剣姫と白兎の物語   作:兎魂

48 / 60
ベルを直すため生命の泉の花を採取する...


48 ウダイオス

豊穣の女主人のミアさんまで来てくれたんですね...」

 

治療院の洗面台で顔を洗い少しだけ落ち着きを取り戻したアイズとレフィーヤはベルの部屋へと歩いていく。

 

「うん...ミアさんは私がロキファミリアに入って少ししてから訪ねてきたの。なんでかわわからないけどその時ギュッと抱きしめてくれたことを今でも覚えてる...」

 

ベルの寝ている部屋の前まで行くとリヴェリアとミアが話をしているのが聞こえる。

 

「これだ、この生命の秘薬(ライフポーション)ならベルの失われている生命力を回復させることができるはずさ」

 

「この素材は...すぐにロキとフィンに連絡しよう。一番時間がかかるのは37階層、ウダイオスを超えた先にある生命の泉の花か。すぐに遠征隊を組む」

 

 

「ウダイオスを超えた先...生命の泉の花...」

 

アイズは部屋に入ろうとしていた足を止め何事か考えていた。

 

「アイズさん?」

 

ぶつぶつと何か言っているアイズにレフィーヤが話しかけた瞬間アイズは外へ向かって走り出した。

 

「アイズさん!?どこに行くんですか!?」

 

アイズは治療院を飛び出し装備一式のみで回復アイテムも食料も持たずにバベルへと向かった。

 

(ベル...待ってて...必ず助けるから)

 

風を纏ったアイズはなびく髪も相まって金色の風となって迷宮へと突入した。現れる魔物達も風を纏うアイズに触れるだけで細切れになっていく...

 

ダンジョン18階層

 

「すみません、これを...」

 

「剣姫!?ああ、これにサインを」

 

店員はロキファミリアが遠征を終えたことを知っていた為たった一人でわざわざ物価の高いこの階層の店に買い物に来たアイズに驚いていたようだが証文と引き換えに商品を手渡した。

 

アイズは受け取ったマジックポーションを飲み干すと再度風を纏い下の階層に走り抜けて行った。...

 

レベル5のアイズでも魔法を発動して全速力でこの深い深い迷宮をおりるのは不可能だ。ましてや戦闘をしつつ、である。

 

迷宮は下の階層へ行くほど広くそして魔物との遭遇も多い、アイズはベルと出会う前はよくソロで迷宮へと潜り戦いに明け暮れていたが深層域へ行く際は下準備を怠ってはいなかった。携帯食料や回復薬といったアイテムも持ち万全の状態で挑んでいた。しかし今回はそうもいっていられない。遠征の時のようにレベルの異なる大人数で深層へ向かう場合はかなりの日数を必要とする、アイズ一人といっても往復で数日はかかるだろう。ベルの容体がいつ急変するかわからないこの切迫する状況でアイズは焦っていた。

 

一人でダンジョンに潜るにしても、回復アイテムの類は持って行った方が体力も精神力も回復させながら潜ることができるので遥かに効率はいいはずだ。37階層を超えて目当ての物を採取できたとしても次はまたのぼらなくてはならない...アイズの体力はもつのだろうか...

 

はぁはぁはぁ...

 

精神力の限界が近づき一度魔法を解除してその場にしゃがみ込むアイズ。精神力が完全に切れてしまうとマインドダウンを起こしてしまう為気を付けなければならない。無造作に剣で壁を切り裂きモンスターが生まれるのを阻害して目をつむる。

 

心臓がバクバクなり滝のような汗が流れる...目をつむるアイズの脳裏には苦しそうに顔をゆがめるベルの顔が浮かんだ...

 

パチッと目を開けると唇をかみしめ立ち上がるアイズ。休憩もほとんどせずにまた下層を目指す,,,

 

どれくらいの時間が時間がたったのか...ついにアイズは37階層にたどりつく。

 

37階層白宮殿(ホワイトパレス) ここには奴がいる...

 

白濁に染まった壁面、五層もの大円壁とその間を繋ぐ無数の通路...そのどれもが上部より広く大きくその範囲領域はオラリオにも匹敵する...名もなき魂が彷徨いどこからともなく聞こえる悲鳴のような声は嘆きと呼ばれこの階層で死んでいった者達の魂が迷宮に囚われ嘆いていると冒険者たちの間では噂されている。この階層で死んだ者は奴の配下となり永遠の牢獄に閉じ込められてしまうと...

 

荘厳...鬼門...故にこの深層域への到達を成し遂げた冒険者はこの階層を白宮殿(ホワイトパレス)と呼ぶ...

 

「やっぱり...来た...」

 

ガコンッ ズズズズズズッッ

 

巨大な壁がせり上がり亀裂が走っていく...

 

ダンジョンは狡猾だ...まるで意志があるかのように冒険者を追い詰める。前回の遠征でいなかったはずの奴が今姿を現す...

