1-1『だから、姉は由比ヶ浜結衣を可愛がるのは必然的なのである』   作:もこかん

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一応、やはり俺の青春ラブコメはまちがっているでの由比ヶ浜結衣のお話しです。

ある冬休みの出来事を描いています。

誤字、脱字、誤用が有るとおもいますがよろしくお願いします。


1話『だから、姉は由比ヶ浜結衣を可愛がるのは必然的なのである』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪ノ下は雪ノ下の

 

 

由比ヶ浜は由比ヶ浜の

 

 

 

それぞれが17年間過ごす時のなかで、染み付いてきた生活のリズムというものがある。

 

 

 

例えば、人によっちゃ靴を履く時に右足から履いたり、目玉焼きにはケチャップをかけたり……後、コミュニケーション能力とか。

 

 

 

そんな決まりきった行動、条件付けされた反応は各々で違うもので

 

 

 

それはそれで、ごく普通な人間な営みといえる。

 

 

 

他にして似たもの有るものなかれ。

 

 

 

 

ひとつとして同じなものなんてない。

 

 

 

 

 

それは兄弟、姉妹、親子だってそうだ。

 

 

きょうだいだからとか、親子だからとか

 

 

 

各々が日々すごく日常が違えば価値観とか習性に違いが見えてくるのは必然的なことではないだろうか。

 

 

 

 

それは俺自身の身の回りのことから説明はつく。

 

 

 

 

俺と小町。

 

 

 

 

きょうだいであっても、根本的なステータスの相違は否めない。

 

 

いわば、陰と陽。

 

 

対極の位置に属する性格はやはり、今までの行動から成りようがみて読み取れると言うものだ。

 

 

 

故に、この世に本当の意味で

 

あるいは、気質的、本質的に

 

 

自分と似ている者なんていないと言えよう。

 

 

 

こんなひねくれて、陰気な俺でも

 

 

優しくていじっぽい、由比ヶ浜結衣でも

 

 

強くて、弱い雪ノ下雪乃でさえも

 

 

 

 

 

この世に無二な存在なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしの家族はお父さん、お母さん、あたしとサブレーの3人と1匹の家庭なんだけど

 

 

 

実は、あたしの家族の中にもう一人家族いるの。

 

 

多分、ヒッキーとゆきのんは知らないと思うし

 

 

言ってないだけであって別に知られたくないと言うわけではないのが実際かな。

 

 

 

でも、現在家で一緒に暮らしているのは3人。

 

 

つい2年前までは4人家族だったあたしの家庭は今日も変わらない朝をむかえようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジリジリとあたしの頭上で甲高い音が鳴り

 

 

 

 

 

かすれる意識に少しずつ刺激を与え続ける。

 

 

 

 

 

そして、リズミカルに鳴るその甲高い音はしだいに意識を現実へと結びつけさせ、あたしはその音源へゆっくりと手探りながら手を伸ばした。

 

 

 

「ん……んん…………」

 

 

カチッ、と目覚ましのボタンの音がきこえた。

 

 

 

あれだけ鳴り響いていた目覚まし時計の音はピタリと消え

 

 

あたしのうめき声だけがこの静止した部屋に響く。

 

 

 

 

しかし、その刹那

 

 

 

覚醒しかけた意識は再び静かに、布団の暖かな温もりの中へと共に落ちようとする。

 

 

 

 

 

 

『プルルル~♪プルルル~♪』

 

 

 

 

目覚まし時計程の甲高い音───ではない……けれど

 

目覚まし時計とは違って騒がしいメロディーがあたしの枕元で続けて鳴り始めた。

 

 

 

 

「ん……………ん~……ん?」

 

 

 

 

モゾモゾと毛布に埋もれた顔を出し、携帯に手を伸ばし

ぼやけている視界、焦点が定まらない目線をまばゆい携帯の画面を見定めてみると

 

 

一件のLINEメッセージが入っていることに気づいた。

 

 

「だ……れ?」

 

 

 

LINEが来た時にでる名前で、誰からきたのかなんて普通に分かるものなんだけど

 

 

 

この時のあたしはそこに目を向けてはいなかった。

 

正確に言えば、そこまで意識を回せていなかったと言うのが正しのかも。

 

 

 

画面のロックを解き、メッセージをみてみると

 

 

「うえぇえっ!」

 

 

発狂。

 

 

 

体を覆い被さっていた毛布をおもいっきり投げ払い、ベッドの上で無意識的に正座(?)し、硬直したまま画面上にかかれたメッセージを凝視した。

 

 

 

『由比ヶ浜さんおはよう。起きているかしら?私としたことが聞きそびれたのだけ れど……今日10時30に何処へ待ち合わせだったかしら?』

 

 

 

 

送り主は、ゆきのん。

 

 

 

文面からゆきのんと分かった瞬間背中に一筋の戦慄が走った。

 

 

ま、まさかあたし遅刻しちゃった!?

