「強度の高い魔物でもダメージを与えやすい箇所と言うかこの角度で斬りつければ良いってモノがある?」
そう聞くと
「理屈的には…その域に到達出来る者はそうそう居ないが…
魔導師剣士である貴女には修行次第で身に付けられましょう」
提督がそう話すと
「まぁそうかもしれないがオヤジ的にはこの釣果を見て魚捌き隊が増えてよろこんでるだけだろ?」
そう言って笑う帆風に
「それはわしの本音でこの方ならそんな屁理屈わざわざ言わずとも
[やりなさい]
と言われたら観月様でも逆らえないお方なんだからわしだけの妄想ではないっ!」
との提督の言葉を聞き
「全く…その程度の理屈も知らず減らず口を叩くとは…
さすが如月様のご学友ですね」
と言われ目の前の人物を心底恐れていた如月の…当時は理解出来なかった気持ちが理解出来た…全然嬉しくないけど
そして花鰹を一本真琴が三枚に下ろすと夫人の手解きで翼が美しい刺身盛りに仕上げ
真琴は海兵隊の男達と売りに出さない魚を干物にする為捌き始めサエには調理場の手伝いに行かせた
社交界に参列出来ない下士官達には夢の様な夜…三度目だけど…だった
「強度の高い魔物でもダメージを与えやすい箇所と言うかこの角度で斬りつければ良いってモノがある?」
そう聞くと
「理屈的には…その域に到達出来る者はそうそう居ないが…
魔導師剣士である貴女には修行次第で身に付けられましょう」
提督がそう話すと
「まぁそうかもしれないがオヤジ的にはこの釣果を見て魚捌き隊が増えてよろこんでるだけだろ?」
そう言って笑う帆風に
「それはわしの本音でこの方ならそんな屁理屈わざわざ言わずとも
[やりなさい]
と言われたら観月様でも逆らえないお方なんだからわしだけの妄想ではないっ!」
との提督の言葉を聞き
「全く…その程度の理屈も知らず減らず口を叩くとは…
さすが如月様のご学友ですね」
と言われ目の前の人物を心底恐れていた如月の…当時は理解出来なかった気持ちが理解出来た…全然嬉しくないけど
そして花鰹を一本真琴が三枚に下ろすと夫人の手解きで翼が美しい刺身盛りに仕上げ
真琴は海兵隊の男達と売りに出さない魚を干物にする為捌き始めサエには調理場の手伝いに行かせた
社交界に参列出来ない下士官達には夢の様な夜…三度目だけど…だった
③再会
命の朝一番の支度はチサの役目
髪を解かしミナが自分が寝る前に支度した朝の歌の稽古とお祈りの時間用の服に着替えさせる事…なのだけど
「ねえチサちゃん、ワイマール男爵夫人ってどんな人?」
その突然な命の問い掛けを不思議に思いながら
「厳しいけど優しい人よ…みこちゃんは顔を合わせて無いはず…」
そこでチサのお喋りは止まり
「た、大変…いきなりあの方の事を聞いてきたのは…」
そう言って寝室のドアを開け
「春蘭さん用意するお茶の量を増やしてっ!」
そう言って今度は
「みこちゃんは観月様にこの事を報せて
私は隣の部屋のユウさん達に報せてきますから」
そう言ってパタパタ走るチサともさもさ歩く命
「観月ちゃまーっ、起きてぇーっ…怖いおばさんが来るよぉーっ…」
その抑揚感の全く無い呼び掛けに
「船の入港予定は昼過ぎのはず…
誰にそんな事を言えと言ったのですか?」
不機嫌さを隠さずに聞いたけど全く意に介さず…と言うより気付かない命は
「お舟の翼ちゃんが予定より到着するの早いから皆に言ってねって…」
そう言われて
「翼が…風の精霊の巫女の彼女が乗船する船だから到着時間も通常より早い?」
そう独り言を呟き
「ユ、ユウ達は…」
そう言い掛けるとドアを開けたユウが
「み、観月様大変ですっ!…」