 

オオオォォォォオオオ!!

 

レベル6 迷宮の孤王(モンスターレックス) 白宮殿の黒き骸王

 

階層主 【ウダイオス】

 

咆哮と共に現れたその姿はまるで死神のようだった。黒い上半身を次の階層の入り口の前に門番のように配置し、骨盤から下をこの広間の全域に広げどこからでも自在にして無限に漆黒の剣山を射出することができる厄介な相手だ。

 

こいつを倒さない限り次の階層へは行けない...

 

こいつを倒さない限りベルは死ぬ...

 

こいつを倒すしかないんだ...

 

こいつを絶対に倒す!

 

アイズの今のコンディションは最悪だ。体力、精神力の低下。睡眠不足による集中力の欠如...本来万全の状態でも倒すことの困難な相手を今ここで乗り越えなくてはならない...それに...

 

相手はウダイオス一人ではない、

 

レベル4 スパルトイ

 

ウダイオスと同じく骸骨でできた戦士だ。

 

王の意のままに生まれ続ける無数の雑兵、本来ならば30人以上ものパーティーで分散されるはずの猛攻がアイズ一人に向けられた。

 

「くっっ...」

 

大量に迫りくるスパルトイにウダイオスの強烈な貫通力をほこる逆杭(バイル)が風の防御を貫通してアイズに傷をつける。

 

(エアリエル)最大出力!

 

アイズは最大級の風を纏いスパルトイを吹き飛ばしながらウダイオスへと攻撃を仕掛ける。

 

ガギンッッ

 

「硬い...」

 

アイズの細剣はウダイオスの強固な骨に阻まれ魔石へ届かない...ウダイオスの魔石は強固な胸骨に囲まれ目には見えているはずなのにもかかわらず攻撃が当てにくいのだ。複数人であれば隙をつくことも可能だが一人ではそれもできない...

 

「退いて!」

 

風を使った高速移動からウダイオスの頭上へと細剣を叩きつける。頭に叩きつけたはずの攻撃はウダイオスの巨体からは想像つかない反応速度で避けられたかに見えたがアイズの攻撃はウダイオスの肩に命中した。

 

「吹き荒れろ!!」

 

嵐のように吹き荒れるアイズの攻撃でウダイオスの右肩の骨を砕いた。

 

グォォーーオオオ!

 

骨でできているとはいえ相手もモンスターだ、痛みで絶叫をあげる。

 

「いける!!」

 

アイズがとどめを刺そうとウダイオスに接近するがウダイオスを護るようにぞろぞろとスパルトイが這い出てくる...

 

大量のスパルトイがアイズの攻撃を止めている間先ほどまでの白いスパルトイとは違う黒いスパルトイが這い出てウダイオスの左腕に集まると巨大な剣へと姿を変える...

 

「なに...あれ...」

 

アイズ全身の細胞が危険信号を発し逃げろと叫んでいた...

 

(エアリエル)最大出力!

 

全力で後方へと下がるアイズに向かい巨大な黒い剣を構えたウダイオスは咆哮と共にその剣を振り下ろした。

 

オォォォォォオオ!!

 

轟音とすさまじい衝撃がアイズを襲う、壁際まで吹き飛ばされたアイズは全身の痛みに歯を食いしばりがくがくと震える膝に力を込め立ち上がる。

 

はぁはぁはぁ...

 

痛みをこらえてアイズは剣を握る...

 

「私の...」

 

アイズの体から黒い風が巻き起こる...黒い風を纏うアイズの攻撃力は通常の風を纏う

状態より遥かに高い。しかし、その分リスクも大きい...

 

「私の邪魔をしないで!!」

 

スパルトイの攻撃を受けながら強引にウダイオスに攻撃を仕掛ける、自分が傷つくことなど関係ないとでもいうような捨て身の攻撃だ。アイズの攻撃は確実にウダイオスへとダメージを当てえていた。しかし...

 

ビキッッ

 

アイズの体がウダイオスより先に悲鳴をあげる。大量のスパルトイの攻撃の他、(エアリエル)の連続行使による反動の痛みで数秒体が固まってしまう...

 

ウダイオスがその隙を見逃すわけもなく大剣を高々と構えアイズに向けて振り下ろした。衝撃波だけで先ほどのダメージなのだ。直接当たれば死は免れない。

 

大剣がアイズの眼前に迫る中何とか(エアリエル)を発動し細剣で防ぐも直撃を受け地面に叩きつけられる。瞬間パキンッッと乾いた音が鳴った...

 

左腕を振り上げグォォォォォーッッという勝利の雄叫びをあげるウダイオス。

 

王に同族はなく 王に慈悲もなし

 

征服せず    君臨せず

 

蹂躙し    粉砕し

 

一切合切等しく死を与えん...

