「袖すり合うも多生の縁、私達はこれからお茶を飲みますが皆さんご一緒に如何ですか?」
そう声を掛けるのを聞いて空になった水筒を投げ渡して「私の分はこれに容れて冷ましておいて、子供達を見てますから」
何でも屋に手伝いをさせているのを見て私は必要無いのがわかったのだから
部屋に戻り未だ寝てるのを確かめ私は外の気配を探った
腹の内を読ませぬ商人達に古兵の傭兵達と出稼ぎの労働者達…取り敢えず私達が警戒しなきゃいけない様な魔力持つ者は居ない)
そう言ってホッと息を吐いた途端に
(一体誰が…どこから私を見ていると?えっ…)
その視線と魔力すぐ側から感じていたので振り向くと視線は姉と魔力は二人からだけど妹の方からはより強く感じていたから
(お姉さんはこの力の事知ってるの?)
そう聞いたら妹は
(薄々感ずいてる…お姉ちゃんだから…)
そう答えるから
(妹にもこの力があるのは気付いてますか?)
姉の方にはそう聞くと
(お姉さん程じゃないけど私よりは強い力があるのは…)
そう答えたので
「貴女達は協会に行くと言う事がどういう事か承知してますか?」
妹の方は生身は未だ寝ているで姉にそう問い掛けると今にも泣き出しそうな顔をして
「詳しくはわからないけどやな予感しかしないけど私達にはそれしか…行くとこも居場所も在りませんから…」
そう答えたので
「少なくとも私にはお勧め出来ない…
協会に引き取られた力無き魔女がどんな扱いを受けるか身をもって知る私達にはとてもじゃないけどお勧めしかねる
だから貴女達が望むのなら私についてきなさい…妹を守りたいのなら、妹を守る力が欲しいのなら…」
そう問い掛けると
「構われたく無いんじゃ…」
そう不安顔で聞く姉に
「私は私が相手をしたくない者に構われたく無いから初対面はまず拒否して居るだけ…
貴女達は私から関わろうと思うのだから構われても平気ですがそう簡単に答えられるものではありません…
ですから協会の在る駅に着くまでに答えを出しなさい…良いですね?」
私にそう言われて考え込む姉だけどさすがに私が決めて良いものではないし何でも屋でもそれは同じ…垢の他人なのだから
再び馬車が走り始め暫くすると姉さんにお茶を分けて欲しいと言う者が来たから有料で分ける姉さん
勿論妥当な料金でだけどね…
でもその慌ただしさで最初の予兆を私達は見落としてしまった
異常気象と言われ始めてどれ位になるのだろうか?
もっとも…私達からしたら姉さんですら物心つくくらいから始まったこの異常気象だから私からしたら異常じゃなく通常なんだけど…
幼い微かな記憶で海と両親を知る姉さんと海も両親も知らない私異常な熱気が更に空気を異常に乾燥させていたけど気付けなかった
そのゾッとする悪寒に気付くまで…
「姉さん…そして貴女に聞きますが本気でこの二人を協会に送るつもりですか?
少なくとも姉の方には出来れば行きたく無いと言う意思が有るのを聞きました」
そう問い掛けると
「確かに賛成しかねますがそう言った子は…」
「私も好き好んで連れてはいかない」
二人の答えを聞き
「私は反対します」
そう言って姉の方を見て
「どうやら貴女の決断を待てる状況ではなくなりました
貴女達に招かざる客が…不愉快極まりない愚者が来たのだから…」
私がそう言った途端に馬車は大きく揺れて急停車し個室の開き戸が開いて
「その不愉快な愚者ってのはもしかしなくても俺達の事か?」
等とわかりきったことを聞く愚者に
「このタイミングで現れたお前達以外に誰が居るの?