そう叫びながら入ってきたが観月が起きているのを見て
「私達の部屋にはチサちゃんが教えに来てくれました…」
そう言われて
「みこは伯母様とユイにこの事を急いで知らせなさい…」
そう言われて窓を開け少し下がると窓目掛け走り出す命の考えがわかった観月が
「み、みこっ止めなさいっ!伯母様の心臓に…」
そこまでしか言えなかった…
たたたっ!っと窓目掛け駆け寄った命は窓の前で踏み切るとポーンと向かいの棟目掛け飛び出してしまったのだから…
「鬼百合様の部屋にはミナが阿様の部屋にはユカがユキとユミはそれぞれの見習いの侍女を起こしに行って兄貴ます」
この状況で観月が言い掛けた事が何なのか位判らない者は公女宮には居らずそう言われて
「わかりました、みこのいつものリュックに着替えを入れて精霊の巫女達と鬼百合、阿、瑞穂、柳水、修羅、忍に支度をさせてみこが戻り次第沖に迎えに行かせなさい」
こうして慌ただしく再会の朝は開けた
トン、トン…何かが窓に当たる音がしてユイが窓の外を見ると命が宙を滑り近付いてきた
「!」
ユイが声にならない叫び声をあげ窓を開けると一拍おいて命が滑り込みそのまま反対の壁に突き当たり額を押さえ
「痛い…」
と呟くと溜め息を吐き
「みこちゃん…貴女と言う子は一体何処から入って来るのですか!?」
言われて言われている事の意味が理解出来ない命は
「見てたでしょ、窓からだよ?」
悪びれる事無く答える命にがっくり肩を落とす王妃に構わず
「何が有ったの?理由もなくした訳じゃないでしょ?」
とユイに聞かれて
「お舟がもうすぐ着くから皆に教えてねって翼ちゃんがゆったの…」
命のその言葉に気を取り直した王妃が
「成る程、風の精霊の巫女様が乗る船がウィンディー様の加護を受け通常より早い到着になり抜き打ちで訪れようとしている訳ですね?」
そう呟くと
「はーっ…」
と深い溜め息を吐き
「面倒臭い…それで観月が私に報せる様に言ったんですね?」
やっと話が通じて命がにかぁっと笑い頷くと
「ユイ、緊急事態ですっ!皆にこの事態を報せて迎えの準備を始めなさいっ!」
と、号令を掛け
「みこちゃんは歩いて部屋に戻り観月の指示に従いなさい」
その言葉に不満な命は頬を膨らませ返事もしないで部屋を出て行き二人に溜め息を就が吐かせたが…
そのすぐ後に部屋を出たユイが未だあまり遠くまで歩いていない命がぶつぶつ呟きながら歩く後ろ姿が誰かに似ている気がした
命が戻ってきた事に気付いた観月が
「みこが戻ってきましたから瑞穂はみこ、修羅はチサ、鬼百合はミナ、柳水は春蘭、千浪は留美菜、忍はりんに任せ港に向かいなさい
みこ、ペンちゃんと言う霊獣で迎えに行けますね?」
そう言われて嬉しそうに笑いながら観月に向かい
「うん、まかせてっ♪」
そう答えると鬼百合に
「頼みます」
そう告げると戦士達は音も無く姿を消した
真琴達の到着は本来なら昼過ぎであるにも関わらず港は既にかなりの人で賑わっていた
命の双子な姉で女神の祭典出場者の真琴に風の精霊の巫女の翼様がお越しになる
これ程わくわくする訪問者は久し振りで恐らく観月が初めて本国入りしたとき以来だろう
観月に対しては元々同国人で元第二王子の娘の観月はお帰りなさいの感覚で迎える市民にようこそと言うの違和感があったのだ
その市民の前に音も無く姿を表した戦士し達に肝を潰したが彼女達に抱かれた巫女達の姿に気付いて安堵の溜め息を吐く中瑞穂に下ろしてもらうと背負ったリュックから怪しげな物が現れ海に飛び込み命はミナに手伝ってもらい服を脱ぎ海に飛び込み少し大きくなった先程の物体に飲み込まれた?
