第十話 一馬(ユニコーン)とはやて
週初めの学校ほど面倒臭い事はこの世に無い。
昨日は大変だった。完全に宿題をやるのを忘れていたせいで、気づいたのが寝床に着いた時だ。
宿題なんてやりたくないんだが、一応やっておこうっていう感じでやり進めた。宿題は国語・数学・英語の三教科が出ていた。
中学レベルの数学なんて簡単すぎて途中式は一切無く。答えだけを書いている。
答えのプリントを貰っているが、見る必要性が感じられない。簡単すぎる。
他の教科も同じだ。それでも、量がオカシイほど有った為に終わるのに3時間以上もかかってしまった。俺の睡眠時間が減っていく。そして、学校では居眠りもサボりも出来ない。
俺の命減ってゆくだけ~♪
ああ、学校めんどい。だが、行かなければならない。
親に金を払って行かしてもらっているんだ。行かなければ親不孝というものだ。
まあ、あの親だから行かなくても親不孝なんて思わないだろうが俺が気にするんじゃい。
教室に入ると……あれ? 変態(はやて)とバーニングとすずか(バーニングの嫁)しかいない。
という事は、寝・れ・る!!!!! 居眠りできる。特にあのクソナルシストが居ない。
よっしゃあぁぁぁぁあああ!!!! 吼えたで、俺の魂燃えたぎるぅぅぅぅう。
早速カバンを枕代わりにして、お休みなさ~い。寝た、即行で寝た。
クラスの奴はもう慣れたのか誰も気にも留めていない。
ユッサユッサ。ユッサユッサっと誰かが俺を起こそうと揺らしている。
誰だ、俺の聖地を汚す輩は!! 重たい瞼を開けて、顔を上げるとはやてが居た。なぜはやてが俺を起こそうとする? 大抵はバーニングの筈だろう。
疑問に思っていると、はやてが俺の耳元に口を近づけた。何か興奮する。
「最新情報が入ったで」
「なんだと。それは真か?!」
はやて、よくやってくれた。流石はやてだ。
「そうやで、うちの情報に狂いはないで」
「そうか、それは誰のなんだ?」
「なのはちゃんと、アリサちゃんと、すずかちゃんや!!」
「うぉぉぉおマジか!! goodjob! はやて!!」
興奮して声がついつい大きくなってしまった。
一斉に視線がこちらに集まる。
「静かにしいや。一君」
「かずくん」俺ははやてにそう呼ばれている。なのはもすずかも俺の事は「かず君」と呼んでいる。
その呼び方をするのは、去年俺と関わりがあったメンツだけだ。
まぁ……わかると思うけどアイツだけは「一馬(ユニコーン)」て呼ぶけどな。
「おっと、スマンスマン」
お口チャックする。
「はやて。その情報は何時の時の情報だ」
「ふふん。コレはな先週の金曜日にうちが直々に確かめたんや、どうや。すごいやろ~」
「流石はやてだ」
「褒めても、何もでぇへんで」
「知っている」
二人して、笑みを浮かべる。誰も近寄ろうとはしない。
だろうな、コソコソと話していて、イキナリ笑みを浮かべる奴なんかと関わりたくないよな。
「ほいで、誰のが知りたい?」
「なのはだ」
即答する俺。
「ホホウ、ええ趣味や」
「だろ」
「なら、何をくれるんや?」
情報を与えてくれる代わりに、こちらははやてに何かを差し出さなければならない。
何の情報かって? そりゃあはやてと言えば一つしかないっしょ―――――――――おっぱいだ!!!!!
「これで、どうだ?」
そういって、俺がはやてに渡したのは……写真。とある写真。
「ナイスや、一君」
「そうだろ」
ドヤ顔をする。マジで俺もいい仕事しただろう? はやて。
「これなら、うちの情報(おっぱい)を渡しても申し分ない」
その写真に写っていたのは、なのはの姿が映った写真だった。しかし、只の写真ではない。
なのはが、珍しく学校で居眠りをしてしまっている写真だ。しかも、デへへへへって満面の笑みで涎を垂らしているんだ。
最高の一枚だろうはやて。これは俺以外には誰にも見せていない、秘蔵写真だ。
これにより、なのはが当分の間はやてに弄られることになるだろうが、俺は全く気にしない。
「なら、早く教えてくれよ」
「良いで、先ずはさわり心地な」
「ゴクリ」
つい、効果音を言ってしまった。
「良い感じに弾力があってな、それでいてマシュマロみたいにフワフワ感があってスベスベしとるんや」
「うぉぉぉおおお!!」
やべぇ興奮するぞこれは。
「揉み応え抜群や」
流石はやて閣下だ。最強の聖書(おっぱい)だ。
「サイズのほうはな」
「うんうん!!」
「大きくなっとったで、多分Cカップはかたいで、まだまだ成長のよちありや」
「はやて様様だな」
はやてを奉りそうろう。したい気分だ。
「ついでに、もっと良い情報を教えたるで」
「おお、教えてくれ」
「誰にも言わんて約束してな」
「ああ、約束する。こうみえても、俺は紳士だからな」
ほな、こっちに移動するで。俺は立ち上がって、はやてと一緒に廊下に出て端の方まで行った。
生徒の数が少ない。
「なのはちゃんのおっぱいな」
「うんうん」
「メッチャ敏感になっとたで」
「な・ん・だ・と!!」
自然と声が大きくなってた。
「マジやで、揉んだ瞬間に甘く良い声を上げたんや。しかも一揉みする度に良い声を上げるんや。うちも興奮してもうたっていうより、興奮するなって言う方が無理やで」
「ヤバイなそれは」
想像してしまった為か俺の息子が「呼んだ?」って返事をしてきやがった。「呼んでねえよ」ていったら元に戻った。良かった。
「多分な、おっぱいはなのはちゃんの性感帯やと思うで」
俺とはやては厚く握手を交わした。
「「good job!!」」
こうして休憩時間は過ぎて行った。
流石おっぱい神。はやて様だな。一生ついていきます。
この後、なのはのあの写真を撮ったのが俺ということがなのはの耳に入り、O☆HA☆NA☆SHI☆をさせられました。
どうしてこうなった? ……割とガチデ……