RE:RE (ロックマンエグゼ リブート) 熱斗「戦車道?何ソレ?」 作:しょう0402
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6616001
ロックマンエグゼ×ガルパンのクロスSSとなります。
ゲームをプレイした人も、そうではない人も、雰囲気を楽しんでいただけたら幸いです。それでは、お楽しみ下さい<(_ _)>
また、このコトバで前書きを締めたいと思います。
??? 「プラグイン! ロックマン.EXE トランスミッション!」
熱斗たちは夏休みに入り、珍しく宿題を順調に片付けながら、これまた珍しく、
ゆっくりとした日常を送っていた・・・
夏休みも残り1週間と少し・・・そんなある日のこと・・・
ロックマン 「熱斗君、アレ、どうするの?」
熱斗 「アレ、って何だよロックマン? 宿題は全部終わらせたハズじゃ・・・」
ロックマン 「終わってないよ!アレが残ってるでしょ!職業体験レポート!」
熱斗 「・・・あ! すっかり忘れてた! どうしよう、ロックマン?」
ロックマン 「どうしよう、じゃないよ!熱斗君が将来やりたい仕事をやってる会社に連絡して、そのお手伝いをさせてもらうんでしょ?」
熱斗 「う~ん、出さないってわけにはいかないしなぁ・・
ホントにどうしようかなぁ、だってさぁ、俺のやりたいことって―」
Pppp!pppp!
ロックマン 「ちょっと聞いてるの熱斗君・・・って、アレ、オート電話だよ!出るね!」
熱斗 「ハイ、もしもし?」
??? 「もしもし、光君ですか? ちょっと手伝ってほしいことがありまして・・・」
熱斗 「いいけど、その声は・・・」
~~~
??? 「・・・引き受けてもらえて本当に助かりました 一人だと大変でしたので・・・」
熱斗 「いやあ、コッチも助かるよ・・・・・・サロマさん!ちょっとした宿題があってさ~」
サロマ 「宿題ですか?どのような?」
熱斗 「うん、職業体験レポートていってさ、自分の将来やりたいコトやってる会社でシゴト
手伝わなきゃいけない上に、レポート作らなきゃいけないんだよね
サロマさんのおかげで楽できちゃった」
サロマ 「ふふっ じゃあいいタイミングでしたね
2人手伝う人が怪我してしまいまして、私だけじゃさすがに大変ですから」
ロックマン 「でも仕事はしっかりしなきゃね熱斗君!やることちゃんと分かってる?」
熱斗 「大丈夫大丈夫!今日イベントがあって、そこにお弁当届ける手伝いするんだろ?楽勝だって!」
ロックマン 「何のイベントか分かってる?」
熱斗 「もち!アレだろ確か・・・えーと・・・何だっけ?」
ロックマン 「もう、熱斗君てば・・・、ホントに大丈夫?ボク心配になってきちゃったよ・・・」
サロマ 「それは私から説明しましょうか?見えてきましたよ、あれが今回のイベントの開催地である・・・大洗ですよ」
熱斗 「・・・あっ、思い出した!パレードやるんだろ、戦車使って! 晴れて良かったよな~!
・・・あれが学園艦、だっけ?
へぇー、実際に見るとデカいな・・・」
ロックマン 「熱斗君、学園艦は知ってるんだ?」
熱斗 「ソレはさすがに知ってるって! 授業でやってたんだし・・・温暖現象で海水が上昇して、
人が住める陸地が少なくなっても大丈夫なように、船の上に街を作って暮らしてるんだっけ?」
ロックマン「うん、そうだね 地球の環境をネットワークで制御するのにも限界はあるし・・・色々な災害に強いってこと
で、才葉シティのようなモデルケースの1つとして研究されているみたいだね」
熱斗 「でも、イベントは陸でやるんだろ?」
ロックマン 「そりゃそうだよ・・・学園艦が何隻も集まって、そこから運ばれた戦車が演習市街地でパレードやるんだから・・・」
熱斗 「そういやパレードってさ?何の?っていうか、何で戦車?」
ロックマン 「戦車道のだよ」
熱斗 「戦車道?何ソレ?」
ロックマン「戦車道っていうのは・・・」
・・・・・・
熱斗 「ネットワーク技術を使わないってことは、全部手動ってコト?
