一夏君は原作と性格が全く違うので、それを表現したかったのですが。
ええい、言い訳していても始まらぬ。
転校生らの機体も強化されているのでご期待あれ!
さらに奴らが来ますよー!
本編スタート!
「さて、最初に代表候補生らに模擬戦を行ってもらう、一般生はよく見ておくこと」
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
アリーナに着いたはいいが、言いたいことがある。
この模擬戦、俺も参加するんだぜ?笑っちゃうよな。
代表候補生なんて、凄まじそうな人達の中に突っ込むんだぜ?戦闘的な意味で。
前にセシリアに勝てたのは、機体の性能とセシリアの油断が積み重なっただけだって。
どうせ言っても取り合ってくれないのは確実なので、口に出すことはない。
いくら俺でも、この短期間では機体を完全に乗りこなすことなどできない。
だいたい俺の機体おかしいんだよ、自己進化機能か何かが
乗りこなせてきたと思ったら、[レベル制限を解除します]とか言って難しくなるんだ。
細かい制御ができる様になるのは良いけど、心情的に凄まじく疲弊する。
できたと思ったらできなくなるから、喜んでいると落とされるのだ。
技量的には上がったのだが、精神はズタズタだ。
もちろん箒に癒して貰っている、膝枕で。
「はぁ、やらなきゃいけないのかなぁ」
「一夏?なにやってんだよ、さっさと行こうぜ」
この桜夏、ノリノリである。
桜夏は戦闘狂なので、この状況に興奮しているのであろう。
しかしながら俺はそこまで戦闘に入れ込んではいない。
戦うなら勝ちたいから、もちろん訓練や鍛錬をするのは好きだ。
などと言っていたとしても変わらないので、さっさと準備をする。
「今回はタッグ戦だってさ、俺は一夏と組むみたいだから」
「うわぁ、聞いてなかった」
「あ、そうなの?俺ら二人対他の代表候補生だってさ」
「あ?マジで?」
「本当と書いてマジと読む感じ」
誰か・・・変わって下さい!と世界の中心で理不尽を叫びたい。
おかしいだろ、笑っちゃうだろ、俺ら過大評価されすぎだろ。
誰だよ理不尽って言葉作った奴は、ちゃんと正しい意味で広めとけ。
「ま、やるんだったらこれぐらいないとな」
「お前は逆立ちで滝行してこい、救いは相手のチームワークが無い事か」
「ん?なんで?」
「だって国家代表候補生だろ?他の国とチームワークなんて磨いてないだろ」
「いや、合同演習とかで結構チームワークいいと思うけど」
「逃げていい?」
「楽しそうだからいいだろ?」
「マジで言ってんの?」
「真剣と書いてマジと読みながら恋する感じ」
なんじゃそりゃ、恋は関係ないだろ。
とにかく代表候補生が連携して襲ってくる、なんだその地獄絵図は閻魔はどこにいる。
しかし閻魔がいれば向こうが黒でこちらが白になるはずだから、勝てる!
いや待てよ、龍虎兄に覆されるかもしれないな、腕力的な意味で。
しかし現実逃避も最近は雑になってきたな、無駄だと本能的に悟っているのか。
悲しい虚しい、一体どれほどの苦行でこの境地に至ることができるのか。
俺はもう行き着いてるぜぃ。
「負ける気はないんだろ?」
「あ~あもう、バラすな馬鹿」
言われたら、意識せざるを得ないじゃないか。
その通りだ負ける気はない、絶対に勝てると思っている。
俺と桜夏が組むのだから負ける訳がない、それは俺の中で決定事項に近い。
もちろん負けることもあるだろう、星神先生とか織斑先生とかに。
たかが代表候補生如きに負けるものか。
「血祭りだァ!」
「それはまずいから」
~増設された男子更衣室はアリーナから遠い、ダッシュで駆け抜けた二人であった~
「できるだけ他の生徒の模範になれる戦闘をしろよ~、開始!」
ISを装着し2対4に分かれて浮かんでいた俺達は星神先生の号令を聞いた。
睨み合っているというより、桜夏に視線が集中している。
ああ、こいつら全員フラグ立ってんのね、そう思った俺であった。
「さて、俺たち二人を相手取ることになるが、言いたいことある?」
桜夏が相手4人に話しかける。
4人はピクリと反応し、アイコンタクトを一瞬でとった。
誰から言うかとか言い合っているのだろう。
「では、全員で申し上げますわ」
セシリアが口を開いた、全員の意見が一致したようだ。
桜夏は少し広角を上げた、俺は少し目を細めた。
「「「「絶対勝つ!!!」」」」
「「やってみろ!!!」」
相手が武器を構えるのと同時に、勝利宣告をしてくる。
俺たちも言い返し、戦闘が開始された。
「まずは私と!」
「私だ!」
セシリアがブルー・ティアーズを切り放ち、スターライトMkⅡと共にレーザーを放つ。
ボーデヴィッヒはレールカノンである両肩のブリッツから弾丸を同時に放つ。
セシリアのレーザーは倍増し曲がりながら俺達に殺到する。
ボーデヴィッヒの弾丸は桜夏に飛んでいく。
「一夏!」
「言われなくてもッ!」
俺は桜夏の前に躍り出る。
手に刀を展開させ、能力を起動させる。
「切り刻め“神山”!打ち壊せ“神凪”!」
まずボーデヴィッヒが放った弾丸を神凪で無効化し、殺到してきたレーザーを切り裂く。