驚いて見ているとそれはさらに巨大化して体の一部がまるで天窓の様に開き中から命が手招きして戦士達は巫女を抱え中に入り込み
全員が乗り込むとその物体は通常では考えられない速度で港を出ていった
港を出ると命が
「ペンちゃん先行くね」
そう言って瑞穂からリュックを受けとり背負うとドアを開けると
海に飛び込むとかなりの速度で水面を滑るペンをさらに上回る速度であっという間に視界から消え後に残された者達の耳にも落ち込んで吐いたペンの溜め息が聞こえた
潮風を身体で受けながら遠くに見える歌の本国を見る真琴と翼
実際には風の精霊の救出の際会っているのだからそれ程長く会って無い訳ではないがそんな理屈の問題ではない
隣にいる翼も同じ事を考えていたらしく目が合い互いに苦笑いを浮かべる二人
その二人の耳に遠くから風にのって聞こえて来る声
「まっこぉちゃぁーんっ…つばさちゃぁーんっ…待ってたよぉ~っ♪」
と命の声が潮風にのって遠くから聞こえてきた
身体いっぱいからあふれでてくる喜びを全身で現するかのごとく何度も跳び跳ねながら近付く命を見て
「おおっ…」
と、感嘆の溜め息を漏らす海兵達に気付き真琴の耳元で
「タオルを用意しますね」
そう言って船室に入っていった
まるで再会の喜びを表現するかの如く何度も跳び跳ねながら近付く命を見ながら真琴の頬も緩み
「みこ…」
と、呟くと
「お姉ちゃん、大好きな妹をしっかり抱き止めてあげなよっ!」
帆風に笑顔で言われ
まるで帆風の言葉が合図のように海中に姿を消した命
その命はぐんぐん深く潜り一気に浮上する勢いで真琴に飛び付くと翼が命の身体にタオルを巻き付け
命の背負っていたリュックを真琴に預けた
その感動の再会の最中船室から現れた人物が
「翼と真琴、何をその様に騒いでいるのですかはしたない」
と叱責すると
「あのオバサン誰?」
相手を指差して真琴に聞いたけど居合わせた者達の表情は命の放った冷却魔法(失言とも言う)で凍り付いていた
そんな命に
「違うでしょ?お嬢ちゃん、初めて会った人には初めましてと言って名前を名乗るものですよ?はい最初からやり直し」
そう言われて
「初めまして、命です…宜しくお願いします…」
そう言ってペコリと頭を下げると
「はい、良くできました…挨拶は大切ですからこれからは忘れないようにね
私はレイナ=ワイマール
人は私の事をワイマール男爵夫人若しくは男爵夫人と呼びます」
そう名乗ると
「みこレイナさんって呼んだ方が素敵って思うのになぁ~っ」
と、先程の失言を全く悪びれる事なく言うと
「結婚以後両親と兄弟以外でその名で呼ぶ者は居りませんでしたから嬉しいですが…
真琴、観月様の事ですからそのリュックの中におそらくはみこちゃんの着替えが入っているはず
二人で身体を良く拭いてあげ着せてあげなさい」
そう言われて先に翼が命を連れ船室に入ると頭上から
「正体不明の物体が急速で本艦に向かってきますっ!」
そう叫び声をあげたので気配を感じる方に意識を集中するとペンとチサの霊気を感じ
「あれはみこが使役するペンギンと言う霊獣で形態変化で色々な任務をこなす頼もしい子なんだよ」
そう言われて顔を蒼くした海兵が
「有り難う御座います、危うく可愛い人魚姫様の機嫌を損ねるところでした」
と言うのを不思議に思いながら真琴も船室に入っていった
速度を落とした艦に帆走する形になり天窓から顔を出した鬼百合が
「縄梯子を頼むっ!」
そう叫ぶと投げ下ろされて
「怖かったら目を閉じてしっかりしがみ着きなさい」
春蘭を背負い縄梯子を昇る柳水
「私にしっかり抱きついていれば大丈夫です」
そう千浪に言われても好奇心でしきりに周りを見回す留美菜
