闇と影   作:春の雪舞い散る

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舞姫の為にその想いがりんを更なる運命に導いた


女神の依り代、りん

蒸気の勾玉にスチーマーの蒸気を吸ったチサの霊玉のスチームエクスプロージョンの魔玉と蓄熱の勾玉

早朝、まずは歌の自習を済ませ媛歌と二人舞い姫から命が一度踊った温泉の女神の奉納の踊りを改めて習い

真琴、チサ、翼、歌姫の霊体他留守番組の巫女達を呼び結界内で踊りの稽古を着けることになり羊祭りを媛歌と共に指導することになり充実した時を過ごした豊作祈願や地の精霊への奉納の踊りは歌姫も習得しているので限られた時間の命はそれ以外の踊りを教える事にしたのだ

勿論大樹も呼ばれ真琴が踊りの稽古の間は自習でその後修行を見て貰い腕を磨いた

その後朝食の席でモリオンと斬刃のハンドボウガンに朱鷺色の勾玉を埋め込み強化して再度渡しその席で

「三日後の婚約披露宴の露払いのファッションショーの為翔を鬼百合に迎えに行かせますのでそのつもりでいなさい」

そう言われてこの日は昨日用意した菓子を持って命の前衛基地慰問に訪れることになった

同行するのは勿論翠蘭太夫、雅、真琴、翼、チサ、媛歌、マキ、マサミ、サエ、スズ、スエ、スミ鬼百合に修羅、沙霧、白浪、風華、炎、りゅう

いつもの様に海軍公邸で航海の安全祈願と水の精霊の奉納の踊りを舞い

前衛基地では航海の安全祈願、航海の無事を感謝の気持ちを捧げる踊り、基地最大の娯楽である釣りの為の大漁祈願に水の精霊の奉納の踊りを舞い

雅、真琴、命の歌が更に場を盛り上げ

侍女達の料理に舌鼓を打ち鬼百合と酌み交わしながらの釣りや他の戦士達と打ち合いを楽しむ時を過ごし

任務を終えた者達と帰還となり恒例の酔仙亭で慰労会

大賑わいの王都の夜が又更けていった

翌日は真琴、媛歌と共に太夫の師匠宅を訪問し同行者は雅と風華、マキ、サエ、マサミに馭者は炎で炎は余り離れない範囲で里山のに恵みを集めて時を過ごした

 

そして媛歌と翔のファッションショーで翔としては断る口実として

「あんなぁ、お父ちゃん…何でボクがそないな事をせなアカンのよ?まぁ、セレナも一緒に連れてってくれるんがボクが大人しゅーついてく条件やねっ♪」

と又してもうっかり口を滑らせたら

「遠慮するな、王女達も可愛い妹の友達に会いたいだろうからなっ♪」

そう言って翔を抱き抱えたセレナを自分の前に座らせると翔の頭がフリーズしてる間に飛び立つ鬼百合

(え、あれっ?何でやねん?)

