え、作品違うって、しかたないね。アレの二次創作なんて無理。
アメコミのデップーをキャラとして出すような面倒くささだし。
いやあ、ニトロらしい作品だった。
もっといろんなシチュエーション欲しかったがね。
…………そんな私は淫乱ピンク派ですよっと。
「――――――――光に、包まれて、目を開ければ見渡す限りの荒野。確か、俺は家でゆっくりと、庭で修業を行って居た筈なんだ。そして、目の前には学生服らしきものを着た青年が一人。嗚呼、一体此処は何処なのであろうか」
「ノリノリで状況確認どうも…………」
和也にしてみれば楽しむ他に無い。
空間転移の失敗で別の世界に飛ばされるのはよくある話であったが、今回もまたその類の話であろう。
休憩しようと、木陰までを物臭に空間転移をしてみればこの仕打ちである。
本人としては今回失敗した感覚は無かったため、何か変な方向から魔法の妨害でも受けたのではないかと考えている。
目の前にいるのは無害そうな男一人、ただ、一応和也のボケにツッコミを入れてくれる程度には面倒見は良さそうであった。
「まあ、互いに自己紹介はどうだ。俺は七瀬和也だ」
「…………流れ的に変な気もするが……まあ良いか。俺は北郷一刀だ」
だだっ広い荒野で、状況確認の前にまずは自己紹介である…………これが、後に熱い友情で繋がる事となる二人の出会いであった。
因みに、一刀が和也を怪しむ程ではないが、和也も一刀の事を怪しんでいる。
和也は狩衣姿であり、一刀は先ほど和也が言っていた通り学生服、それも真っ白であるったからだ。
双方がそれなりにあまり気を抜けない状況が続く。
「……………………な、なあ、七瀬……さん。その服は……コスプレなのか?」
「あ、和也で良いぞ、序に下の名は呼び捨てで構わないと言いたかったんだがな! 言うに事欠いてコスプレだとこの野郎!!?」
「――――ごめん!? そう言った格好、珍しくてさ、何かのイベントの帰りなのかと思ったんだよ」
「…………家着だよ、これは。学生生活をおくりながら、神職をやってるんだ。だからこれは普段着に近いものであって、外出用の服じゃない。それで、そんなお前は何だ、いきなり飛ばされてきたのは理解できるとして、何だ……………………イメクラ帰りか?」
「いや、普通に学校からだから。てか、俺そんなに老けてないだろ」
和也の頭では、学生服で非常識ともなると、イメクラくらいしか思い浮かばなかったようである。
流石に意趣返しと解っている一刀であるが、ため息が出ているのであった。
「はぁ、知ってる、知ってるよ。お前が着ている制服は、最近共学になったとかいう話の『聖フランチェスカ学園』のだろう? そんな白を基調とした学生服、珍しくて解りやすい……ふん、互いに場違いなもんだ」
「ハハ、全くだね。所で七瀬さ……いや、和也。フランチェスカを知ってるのか?」
「妹が行く学校の候補先の一つとして考えてたんだよ。共学になったから候補から外しておいたけどな」
「過保護だな」
「クックック、過保護だよ。大事な大事な妹だ、嫁入り前に碌でもない男の色に染まってたまりますかってんだ」
尚、この時既に瑞穂色に染まり始めているのだが、和也は知らないことである。
と言うか、アレを男として気づけと言うのが、結構無茶な話であると和也は後に語る。
「本当に、妹さんの事が大事なんだな…………そう言えば、七瀬って娘、俺のクラスにも居るから、関係者? って思ったりもしたけど違うんだな」
「まあ、全国にあまり多い名字とも思えないが、多分俺とは関係ないと思うぞ…………」
「いや、それなりに似てるんだよな。雰囲気とか、結構可愛い娘でさ――――――って!? 和の事忘れてた!?」
「……………………和、七瀬和?」
「ああ、偶然だけど一緒に居たんだよ。俺が此処に飛ばされる前に! だから、若しかすると一緒に此処に来てるかもしれない!」
「やれやれ、面倒なことになったものだな其れは。まあ、探そうにも此処がどこか解らなければ探しようがない…………うむ、まあ良いだろ。北郷、少し待ってろ」
「あ? ああ……?」
和也はそういって空を見る。
何かを数字や角度を呟き、そして何か驚きながらも計算を続けている。
かなり怪しいのだが、いたって真面目な顔で行って居るので、何かがあるのだろうと一刀も待っているのであった。