それって大変なんじゃ?」
ロックマン 「うん、操縦する人、砲門を動かして狙って撃つ人、弾を補充する人、通信する人・・・
色々な役割を持つ人が1台の戦車に乗って、それぞれ連携しながら戦うんだって!
それも何台も!」
熱斗 「へぇーっ・・・サロマさんはやったことあるの?戦車道」
サロマ 「ふふっ、内緒です
・・・さて、着きましたよ・・・風も強くなさそうですし、本当にいいイベント日和、ですね
改めてですけど、今日は「2人とも」よろしくお願いしますね」
熱斗 「よしっ、っと・・・じゃあ頼むぞ、ロック・・・いや、兄さん!コピーロイドに移すぞ!」
ピィィーンッ
彩斗 「服を着るっていうのがもの凄い新鮮で懐かしいとは思わなかったよ・・・
さて、じゃあ頑張ろっか、熱斗君!」
熱斗 「もち!」
サロマ 「お弁当が数ごとに仕分けされてますので、それを受け付けで確認しながら渡して下さい」
~~~
サロマ 「どうですか、そろそろはける頃合いかと思いますけど・・・」
彩斗 「アレっ、熱斗君、まだ余ってるみたい・・・受け渡し確認のチェックリストにもまだついてないよ・・・」
熱斗 「ん~、ホントだな・・・え~っと、何々、大洗女子学園・・・?・・・数、けっこうあるな・・・
サロマさん、他にやることはあるの?」
サロマ 「そうですね・・・ここ以外は渡し終わって記入漏れはないようですし・・・問題はなさそうかと・・・
今日はありがとうございました
せっかくですから、パレードが終わるまで残っていきましょうか?」
熱斗 「マジで!!? サンキュー、サロマさん!」
彩斗 「じゃあボクたちが届けに行こうよ!そのままパレード見に行けば丁度いいんじゃない?」
サロマ 「・・・あと、これを・・・」
熱斗は、サロマから「お弁当」と「お茶」を貰った!
サロマ 「これはウチの新商品候補です・・・、ゆっくり味わって下さいね?」
彩斗 「やったね、熱斗君!・・・ついでに大洗の人たちと話でもしてくれば?
高校がどんなところなのか、とかさ!来年には受験生なんだし、ねっ?」
熱斗 「女子高でも参考になるのかな~?・・・まあ、いっか!
貰いに来た人が入れ違いになってもPETがあるだろうし・・・よしっ、行くか!
じゃあ、サロマさん、行ってきます!」
サロマ 「ハイ、気をつけて下さいね?」
~~~
麻子 「朝早かったから眠くなってきた・・・あとお腹すいた・・・時間になったら起こして」
沙織 「もぉー、こんなトコで寝たらダメだって!」
ガチャガチャ・・・
みほ 「すみません、まだかかりそうですか・・・?」
ナカジマ 「急に履帯が切れるなんてね~、昨日診たんだけどな~」
秋山殿 「何か不吉であります・・・」
華 「鼻緒が切れるみたいですね・・・」
みほ 「・・・やっぱり今までムリをさせすぎてた分が・・・」
沙織 「そんなコトないよ!・・・ソレにああでもしないと―だったと思うし、
・・・だから仕方がないって!」
ナカジマ 「ん~、金属疲労と経年劣化だけは防げないからね~、でもそれはやりがいあるから・・・
それはそれで、かな!」
熱斗 「すいませ~ん!」
みほ 「あっ、はい、何でしょうか・・・?」
彩斗 「えっと、お弁当届けにきたんですけど・・・あと、コッチの書類にも・・・」
みほ 「えっ、わざわざすいませんっ・・・これでいいですか?」
コツンッ
みほ (? あれ、触ったカンジが・・・何か、ヘン、だったような・・・?・・・この人?・・・)
彩斗 「・・・ハイっ、確かにっ
・・・そういえば、遅れた理由って何かあったんですか?」
みほ 「えっと、パレードに出るための戦車が故障しちゃって、それで修理を―」
熱斗 「えっ、でも、ゴハン食べないともう時間が・・・」
みほ 「そうなんですよね・・・どうしよう・・・」
熱斗 「うーん、どうしよっか、兄さん?」
彩斗 「今この車輌の設計図と、整備用のマニューバプログラムをダウンロード中・・・
よしっ、やれそうだよっ
・・・すいません、ちょっといいですか?」
ナカジマ 「えっ?」
ガチャガチャガチャ、カチャ!