 

恐れ畏みたまえ

 

王はいませり  王はいませり

 

凶王はここにいませり...

 

 

白宮殿の亡霊の声が響いた...

 

 

 

(寒い...怖いよ...)

 

黒い霧の中、アイズの目の前に一人で震える少女がいる...

 

血だまりに立ちすくむ少女は泣いている...

 

アイズは泣いている少女に近づいた。

 

「どうしたの?大丈夫?」

 

金色の髪の少女は答えた。

 

「みんな...しんじゃった...」

 

少女が答えると周囲の霧が晴れる...周囲には大勢の死体が...

 

「わたしなにもできなかったの...おとうさんやおかあさんがたたかってるのに...」

 

金色の瞳から大粒の涙を流している。

 

「わたしにちからがなかったから...みんなしんじゃったんだ...わたしがよわいから...」

 

アイズはその子にどんな言葉をかけていいかわからず立ちすくむ。

 

「わたしにはおとうさんみたいなえいゆうはこないんだ、わたしなんて...わたしなんて...」

 

その女の子は落ちていたナイフで自分を傷つけ始めてしまう...

 

「わたしなんてしんじゃえばいいんだ」

 

「ダメッッ!」

 

アイズがその少女を止めようとした瞬間、一匹の真っ白な兎が少女の前に現れる。

 

「わあ...かわいい...」

 

カランっとナイフをその場に落とし血で染まった手を兎に差し出した。

 

鼻をひくひくさせた兎はぴょんぴょんと少女の周囲を回り少女の差し出した手にすりすりとすりよると血で染まった少女の手が癒えていく。

 

「だいじょうぶ、ぼくがきみのえいゆうになってあげる」

 

頭の中にかわいらしい声が響いた...

 

「わあ...ありがとう、うさぎさん」

 

少女はその白い兎を抱きかかえるとアイズの方に向きにこっと笑った。

 

「おねえちゃんもなかないで」

 

(え...)

 

アイズは無意識のうちに涙を流していた。

 

「わたしもまけない、うさぎさんといっしょにがんばる」

 

とことことアイズの方に歩いてきた少女はそのままアイズに抱きつくようなかたちですぅっと消えて行った...

 

「まけないで、おねえちゃん」

 

アイズは涙をぬぐい前を向いた。

 

「うん...私もがんばってみる」

 

パチッとアイズの目が開かれる。

 

一瞬の出来事だったのか、あれは夢だったのかそれはわからない。剣を握りしめて立ち上がったアイズの足元にはベルが遠征の前にくれた幸運の首飾り(ラビットシンボル)が落ちており中心に亀裂が入ると粉々に砕けて消えてしまった。

 

「また...私はベルに助けられたんだね...」

 

これで私は何回ベルに救われたのだろうか...アイズはそんなことを考えていた。私を抱きしめてくれた...私の英雄になってくれるといってくれた...私の醜い炎を浄化してくれた...

 

一緒に訓練をして

 

一緒にご飯を食べて

 

一緒に買い物をして...

 

そんな日常が幸せ...やっぱり私は...ベルが好きなんだ...

 

目覚めよ(テンペスト)(エアリエル)

 

アイズは静かに詠唱した。アイズを包み込むのは白い風、全身に力が漲るのを感じる。

 

ベルを助けなくてはいけない、それは変わっていないが先ほどより落ち着いている自分がいる。

 

「まずはあなたを超える」

 

ビシッと細剣をウダイオスに向けた...

 

 

 

 

 

 

ダンジョン深層域をひた走る一行

 

はぁはぁ

 

ぜぃぜぃ

 

......

 

 

「なんだい、もうばてたのかい?しょうがないねぇ少し休憩するよ」

 

岩場に腰をおろし滝のように流れる汗をぬぐう。

 

「まじかにゃ、ミア母ちゃんどんだけ体力あるにゃ」

 

「まあわかったてたけどね、改めてレベルの違いを感じるよ」

 

「私たちが足を引っ張ってしまっていることが非常に心苦しいですね...」

 

簡易鍋で何かドリンクのような物を作っているミアが3人に飲み物を渡しながら頭をポンポンと叩いた。

 

「何言ってんだい、あんたたちが荷物のほとんど持っててくれるおかげであたしは楽ができてんだよ。それにこのペースでよくもっている方さ」

 

「このペースは私でも厳しい、アイズとベルの為に動いてくれて本当に感謝している。ロキファミリアを代表して礼をいう」

 

リヴェリアもタオルで汗をぬぐう。ふぅっと息を吐きながら首筋を拭く姿はなんとなく艶めかしい...