「解った。場所は中国、お前が居た時代を2000年代とするのならば、1800年程前の時代だ、つまりなんだ。タイムスリップ?」
「……………………まず、何処からツッコミを入れれば良いんだ」
「携帯電話があるなら見てみろ。圏外になって居る筈だ、まあ当然だろうな、後漢末期の、黄巾党の乱が起きてる時代辺りで携帯使えたら奇跡だわ、オーパーツ的な何かだ」
「あ、本当だ。携帯使えないな…………じゃなくて! 何で時間とか場所とか解るんだよ!」
「ああ、それについても説明しないといかんな。お前は、魔法を信じるか?」
「ま、魔法?」
「そう、魔法。古くから占星術とか言われたアレでな、星を見て、位置と時間を割り出した訳さ……まあ、普通の視力じゃ昼間に星は見えないから、目をちょっと強化して見た訳だが」
魔法の事について……と言うか、自身が魔法使いであることをあっさりと話してしまっているが、一刀は信じていない、と言うか理解できていない。
寧ろ、和也が怪しい人物であると更なる疑念を抱く事になって居るだけであった。
「…………まあ良い、信じてないならそれで良い。先ずは現地人を探すぞ、こんなだだっ広い荒野に何時までも居たら腹減って死んじまう。それとも、此処で別れて思い思いに行動するか?」
「つ、ついて行くさ。俺一人じゃ何も出来ないし、2人で居る方が安全だろ」
「ふむ………………怪しんでるなら、もう少し慎重に行動するべきだと思うけどねぇ」
近くに集落か何かが無いかと、下手をすれば地平線すら見えるだだっ広い荒野を男2人で歩いて行くのであった。
・・・・・・
「おうおう兄ちゃんら、珍しい服装してるじゃねえか、あるモン全部置いてけば、命だけは助けてやるぜ?」
「来た、来たぞ一刀! 現地人だ!」
「どう見ても追いはぎだろ!?」
男3人に囲まれ、剣を突き付けられている。
そんな状況で和也は喜び、そして一刀は恐怖している。
「何をゴチャゴチャ言ってやがる!」
「お、おい和也、この状況拙いだろ、どうするんだよ」
「ああん? お前も男だろ、剣突き付けられたくらいで怯えるなよ」
「怯えるよ!? 一般人に何言ってるんだアンタは!? 先刻から頭がおかしい奴じゃ無いかと思ってたが、此処までの変人だとは思いもしなかった!!」
「――――――テメェ、そんな事思ってたのか!?」
「オイ、人の話を…………」
追剥ぎと思われる男たちの前で急に喧嘩が始まった為、リーダー格と思われる男もかなりイラついてきているようである。
だが、2人はそんな事も構い無しの口喧嘩を続ける。
「この状況でそこまで落ちついて居られるとか本物の変人以外に何があるんだよ! ああ、魔法使いだとか言ったな、だったらご自慢の魔法で何とかしてくれよ!!」
「おいテメェら――――」
「煩いぞヒゲ男…………燃やすぞ……………………!」
「なっ!?」
結構和也も怒って居る様で、掌に炎を出して威圧する。
が、結果的には其れが吉であったようで、急に3人組は慌て始めるのであった。
「ア、アニキ! こいつ、手から火を!!」
「み、見たから解る! こいつ、この奇妙な服装、間違いねえ、五胡の妖術使いだ! オメエら逃げるぞ! このままじゃ殺られるのはコッチだ!!」
そして、勝手に命の危険を感じて逃げていく3人なのであった。
「…………か、和也。お前、本当に、魔法使いだったんだな………………和也?」
「奇妙な……服装…………役に立ちそうにも無い鎧とか着ているお前らの方が、十分奇妙だろ…………畜生」
「和也………………」
和也からしてみれば家着である、それを、コスプレしているとしか見えない連中から奇妙だと罵られれば、幾ら和也でも傷つくのであった。
尚、一刀やその他の人間からしてみれば、和也の狩衣姿は十分に奇妙なものであるので、一刀は助けてもらった恩より、呆れる気持ちの方が強くなるのであった。
「ま、まあ、元気出せって。ほら、その、先刻は悪かった。魔法使いって目の前で見せられたら信じるしか無いし…………それに、助かった、有難う」
「はぁ…………良い、良いよ慰めなくても。一般人からどんな目で見られるのか、良く解ったこの服は本当に家だけにしておくよ…………」