そんな事も理解出来ない愚者の癖に私達に人がましい口をきくな、大貍の分際でっ!」
私がそう言い捨てると驚いて私を見る何でも屋と姉妹の三人だけど姉さんだけは薄く笑っている
「黙って聞いてりあゃこん糞ガキがぁ~っ…てめぇこそちんけな魔女の分際で何ほざきやがるっ!」
そう喚き立てるから
「暑苦しいから喚くな、大きな声を出さなくたってちゃんと聞こえてるんだから
もっとも聞こえてたって意味を理解出来ないお前達には関係無いのでしょうけどね…」
嘲りを込めて鼻で笑い
「大貍の飼い主に告ぐ、こいつらに大恥を掻かせたく無くばいつつ以内に姿を表せ
ひとぉつ、ふたぁつ、みいっつ、よぉっつ、いつつっ!」
魔力を一気に解放し糸を放ち
「二人は目を閉じなさいっ!」
そう言い付け固まっている二人の目を何でも屋の手が塞ぎその次の瞬間何でも屋の口はあんぐりと開き
「未だ乗り続けなきゃいけないんだから大貍の血で汚す気はないから貴女だって不快なアレを二人には見せるべきじゃないでしょ?」
そう言われた大男は服は切り裂かれ頭髪は勿論殆んどの体毛を失い呆然としているから
「確かに私はちんけな魔女だけどお前程度に遅れはとらない位の力を持っていることも理解出来ぬ愚者のお前は既に飼い主に見捨てられ…
地響き…不味い…何も無いこの辺りじゃ逃げ切れない…仕方無い、か…」
私は溜め息を吐いて
「ゴメン、私から言っておきながら貴女達を守れるのはこれで最後…
私が降りたら馭者に全速力で逃げるように言いなさい」
そう言ったら馭者を助けに行ってた姉さんが
「ムダ、馭者はアレに気付いて呆けてるから馬車は動かない」
そう言われてもう一度溜め息を吐いて
「ムダは承知で戦おうせめても暫しの行動力を奪えば逃げられよう…」
そう言って馬車を降りると何でも屋も降りてきたから
「貴女が降りてきてどうするのさ?」
そう言ってやったら
「貴女の姉に託してきた…」
そう言われて
「物好きな人…少なくとも私の命運を断つのはあれじゃないから未だ死ぬ時でないけど貴女の命の保証はない」
そう言ってやったら
「命の保証がいるならとっくに何でも屋を廃業してるぜっ♪」
そう言って不敵に笑う何でも屋に
「それが貴女の素なんだ…」
そう聞いたら何でも屋は
「今のお前と同じでさっきまでのは営業用だ」
そう笑って言うから
「ある意味違う…今の私は枷が外された私で貴女の様に意思で解放できない
貴女、弓は使える?使えるならこれを預けるけど?」
そう言って弓と矢筒を渡すと受け取り
「あれ位デカイ的なら急所を外さない自信はあるが…」
そう言って苦笑いする相手に
「なら問題ない、当たり前に弓引く腕力要るから私には無用の長物だけど託せる人待ちだったこの闘魔弓…
貴女の闘気で破壊力が上がるからアイツの皮膚も貫けますから頼りにします
私の生死に関わらず今から貴女の物だからこの弓で二人を守りなさい」
受け取った矢筒から矢を取り出し検分する何でも屋に
「そうは言っても私の方も…なんとか間に合った様です…眉間の鱗を剥がしましたから頼みます」
私がそう言うと黙って頷き一気に弓を引き絞りその時を待つ何でも屋…
そして矢は放たれ…二本三本と突き刺さり苦痛の叫びを上げたその瞬間を狙い糸を口から心臓を狙い浸入させ何とか仕留めた私達
でも…さすがしぶとく生き延びた人達だけある…
恐ろしい捕食者も命尽きればただの肉の塊にすぎず早速商人達が私達に取引を持ち掛けてきた…肉を売ってくれってね
だから何でも屋と姉さんが取引に応じてくれ取り敢えず五人分の肉を切り分けて貰い残りの分を解体手数料をを差し引いた額で譲ることになり
その交渉をしている間私も
「どうするのアンタら…見捨てられのは理解してるんでしょ?」
私にそう言われた大貍達は情け無い表情で
「どうするのと言われても…使い捨てられたわし等にはどうしようもない」
そう言ったから
「ならちょうど良い、私に仕えなさい…取り敢えず手付け代わり私の分の肉をあげるけどどうする?」
そう言われた二人は顔を見合わせ
「アンタに手も足も出ないわしらに何をしろと?」
そう聞いてきたから
「別に難しい事は言わない、苦手な力仕事をやってくれれば良いだけの事
ただし、姉さんはアンタらを信じないから私と魔導の契約を交わしてもらわなきゃいけないけどね…」
私にそう言われて