するとレーザーの陰に隠れていたのか他の二人が接近していた。
「はあ!」
「破ッ!」
デュノアは二丁のショットガンを連射しながら接近している。
鈴は双天牙月を振り回しながらの接近だ。
「
「任せろ!」
鬼武者モードになっていた桜夏は
さらにエネルギーで盾を作り、ショットガンを防ぐ。
「ち、さっさと当たりなさいよ!」
「
鈴は双天牙月で再度の攻撃をしようとしている。
さらにデュノアはパイルバンカーで桜夏が作り出した盾を壊していた。
「一夏ァ!」
「了解!展開、鬼神!」
桜夏は手甲で双天牙月を弾き、鬼兼光で斬りかかる。
俺は突破してきたデュノアを迎撃する。
「絶対の一撃を“鬼神”!」
召喚した剣を振るう。
デュノアは
もちろんこの刀の一撃だ。
[説明書き:
[この剣の柄から剣先までの距離の1.2倍を半径とする球を『領域』と呼称します]
[その『領域』内に一部分でも入っているものに、無条件に攻撃を加えます]
[これは
[しかし能力により発生した攻撃は、絶対防御以外の全ての防御を突破します]
[
大きな鉈の様な外見をしており、刃が白でそれ以外が黒だ。
さらに刀身の右側面に口を閉じた鬼、左側面に口を開いた鬼が刻まれている。
能力が発動していると、この鬼が赤黒い色になる。
全長2.5m程で、結構重い。
「また理不尽武装ですの!?」
「同意するぞ!」
「全くだね!」
「酷いなお前ら!」
まずセシリアのレーザーが飛んできた。
さらにボーデヴィッヒが放っていたであろう弾丸と、ワイヤーブレードが飛んできている。
デュノアは体制を整えていて、アサルトライフルを構えていた。
「どっこいしょ!」
まずレーザーと弾丸を躱し、デュノアに接近する。
デュノアがアサルトライフルを収納し、シールドを構える前に鬼神を振るう。
デュノアに斬撃が当たると同時に能力を発動させ、もう一度攻撃を当てる。
そして桜夏と戦っている鈴に当たる様に吹き飛ばし、鬼神を構えなおす。
「ハッ!」
ボーデヴィッヒのプラズマ手刀を躱すと同時にワイヤーブレードを切断する。
もう片方のプラズマ手刀を放ってきたが、これも躱す。
すると唐突に機体の動きが止まった。
「ん?AICか?」
「よく知っているな、停止結界だ」
ボーデヴィッヒのブリッツが構えられる。
さらにセシリアも武器を構えている。
「凄いな、本当に動けない」
「それはそうだ、動けたらおかしい」
「どうやって発動してるの?」
「
「ああなるほど」
「一夏ァ!!」
会話で時間を稼いでいると、桜夏がデュノアから奪ったブレードを投げてくれた。
よっし!計算通り!
「ああ、無駄だぞ」
しかしそのブレードはPICで止められていた。
かなり反則チックな能力だな。
「この停止結界は複数の敵にも対応できるからな」
「ふむ、理不尽武器だね」
つまり、無敵だろ?
「終わりだ」
ブリッツから弾丸が発射された、さらにレーザーも殺到する。
煙が発生し、ボーデヴィッヒは後退する。
もちろん俺がやられている訳がない。
「危ない・・・な!」
鬼神をセシリアに向けてぶん投げる。
鬼神は煙を突き抜け、凄まじい速度でセシリアに衝突した。
セシリアは壁に打ち付けられ、めり込む。
「展開、雪片二型、雪片三型」
右手に雪片三型、左手に雪片二型を持ち、ボーデヴィッヒに斬りかかる。
「な、なぜ無事なんだ!?」
ボーデヴィッヒは驚きながらも反応し、プラズマ手刀で防ぐ。
「あ、この翼で防いだ」
つまりはこうだ。
打たれた瞬間に翼を前面に移動させ、翼の展開装甲でシールドを発生させて攻撃を防ぎ。
同時にレーザーも防ぐ。
その後で鬼神をぶん投げたのだ。
これでセシリアは動けないだろう。
「零落白夜、無限黒夜」
斬る斬る斬る突く切り払う斬る斬る突く突く斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。
斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。
斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。
ボーデヴィッヒをズタズタに切り裂く。
シールドを無効化し、装甲を切り裂き、ただひたすらに斬る。
そして最後に切り飛ばし、地面に叩きつける。
「んでもって、オラァ!!」
最後に刀をセシリアに向けて投擲する。
その刀がセシリアに突き刺さるのを見届け、桜夏の方を見てみる。
「ふう、終わった」
桜夏の方も終わっていて様で、武器も収納していた。
「勝者!織斑一夏、仙崎桜夏ペア!!」
そのアナウンスを聞き、桜夏に近づこうと機体を動かす。
桜夏もこちらに気が付き、こちらに手を振った。
「桜夏!!上だ!!!」
その時、龍虎兄の焦った声がスピーカーから流された。
桜夏は俺に手を振った体制で、そのまま光に飲み込まれた。
「桜夏ァ!!」
その時アリーナの上から黒い機体が3機、降りてきた。
俺はその機体を見ると、理解した。
こいつらが、桜夏を攻撃したのだと。
「お前ら・・・」
その瞬間、俺の頭に声が響いた。
壊せ、と。
「コワシテヤル!!!!」