「場所が場所だからそう思われるだけだって。きっと神社で見たら問題なく見えるだろ…………所で、先刻五胡の妖術使いとか言われてたけど、何か解るか?」
「ん、五胡ってのは、まあ、蛮族だな。この時代には、いやこの時代を三国志の時代と仮定してだが、その頃はまだ占いとかで政治を決めていたりするって話だし、蛮族ってのは詰まる所異民族で、文化が多少違ったりするから、ちょっとした
何せ、和也は本物の魔法使いである。
世界が違うとは言え、魔法使いが存在している以上、本当に妖術を使うような連中が蛮族に居てもおかしくは無さそうである。
「そんな訳だが。まあ諸々、本当の自己紹介が終わった感じだな。一般人の一刀さんや」
「そうだな、魔法使いの和也さんよ、この後、何処へ向かう?」
「は、何処だって良いさ。だがまあ、こっちの世界における、普通の服とやらを調達しないかねえ? お前の服は洗濯が大変そうだ」
「ははっ、洗濯かよ。物騒な世界そうだし、武器とか求めないのか?」
「クックック。人を殺すのに、技術は要らんが、人を生かすのには並外れた技術を要するからな」
「ん、言ってる意味が…………?」
「
「――――この、言ってくれるじゃねえか!」
さて、男同士に言うのも如何な物であるのだが、吊り橋効果か、雨降って地固まるなのか、出会ったばかりの先刻よりは打ち解ける2人なのであった。
「所で和也。お前が魔法使いなのは解ったんだが、その魔法で元居た世界には帰る事は出来ないのか?」
「ふむ。出来ん事も無いが、この世界なぜかかなり魔力が少ないからな、1800年を飛び越えるレベルの大儀式は少し準備も大変になってくる…………後、最後に」
「最後に?」
「お前が一緒に居たとか言ってる和さんを探さないと問題だろう。本当にこっちに来てたら、置いて帰る訳にもいくまい?」
まだこの世界に来ていると決まった訳ではないのだが、状況的に来ている可能性が高いだろうと2人は考え、先ずは近くに居ないかと邑を探して荒野を歩き始めるのであった。
・・・・・・
「ほうれ、お前さん方が探しとる女性と条件は一致するが、違うかの?」
「………………いえ、御老公、確かに美人で黒髪ですが、我々が探している人物とは別ですね。髪は結って居ないのですよ」
「おお、すまんのう。じゃが、ワシが知る限りでは、この娘くらいじゃて…………では、ワシは戻らせてもらうよ」
「態々有難う御座いました」
「あ、あの。い、行き成り何でしょうか?」
「ああ、済みません。少し、尋ね人を探して居たモノで」
とりあえず、邑に着いたので、近くに居た老人に和の容姿を説明して、心当たりの人物を教えてもらったのだが、残念ながら別人であった。
しかしまあ、黒髪で美人としか伝えなかったのだから、絶対に見つからないだろうと、横で一刀は呆れていたりする。
「尋ね人、ですか?」
「ええ、俺の知り合いではなく、ツレの知り合いですがね。どうやら逸れてしまったらしく、探して回っている所なのですよ」
「こ、この辺り一帯をですか。それ随分と大変だったでしょう」
「いやあ、お恥ずかしい限り、何かの妖術にでもかけられたのか、急にこの辺りに来てしまいまして………………」
「…………! もしや、向こうに見える山の麓に、でしょうか?」
「は? いや、何故、その事を?」
「済みません、お二方、此方へ来ていただけますか!」
「えっ、ちょっ!?」
返事をする間もなく、2人は引きずられていくのであった。
特に、服装の関係上首辺りがよく締まった一刀は、意識を薄れさせかけながら、その細腕に何でそこまでの力があるのかと思うのであった。
「――――――――桃香様! 桃香様!!」
「あ、愛紗ちゃん?」
「我々が、探して居た者が見つかりました、話に寄れば、あの山の。つまり、五台山の麓に急に現れたとの事で――――――!」
「ま、待って、落ち着いて。愛紗ちゃん、先ずは…………離してあげよう?」
「………………は!?」
そこには、大の男が2人、死屍累々と言った形であるのであった。
「お兄ちゃんたち、大丈夫なのかー?」
「ゲホ……俺は鍛えてるからまだな。服が服だけに、一刀の方はちょっと首が大変そうだが、まあ大丈夫だろ」
「心配しろよ!?」
「ほら、大丈夫だ」
「も、申し訳ありません!」
流石に、焦って行動をしすぎたと、愛紗と呼ばれた黒髪の少女が謝ってくる。