「わしらに選択肢はないその話受け入れよう」
そう答え契約のナイフを受け入れると切り裂いた服も取り込んだ光に包まれその光が薄れると二人のあだっぽい女にその姿を変えていて
「姉さん…これなら文句無いでしょ?」
私にそう言われて溜め息を吐いて
「やむを得ない…今から焼き肉パーティーをするそうだから貴女達も来なさい
私やこの子は食べると言っても量は知れてるし私達の互いの妹は肉を食べないから代わりに貴女達が食べれば良いしその姿なら歓迎されるでしょうからね…」
そう言われて余り嬉しそうではないけど
「イケる口なんだろ?一人は我慢してもらうがもう一人は私とやってもらうけどどうする?」
そう姉さんに言われて
「お前が飲みな…お前の忠告を聞かずこの様だ…」
そう言われた方は
「わかった…次の機会にはアンタが飲めば良い」
そう話は決まり
「絃刃、アンタの歌を聞きたいってリクエストがあるから来なさい」
そう言われて
「舞姫の姉さんが居るのに………仕方無い、前座を務めさせていただきます」
そう答え私達もパーティーに加わることにした
昼も近い事もあり解体を手伝った者達の現物支給の手数料の一部の焼き肉パーティーが始まった
魔力の封印が解けた私はマジックアイテム給水筒と製氷器を呼び出し美味しい水と氷で冷たい水を希望者に振る舞い勿論
姉さんがロックで飲むのを見て他の男達も真似て飲み始めた
勿論酒を商う者が酒を売り出したので姉さんは酒を買い肉を食べない私と妹は取って置きの残りの木の実を練り込んだパンを分け合って食べ妹を休ませ…
私は瞑想行で魔力を貯めているとその間にお腹一杯になった姉も眠りに落ち何でも屋が運んで来て寝かし付けてから肉を食いに戻った
その後五人分の肉を塩漬けにして私と妹の分をサキナとサトナに譲り私達の部屋に運んで貰いたっぷり飲み食いした後今夜の停車場まで皆泥の様に眠る事に
そして夜は夜で今度は有料で焼き肉パーティーになり私はビスケットを買い妹と二人で食べる事にして大人達が酒を飲むのを傍観していた
③お調子者
翌朝馬車は通常運航に戻り昼の有人の停車場に着いて皆それぞれに必要な物をかいある者は肉を卸売りしている
私達も乾パンや干した木の実、草の実や野菜を買いあっさりしたソバを昼食に摂り馬車に戻り他の客が居ないのを確かめ
「私は魔導舞踊家で薬膳魔導師の琴羽、この子は吟遊詩人で魔導薬師の絃刃です
姉さんがそう名乗ると」
何でも屋が
「貴女達があの噂の薬膳薬師美人姉妹か…
噂に違わぬ美貌の持ち主だな
私は何でも屋のフィヨルド、フィーと呼んでくれれば良い
で、この二人は姉のヴァニラと妹のミント…」
そう紹介され
「未熟な魔女の姉妹…」
そう私がポツリと漏らすと
「だからなんだね…貴女がこの二人に自ら関わる理由は…
わかりました、そういう理由なら私もこの二人の行く先に不安がなかったと言えば嘘になる
私も二人の力になりましょう」
そう姉さんが告げるとフィーも
「アンタら二人が手伝ってくれるなら私も腹が決まった意に沿わない仕事はキャンセルだ
二人には申し訳ない話だが依頼人達は協会に申込みしてある訳じゃなくそれ込みの依頼…
つまり厄介払いで私に預けたんだから二人のその後は興味ないはず
私達が引き取って面倒見たって文句を言われる筋はない
私達にも二人に堅気の暮らしは与えてやれないけどそれで良ければついてきなさい」
そう言われた二人は泣きながらフィーに抱きついて「はい」と答えると暫く泣き続けて泣き疲れて眠りについた
私達の運命はこうして交わった
「袖すり合うも多生の縁、私達はこれからお茶を飲みますが皆さん一緒に如何ですか?」
そう声を掛けるのを聞いて空になった水筒を投げ渡して「私の分はこれに容れて冷ましておいて、子供達を見てますから」
何でも屋に手伝いをさせているのを見て私は必要無いのがわかったのだから
部屋に戻り未だ寝てるのを確かめ私は外の気配を探った
腹の内を読ませぬ商人達に古兵の傭兵達と出稼ぎの労働者達…取り敢えず私達が警戒しなきゃいけない様な魔力持つ者は居ない)
そう言ってホッと息を吐いた途端に
(一体誰が…どこから私を見ていると?えっ…)
その視線と魔力すぐ側から感じていたので振り向くと視線は姉と魔力は二人からだけど妹の方からはより強く感じていたから
(お姉さんはこの力の事知ってるの?)