ナカジマ 「・・・・・・おお、早くて正確だね~!このペースなら、スグ終わりそう・・・!
ひょっとして、戦車整備士さん?」
彩斗 「いえ、今回が初めてです・・・」
ナカジマ 「おお~、才能あるよキミ!是非ともウチに欲しい人材だよ!
・・・オトコじゃなかったら、だけどな~、惜しいな~!」
彩斗 「熱斗君、そこのスパナ取って!」
熱斗 「?スパナって、どれのこと?」
・・・・・・
~~~
彩斗 「これで大体、かな・・・
試しにちょっと動かしてみてもらえますか?」
・・・ガチャ、ドゥルルル・・・
ガキャラㇻㇻㇻ・・・
・・・・
麻子 「問題はなさそうだ・・・良い反応だった」
華 「これでようやくゴハンにできます・・・一安心、ですね」
熱斗 「お疲れ!兄さん!」
彩斗 「熱斗君がスパナも知らなかったってコトが驚きだったよ・・・」
熱斗 「いや種類あったじゃん、たくさん!パッと見じゃ分かんないって!」
みほ 「・・・あっ、じゃあお礼に戦車の中、見ていきますか?
・・・これでお礼というのも何ていうかヘンですけど・・・」
沙織 「ふっふっふ~ん、そんなことはないと思うよ、みぽり~ん♪だってさぁ・・・」
秋山殿 「何せ第63回戦車道の優勝校のフラッグ車なのでありますから・・・」
沙織 「乗ったらカノジョに自慢できちゃうよ~、ホラホラ!」
彩斗 「せっかくだから乗ってみようよ、熱斗君!」
熱斗 「そうだな~ そうするか」
沙織 「・・・反応薄くない?ソコはもっと驚こうよ~!」
ゴソッ モゾモゾ・・・
彩斗 「熱斗君、お先にどうぞっ」
熱斗 「ああ・・・へぇー、中はこうなってるんだな・・・」
キラッ
熱斗 「? 床に何か落ちている・・・拾っておくか・・・」
彩斗 「そろそろゴハン食べよっ、熱斗君!大洗のヒトたちが一緒に食べよう、だって!」
熱斗 「そうだな! メシメシ~、っと」
~~~
熱斗 「ん~、サロマさんの弁当美味しかったな~!
・・・もう少し肉っ気があっても良かったかな、って思うけど・・・」
ポチポチ・・・
沙織 「光 熱斗で検索っ、と・・・アレッ、かなりのページが・・・
え~っと、何々・・・「バトルチップグランプリ」優勝経験アリ、
・・・ネットバトル世界大会「サン&ムーン」の優勝経験アリ・・・!!?
えっー、実はチョー有名人ってコト!!? 」
秋山殿 「私たちが受験の頃か、高校入りたての頃だったからか、あんまり記憶が・・・
というかあまりネットバトルのことは詳しくはないのであります・・・」
華 「といっても、最近だとネットバトルやウイルスバスティングという言葉自体、あまり聞かないですね・・・」
熱斗 「・・・そっちの方がいいって、絶対!なぁ、兄さん?」
彩斗 「うん、そうだね 平和がイチバン!だと思うよ」
みほ 「あ、あのっ、お兄さん、というのは・・・?」
彩斗 「・・・ああ、ボクの方が生まれたの早かったから・・・だから、「お兄さん」って呼ばれてます」
みほ 「・・・私にもお姉ちゃんがいてっ、いっつも私には優しくて・・・
でもお姉ちゃんのキモチって聞いたことがなくって―・・・」
彩斗 「・・・ボクだったら・・・頼られるのはウレしいと思う・・・何度でも、どんなことでも・・・
―少なくとも悪いと思ったことは1度もないから・・・きっと、お姉さんもそうじゃないかと思います」
みほ 「・・・・・・!」
彩斗 「・・・・・・もう少し熱斗君は自分で頑張ってほしいけど、ねっ!」
熱斗 「ちぇっ、今言うコトじゃないだろソレ!」
アハハハ!