かなりの美人に、そんなに必死に謝られたら、流石に悪い気がしないと簡単に許してしまうあたりチョロイ男心の2人が此処に居るのであった。
「まあ、置いといて。先刻話している内容に、五台山の名前が出ていたみたいですが、我々2人と何か関係が?」
「先ほど……と、言いましても、お二方と出会うより暫く前の話なのですが、我々3人は、五台山の麓に流星が落ちるのを見たのです」
「流星を……古来…………ゲフンゲフン、運命の転換期ですね」
危うく【古来より】などと言いかけてしまう。
和也の予想が正しければ此処は本当に古来の時代なのだから、あまり下手なことは口走って、碌でもない結果を招くのは勘弁だと考えているようである。
「はい、その通りです。ここ最近、管輅と言う占い師が、近々流星と共にこの国を泰平へと導く御使いが現れるであろうと占ったのです。先ほど話しました通り、五台山の麓に、流星が落ちるのを我々は見ました、その場所に現れたのが貴方達であるのであれば」
「我々2人が、その天の御使いの可能性と言うことがあると。ふん、案外、その占い師も適当に占ってくれるものだ。流星とは吉凶の始まり、泰平へ向かう前には当然大乱があって然るべきだろうに」
「占いにお詳しいのですね」
「本業の一つなもので。いや、本業はまほ…………妖術使いですがね。先ほども、追剥ぎに襲われたのですが、ちょっと追い払ったら五胡の妖術使いと罵られましたよ」
「成程。確かにお二方は珍しい服を着ていらっしゃる、何も知らぬものが見れば五胡と思われるのも不思議ではない。それにしても、妖術使いですか」
「ええ。占いから怪しげな薬品作りまで、得意とする所ですよ」
「ねえ愛紗ちゃん! そんな人達が天の御使い様って、凄いよね!」
「ま、待ってくれ! 俺は妖術使いじゃない、それに、天の御使いって、決まった訳じゃないだろう!?」
「やー、一刀、多分その流れ星は多分俺達だろ。天下を泰平へと導く力があるのかどうかは別としてだが」
寧ろ、その力を持って居るのは一刀だけであろうと和也は考える。
そして、何か別の要因が和也を此方へと引っ張り込んだと和也は考えいるのだが、目の前にいる一刀が原因なのか、まだ見ぬ和が原因なのかは解ってはいない。
「でだ、一刀。お前御使いやってみたらどうだ? 和さんは俺が探しておくし」
「馬鹿言わないでくれよ。今まで魔法……妖術のよの字も知らないで生きてきたごく普通の人間が、平和へと導く事が出来るわけないだろ?」
「いや、平和が何かを知っている一般人だからこそ、口から理想でも紡げば良いと思うんだが。後は、考えに賛同してくれる人物と力を合わせて何かを行っていく……別に、一人で何かやる必要なんてあるまい? だろう、お嬢さん方?」
「そうですね、天下泰平へと導くと言う志があるのであれば、多くの者が力を合わせ、作っていくのが一番でしょう」
「力を合わせれば何だってできるのだ!」
「もういっそ、2人とも私たちのご主人様になってくれれば良いんじゃないかな?」
「おい一寸待て、話が飛躍してないか最後の!? ご主人様ってなんだ!?」
平和を目指している3人組なのであろうと和也は当たりをつけていたら、急にご主人様と呼ばれたでゴザルの巻。
話が繋がって居ないにも程があり、混乱するのであった。
「あ……ごめんなさい。ええと、順番を追って説明すると、私たち、元々この漢王朝の圧政に虐げられている弱い人達を助けるために立ち上がったんです。だけど、3人じゃ、全然力になる事が出来なくて」
「どうすれば良いのか悩んでいる時、管輅の占いの噂を聞き、藁にも縋る思いで此方に来たと言う訳です」
「そしたら、お兄ちゃん達が居たと言う訳なのだ。それで、鈴々たちを導いてくれる人って事で、お姉ちゃんはお兄ちゃん達をご主人様って呼んだのだー」
「…………ハハハ、一刀、漢王朝だとよ」
「本当に、タイムスリップしてたんだな」
此処に来て、タイムスリップが確定し、乾いた笑いしか出ない2人なのであった。
「はあ、しかしアレだな。圧政に虐げられてる民を救う為に立ち上がった3人組……ハハハ、何処にでも似たような話は存在してるんだな。お嬢さんや、四方やお名前、劉玄徳とか言ったりはしませんよな、クックック」
「おいおい、劉備とか……じゃあ、横の2人は関羽に張飛か? あまり阿呆な事言ってないで、彼女たちの話を真面目に――――――――」