 

「それにしてもアイズはどんなペースで下層に向かっているのやら...ところどころミアのおかげでショートカットはしているがまだ追い付く気配はないな」

 

今現在5人はモンスターの灰を頼りに下の階層へと向かっている。新しくできた灰を追っているがまだ追い付かないようだ。

 

「まあこのペースなら直に追い付くなり採集が終わったアイズに会うなりするはずさ。アイズも最短ルートを通っているはずだからね」

 

鍋の片づけを行い再度下層を目指してひた走る....

 

33階層...

 

「...リヴェリア、前回の遠征でウダイオスのやつは倒したのかい?」

 

何かを感じ取ったミアがリヴェリアに尋ねる。

 

「いや...遠征の時にウダイオスは倒していない。というより白宮殿にやつはいなかった。警戒はしていたが帰りにも遭遇はしなかったな」

 

「そうかい、...リヴェリア37階層まで先に行く。3人を連れて後から来てくれるかい?」

 

ミアの様子に何かを感じ取ったリヴェリアはうなずいた。

 

「じゃあ37階層で落ち合うよ、あんたたちも警戒しながらついておいで」

 

そういうとバトルアックスを軽々と担ぎ下の階層へと走り去っていった。

 

 

 

 

 

37階層白宮殿(ホワイトパレス)

 

アイズとウダイオスの戦闘は熾烈を極めていた。お互いに一歩も譲らない...

アイズもレベルが上の相手に対して確実にダメージを与えている。

 

白い風を纏ったアイズは岸壁に足をつき最大級の風を纏った。

 

(エアリエル)限界出力!!

 

「リル・ラファーガ!!」

 

白い風を纏ったアイズは限界まで力を振り絞り一本の矢の如くウダイオスめがけて突撃した。ウダイオスも黒い大剣を振りかぶり全力で叩きつける。

 

力が拮抗し空中でぶつかり合い周囲にいたスパルトイは全て吹き飛ばされ灰となった。

 

「この胸の思いを力に変えて...うあぁぁぁぁぁぁああ!!」

 

一瞬、黒い風と白い風二つの風が混ざり合い爆発的な威力となりウダイオスの大剣を破壊しながら魔石を貫いた。

 

「黒い炎も、白い炎も私の心...両方が私なんだ...」

 

誰でも心に負の感情を抱えている...それを拒絶することはきっと誰にもできないししなくてもいいのかもしれない。負の感情は決して悪いことだけではないのだろう...

それを受け入れることで白い炎もより強くなるということだ...

 

灰となったウダイオスを確認し足を引きづりながら前へ...

 

「ごめん、ベル。少しだけ...ほんの少しだけ休むね。すぐに行くから...」

 

そのままマインドダウンで前のめりに地面へと倒れ込んだ...

 

 

「...ウダイオスを倒したか」

 

赤髪の女レヴィスがつかつかとアイズに近づく。

 

ぐいっとアイズの髪を持ち上げ顔を改めて確認するレヴィス...

 

「やはりこの風はおまえか...アリア。生きていたとは驚きだ」

 

アイズを持ち上げブンッと投げると地面に手を突き刺した。

 

ずるりと禍々しい大剣を引き抜く...

 

「まあお前とあの時の決着をつけたいところだが我々の計画の邪魔になる不穏分子は排除させてもらおう」

 

ダンっと踏み切るとアイズめがけて大剣を振り下ろす。

 

ガギンッッにぶい音と共に腹部に強烈な痛みを受けレヴィスは背後へと飛んだ。

 

「あたしの兜を割るとは言い腕してるじゃないか。で...あんたは誰だい?」

 

ギロッとすさまじい殺気を放つミアは背にアイズをかばうとレヴィスをにらみつけた。

 

(この私が気圧されているだと...)

 

「まあしゃべらなくてもいいさね、あんたの体に聞こうじゃないか」

 

無言で殴りつけてくるレヴィスの拳をミアはがっしりと掴んだ。

 

「ッッッなんて力だ。腕が...チッ」

 

ぶちっという音と共に自身の右腕を引きちぎりミアに向かって火炎石を投げつけた。

腕に仕込まれていた火炎花のオイルに引火し爆発が起きる。

 

バトルアックスのひと払いで黒煙を吹き飛ばすがすでにレヴィスの姿はなかった...

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 




読んでいただいた皆様ありがとうございます。

更新が大分遅れてしまい申し訳ありません<m(__)m>

今回はアイズvsウダイオスとちょこっとだけミア母さんvsレヴィスでした。

感想評価、お気に入り登録、メッセージくれた皆様ありがとうございます。おかげさまでお気に入りも順調に増えております。作者のテンションもあがっております。感謝感謝です<m(__)m>

今回は月島キリカさんという方にイラスト描いていただきました。かっこいいイラストありがとうございます。まだ先になりますが最上級に萌えるイラストも描いてもらいましたので(兎魂の主観です)また見てください<m(__)m>

次回 ベル君治療回最後になると思います

これからもよろしくお願いいたします<m(__)m>

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。