こうして熱斗たちは昼食を終え、話しているうち徐々に時間は過ぎていった―
そして間もなくパレードに向けて準備をしなければいけない時間が近づいてきた頃―
~~~
彩斗 「さて、そろそろ始まる時間だし、ボク達も行こっか、熱斗君?」
熱斗 「そうだな、じゃあパレードがんばっ―」
―ッバババッ
―バァッンッ!
熱斗 「何だ・・・さっきの音・・・!!? 」
秋山殿 「砲撃であります!しかも空砲じゃない、その上今まで聞いたことのない音・・・
ひょっとしてアレは・・・今回が初お披露目の新型戦車の・・・!!?」
彩斗 「熱斗君、砲身の先にヒトが!狙われてるみたい・・・!
今ズームして確認してるけどっ・・・、ヤバそうだよっ!」
熱斗 「何っ!!? 」
ウィィィン・・・カシャ、ジィーッ・・・
彩斗 「マズイ!・・・急がないと・・・」
熱斗 「だけど、今は―避難して逃げなきゃ―兄さんっ」
??? 「・・・違うよ、熱斗君・・・今はっ・・・!」
カシャ!
ヘルメットッ・・・!?――兄さん、いや、その姿は・・・・
彩斗 「ボクは・・・ロックマン.EXEなんだ・・・!!!」
ロックマン 「フェイスマスクッ、オープンッ・・・!良しっ行くぞッ」
カシュ! ダッ!!
・・・・・・
男 「ア、アワワ・・・」
娘 「パパーッ!!」
ロックマン 「見えたッ ・・・砲塔の射線をそらさなきゃ・・・!まずは取り付いてっ・・・!」
ガシィッ!グッ、ギギィン・・・
ロックマン 「そこの人!早く逃げて下さい!砲門を逸らしているうちにっ・・・もう・・・限界・・・だ・・・!!」
男 「・・・あ、ああ、分かった!さ、逃げるぞ!」
娘 「ウ、ウン・・・」
ロックマン 「このぉ、いい加減に・・・」
ブチィッ、 ミチミチッ・・・・・・
ロックマン 「! 腕が、保たないッ・・・!!」
ウィィィン・・・ピピッ
!
ダダダダダダダダッ!!
熱斗 「ロックマーンッ!!」
ガガガガッッ!! ビュンッ ドサッ!!・・・
熱斗 「大丈夫か!!?応答してくれっ、ロックマン!? ロック、―」
ロックマン 「・・・・・・ン、ね、熱斗君?ゴメン、ムチャしちゃって・・・せ、戦車は?」
熱斗 「・・・・・・!ンなコトより自分の心配しろよ、バカッ!!・・・・・・今は目標を探してるみたいだ・・・まずはPETに戻れ!」
ロックマン 「ウ、ウン・・・」
シュピン!
熱斗 「良し、追いかけるぞ・・・!
まだ追いつけるな!・・・あとは・・・ロックマンを・・・!」
ピッピッ・・・・・・シュピン!
ロックマン 「うん・・・行けるよ、熱斗君!」
ウィィン……
熱斗 「止まった、今だっ」
プラグイン! ロックマン.EXE トランスミッション!
ピィーンッ!・・・フオォォーン・・・シュタッ!
ロックマン 「熱斗君!目の前に・・・!」
熱斗 「キャタパルド!?」
カパッ、キュイッ
熱斗 「キューポラから顔出してる・・・ってことは!!」
秋山殿 「あれは避けないとマズいであります!砲撃がっ」
熱斗 「センシャホウ3、スロットイン!・・・チップの方がスグ使えるな・・・」
沙織 「ええっ!!?避けないとダメージが・・・!」
ドゴォン!!―バゴァァン!!
ボガァン!!―フッ
熱斗 「遅れたけど、・・・スタイルチェンジ!ウッドシールドスタイル!」
ロックマン 「・・・やっぱりバリアで相手の初手を潰せるのはデカいね、でも・・・」
熱斗 「安心しろって、これ以上、カスリ傷一つ負わせやしない・・・絶対に!
よしっ、追撃だっ」
「「ダブルシュートッ!」」
ゴゥッ ババッ!!