「嘘…………まだ名乗っても居ないのに、どうして私たちの名前を……字まで」
「「え゛っ…………」」
そして、次は顔を引きつらせるのであった。
性質の悪い冗談か何かであると叫びたい気分な2人である。
「いやいやいや。お三方、先刻親しく呼び合った名前は何です。劉備とか関羽とか、そんな呼び方をしていなかったじゃないか」
「それは、真名です」
「真名、真名ってアレか。武器とか色々な物に宿る本当に大切な名前で、呼ぶと真の力を発揮するっていう!」
「一刀、そのネタ伝わらないから黙ってような?」
「あ、あはは、武器とかは解りませんが、概ね合っています。我々は、姓名字以外に、真名と呼ばれるモノがあるのです。本当に心を許したものにしか呼ばせては成らず、もし許可無く呼ぼう物なら、首を刎ねられても仕方がないとされる程の失礼にあたるのです」
そんな恐ろしい話があるなら、初対面の人間の前で真名同士で会話しないでくれよと戦々恐々する和也たちであった。
「そんな事より! 2人とも、どうして私たちの名前を知ってるんですか!?」
「偶然だ。偶然! 既に理解しているであろうが、我々はこの国の住人ではない。正に天と呼ばれても可笑しくない程遠い場所より此処に来た、其の天では先ほどの名の者とは、後々の世にまで名を知らしめる大英雄として語られている。俺達はその名の一端を知っていただけだ、何を行い、何を成し遂げるかまでは流石に知らん」
疑念を持たれるのもあまり精神衛生上よろしく無さそうなので、伝えても問題無さそうな所まで話をしている。
一刀は、之じゃ詐欺師の類と思われても仕方がないと考えたが、下手に口出すと拙いことに成りそうなので、和也に合わせている。
「えへへー……愛紗ちゃん、私たち、後の世まで名を知らしめる大英雄になるんだってー」
「こんな、無力な我々が……?」
「うん、私たち、無力だよね。だから、こうやって天の御使い様の力を借りて、もっと多くの人を救おうって…………改めて、お願いします。私たちに、力を貸しては頂けませんか? 今はまだ、無名ですけど、御使い様達が言うには、大英雄になるそうですし、なった時に確りお礼もします」
「……………………まあ。俺は構わんが」
「和也?」
「ウチの家訓だ。助けろと懇願されたら、手を差し出せってな」
「ん……俺の所にも、爺ちゃんが似たような事を言ってたな。解った、俺も出来る限りの事を手伝わせて貰うよ」
「やったー! ご主人様、之からよろしくお願いしますね!」
「あー…………待て、待て。俺はご主人様なんて呼び方に呼ばれ慣れて無いし、止めて貰えると有難いんだが。後序に、御使いって一刀だけで良くないか?」
「俺は別に、呼ばれても…………って、俺だけ御使いだなんて面倒事押し付けるな!?」
ドサクサに紛れて面倒事を押し付けようとする和也に、思わずご主人様と呼ばれる甘い響きに釣られて、承諾しそうになる一刀であった。
「待て待て、一応理由がある。御使いが御使いと呼ばれるには、御使いらしい格好をして、解りやすい人間が一番だ。その点、お前の服は太陽に煌き、白く力強い雰囲気を見せつける事が出来る。そして俺は、五胡の妖術師と間違われる程度には怪しい恰好だ。こんな怪しい格好でも御使いを名乗ることが出来る…………と、二番煎じを狙う偽御使いの誕生を防ぐ為にも、一刀に任せたい訳だ」
「じゃあ、お前は何をやるんだよ?」
「は…………炊事洗濯家事掃除、祈祷呪殺に戦闘まで。何だってやってやるよ、お前も彼女らも、楽が出来るようにな――――――――」
何でも出来るから人気呼びの象徴を辞退して、態々面倒なことをやると言う。
たとえどんな世界であっても、ぶれずに居る和也なのであった。
つーわけで今回は恋姫。
恋姫は嫌いなキャラ居ないんだよなぁ……
と言っても、真以降のプレイなので大喬小喬や、緑川、子安とかは知らない。
男キャラの中でも、主人公枠としては一刀さん一番好きかも?
尤も、瑞穂さんとか男扱いで良いのか解らない
一刀さんは普通の主人公枠最高に好きなキャラクターと言うことで。
今回、和さんの名前だしたけど。
別に私が書いてる、第1話にしてツァン・ディレに負けたまま放置させてるssの和さんとは別人ですよっと。