「じっとしてな」
そう言ってミナを肩に担ぎ縄梯子を昇る鬼百合に
「ユウには見せられない姿だな」
と鬼百合をからかうと鬼百合は言った修羅を睨んだが気の毒なのはミナで顔を蒼くするのを見て
「なんぼ妬きもちやきのユウの奴でもミナがみこ以外の人間に目をやるなんざ思わねぇから心配するなっ!」
と言ってもらい小さく息を吐くを見て
(アタイは良いがミナの様に洒落に受け取れない者も居るから他の奴等にも釘を刺さんといかんな)
そう思った鬼百合だった
「みこちゃんは無事なんでしょうか?」
りんの言葉に
「こういっては命様に申し訳無いけどペンを無警戒で近付けさせたのは命様に聞いているからだと思うしチサ様も何も言って無い」
そう言ってりんを背負い縄梯子を昇る忍
「私は平気なのに…」
と言って不満げな表情のチサに
「子供はそんな遠慮しない」
そう言われて頬を膨らませるチサ
最後に縄梯子に手を掛け
「来なさい」
そう言って手を伸ばすと小さく縮んで瑞穂の肩に乗るペン
鬼百合が縄梯子を昇るとあまり再会を喜べない人物に気付き辟易としていると
「男爵夫人様お久しぶりです」
そう再会の挨拶をし四人に頷き掛けると
「春蘭と申します、美月の皆様の元命様にお仕えできるよう修行中の者ですから色々ご指導の程宜しくお願いします」
そう挨拶をすると
「留美菜です、宜しくお願いします」
「りんです、宜しくお願いします」
そう挨拶をした三人に
「私はきちんと挨拶をする礼節を弁えた子達は大好きです
判らない事はなんでも聞きに来なさい、私はその為に来たのですからね」
そう優しく話し掛ける男爵夫人に
「ご無沙汰してます男爵夫人様」
と挨拶をするミナに
海に飛び込むとかなりの速度で水面を滑るペンをさらに上回る速度であっという間に視界から消え後に残された者達の耳にも落ち込んで吐いたペンの溜め息が聞こえた
潮風を身体で受けながら遠くに見える歌の本国を見る真琴と翼
実際には風の精霊の救出の際会っているのだからそれ程長く会って無い訳ではないがそんな理屈の問題ではない
隣にいる翼も同じ事を考えていたらしく目が合い互いに苦笑いを浮かべる二人
その二人の耳に遠くから風にのって聞こえて来る声
「まっこぉちゃぁーんっ…つばさちゃぁーんっ…待ってたよぉ~っ♪」
と命の声が潮風にのって遠くから聞こえてきた
身体いっぱいからあふれでてくる喜びを全身で現するかのごとく何度も跳び跳ねながら近付く命を見て
「おおっ…」
と、感嘆の溜め息を漏らす海兵達に気付き真琴の耳元で
「タオルを用意しますね」
そう言って船室に入っていった
まるで再会の喜びを表現するかの如く何度も跳び跳ねながら近付く命を見ながら真琴の頬も緩み
「みこ…」
と、呟くと
「お姉ちゃん、大好きな妹をしっかり抱き止めてあげなよっ!」
帆風に笑顔で言われ
まるで帆風の言葉が合図のように海中に姿を消した命
その命はぐんぐん深く潜り一気に浮上する勢いで真琴に飛び付くと翼が命の身体にタオルを巻き付け
命の背負っていたリュックを真琴に預けた
その感動の再会の最中船室から現れた人物が
「翼と真琴、何をその様に騒いでいるのですかはしたない」
と叱責すると
「あのオバサン誰?」
相手を指差して真琴に聞いたけど居合わせた者達の表情は命の放った冷却魔法(失言とも言う)で凍り付いていた
そんな命に
「違うでしょ?お嬢ちゃん、初めて会った人には初めましてと言って名前を名乗るものですよ?はい最初からやり直し」
そう言われて
「初めまして、命です…宜しくお願いします…」
そう言ってペコリと頭を下げると
「はい、良くできました…挨拶は大切ですからこれからは忘れないようにね