熱斗 「パネル破壊、これで時間稼げるな・・・今のうちにっ」
ロックマン 「左右のキャタパルドを叩く!だね!・・・作戦は?」
熱斗 「・・・目の前のあのキャタパルド、見たことないけど、突然変異種か?」
ロックマン 「中央の真ん中のヤツはそうみたい・・・同じ列の左右にも、
キャタパルドいるよ!そっちは今まで見てきたタイプだけど、何かつけてるね・・・
頑丈そうだよ・・・」
秋山殿 「あれはシュルツェンと言って、云わば追加の装甲であります!
履帯を保護するための・・・」
熱斗 「だとしたら・・・ガード耐性ありか?・・・だったら・・・
耐性があるかも分かるし・・・マグナム、インポート!」
ドゴン、ドガン!!
秋山殿 「何故後方のパネルを攻撃しているのでありますかっ そこには何も・・・!」
華 「一応変異種とキャタパルドにも当たってはいますが・・・」
麻子 「ガード耐性で阻まれているな・・・ダメージは0だ」
熱斗 「こうすれば・・・!」
バッ!スススッー・・・サッ×2
みほ 「・・・あっ、ひょっとして・・・!」
キュリキュリキュラッ・・・「「バァン!!」」
華 「なるほどっ、ステルスマインでしたか・・・! 」
秋山殿 「さっきのマグナムは・・・このために使ったのであったのでありますか・・・!?」
麻子 「・・・!鮮やかだな・・・ムダがない」
熱斗 「良しっ、残り1!」
ロックマン 「地形も直りかけてる・・・来るよっ、熱斗君! 」
ウィィィン・・・ピピピピ・・・ウィィィン・・・
ロックマン 「コイツ、まだ狙って…!? 熱斗君、早くしないとっ…!」
熱斗 「! チックショォ、今攻撃されたら…! 」
ロックマン 「熱斗君、ボクは……だから大丈夫!
早く……! ブレイクチップでヤツにトドメを…!」
ダダッ!!
熱斗 「そこで止まれ!ロックマン!」
ロックマン 「何でさ熱斗君!? 早くしないと…!」
カパッ、キュイッ
ピピピ…ウィィン…ピー
「「ロックされた‼?」」
熱斗 「・・・だけど、そこだぁ!
トルネェードッ+30、インポート!
今だ、ロックッ!」
ロックマン 「!?う、うんっ、熱斗君!」
ビュゴバァッ!
ッ!?
ロックマン 「ウイルスデリート、コントロールシステム掌握開始……完了!」
ブゥゥン……ブチッ!……ガクン、プシュー・・・
ロックマン 「熱斗君、今、止めたよ……」
熱斗 「……ハアッ、ハアッ……フゥッー、お疲れ、ロックマン!」
ロックマン 「熱斗君、何で……?」
熱斗 「・・・・・・ン?」
ロックマン 「接近してブレイクチップなら早くデリートできたのに、何で……」
熱斗 「……そこまで接近してたら、ロックマンにダメージ入るだろ?」
ロックマン 「…! そんな…、熱斗君だって危なかったなんてどころじゃなかったのに!
それに他の人だっていて!・・・それなのに……」
熱斗 「…俺は信じてるからな、ロックマンのこと!
……あと、次言ったら許さないからな!」
ロックマン 「……何を?」
熱斗 「……! ネットナビだから、なんてさ!…そんなこと言うもんじゃないっ……
・・・だろっ?」
ロックマン 「……!! ……ウン、ゴメンね…熱斗君……」
みほ 「・・・!(私は、戦車を使って、こんなふうに戦ったこと、あったかな・・・)」
華 「この時間であれだけのウイルスをデリートするなんて・・・!」
秋山 「これが、世界レベルの戦い方・・・凄い、の一言しか出ないであります・・・」
沙織 「・・・しかもノーダメージ、完勝だよ・・・」
麻子 「・・・・・・強い」
熱斗 「い、いやぁ、そんなに言われても・・・、さ!
・・・なあロックマン、そろそろプラグア―」
ロックマン 「!!? 熱斗君、逃げてっ」
熱斗 「えっ」
ヴゥゥン・・・ピッ、ピピッ、ピーン!
ガタッ、ギキィッ・・・キュキュリキュリキュラッ・・・!!
熱斗 「くっ、また動き出した・・・!!?
応答してくれ、ロック― 」
―ロックマンからの応答はない・・・
熱斗 「ダメか・・・!もうオペレート範囲外にいるってことか・・・!?