そう思って頭を抱えている内に連れていかれ

「堪忍やでセレナ…又ボクが要らんことゆーたせいでセレナを巻き込んでもーて…」

そう謝られたセレナは

「大丈夫だよ、翔ちゃん…確かに最初はビックリしたけど翔ちゃんのお陰で歌の国に行けるんだもんスッゴク嬉しいよっ♪」

そう言われて

「ホンマに?そっか…セレナが喜んでくれるならボクも嬉しいでっ♪」

そう言ってひしと抱き合う二人を笑顔で見守る鬼百合だった

三人が到着すると早速翔はユウに手を引かれ控え室でショーの準備をされセレナは真琴に手を引かれ王女達と屋台巡りをする事に

翔が承諾する経緯もこっそり教えたから大歓迎で迎えられたのは言うまでも無いことだろう

命は当然吽の肩に乗っての移動だが…

勿論風華、大樹(は男の子限定)、炎、りゅう、鬼百合達霊獣の騎士達は乗せて貰いと言うリクエストに応え結納の儀を執り行われた際

「みこ達からの御祝いだよ」

そう言って十六夜、たか、れんに口笛を吹かせ十六夜の元に来たのは天馬、れんの元には炎馬、たかの元には羚羊が現れ騎乗を求めた

「勿論霊獣達は豊穣の女神の依り代を守る為に力を貸してくれるんだから…

十六夜お兄さんはユイお姉さんとランデブーを楽しんでたかとれんは大樹達と希望者のリクエストに応えてあげてね」

そう言って送り出し

「十四夜お兄さんにはちゃんとウルズお姉さんと話がまとまったら呼んだげるからねっ♪で、お誕生会に出れなかったパパには…」

そう言ってもう一体の天馬を呼び

「有事の際には信頼出来る騎士に託してママとお空を楽しんで来てね」

そう言って仲睦まじい国王夫妻の姿を王都の市民達に惜しみ無く披露した

大盛り上がりの中待ちわびたの少女達の前に精霊達が現れた

北風の精が受け入れを求めたのは

ー紫帆、私は北風の精…貴女の目覚めの時が来ました…私を受け入れを自由に空を翔なさいー

雨水の精が受け入れを求めたのは

ーミナモ、私は雨水の精…大地を潤す雨水の如く人の心を潤しましょう、私を受け入れてくれますね?ー

浜風の精が受け入れを求めたのは

ー美帆、私は浜風の精ですが貴女と共に歩みたい者です…受け入れてもらえますねー

雹の精が受け入れを求めたのは

ーこゆき、私の力に依り熱くなった大地を冷ましましょうー

そう求められた少女達は皆喜んで精霊の導きを受け入れた

その夜オアシスの町から付き従ってきた少年達を導く時がきた

レイを導くの飛頼雷蜥蜴の魔石で守人を導くのは飛び火蜥蜴の魔石にジャンを導くのは保冷の魔石でパリスを導くのはくすんだ黒い勾玉がー

チサの霊力で少年達を導き結界は翼、真琴、媛歌、深潮が張り

翌朝は歌の自習の後命と媛歌に歌姫は温泉温泉の女神の奉納の踊りを習いチサ、翼、真琴と留守番が命と媛歌に羊祭りを習い歌姫が新しく巫女になった四人に基本の足捌きを教えた