 

 

落ちかけた意識と眠けなんてもうどこにもなく、あたかも氷水で顔を洗ったかのような冷ややかな感覚が体全身へと襲った。

 

 

 

 

文面を見てから即座に目覚まし時計に目をやり時間を確かめてみる。

 

 

 

針の位置は8時30と時刻はさしていた。

 

 

 

昨日設定していたタイマーより15分もすぎていたけれど、ゆきのんと待ち合わせしていた時間を越えていなかったことにひとまず胸を撫で下ろした。

 

 

すかさず馴れた文字打ちで、ゆきのんに今日の待ち合わせ場所を伝え

 

一先ずあたしは携帯を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間的に

もうそろそろしたくしなくちゃならないからベットから降りないとならない。

 

 

そう思いながら

とてとてと、ベッドから下り

そのままダイニングへ……は、向かわず

 

 

 

あたしはクローゼットに手をかけた。

 

 

 

 

 

ん…今日はどんな服を着よう……

 

 

 

 

「あまり明るめにするとゆきのんのとアンバランスになって逆にあたしが目立っちゃうし…悩むなぁ…」

 

 

 

と、むにゃむにゃと悩み

 

 

 

「よしっ!これに決めた」

 

 

 

悩んだ末に

あたしは

ハンガーにかけられていた白黒ツートーンカラーのコートを掴んだ。

 

さらに、

クローゼットの隣にあタンスの引き出しからクリーム色のタートルネックシャツを取りだし、さらに白のチノショートパンツを手に取った。

 

 

 

 

 

「アクセも必要かな?」

 

 

 

迷いながらもだいたいの形を決め、それらを両手でもち、姿見で自分の体に服を合わせた。

 

 

あーでもない、こーでもないと

微調整しながら満足するコーデに合わせ

 

 

10分程してようやく、今日のお出掛けの服装が固まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お母さんはキッチン。

 

 

 

お父さんは寝室。

 

 

 

朝食の作る音と匂いがあたしのお腹を刺激させ空腹を増幅させていく。

 

 

 

「結衣、もう少しで朝食できるわよ。ちょっとお父さんをおこしに行ってくれるかしら?」

 

 

 

「あぁ、うん……」

 

 

 

 

軽い返事の後も、ソーファの上でいじり続けていた携帯のボタンの音は止む気配は無かった。

 

 

 

 

少し経ってようやくいじっていた携帯をたたみ、座っているソファー前にある机に置いて

お父さんの寝室にむかおうとお思ったその時

 

タイミングよくお父さんがダイニングに現れた。

 

 

 

「あ、お父さんおはよー」

 

 

 

「あぁ、おはよ結衣」

 

 

 

 

 

まだ眠たそうにするお父さん。

 

 

何回も欠伸を繰り返し、寝癖ではねた髪がゆらゆらと動く。

 

 

そう言えば、昨日帰ってくるのおそかったような……

 

 

今日は休日だし、まだ寝足りてない感じなのかな?

 

 

 

お父さんが席に座った所で朝食が次々に運ばれてきた。

 

 

あたしはまだ食卓に用意されていなかったホークとかグラスを取りにキッチンにむかうと

 

 

 

 

「あ、結衣。今日は四人分持って来てちょうだい」

 

 

 

「え、なんで?」

 

 

 

無意識に返した返事には決して悪意はなかった。

 

 

だって、今現在この家に住む家族は3人だからそう返してしまうのはおかしなことはないはず。

 

 

「急遽お姉ちゃんが今日家に帰ってくるみたいなの。突然『明日の朝食用意してて』ってメールがきたからビックリよ。でも、まぁ………あの子らしいけど」

 

 

 

お母さんの困ったような表情の中に少し嬉しそうな笑顔が含まれていた。

 