くそっ、ウイルスはデリートしたはずなのにっ 何でっ」
Pppp!pppp!
熱斗 「メールッ!?こんなときに・・・って、ロックマン!!? 」
・・・・・・
ロックマンのメールの内容から―
ウイルスがデリートされたとき、あらかじめセットされたルートを一定の速度で、
移動しないと爆発する、いわゆる「自爆プログラム」が作動した、ということが分かった・・・
熱斗 「・・・クソッ 何だよ、ソレッ・・・
と、とにかくっ、今は追いかけないとっ」
ダッ! ・・・、ヨロッ・・・
??? 「危ないっ」
ガシッ
熱斗 「あ、あれっ、思うようにカラダが・・・」
??? 「極度の緊張状態から弛緩したから、力が入らないのだろう・・・それより・・・
みほ、大丈夫だったか!!?」
みほ 「あっ、お姉ちゃん―」
まほ 「みほ、状況を―」
みほ 「お姉ちゃん、お願いがあるの―
・・・一緒に、あの戦車を追いかけてほしいの・・・」
まほ 「さっき走って行ったアレか?―みほ、それは余りにも―」
みほ 「・・・どうしても、今やらなきゃいけなことだと思うっ、だから―!」
みほ 「!!・・・―それが今みほのやりたいことなら、仕方ないな―」
みほ 「ホント!?―ありがとう、お姉ちゃん!」
まほ 「ああ、だがそのためにはまずは―」
~~~
みほ 「自衛隊の方々から、データリンクでルートを算出してもらってそこを閉鎖、私が先行してお姉ちゃんと
新型戦車を追いかけて、頃合いを見て並走、私が戦車に取りついたことを確認したらあんこうチームは速やかに
離脱して下さい私はロックさんをプラグアウトさせて回収して、その後は…」
まほ 「私が横付けしてみほを回収、目標を追い抜き安全圏まで脱出、というわけだな」
熱斗 「お、俺はっ…」
まほ 「キミは充分にやってくれた…今は休むべきだ・・・」
熱斗 「・・・・・・」
安心してくれ、キミの「お兄さん」は―
私たちが、「必ず助け出し」ますからっ
熱斗 「・・・!分かりました・・・よろしく、お願いします・・・!」
熱斗は、携帯情報端末 「PET」を、みほに手渡した!
みほ 「・・・では皆さん、よろしくお願いします! 」
(ただ見てるだけってのがこんなにツラいとは・・・思わなかった―ロックマン―無事でいてくれ・・・!)
??? 「―あっ、キミは・・・あのときはホントに助かりましたっ
・・・だけど、何故ここに?」
熱斗 「・・・・・・あのときの・・・・・、無人戦車部隊の隊長さん!?」
隊長 「―ワタシは今から彼女たちをヘリで援護に行きますが、一緒に来ますか?」
熱斗 「いっ、行きます!
あの、一ついいですか?」
隊長 「ええ、構いませんよ 何ですか?」
熱斗 「・・・ヘリは縄バシゴにつかまって、移動するんですか?」
隊長 「・・・何を言ってるの、キミは・・・?」
~~~
秋山殿 「目標、発見しました!」
麻子 「速度は充分に追いつけるな・・・どうする?」
みほ 「では・・・よこづけ作戦、開始します!
まずは加速して適切な距離を取って下さい・・・ その後は―」
麻子 「みなまで言うな―ピッタリ真横につけるんだな―」
熱斗 「―そういえば援護っていうのは、まさか空中からチェーンガン・・・とか撃つんじゃ・・・?」
隊長 「そんなコトはしないけど・・・でも、ただ見てるなんてことはしない・・・
私たちにも守りたいモノがあるのよっ
―Ⅳ号、ティーガー、聞こえる?今から「贈り物」落とすけど、気にしないで作戦に集中してっ」
みほ 「はいっ」
まほ 「了解」
熱斗 「ソレで分かるのっ!? 」
隊長 「さすがね、―投下っ」
ポイッ―・・・ブウウゥーンッ・・・
熱斗 「―アレは、ラジコンヘリ―?」
隊長 「最近導入されたドローン・・・追跡目的だけどデコイの代わりにもなるから・・・
あれで砲門が2輌に向かないようにするの・・・コレで近づきやすくなるはずよっ」
麻子 「こんなところだが・・・いけるか?」
みほ 「はいっ、麻子さん、ありがとうございます」
秋山殿 「西住殿っ、ご武運をっ」
沙織 「みぽりんっ、ファイト!」
華 「お気をつけてっ」
みほ 「はいっ!―えいっ―」
ダッ、ガタガタ、ガタンッ!
