「社長!社長のお探しになっていたタイプH・Tが見つかりました!」
「えぇ~、まぁ~じぃ~でぇ~」
俺はその報告をマッサージ器を使いながら聞いた。
タイプH・Tとは『
いやー、しかしホントに居たんだねぇ。
「社長、行きますか?」
そこで俺はマッサージ器の上で彼、
「あぁ~とぉ~9分53秒ぅ~だけぇ~待ってぇ~くぅ~れぇ~るぅ~?」
「ぎ、御意」
あ~!気持ちが良いねぇ~!
俺の気持ち良さ気な声を聞いた安東さんは相方の香野さんを連れて来て横で直立して動かなくなった。
「そーいぃぃえぇばばばばぁぁ~」
「「はい?」」
俺はあることを思い出した、この二人確か今月―――
「結婚するんだってぇ~?おめでとぉ~」
「「あ、ありがとうございます(そんな事何処で知ったんだ?)」」
「俺をぉ~誰だとぉ~思ってるぅ~」
「「そ、そうですね(歌になってる?いや、それ以前に心を読んでるな)」」
そんなこんなで9分強が過ぎ去り、俺はその珍しいH・Tタイプの転生者に会うためにマッサージ器から離れて、安東さんと香野さんが持ってきてくれた服に着替える。
あ―――
「そういえば姓はどっちにするの?」
「えっと、安東にしようかとおもっています」
「
じゃあ安東さんが2人になるなー、呼び方がメンドクサイ。
俺は車に乗り込みながら2人に声をかける。
「では今日から香野さんを理奈さんと、安東さんを真吾さんと呼ぶことにしよう」
「「はい、かしこまりました」」
2人はドアを閉めた、どうやら2人は一緒に来ないようだ。
ならば!と俺は手を窓から出して振りながらこう言った。
「少しぐらいならサボッても良いぞ!ただし仕事はしろよ!後、式には呼べ!」
「「わ、わかりました」」
ーーーーーーーーペッペ~・移動移動ーーーーーーーーーー
「ここか~って児童福祉施設か、ここにな~居るのか」
「社長、この子でございます」
「ん?」
俺が視線を向けると、そこに居た男の子はビクッ!と震えて下を向いてしまった。
俺がいぶかしげに見続けていると彼は泣きそうな目になってきた。
「ちょ!ちょっと!何で泣こうとしてんの!?」
「え、あ!スミマセン!スミマセン!」
「お~い、話が通じねぇよ~、誰か通訳お願~い」
コイツ本当に転生者か?何か気が弱すぎないか?
俺は
「おい!ちょっとうちの会社まで来い!」
「え?あ?え?」
「ちょっと貴方!何してんの!」
何か趣味の悪いおばさんが出てきた。
ああ、ここの人か。
確か不正や汚職の金の金庫としてここを使ってる奴だ。
「捕まえて警視庁とかに放り投げとけ」
「国税局じゃないですか?」
「そっちにも情報を
一応だが俺達の会社はこういう探偵まがいの事をやっており、まっ黒い情報もどっさどさだ。
今回も真っ黒に染まった馬鹿たちが捕まると良いけどね。
「す、凄い」
「うちの会社は表からでも裏からでもかなりの勢力があるからな、これぐらいは軽い」
「え?」
思わず、と言ったようにつぶやいた台詞に解説をつけてやる。
それを聞いた彼は口をあけたまま動作を停止していた。
俺は彼を車に押し込むと車を出させて、『アヴァロン』本社に向かった。
「とりあえず俺もお前と
「やっぱりですか、そんな事だろうと思いました」
さっきまでと打って変わってキリッ!とした顔になり、俺の方を向いた。
「このたびはありがとうございました」
「ん~?いやいや、別にいいよ」
「そうですか?」
「うん、俺の部下になるなら」
「やはりですか」
彼は俺のやりたい事が分かっていた様で、落ち着いた様子で俺の目をじっと見た。
そして彼は俺に右腕で握りこぶしを作って見せた。
「僕の能力は『屈折を司る能力』です。これは様々なものを屈折させられます」
「何やってんの?」
俺の本音からでた言葉だった。
何か自慢始めたし。
「自分が何をする事ができるのか、伝えておかなければならないと思ったので」
「打算的だな」
これは自分のパフォーマンスを見せていかに自分が有用かを見せようとしているのだろう。
しかし普通なら凄いのだろうな、うちだとそうでもない気がしてくるが。
「で、何をすればいいのですか?」
「訓練かな」
まだまだ伸びしろはありそうだ。
「分かりました。では」
は~あ!硬っいなぁ、もっと子供らしくすればいいのに!
お!イ~イ事思いついたぜ~。
くぅ~くっくっくっくっくくるっくくるっくるっく。
その後、転生者の
ーーーーO・MA・KEーーーー
「―――――では誓いのキスを」
今日は安東さんと香野さんの結婚式でございます。
私達などいつもお世話になっている人はみんな来ています。
しかし私達の中にはそわそわしたりあたりを見回している人が多く居ます。
このおめでたい日に私達が何でこんなにも緊張しているかと言いますと。
―――――社長が居ないんですよ!!あの!社長が!!
どう考えても何かあるに決まっています!!
いきなり結婚式がぶち壊しになるのはごめんです!
こんなに良い式なのに!
「おーい!来たーぞ!」
きたぁぁぁぁぁぁ!!
私達はすばやく社長の声がする方向に向く。
すると――――
「オメデトーーー!!!」
バズーカ砲を両肩に構えているどころか、その後ろの教会の壁が無くなっていた。
「「「「「「「ちょ!あああ、アンタ!!」」」」」」」
私達が何かを言う前に社長はバズーカ砲のスイッチを押した。
私達は、ああ、もうだめだな、終わった、と考えていた。
しかし――――――
ドーン!という爆裂音と同時に紙吹雪と紙テープがばら撒かれ。
バサァ…という音と共にハトが幾十の群れになって安藤さん達2人に向かって飛んでいった。
いつの間にかその2人の後ろの壁と天井が無くなっており、ハトたちはそこに殺到する。
それらはとても幻想的だった。
私達はこの一件から社長に対する態度が少し変わっていた。
「しかし意外でしたね~あの社長があんなことするなんて」
「「「「「「そうですね~」」」」」」
「そうか、そうか、そんな事を思っていたのか。お前らの給料カットな!」
「「「「「「「ゑ?」」」」」」」
社員達の悲鳴が轟いたのは言うまでもない。
注意:決して真似しないでください、何かございましても当方は一切の責任を負いません。