私はレイナ=ワイマール
人は私の事をワイマール男爵夫人若しくは男爵夫人と呼びます」
そう名乗ると
「怖がらなくてもしっかり抱きついていれば大丈夫です」
そう千浪に言われても好奇心でしきりに周りを見回す留美菜
「じっとしてな」
そう言ってミナを肩に担ぎ縄梯子を昇る鬼百合に
「ユウには見せられない姿だな」
と鬼百合をからかうと鬼百合は言った修羅を睨んだが気の毒なのはミナで顔を蒼くするのを見て
「なんぼユウの奴でもミナがみこ以外の人間に目をやるなんざ思わねぇから心配するなっ!」
と言ってもらい小さく息を吐くを見て
(アタイは良いがミナの様に洒落に受け取れない者も居るから他の奴等にも釘を刺さんといかんな)
そう思った鬼百合だった
「みこちゃんは無事なんでしょうか?」
りんの言葉に
「こういっては命様に申し訳無いけどペンを無警戒で近付けさせたのは命様に聞いているからだと思うしチサ様も何も言って無い」
そう言ってりんを背負い縄梯子を昇る忍
「私は平気なのに…」
と言って不満げな表情のチサに
「子供はそんな遠慮しない」
そう言われて頬を膨らませるチサ
最後に縄梯子に手を掛け
「来なさい」
そう言って手を伸ばすと小さく縮んで瑞穂の肩に乗るペン
鬼百合が縄梯子を昇るとあまり再会を喜べない人物に気付き辟易としていると
「男爵夫人様お久しぶりです」
そう再会の挨拶をし四人に頷き掛けると
「春蘭と申します、美月の皆様の元命様にお仕えできるよう修行中の者ですから色々ご指導の程宜しくお願いします」
そう挨拶をすると
「留美菜です、宜しくお願いします」
「りんです、宜しくお願いします」
そう挨拶をした三人に
「私はきちんと挨拶をする礼節を弁えた子達は大好きです
判らない事はなんでも聞きに来なさい、私はその為に来たのですからね」
そう優しく話し掛ける男爵夫人に
「ご無沙汰してます男爵夫人様」
と挨拶をするミナに
「すっかり変わりましたね…美月のスタッフとしての活躍も聞いてますよ
貴女の活躍を聞いて貴女の才能を見抜けなかった私も未々なのだと思い知りましたよ」
そう言われて恐縮していると
「あ、皆も着いたんだね?」
船室から出てきた命がそう声を掛けると
「みこよ、お前の泳ぎが早すぎてペンのやつマジに凹んでたぜ?」
と鬼百合が言うと
「水のていこーが違うし人を乗せるペンちゃんと違って何も考えて無いみこが早いのは当然だよ」
そう本人は笑って言うけど洒落になら無いその言葉で笑える者は居なかったし春蘭は頭を抱えたいくらいだった
取り合えず場の空気を変えようと思った瑞穂がペンに向かい
「主の所に帰りなさい」
と声を掛けると瑞穂肩から飛び降りとことこ歩くと命に飛び付いた
「二人にみこのお友達紹介するね?
春蘭さんに留美菜ちゃんとりんちゃんだよ」
そう言われて
「初めまして真琴様…翼様、お会い出来て光栄です」
そう挨拶をする春蘭に
「貴女が潮風の精の巫女なんですね?」
そう笑って声を掛けると
「はい、留美菜は氷雨の精様の巫女、りんは海原の精様の巫女でミナさんも雨水の精様の巫女です…」
そう答えると
「それでみこの我儘に付き合わされこんな所まで来たんだ」
と呆れて言う真琴に
「そんな事有りません、私はあの夜…
翼ちゃんとまこちゃんを助けに行くって言うみこちゃんについていけない自分が悲しかった
ついていってもが何も出来ないくせについていけない事が寂しかった
だからこうしてお供が出来てお二人に会えてとっても嬉しいんです」
りんが言うと
「私達はみこちゃんの側に居たくて集まった仲間なんです」
留美菜もそう言うと
「皆みこちゃんって呼んでくれてるんだね?