そう聞いたら妹は
(薄々感ずいてる…お姉ちゃんだから…)
そう答えるから
(妹にもこの力があるのは気付いてますか?)
姉の方にはそう聞くと
(お姉さん程じゃないけど私よりは強い力があるのは…)
そう答えたので
「貴女達は協会に行くと言う事がどういう事か承知してますか?」
妹の方は生身は未だ寝ているで姉にそう問い掛けると今にも泣き出しそうな顔をして
「詳しくはわからないけどやな予感しかしないけど私達にはそれしか…行くとこも居場所も在りませんから…」
そう答えたので
「少なくとも私にはお勧め出来ない…
協会に引き取られた力無き魔女がどんな扱いを受けるか身をもって知る私達にはとてもじゃないけどお勧めしかねる
だから貴女達が望むのなら私についてきなさい…妹を守りたいのなら、妹を守る力が欲しいのなら…」
そう問い掛けると
「構われたく無いんじゃ…」
そう不安顔で聞く姉に
「私は私が相手をしたくない者に構われたく無いから初対面はまず拒否して居るだけ…
貴女達は私から関わろうと思うのだから構われても平気ですがそう簡単に答えられるものではありません…
ですから協会の在る駅に着くまでに答えを出しなさい…良いですね?」
私にそう言われて考え込む姉だけどさすがに私が決めて良いものではないし何でも屋でもそれは同じ…垢の他人なのだから
再び馬車が走り始め暫くすると姉さんにお茶を分けて欲しいと言う者が来たから有料で分ける姉さん
勿論妥当な料金でだけどね…
でもその慌ただしさで最初の予兆を私達は見落としてしまった
異常気象と言われ始めてどれ位になるのだろうか?
もっとも…私達からしたら姉さんですら物心つくくらいから始まったこの異常気象だから私からしたら異常じゃなく通常なんだけど…
幼い微かな記憶で海と両親を知る姉さんと海も両親も知らない私異常な熱気が更に空気を異常に乾燥させていたけど気付けなかった
そのゾッとする悪寒に気付くまで…
「姉さん…そして貴女に聞きますが本気でこの二人を協会に送るつもりですか?
少なくとも姉の方には出来れば行きたく無いと言う意思が有るのを聞きました」
そう問い掛けると
「確かに賛成しかねますがそう言った子は…」
「私も好き好んで連れてはいかない」
二人の答えを聞き
「私は反対します」
そう言って姉の方を見て
「どうやら貴女の決断を待てる状況ではなくなりました
貴女達に招かざる客が…不愉快極まりない愚者が来たのだから…」
私がそう言った途端に馬車は大きく揺れて急停車し個室の開き戸が開いて
「その不愉快な愚者ってのはもしかしなくても俺達の事か?」
等とわかりきったことを聞く愚者に
「このタイミングで現れたお前達以外に誰が居るの?