朝食の後に大聖堂にて婚約の報告を行い王宮にて立食の婚約披露パーティーが開かれ招きに応じたななつの国と地域の大使が参加する中奇跡は起きた

参加者に光の精霊と水の精霊が互いの巫女の身体を借りて語り始めた

「私は光の精霊」

「私は水の精霊」

「私達は求めます人々の融和を…その第一歩に巫女達に皆様のご理解とご協力お願いしたいのです」

そう言って頭を下げると七人の精霊と七個の霊玉が現れ受け入れを求め少年少女達は望んだけどその主人達はそれを許さず

「何故です?僕は導きを受けたいのに何故許していただけないのです?」

一人の少年が堪り兼ねて叫び声をあげるとただ黙って首を横に降るだけの上官にに

「何の説明もなくあくまでも僕の道を塞ぐのなら僕は祖国を…」

「いけません、その先を口にすることは許しません…

水の精霊の巫女は一度たりとも親の同意を得ぬもの受け入れていない」

「勿論貴殿方の思いは嬉しいですが今のまま貴方達を受け入れてしまえば人々は巫女達を信用しない

残念ですが私の巫女は日頃の無理が祟りそろそろ限界ですので今回は諦めることにしましょう…」

そう告げると光と水の精霊が気配を消すと二人に導かれた精霊と霊玉も姿を消しその重い空気の中命が見たことの無い踊りを舞い始めた

「水の精霊の祝福の舞い…」

歌姫が真琴の頭に直接囁いたのを口に出すと少年達は悔しそうに顔を歪め少女達は寂しそうな顔をして伏せた

ー真琴、舞が終わったらみこは…人魚姫は力尽きるから受け止めてあげてー

そう言われて頷くとじっと命を見守りその時に備えた

命の身体から溢れ出したアクエリアスの浄化の霊気が王宮を覆い尽くし二人を祝福し舞を終えた命は歌姫の言葉通り力尽き倒れるところを琴に受け止められ

「真琴様、命様は休んででいただける支度する間は私にお任せ下さい」

そう声を掛けてきて受け取り抱き上げると

「よろしくお願いします」 

と、王妃が言い真琴も

「水の精霊の祝福の舞いと言う特別な踊りを十六夜兄さんとユイ姉さん…そしてその二人を祝福しに集まってくれた皆様にアクエリアス様の祝福があります様にと願う舞ですが…

その舞いは水の精霊の巫女をしてもその負担は決して小さくないですが霊力を一気に放出しての放心状態ですから今の所は何の心配も有りませんからご安心下さい」

そう声を掛けるとレイナ=ワイマールが

「真琴様、深潮と弥空に目を覚ました命様にお茶を用意させましたから」

そう言われて笑顔で頷き王女として振る舞い場を盛り上げようとするの見て溜め息を吐くと

ー媛お姉ちゃん…迎えに来たってや…こないとこに慣れとらんセレナに無理させとぉ無いからー

そう言ってパーティー会場の隅のカーテンの影に隠れる翔の元に媛歌を呼び命の元に連れていってもらい吸熱魔法で火照った身体を冷まし

「まこお姉ちゃん、みこお姉ちゃんの火照った身体冷ましたからこんで落ち着くはずやで?」

そう声を掛けると

「媛、ありがとう…翔もご苦労様、こんな公式の場では良くないけど大好きなチサお姉ちゃんに甘えておいで」

そう言われて媛に下ろしてもらいよたよた歩きチサの元に歩く姿を見て心を動かされないものは少なくなく行動自体は演出だけど上手とは程遠い翔の歩みに心を動かされない者は少なくない 

誤解はあるけどパーティーに出る事を好まない翔が表舞台に出てきたのを見て例に漏れず翔に群がり先着一命様が翔の身体を抱いてチサの元に向かうと

十重二重に青少年に囲まれるチサは申し訳無さそうに

「翔ちゃん、もう暫く待ってくれますか?」

甘えん坊の妹を嗜める口調で言い唇を尖らせる翔を苦笑いで見ながら抱いているご婦人に

「もしお嫌で無ければもう暫く翔ちゃんを見ていてはいただけ無いでしょうか?」

そう頼まれたご婦人の周りに翔を構いたいご婦人が群がり

(翔ちゃんが嫌がるわけだ…)

そう苦笑いを浮かべるとレイナがセレナの肩に手を置き

「賢いとは言えませんが最低限自分が何をすべきか自分の感情とは別に必要とあれば妥協して振る舞える子だからストレスも溜まるでしょう

翔が好意を寄せる貴女に王女達も…ユウに託されているのでしょ?翔の事を任せますよ」

そう言って穏やかな笑みをたたえるレイナに頭を下げ

「はい、私も翔ちゃんが大好きなんですから」

そう答えるセレナだった

 

海神公国海軍総督ラインバックは正直迷っていた…

自分が姪のライラの霊玉を受け入れを断ったにも関わらず何の躊躇いも無く意識の無い命王女を託して…

いや、当の命王女自身左手以外の四肢は力無く垂れ下がっているもののその左手が海兵の礼装のジャケットの裾をしっかと握り締めているのを見て

「るう、来なさい」

そう言って花嫁修行の一環で預かっているもう一人の姪を連れ真琴の前に行くと片膝を着き

「己が狭量で姪達が精霊様の導きを受ける機会閉ざす等と言う愚行を詫びると共に今一度再び二人を導く機会をお与え下さる様貴女方の精霊様に取りなしていただけませんか?」

そう言って膝ま付いて深々と頭を下げると

ーるう、私は海湯の精…水の精霊の巫女の巫女と共に人々に安らぎを与える存在になりませんか?その意思が有るのならば左手を掲げなさい…ー

そう言われた通りに左手を精霊に向け掲げると海湯の精はその手を受け取るとその甲に口付けを落としその体内に消えていき時を同じくし橙色の霊玉が受け入れを求めライラの前で漂うのを見て