なら僕達も真琴様、翼様は止めて欲しいな?」
と、言われて
「私は真琴さん、翼さんで良いかと思いますが二人は真琴様を何とお呼びしたら良いのでしょうか?」
そう改めて聞かれ
「確かに翼さんはしっくりくるけどこのキャラの僕は真琴さんって微妙だね…」
とい苦笑いする真琴に
「ですから日頃から日常の振る舞いを改めなさいと言っているのですっ!」
説教の始まりそうな雰囲気に男爵夫人から逃げる様に遠ざかる真琴は
「まぁ真琴様以外で二人に任すよ」
そう言って話を打ち切ると命の踊りが始まった
デッキに居合わせたごく少数の者だけが見れた舞いに
「何故もっと人が大勢いる時に踊らないのかな?」
真琴がそう呟くと
「今の踊りに限らず奉納の踊りは神々や精霊に感謝の気持ちを捧げる物
だから人魚姫様も私達の航海の無事を神々や精霊に感謝をの気持ちを捧げ踊ったのですよ、この航海の終わりに…」
そう聞いてしんみりする真琴の耳にも
「湾内に入るっ、接岸準備を始めろっ!」
と叫ぶのを聞いた男爵夫人が
折角ですから春蘭は私の上陸準備を手伝いなさい、貴女は一緒に来て荷物を運んでもらいます」
と、言うと頷く柳水を見て今度は
「留美菜は翼の手伝い任せますよ」
そう言って千浪を見た
「りんは真琴の手伝いをしてもらいますので任せます」
と言って忍声を掛け
「チサとミナはこちらの同行の騎士とそちの三人にこのメモにある美月の荷物を運んでもらいなさい」
と告げ上陸準備に入ろうとしたら
「ねえねえレイナさんみこは、みこはお仕事無いの?」
そう言われてさすがの男爵夫人も返事に困っていると鬼百合が敬礼をしながら
「命隊員、貴公も知っての通りこの海域は暗礁が多い上潮の流も強い
このタイミングで闇の者に襲われたら何かと厄介だ
そこで貴公には闇の者に対する警戒、敵索の任務を遂行してほしい」
と言われて鬼百合を真似て敬礼し
「わかりました、鬼百合隊長殿っ!」
そう言って辺りをきょろきょろ見始めたのでその後ろ姿を見ながら上陸準備に入っていった
接岸が始まり岸壁に居る観月が手招きしているのです~っと滑る様に飛ぶと
馬車に乗せられ着物に着替えさせられた
さすがに髪を結う時間はなかったけど…
上陸の喧騒で命の不在に気付いたのは出迎えの観月の隣に着物姿の命が居たの見てやっとだった
観月の馬車に観月、命、翼、真琴、留美菜、千浪、りん、忍が乗り
もう一台には男爵夫人、春蘭、柳水、チサ、サエ、阿が乗り込んで出発
ミナは美月の荷物を確認し荷馬車十台分の荷を積み終えると
残った馬車に
鬼百合達と共に乗り込み王宮に戻ると伝票を受け取ったユウが立ち会ってモリオン、斬刃、騎士団の三人に手の空いている海軍の兵士達が志願して荷物を大公宮の倉庫に納めた
いつもより遅い朝食だったけど問題はそんな事ではなく真琴と翼も席に着かずチサと同じく給士に回っていたことだ
久し振りに真琴と一緒に食事するのを楽しみにしていた命食欲は消え失せ
食べる様に促すミナの声にも全く反応せず俯いていた
食事が終わり真琴と翼は男爵夫人共に謁見の間で大公よりの書簡を手渡し
「男爵夫人、そなたも大公宮では無く王宮の客間で過ごしていただくに訳にはいくまいか?」
そう請われたけど
「私はあくまでも大公様の使いで来た者に過ぎませぬ故大公宮で寝起きするのは当然
そして私に付き従う者がそうするのも又当然かと?」
そう言われて返す言葉の見当たらない国王はただ黙って三人を見送るしかなかった
荷物を解き与えられたクローゼットにドレス等の荷物を仕舞い礼拝堂で歌の稽古をする真琴とサエに習い始めた手提げバッグ作りを始める翼
二人は例の件がハッキリするまで国王夫妻は勿論観月達との接触も止められている
故に昼食からは王宮に顔を出さず大公宮で質素な食事を七人で済ませたので命は真琴の顔すら見ることが叶わなかった
そして夕げの晩餐も現れず空席がますます場の空気を重くした
そしていつものように歌の稽古と祈りを済ませ今度今度こそはと願いながら席で待っていたけど一向に現れない七人
さすがに耐えきれ無くなって中座すると何もかも忘れようと踊りの稽古に没頭した…
昨日から何一つ口にせず夕べ一睡も出来ませんでした…
そんな命の身体を心配したけど今の命は誰の言葉にも反応しない
そうミナの声すら聞こえてない…いや、心を閉ざし聞こうともしない
その事を真琴や翼に伝えたいがあからさまに避けれている現状では何ともしょうがない
だから大公宮の客間で仕事しているであろう男爵夫人に王妃と共に問いただす事にした
「貴女に伺いたい事が有ります」
そう王妃に問われ
「何の事かは存じませんが伺いましょう」
と答える男爵夫人に
「わかっている癖にっ!」
と言う言葉を飲み込み
「話しとは翼と真琴の事です」