。 お前は先にあっちの世界のマインドコントロールを消し去りディケイドを殺せるようにしろ! 僕がお前を送る。 ワープ!!」

 

クリシスはマイコンドルに手をかざしマイコンドルは光だし一瞬で消えた。

 

「パイシス!アイシス! お前らも元の世界に戻す!」

 

「クリシス様ご武運を、」

 

アイシスと呼ばれるサイコヴィランは執事のように片手を胸に添えお辞儀をした。

 

「おい、それは無いだろうそれは無いだろう俺はなあ…」

 

パイシスの話の途中で2体とも光に包まれそして一瞬で消えた。

 

 

 

「予想外だな。 だがまあ、いい。 これも対策済みだ。」

 

1人残されたクリシスはパチンと指を鳴らす。すると上空でサイコキネシスにより浮いている平行指輪が消えクリシスの元に移動した。

 

 

(消えた…)

 

「楠雄… 第2ラウンドだ!」

 

クリシスは指輪を掴み取り戻すと右手で光の槍を作り出し斉木楠雄に放った。

 

だが瞬間移動され後ろを取られ、すぐ瞬間移動で少し離れた。

 

その行動を見て斉木楠雄は口をにやつかせ指輪を外しテレパシーでクリシスに話しかけた。

 

[これですぐには瞬間移動できないな]

 

「なんだと!」

 

[お前はクリシス。つまりクリエイションとサイコキネシスが使えてその他は使えない筈、だがお前は瞬間移動といった他の能力を使える…それはつまりお前は他のサイコヴィランとは違うんだろ? お前の話が本当なら僕とお前は1つだった。ならばお前も他の超能力が使えてもおかしくはない。まあ、多少劣るらしいがな。 だが僕の能力を無効化したのはアイツらの能力だろ? さっき分裂したとか言ってたから奴らの能力を組み合わせて強力な技を編み出したんだろ?]

 

 

「フフフ…ご名答。 あの時無効化した能力はマインドコントロールとアイスキネシスとサイコキネシスを組み合わせた時空凍結能力だ。 」

 

[お前が他のサイコヴィランを取り込めば更に超能力が強化されるわけだな。]

 

「まあな、だがもっと残念な事を教えてやろうか? 」

 

[残念な事だと?]

 

「お前らがサイコヴィランを倒す事に僕に倒された奴らの能力は自動的に返却されるんだよ! さっきお前の石化が使えなかったのはお前らが倒した石化能力者セキノウの力だ奴の能力はオンオフだけじゃなく他者のそういう魔眼系の能力の無効化もできるんだよ!」

 

 

開き直ったかのようにベラベラ喋るクリシスは斉木楠雄は冷静に呟いた。

 

 

 

[つまりお前を今倒せば言い訳だな。]

 

 

 

〔出来るかな!?〕

 

今度は斉木楠雄の脳内に語りかけられクリシスの背後に無数の光の槍が出現し放たれた。

 

 

[来い!]

 

斉木楠雄は後ろに振り返り猛スピードで移動した。光の槍もそれを追いかけた。だが前のように逃げるだけでは無く直したばかりの右腕に念を溜めながら移動していた。

 

 

一方クリシスはこの後斉木楠雄がやる事に気づき無数に作った光の槍を一つに集中させ他のとは違う形をした槍に変化させ右手に掴んだ。

(お前はまた目の前に現れ殴るつもりだろう…なら僕が直接! )

 

その時クリシスの予想通り斉木楠雄が右腕を引き今にも殴りかかりそうなポーズをして現れた。

 

〔斉木クスオォーーー!!!〕

 

 

[歯ァ食いしばれ!]

 

 

クリシスの槍は斉木楠雄の顔面目掛けて突きに来る、しかしそれをギリギリで躱し斉木楠雄の念を込めた拳がクリシスの頬に叩きつけられる

 

 

「グゥァッ」

 

殴られクリシスは吹っ飛び廃ビルが立ち並ぶ街に飛んでいった。そして何10軒も破壊しとあるビルに激突しその拍子に瓦礫に巻き込まれ生き埋めになった。

 

 

 

 

その後斉木楠雄のサイコキネシスにより瓦礫がどかされ中にクリシスが生き埋めになったとは思えないほどピンピンして横になっていた。

 

[お前の負けだ。]

 

 

〔あぁ、負けだ。だが僕が負けても俺より強い他の奴らがお前を狙うぞ…という設定は無いから安心しろ。〕

 

笑えないジョークをいいながらクリシスは腹を起こした。

 

 

[笑えない冗談だ。 これからお前がどうなるか分からない訳でも無いだろう。]

 

〔お前もこの後この世界から出られないのが分からない訳でも無いだろう。 だが俺は出られる 。仮に出られたとしてもお前の世界はもうお前の知っている世界では無いがな!〕

 

[どういう事だ?]

 

〔お前の造ったギャグの世界はお前がいない間にサイコヴィランの世界に変えられた! もう平和の世界では無い!!〕

 

[何? そうかあのマインドコントロールのヤツが!]

 

クリシスから分裂した地味なサイコヴィランを思い出した。

 

 

〔平行指輪…僕をサイコヴィランの世界へ送れ!〕

 

 

クリシスは斉木楠雄が驚いている隙に平行指輪を発動させた。

 

[!しまった!!]

 

〔じゃあな斉木楠雄。 会えるのを楽しみにしているよ〕

 

クリシスは言葉を残し消えた。

 

 

 

 

 

(逃げられたな…)

 

 

逃げられた事に呆気を取られ立ち尽くす斉木楠雄に1人の男が駆け寄ってきた。

 

 

「やっと追いついたよ。楠雄君。 クリシスとは決着ついたのかい?」

 

その男は海東大樹。仮面ライダーディエンドだった。

 

[あぁ、逃げられたよ]

 

 

テレパシーで来ている事に気づいていたので驚かず後ろを振り返ると

 

目の前に石像が立っていた。

 

 

[ん?なんでこんなところに石像が? それによく大樹って奴に似てるな…]

 

この時斉木楠雄はクリシスとの戦闘でメガネを外したままだということを忘れていた。

 

 

(やっちまった……)

 

 




《次回、仮面ライダーディケイド》
「ここは…あの世界と同じみたいだな。」
「不法侵入者だ!!」
「違う!俺はこの学校の教師だ!」
「ディケイド…サーライドヴィランズ全員でお前を倒してやろう」
[僕の名前は斉木楠雄…超能力「知ってる」]
《HYPER CAST OFF CHANGE HYPER BEETLE》
《全てを破壊し、全てを繋げ!》
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