「貴女が力を求めるならその霊玉を受けとりなさい…」

そう言われて霊玉を手に取ると霊玉は光となりライラの口から侵入しオレンジ色の光に包まれ暫くの後に光はライラの身体に返り暫くら呆然としているのを心配したるうが

「ライラ様のお身体は大丈夫なのでしょうか?」

真琴にそう問い掛けると笑いながら

「るう様…大丈夫、あれだけ大きなお守りのご利益が有るのだからねっ♪」

そう言うのを聞いて苦い顔をして

「自分の妹の事をお守りとかご利益とかなんと言うことを言うのですか?貴女は…」

そう言われても叱られたいたずらっ子の様に舌を出す真琴に呆れて溜め息を吐く王妃だけどその会話についていけない二人はただ顔を見合わせるだけだった

その様子を見ていたレイナが弥空にお茶を運ばせライラに飲ませると意識のはっきりしてきたライラに

「我が王女宮騎士団にようこそ、騎士団団長を務める真琴です

私達の王女宮は独立採算ゆえ貧乏で他の軍の様な贅沢はさせてあげられませんが不自由はさせないよう努力してますから貴女も正騎士目指し頑張ってください

その真琴の驚くべき発言に

「独立採算…貧乏とは一体…ならば王女宮の財源は一体…」

そう呟くラインバックに

「本人達の望まない継承権を持たぬ王女達を極力政争に巻き込ませないため東の大公家公女宮に倣い政治不介入を原則とするためです

ですからは王女として出席してますが踊りや歌は精霊の巫女として王家の依頼で歌い舞っていただいてます」

その王妃の言葉を継ぎ

「現在王女宮の財源は過去本国入りの際移動の為の軍船で兵達に混じり釣った巨大魚の報酬

翼、チサ、真琴が侍女をしていた頃の給金と退職金に真琴の女神の祭典の入賞の賞金や命の漁の手伝いで得た報酬等で

現在は美月や王家からの歌や踊りの公演料に命の持つ漁業権での週一の漁の漁獲高に美月のモデル料が主な収入源となっております」

そう観月が説明すると

「勿論その中には真琴のアルバイト料も含まれてますね?」

そうチサが指摘すると

「ではあの、王女が座敷で踊っていると言う噂は真の事だったのか?」

再び驚きの声を上げるラインバックに

「そんな大袈裟なものではありません、私だけでなく巫女達の踊りも指導していただいてますし命同様翠蘭太夫には妹の様に可愛がってもらってますからね」

そう笑顔で答えると

「なら何故私だけ連れていってもらえないのですか?私だって貴女と一緒に踊りを習いたいのに…」

そう涙を滲ませ訴えるチサに

「ごめんなさい、それについては観月姉さんと相談してください少なくとも私は姉さんに遠慮して貴女を同行してないのですから

それに王女としてお母様に同行したり私や留守の翼と命の代表を務めてもらってますし

歌も命の師であるアリア様の時間が取れる時にレッスンを受けてますから予定が組みにくいのも有りますから…」

そう難しい顔で言う真琴に

「真琴さん、その程度のお留守でしたら私が王女宮の留守をお預かりします

勿論ユキさんやユミさん、マサミさんを始め巫女の皆さんや侍女の皆さんもお手伝いしてくれますね?

それにチサちゃんもいつも一緒に行けなくても良いのでしょ?

それなら真琴さんももう少し予定を組みやすいしお店の方も二人揃っての訪問も嬉しいけど来ていただく日数が多い方がもっと嬉しいと思いますよ?」

そう言って観月を見ると

「マキはチサの、マユは真琴のスケジュール調整を任せますから王妃様と三人で話し合いなさい、それで良いですね?チサ」

観月に問われ頷いたので

「皆様のお帰りの際は出航の予定を教えていただければ航海の安全祈願と水の精霊の奉納の踊りで見送らせて頂きますからお声掛け下さい再度の入国も予めご連絡頂ければ航海の無事を感謝する踊りで迎えましょう」