沙織 「大丈夫、みぽりん!!?」
みほ 「はいっ、何とか・・・後は―!
ロックさん、助けに来ました!」
~~~
システム 「アクセスコード ヲ 入力 シテクダサイ」
ロックマン 「駄目だっ・・・システムにアクセスできない!・・・このままじゃ―
熱斗君・・・」
―パシュ
??? 「・・・・・・」
ロックマン 「そこにダレか、いるのかっ!!? 」
??? 「・・・・・・・・・」
ロックマン 「・・・キミは、誰だっ―、どうやってここに―」
???「―――・・・」
ロックマン 「!!? ソレって、どういう・・・」
パシュンッ
ロックマン 「あっ、待てっ!!」
ザザッ・・・ザー! ヴーッ ブンッ!
みほ 「ロックさん、応答して下さいっ ロックさん!」
ロックマン 「その声っ、熱斗君じゃない? アナタは―みほさんっ!? どうしてココにっ」
みほ 「話は後で・・・先にプラグアウトをっ」
ロックマン 「わ、分かりましたっ」
パシュン!
みほ 「ふぅっ よしっ うん、後は―お姉ちゃん!」
まほ 「分かった―すぐに追いつくから―待っていてくれ―ソコでっ」
まほ 「追いついたっ―摑まれっ・・・みほっ!」
みほ 「―うんっ、お姉ちゃん!」
ガシィッ
まほ 「今乗り移ったのを確認したっ 「2人」とも無事だっ」
「「やったっ!」」
ウィィン・・・
隊長 「ティーガー! Ⅳ号、今上から見てるけど、ティーガーが狙われています―
私が許可しますッ ティーガー離脱後、Ⅳ号はその新型戦車の車輪部分を撃って行動不能にして・・・
―スグにっ」
まほ 「了解―可能な限り速く加速するように―安全と思われる範囲に到達した・・・みほ、」
みほ 「分かってる、お姉ちゃん― あんこうの皆さんっ、お願いしますっ」
秋山殿 「了解でありますっ―五十鈴殿っ」
ガコンッ
華 「この一撃でっ 仕留めてみせますっ・・・! 」
ドォン―!!
ガァン!!――ガガッリッ ガガガガッ! ボンッ―
秋山殿 「車輪に着弾確認っ、華さん、お見事っ」
みほ 「ロックさん、大丈夫でしたかっ」
ロックマン 「あ、ありがとうございます・・・・」
熱斗 「これが、戦車道、なのか・・・スゲェな・・・」
―ドッゴォーンッ!!
~~~
ナカジマ 「いや~、コピーロイドの部品集めることになるなんてさ!
ユメにも思わなかったよ」
熱斗 「何から何まで・・・ホントありがとうございますっ」
ナカジマ 「いや~、いいのいいの!好きでやってるんだから、さ!
はいっ、これで大体、かなっと」
ドサッ
ロックマン 「・・・すいません ホント助かりましたっ」
ザッ
??? 「やはり光、オマエだったか―」
熱斗 「炎山・・・・・・!今までドコに・・・!」
炎山 「最初の砲声の後、パニックになりかけた民衆の避難に明け暮れていてな・・・
咄嗟のコトだったから、自衛隊も対応が鈍かったのさ・・・」
熱斗 「それにしたって、こんな遅くまでっ―オフィシャルは一体何をやって―」
炎山 「・・・ここ数年の犯罪発生の内容や、事件規模から考慮されて、
オフィシャルも規模が縮小されて人員が整理されてな・・・
配置されて「動ける」メンバーがいないのさ・・・」
チラッ
熱斗 「・・・炎山、その手の甲のキズ・・・ケガしたのかっ・・・!?」
炎山 「何、ほんのカスリ傷だ・・・っ!」
熱斗 「お、おい・・・」
炎山 「後はオフィシャルが引き継ぐ・・・だからオマエの出番はここまでだ・・・」
熱斗 「・・・あ、ああ、分かった・・・」
―まずは後日事情を聴取するために―各学校の責任者の連絡先を―
お~い、そこの人~!