そんな事も理解出来ない愚者の癖に私達に人がましい口をきくな、大貍の分際でっ!」
私がそう言い捨てると驚いて私を見る何でも屋と姉妹の三人だけど姉さんだけは薄く笑っている
「黙って聞いてりあゃこん糞ガキがぁ~っ…てめぇこそちんけな魔女の分際で何ほざきやがるっ!」
そう喚き立てるから
「暑苦しいから喚くな、大きな声を出さなくたってちゃんと聞こえてるんだから
もっとも聞こえてたって意味を理解出来ないお前達には関係無いのでしょうけどね…」
嘲りを込めて鼻で笑い
「大貍の飼い主に告ぐ、こいつらに大恥を掻かせたく無くばいつつ以内に姿を表せ
ひとぉつ、ふたぁつ、みいっつ、よぉっつ、いつつっ!」
魔力を一気に解放し糸を放ち
「二人は目を閉じなさいっ!」
そう言い付け固まっている二人の目を何でも屋の手が塞ぎその次の瞬間何でも屋の口はあんぐりと開き
「未だ乗り続けなきゃいけないんだから大貍の血で汚す気はないから貴女だって不快なアレを二人には見せるべきじゃないでしょ?」
そう言われた大男は服は切り裂かれ頭髪は勿論殆んどの体毛を失い呆然としているから
「確かに私はちんけな魔女だけどお前程度に遅れはとらない位の力を持っていることも理解出来ぬ愚者のお前は既に飼い主に見捨てられ…
地響き…不味い…何も無いこの辺りじゃ逃げ切れない…仕方無い、か…」
私は溜め息を吐いて
「ゴメン、私から言っておきながら貴女達を守れるのはこれで最後…
私が降りたら馭者に全速力で逃げるように言いなさい」
そう言ったら馭者を助けに行ってた姉さんが
「ムダ、馭者はアレに気付いて呆けてるから馬車は動かない」
そう言われてもう一度溜め息を吐いて
「ムダは承知で戦おうせめても暫しの行動力を奪えば逃げられよう…」
そう言って馬車を降りると何でも屋も降りてきたから
「貴女が降りてきてどうするのさ?」
そう言ってやったら
「貴女の姉に託してきた…」
そう言われて
「物好きな人…少なくとも私の命運を断つのはあれじゃないから未だ死ぬ時でないけど貴女の命の保証はない」
そう言ってやったら
「命の保証がいるならとっくに何でも屋を廃業してるぜっ♪」
そう言って不敵に笑う何でも屋に
「それが貴女の素なんだ…」
そう聞いたら何でも屋は
「今のお前と同じでさっきまでのは営業用だ」
そう笑って言うから
「ある意味違う…今の私は枷が外された私で貴女の様に意思で解放できない
貴女、弓は使える?使えるならこれを預けるけど?」
そう言って弓と矢筒を渡すと受け取り
「あれ位デカイ的なら急所を外さない自信はあるが…」
そう言って苦笑いする相手に
「なら問題ない、当たり前に弓引く腕力要るから私には無用の長物だけど託せる人待ちだったこの闘魔弓…
貴女の闘気で破壊力が上がるからアイツの皮膚も貫けますから頼りにします
私の生死に関わらず今から貴女の物だからこの弓で二人を守りなさい」
受け取った矢筒から矢を取り出し検分する何でも屋に
「そうは言っても私の方も…なんとか間に合った様です…眉間の鱗を剥がしましたから頼みます」
私がそう言うと黙って頷き一気に弓を引き絞りその時を待つ何でも屋…
そして矢は放たれ…二本三本と突き刺さり苦痛の叫びを上げたその瞬間を狙い糸を口から心臓を狙い浸入させ何とか仕留めた私達
でも…さすがしぶとく生き延びた人達だけある…
恐ろしい捕食者も命尽きればただの肉の塊にすぎず早速商人達が私達に取引を持ち掛けてきた…肉を売ってくれってね
だから何でも屋と姉さんが取引に応じてくれ取り敢えず五人分の肉を切り分けて貰い残りの分を解体手数料をを差し引いた額で譲ることになり
その交渉をしている間私も
「どうするのアンタら…見捨てられのは理解してるんでしょ?」
私にそう言われた大貍達は情け無い表情で
「どうするのと言われても…使い捨てられたわし等にはどうしようもない」
そう言ったから