 

 

 

お母さんはお姉ちゃんが帰ってくるのが楽しみなんだと直感的に思えた。

 

 

 

もちろん、私も『姉が帰ってくる』と聞いた瞬間、思わず頬がゆるでしまったほど嬉しい気分になった。

 

 

 

 

それは仕方がないこと。

だって高校卒業後、お姉ちゃんがこの家をでてもう2年近くになる。

 

しかもその間、まったく家に帰らなかったとあれば、余計に『帰ってくる』と聞いたならかなり嬉しくなる。

 

 

 

「騒がしくなりそうだ…」

 

 

 

お父さんが大きく開いた新聞を眺めポツリと一言を口にした。

 

 

後に続く言葉はなかったけれど

その表情はどこか嬉しそうで、待ち遠しいそうな微笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしのお姉ちゃん───

 

 

 

 

 

あたしのお姉ちゃんの名前は由比ヶ浜 優陽(ゆうひ)。

 

容姿は綺麗系と言うより可愛系寄り。

 

『ッザ、オンナノコ!』

 

って言う感じで超人なっつこい。

後、重度の天然でマイペース。

 

 

 

誰もかまわず等しく平等に接する姉は皆からすかれ、人望もあつく、男子なんて姉と接する時は常、ハートマークな感じがする……。(覚えている限りでは)

 

 

しかも、頭がとても賢いと言うゆきのん並みのハイスペックを持つ優陽。

 

 

 

いや、ゆきのん…陽乃さんよりもハイスペックといっても過言ではないかもしれない…。

 

 

 

色んな面でも凄いけれど特に、芸術面においては、他とは比べ物にならないぐらいの突出した添付の才能を秘めていて、出展する絵画コンテストにおいて金印以上の称号を受け取ったことがないまである。

 

 

 

 

そんなハイスペックな姉がいることにあたしはとても誇りだった。

 

寧ろ尊敬しているぐらいに。

 

 

自分で言うとあれなんだけど

 

お姉ちゃんより頭のできとかアレだから

 

 

周囲から姉とあたしとでよく比べられて来た。

 

 

 

 

 

 

 

正直嫌だった。

 

 

 

 

 

 

比べられることが。

 

 

 

あたしになにもないと自覚させられることが。

 

 

 

別に姉の才能に嫉妬とか恨んだことは一度たりともしたことがない。

 

 

 

嫌だったのは自分に

 

 

『なにもない、持っていない』

 

というレッテルを周囲からつきつけられることが一番耐えられないものがあった。

 

 

あたしだって、なにかやれることがある───

 

 

 

お姉ちゃんに持ってないものがなにか一つ持っている────

 

 

 

って、あたしは思っていたから。

 

 

 

 

そんな姉は、私にいつも決まって私にこう言って元気つけてくれた。

 

 

 

『私には持ってない何かを結衣は必ず持ってる。今はただ発揮する時じゃないだけであって、いつか皆に誇れる何かを結衣はきっと持てる日がきっと来るはずだから、周りのことなんて気にしなくてもいいんだよ。』

 

 

この言葉があったから姉を嫌いになれずここまでこられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん、もう帰って来てるの?」

 

 

 

「それがまだなんだけど……もう帰って来るはずよ」

 

 

 

 

 

まだ帰って来てない……さすがお姉ちゃん

 

 

マイペース……。

 

 

いつもどうりのマイペースはまだご健全みたい。

 

 

でも、お姉ちゃんは約束にたいし絶対遵守を決めてる

 

 

だから、経過(過程)はともあれ約束を破ることはないと言うのがあたしの姉のスタンスなんだと知っている。

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

 

 

食卓にはいつもの朝食メニューとその準備がだいたい揃い、あたしも席に着いた。

 

 

今日はお姉ちゃんが帰って来るからなのだろうか、由比ヶ浜家の朝食メニューにおけるだいたいの主食はお米を占めるんだけど

 

 

そこにはフランスパン。お姉ちゃんが好きなパン、バケットがお米と替わり並んでいた。

 

 

 

 

「結衣は飲み物どうするの?コーヒーでいいかしら?」

 

 

「あ、うん!」

 

 

後は飲み物ものを運べば全てが揃うだけ。

 

すると、ギチャッと

 

 

玄関の方からドアが開く鈍い音が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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