熱斗 「ん?あの人は? ―!
さっきロックマンが守った人じゃん!きっとお礼しに来たんだって!
・・・大丈夫でしたか?」
男 「ああ、あの青い人が助けてくれた間一髪で何とか・・・それで一言を、と思いまして・・・
さぁ、助けてくれたお兄さんにお礼しよう、な?」
娘 「ウン・・・」
ロックマン 「大丈夫、怪我はない?怖い思いさせちゃってゴメンね・・・」
娘 「・・・コワく、なかったの?・・・・・・イタく、ないの?そのウデ・・・」
ロックマン 「うん、ボクはネットナビだからね 大丈夫だよ!」
娘 「・・・ネットナビが人のカッコウしてるの?・・・ナンで・・・?」
ロックマン 「・・・・・・!
今日は熱斗君・・・ボクのオペレーターのシゴトをお手伝いしに来たんだよ」
・・・・・・・・・
ススッ
男 「! コッ、コラ、そんな風に言っちゃあダメだぞ?
そんなに隠れなくても大丈夫だから・・・
スイマセン、ウチの子が・・・ホントに・・・さっ、謝ろう、なっ?
カレはイノチの恩人なんだぞ?カレがいなければ、パパとオマエは・・・」
・・・・・・ギュゥッ・・・
ロックマン 「・・・・・・そんな、いいんです、お礼なんて、本当に・・・
その娘が怪我しなくてホント良かった・・・
―じゃあ、人を待たせてますから、コレで・・・」
男 「お兄さん、ネットナビだったんだな・・・そうか、道理で・・・
でもホントにありがとう!キミがいなければ今頃は・・・」
ロックマン 「・・・・・・ええ・・・どう、いたしまして・・・」
熱斗 「・・・ ロックマン・・・」
ロックマン 「・・・・・・さっ、帰ろっか、熱斗君!サロマさん待たせちゃ悪いよ!」
熱斗 「・・・ああ、そう、だな・・・・・・帰ろっか、ロックマン!・・・ところで、その戦車の電脳にいたってヤツ・・・
何か言ってたか・・・?」
ロックマン 「・・・・・・ううん、何も・・・」
熱斗 「・・・そっか、分かった・・・じゃあホントに帰ろうぜ?
―ロックマン!」
ロックマン 「うんっ、そうだね、熱斗君!」
~~~
ロックマン 「熱斗君!今日はお疲れっ・・・って、アレ?」
熱斗 「・・・ZZZ、ZZZ・・・・・・」
サロマ 「クスッ、すっかり寝てますね」
サロマ 「それにしても2人共今日はお手柄でしたね でも随分とムチャしたと聞きましたから、
今日はゆっくりと休んで下さい、ね?」
ロックマン 「・・・・・・ハイ、熱斗君にも、伝えておきますから・・・・」
(ゴメン、熱斗君・・・ボクは一つ嘘をついてしまった・・・ヤツの口元を見たとき・・・
「Remember me」・・・ワタシを思い出して、って、言ってた・・・
でも、これは熱斗君に言ったら・・・言ってしまったら、ダメだって・・・
そんな胸騒ぎがしたから・・・)
―ネットナビが人のカッコウしてるの?・・・ナンで・・・?
―イタく、ないの?そのウデ・・・コワく、なかったの?
―ギュウッ・・・
何故だろう・・・
ロックマン 「(あの光景が、焼きついて離れない・・・メモリーデータを整理すれば、
忘れることもできる――でも―ボクは・・・・・・・―)」
ロックマン 「・・・・・・熱斗君、ボクは・・・」
夏の夕暮れ時・・・陽は段々と沈んでいく・・・様々な思惑を孕みながら・・・
辺りの空は茜色と夕闇の色が溶け合い見事なグラデーションを作り上げていった・・・
そして1つ、また1つと星が瞬き始める・・・
それらはさながら、1枚のタペストリーを作り上げるために必要なピースであるかのようであった・・・
その星達と同じように1台の車が灯を照らしながら走り、
空の中を海鳥達は啼きながらただひたすらに飛ぶ・・・彼らが向かうべきトコロへと・・・
・・・そこに安らぎがあるかどうかは、このとき、ダレにも分かるはずがなかった―
―了―