そう話すのを聞いて

「済まなかったな紫煙、リンリン…光の精霊の巫女様にお願い申す、私の愚かさを詫びると共に我が国の二人もお導き下さる様精霊様におとりなし下さい、これこの通り」

そう言って頭を下げると

ー私は潮騒の精…貴女に受け入れを望む者、さあリンリン、その手を差し出し受け入れの意思をお願いしますー

その一方で紫色の霊玉が紫煙と呼ばれた少年が受け入れを求められ今見たばかりの意思表示で受け入れると他の者達も口々に詫び精霊の導きを受け入れた

そしてそれに合わせたように目を覚ました命が

「私達の融和が祝福された…皆外に出て」

そう言われて訪問者が首を捻る中

「来たっ…」

そう命が呟くと霊獣の一団が現れ真琴の前に降り立ったのオディロン…に日輪の神の馬車を引くとされる霊獣が騎乗を求め

もう一体はライラにオディロン、シーホースは千浪と白浪で焔馬は修羅、炎馬は紫煙、麒麟は斬刃が羚羊はモリオンを選び各々に騎乗を求め

各々馴れた所で人々の期待に応えて空へと案内し

「凍夜新治安維持局長来なさい」

そう呼ばれた青年が国王に近寄ると王の口笛に呼ばれた天馬に

「有事の際はこの男に力を貸しなさい、それと今は有事ではないが他の者同様に空の案内役を頼む」

そう言われ驚く男に

「みこは私に有事の際は信頼出来る騎士に託してと言ったがゆえやはり私は治安維持局の局長であるお前に託したい、任せてよいな?」

そう言われてやっと納得し

「御意、有事の際は天馬殿の力をお借りして市民を守りましょう」

そう答えると

「イベントの際に空からの警備にも力を貸してもらうとよい」

そう言われ凍夜は命を見て微笑むと

「初乗りは貴女にお付き合い願いたい」

そう言って手を差し出すと命も笑顔でその手を取り初乗りに付き合うと国王の前に一人の見習い騎士が国王の前に膝ま付き

「いきなり不躾なお願いを申し上げますが王宮の騎士、准騎士は王女宮の転属は無理…

でも、未だ見習い騎士のボクならば…陛下、お願いしますボクでは役不足でしょうか?そう言われれば諦めも着きますが…」

そう訴える見習い騎士に近寄りその顔をじっと見詰めて

ー王女宮じゃなきゃ

…みこじゃなきゃダメ?何でか知らない…でも初めて美輝に会った時に感じた物を貴方から感じる…媛の騎士じゃ嫌?ー

そう言われて

「そ、そんなことはありません、月影の国の王女となられましたが貴女も又王女宮の住人であり歌の国の六花に違い有りませんね?陛下」

そう言われて陸軍副将軍と観月を見て

「構わぬのか?」

そう言われて

「四男ゆえ王女様達に誓い自ら信じる道を進め、よいな?」

その言葉を受け

「そう言うわけですから私がお断りする理由はありませんが媛の希望を叶える場合は私ではなく女王陛下との話し合いが必要だと思いますが?」

そう観月が告げるとそれまで他国の者が口を挟むべきではないと黙っていたヴェルサンディがこの件に関してはと思いね

「その際には私達も応援いたします、媛歌様が騎士にと望んだ方を信じましょう」

そう言うべき事を言い一歩下がるヴェルサンディを好もしい思いで見守る国王と観月の姿に未だ公表されない事実があるのだろうと思う一同だった

その頃翔は無い知恵絞って一生懸命考えその内何を考えて他のかを忘れ一生懸命思い出していていると雅に

「翔ちゃん、何をそんなに悩ん出るのですか?私で良ければ相談に乗りますよ?」

と、言ってもらったけど

「う~ん…でもメッサムズいから…」

そんな二人のやり取り聞き付けた観月が

「その様な物言い雅さんに失礼だとは思いませんか?」

そう言われて仕方無さそうに

「教えるけどお母ちゃんには絶対内緒やで?考え事しとって途中で何考えとったか忘れてもーたなんてばれたら…」

「やっぱり一からお勉強しなさいね、翔ちゃん?」

そうユウ本人に言われている事に気付かずに

「ってゆわれるからに決まっとるやん、観月様っ♪」

そう笑顔で答える翔に溜め息を吐く観月と苦笑いを浮かべる雅だけどカーテンの影からこそこそ出てきたセレナが

「翔ちゃん、十六夜王子様とユイ様のお二人に何かお祝いしたりたいんよって言ってたでしょ?」

そうセレナに教えられ

「あぁ…せやせややっぱセレナにゆーとってって良かったで、せやなかったら思いだせへかったわっ♪」

そう言って喜ぶ翔に

「翔ちゃんやっぱり木の実や草の実やジュース凍らせたのを召し上がっていただいていただきましょう?」

そう言われた翔は

「えーっ、そんなん王子様が喜ぶ訳無いやん?」

そう言って愚図る翔に

「私だってそんなのわからないから観月様に判断して頂いたら良いんじゃないの?」

