「孝太、ごはんよ!」
一階の方から母親の声が聞こえて来る
「はいはい、、今行きますよ」
気の抜けた声を出しながら孝太は一回に降りる
「ほら早く食べて学校に行く支度をしなさい!」
ハキハキと朝から母親は元気良く言った。
一階の広いリビングのテーブルに4人分の食器が置いてありその上には美味しそうな朝食がある、一人分の食器には食べ残ししかなかったその席を見るとそこには、新聞紙を広げて見ている父親が座っていた
「ニャー」
足元で猫の鳴き声がした
「どうしたシマ?ご飯か?」
孝太はシマを見て少し癒されたような顔をしている
「今日から新学期が始まるんだ気持ちを切り替えていけよ孝」
威厳のある声で父親が言った、そうすると孝太は嫌そうな顔をした
「わかってるよ、、」
覇気のない声でそれに答えた孝太の脳裏には半年前のトラウマがよぎる。
父は広げていた新聞紙をたたんだ
「ふぅむ、孝、、、前の学校のことは忘れろ、あれはお前が悪いんじゃないんだ、だから、、、」
「わかってる!」
父の言葉をさえぎるように最近滅多に出さなかった大声をだした
「わかってるよ、、、」
そしてまた、覇気の無い声に戻る
「なーに朝っぱらからブルーな気持ちになってんのお兄ちゃん」
声のした方向には妹の
「何でもない、、」
目をそらしながら言う
「またまたー、お兄ちゃんは嘘が下手なんだから、だいたいお兄ちゃんはぼそぼそ喋ってるから悪印象を相手に与えちゃうんだよ、前みたいに物事をはっきりと喋れば他人からは嫌な印象をほとんど受けないものだよ、そうすればお兄ちゃんの悪い性格も気づかれないって」
優芽は母親にで元気がよくまた気が利く
「そんなものか?」
孝太は疑うように言った
「ほらまた!人のことを信用しないその性格、本当に直したほうがいいよ」
妹のしてきにぐうの音も出ない
「ごめん、、それはまだできないみたいだ、、、」
うつむきながら孝太は言った、
「お兄ちゃん、、、」
空気が凍るのを感じた
「ハイ!ぐだぐだ言ってないで朝食を食べて学校に行く準備をしなさい」
空気が一瞬にして変わる
「孝太、今はそれでいいは、過去は変え荒れないものよ、でもこれからのことはあなたが決められるのだから、ゆっくりでもいいから人を信じられるようにしてね」
「ああ、頑張ってみるよ」
孝太はうつむいたままだ
「母さん、そろそろ行くよ」
父がそう言いながら立ち上がる
「あら、行ってらっしゃい気をつけてね最近暴力事件が多いみたいだから」
母が心配そうに言う
「心配いらないよ、これでも刑事だからね」
「そんなこと言っても今年であなた45歳じゃない」
「ハハ、まだまだ若いもんには負けんよ、、、孝、何かあったら言えよ、力になるから、、じゃあ行ってくるよ」
「いてらっしゃいお父さん!」
なんだかんだで時間は過ぎいよいよ孝太は家を後にしようとしていた
「行ってらっしゃい孝太、全てはあなた次第よ」
母は力強く言う
「お兄ちゃん頑張ってねー」
「頑張ってみるよ」
作り笑いで答える
「それじゃあ行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
「私もいってくるね、お母さん!」
孝太と優芽は家を離れ孝太は高校へ優芽は中学校へ行った
「気お付けてね、、、」
そんな二人の背中を見ながら母は呟いた
読んでいただきありがとうございました、一応本編が出るまで待って読んでみてください。と、いっても過度な期待をされても困るんですがね( ̄▽ ̄;)
できれば読んでいただいた方々に喜んでもらえるような作品を作りたいと思っています、これからどうぞよろしくお願いしますm(_)m
それと簡単な登場人物の紹介をしたいと思います
・柊ヒイラギ 孝太コウタ
この物語の主人公です、正義感が強いがトラウマで人を心の底から信じることができなくなりました
・柊 優芽ユメ
孝太の妹、天真爛漫で思ったことをごまかさず口に出すがKYではない、母似である
・柊 優美ユミ
孝太の母、主婦ではあるが若い頃は警察関係者だった、力強い意思を感じられる
・柊 孝平コウヘイ
孝太の父、現役刑事であり正義感が強いが自我が強い
今はこんな感じです。