「ならちょうど良い、私に仕えなさい…取り敢えず手付け代わり私の分の肉をあげるけどどうする?」
そう言われた二人は顔を見合わせ
「アンタに手も足も出ないわしらに何をしろと?」
そう聞いてきたから
「別に難しい事は言わない、苦手な力仕事をやってくれれば良いだけの事
ただし、姉さんはアンタらを信じないから私と魔導の契約を交わしてもらわなきゃいけないけどね…」
私にそう言われて
「わしらに選択肢はないその話受け入れよう」
そう答え契約のナイフを受け入れると切り裂いた服も取り込んだ光に包まれその光が薄れると二人のあだっぽい女にその姿を変えていて
「姉さん…これなら文句無いでしょ?」
私にそう言われて溜め息を吐いて
「やむを得ない…今から焼き肉パーティーをするそうだから貴女達も来なさい
私やこの子は食べると言っても量は知れてるし私達の互いの妹は肉を食べないから代わりに貴女達が食べれば良いしその姿なら歓迎されるでしょうからね…」
そう言われて余り嬉しそうではないけど
「イケる口なんだろ?一人は我慢してもらうがもう一人は私とやってもらうけどどうする?」
そう姉さんに言われて
「お前が飲みな…お前の忠告を聞かずこの様だ…」
そう言われた方は
「わかった…次の機会にはアンタが飲めば良い」
そう話は決まり
「絃刃、アンタの歌を聞きたいってリクエストがあるから来なさい」
そう言われて
「舞姫の姉さんが居るのに………仕方無い、前座を務めさせていただきます」
そう答え私達もパーティーに加わることにした
昼も近い事もあり解体を手伝った者達の現物支給の手数料の一部の焼き肉パーティーが始まった
魔力の封印が解けた私はマジックアイテム給水筒と製氷器を呼び出し美味しい水と氷で冷たい水を希望者に振る舞い勿論
姉さんがロックで飲むのを見て他の男達も真似て飲み始めた
勿論酒を商う者が酒を売り出したので姉さんは酒を買い肉を食べない私と妹は取って置きの残りの木の実を練り込んだパンを分け合って食べ妹を休ませ…
私は瞑想行で魔力を貯めているとその間にお腹一杯になった姉も眠りに落ち何でも屋が運んで来て寝かし付けてから肉を食いに戻った
その後五人分の肉を塩漬けにして私と妹の分をサキナとサトナに譲り私達の部屋に運んで貰いたっぷり飲み食いした後今夜の停車場まで皆泥の様に眠る事に
そして夜は夜で今度は有料で焼き肉パーティーになり私はビスケットを買い妹と二人で食べる事にして大人達が酒を飲むのを傍観していた
③お調子者
翌朝馬車は通常運航に戻り昼の有人の停車場に着いて皆それぞれに必要な物をかいある者は肉を卸売りしている
私達も乾パンや干した木の実、草の実や野菜を買いあっさりしたソバを昼食に摂り馬車に戻り他の客が居ないのを確かめ
「私は魔導舞踊家で薬膳魔導師の琴羽、この子は吟遊詩人で魔導薬師の絃刃です
姉さんがそう名乗ると」
何でも屋が
「貴女達があの噂の薬膳薬師美人姉妹か…
噂に違わぬ美貌の持ち主だな
私は何でも屋のフィヨルド、フィーと呼んでくれれば良い
で、この二人は姉のヴァニラと妹のミント…」
そう紹介され
「未熟な魔女の姉妹…」
そう私がポツリと漏らすと
「だからなんだね…貴女がこの二人に自ら関わる理由は…
わかりました、そういう理由なら私もこの二人の行く先に不安がなかったと言えば嘘になる
私も二人の力になりましょう」
そう姉さんが告げるとフィーも
「アンタら二人が手伝ってくれるなら私も腹が決まった意に沿わない仕事はキャンセルだ
二人には申し訳ない話だが依頼人達は協会に申込みしてある訳じゃなくそれ込みの依頼…
つまり厄介払いで私に預けたんだから二人のその後は興味ないはず
私達が引き取って面倒見たって文句を言われる筋はない
私達にも二人に堅気の暮らしは与えてやれないけどそれで良ければついてきなさい」
そう言われた二人は泣きながらフィーに抱きついて「はい」と答えると暫く泣き続けて泣き疲れて眠りについた
私達の運命はこうして交わった