そのセレナの言葉を受けうけて

「良いからやって見せなさい、私も一度見たいと思ってましたから」

そう言われて用意された大皿一杯の木の実草の実を凍らせた物を観月が味見してサラダボールに盛り

セレナにサラダボールを持ってもらい宙に浮いて十六夜とユイに近寄ると

「あ、あのですね…頭悪いボクもアホなり考えたんですけど…何考えとったか忘れる位一生懸命考えたんやけど何も浮かばんくて…」

チラッとセレナを見ると頷いたセレナは二人にボールの中身を見せ

「翔ちゃんの得意術でご用意したデザートで観月様にもお墨付きを頂きました、翔ちゃん自身は自信無いみたいなんですけど…」

そうセレナに言われて一粒ずつ摘まみ口に入れ味わうとその冷たさに驚き翔の身体を抱き締めると

「これ程驚き嬉しい贈りもの久し振りですよ?そうですね、十六夜様…」

そう振られた十六夜も

「あぁ驚いたよ、許されるなら大公領について来て欲しいくらいだよ…まぁ、無理っぽいけどね」

そう言って凄い形相で睨むユウ視線に苦笑いを浮かべる二人だった

「でも翔ちゃん、本当に良いおとも逹に巡り会えたみたいね…

セレナちゃんでしたね?貴女も知ってるだろうけど誤解されやすい娘だけど仲良くしてやってくださいね」

その言葉に

「はい、翔ちゃんが旅立つその時迄…私の幸せの夢のような時ですから…」

そう幸せそうに言うセレナと

(やっぱしついて着てくれへんのやね…)

そう思い翔が悲しんでいる事には気付けないセレナだった

その後参加者達のリクエストに答え次々と木の実草の実を凍らせジュースや水を凍らせ人々を喜ばせパーティーを盛り上げたし夜のパーティーでも宙に浮く翔も又五人の王女達にひけを取らない人気者になった

夜は命のアイデアで女神と共にで開幕しダンスを誘う歌によりパートナー選びを促し…

観月が久し振りに踊り指名したのは命でその事には関与してない命を驚かせ又喜ばせた

翼は背中の翼で翔を誘い宙を翔びチサは帆風に媛歌は見習い騎士の剣斗を指名で真琴王子はその意思を汲み取ったマユが

「王子様は貴女と踊りたいようですから誘って上げてください…」

そう言ってスクルドの背中を押し十四夜はウルズに十六夜は勿論ユイを選んだ

二曲目は命は翔と踊り観月は翼で三曲目は命は翼で観月は翔を選んでパートナーチェンジ

四曲目は命は媛歌を選び観月はチサに真琴は翔で翼は風華

五曲目は命はチサで観月は真琴に媛歌と翔で六曲目は命は真琴に観月は媛歌を選びチサは翔と踊り二度目のパートナーチェンジ

七曲目は命は翼で観月は真琴に媛歌はチサ翔は翼

八曲目命は海神公国の提督を指名し翼が

「提督様、パートナーチェンジでみこちゃんと踊っていただきその次の曲は私と踊っていただけませんか?

宙を舞う翔と私達に男女の垣根はありませんから一人一曲ずつにしていただきより沢山の方に誘って頂きたいのです」

そう言われて三人が踊る姿を見て確かに妖精の様だけど翼を背負いし翼とチサの二人も神秘的だし真琴王子も不思議な存在

だから翼の提案も喜んで受け入れたのだ

十四夜は十六夜は今夜は終わりで国王と三人分の時間を食事時間に当てさせる予定

一応始まる前と食事タイムに眠気覚ましにいつものお茶を飲んだけどますます夜の早くなった翔は半時が過ぎる頃には身体を真っ直ぐ維持できずその時踊っていたご婦人が抱き止めると頭をご婦人の肩に預け寝入ったので踊りの輪から離れて

翔を膝枕で眠らせるご婦人の幸せそうな顔とそれまでカーテンに隠れようにしていたセレナが眠りに就いた翔を心配してその姿を見守っていたが

昨日の朝から驚きの連続と全く縁の無かった社交界はその場に居るだけで精神的に疲弊していたからいつの間にか眠りに落ちていた

それでも翔の身を案じるセレナが翔の手をそっと握る姿は微笑ましく二人を並んで寝かせることにした

 

 

 

 

③女神の依り代りん

 

公邸から侯爵家の居城までの旅は通常よりかなり時間が掛かった

命では無いが人魚媛の一人のりんと王女として迎え入れられた地の精霊の巫女と供の精霊の巫女達を連れた侯爵家の一行に

「素通りは無いでしょ?」

言葉にすればそんなところで巫女達も豊作祈願の踊りで応え女王も喜ばせた

侯爵家の居城に着いたのは夕方近くで教師を務めるアレスが

「皆様お疲れでしょうから明日は一日ゆっくりされてお勉強は明後日からでよろしいかと思いますが如何致しましょう?」

そう聞かれたりんが

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