即答できなかった自分がいる、そのことに全俺が涙した。
そんなに俺の書く主人公は影が薄いですか?
そんなこんなで、主人公のターンを増やしていこうと心に決めました。
しかし今回も一夏君のターン。
「次はアリーナに集合だ、そこの男子二人は顔洗ってから来ること、解散!」
額に白いお月様を降臨させたのは星神先生だろうに。
しかし文句を言っていても始まらないのは道義、さっさと顔洗ってアリーナに行くとしよう。
「い、一夏、ぷふ」
「箒!お前もか!」
椅子から立ち上がると箒がすぐそばに来ていた。
しかし口元を抑え、少し涙目になっている。
完全に額にある月がドツボにハマっている。
ちきしょう!そんな姿も可愛いじゃないか!
いやいや、ここで強めに出ないでどうすると言うんだ。
俺のガラスハートにヒビを入れながら心眼から血流を流して箒に非難の視線を送る。
こう、ビビビッと、おい!ダメじゃないか!みたいな感じで。
ム~~~ン、ビビビッ!
「プ、フハ、ププクッ、ヒフフ、クププ」
「おかしい、なぜ逆効果になるのか、弁護士を呼べ!法廷で会おう!」
ガラスに映った自分を見てみると、白い丸が持ち上がった眉間のシワで波打っていた。
確かに笑えるが、そこまで笑わなくても。
「す、すまない、すぐに収めるから、プクク」
「大洪水中の河川みたいな笑いに飲み込まれているのに、すぐに収まるわけないだろ」
少し卑屈になってしまったようだ。
しかし少し涙目になっていることから、全て察して欲しい。
「フハハハハハハハハ!ヒフフフ・・・クハッ、ゲホゴホ」
「ついに本体が出てきたな、俺は悲しいよ箒」
大笑いする箒、悲しそうに見つめる俺。
俺の心はもう・・・・・・死んでいる、クハッ!そんな馬鹿な!いつの間に!?
などと心の中で現実逃避してみても、現実は変わらない。
俺は割と本気で悲しげな顔をする、もちろん自然に。
「ご、ごめん一夏、あの、その」
「どうかしました?篠ノ之さん、一夏君デースヨー?」
箒が俺の右手を掴みながら、上目遣いで喋りかけてくる。
一瞬で笑いが止まったのは、仕様です。
少し
箒が謝れば、いつもはどんな事でも許せるのだが・・・・・・今回は無理である。
多少はイタズラ心が出ていたが、許容範囲であろう。
6:4の割合で拗ねる感情の方が多いのだが、イタズラ心が4割もの感情を占めているのは龍虎兄に感化されているが故であろうか。
「お、怒っているのか?一夏、一夏、一夏」
「ふ、織斑一夏は怒っていません、篠ノ之さんは勘違いをしていらっしゃる様だ」
だんだん箒が泣きそうになってくるが、無視をする。
そう、たとえ己を締め付ける様な痛みが襲ってきていても。
そう、心臓に凄まじい痛みが走ったとしても。
そう、箒が掴んでいる俺の右手が悲鳴を上げていても。
ヤバイ、いろんな意味でヤバイ。
この箒の前で本能と体の痛みを我慢することは、俺にとって不可能に近い。
痛みで本能を掻き消さなければ、もう襲っている。
今現在も心の奥底では、襲え壊せお前の壊れた愛情を注げ、と叫ぶ本能が居る。
しかし、出す気はない。
「一夏・・・一夏・・・いちかぁ・・・いちかぁ・・・ごめんねいちかぁ・・・」
「あれま、冗談だったのに」
「え?あ、え?まさか、一夏?」
「ふふふ、冗談だよ箒、ゴメンな」
「フハハハ、そうか」
ふむ龍虎兄の言葉を借りるならば。
「
「一日の馬鹿者ォ!!」
俺はこの時、風になった。
此の世を走る、一陣の風に。
意味わからない回でスイマセン。
感想&質問、待ってます!