DmCはダウンフォールしかしてねぇ。バージル弱いって言われてるけどさ、ちゃんと使えればメッチャ強いよ。
第十四話 一馬(ユニコーン)VS恭仁(クソナルシスト)
は?! 何なんだアイツは一体? いきなり俺の所に来たと思うと、マジで唐突に「今日の放課後、体育館裏まで来い。決闘だ!!」なんて言いやがった。
おい、誰かアイツに精神科の腕の良い先生を紹介してやれ、そして真っ当な人間という生き物に戻してやれ、アイツは害虫以外の何者でもない。
更に、「お前の好きなようにはさせない。俺がなのは達を救ってやる!!」って大声で言いやがった。マジで誰かコイツを病院に連れて行ってやれ、頭の中をキレイにリフレッシュさせてやってくれ。
「一君、あんな奴のいう事ほっておいていいよ!! ただ、魔力量だけが凄いだけだから!!」
「そうやで、一君。あいつ、あんなんやけど、戦闘能力はチートみたいな奴なんや!! ……魔力量だけなら」
真っ先になのはとはやてが声を荒げた。マジか!? なのはとはやてがそんな事を言うなら、マジで強い奴なんだな。ていうか、魔力量だけって……というか、お前ら何言っちゃってんの?
「ふ~ん」
だが、俺は完全に興味が無いというか、やる気が全くない。だからなのか、なのはとはやては自分の失態に気付いていない。
ただ、俺が今日の放課後に体育館裏に行かなかったら後々面倒臭い事になるだろうな……アイツ、マジで何なん? なあ、面倒臭い事になる前にアイツの言うとおりにしておきますか。
嫌だな、特に痛い事なんてしたくも無いし、相手に対してもやりたくないのにな。
喧嘩とか殴り合いとか、俺大っ嫌い何だよな。マジで最近ついてねえな俺……泣けてきた。
時間が経ち、放課後になった。
俺は家にメンドイから帰った。というか、アイツは「今日の放課後」としか言ってないし、時間指定は全くしていない。
まあ、実際は準備の為に家に帰っただっけであって、今から行くところだ。
ああ、また学校に戻るとか面倒だな。
さて、行きますか。俺はゴルフバックにある物体を二つ入れて学校に向かった。行く途中、近所の人や通行人に不思議な目でよく見られた。
一方、体育館裏の方では、なのは達が集まっていた。
恭仁はずっと、校門の方を見ていた。
「来た!!」
「遅いぞ」
「すまない、トイレで大きい方をしていて遅れた」
当然嘘だ。
「知らねーよ。そんな事」
二人は向かい合う。そこから、少し離れた所でなのは達が心配そうな視線を一馬(ユニコーン)に向けて送っていた。風間には軽蔑の視線が送られている。
奴はそれを、好意の視線だと、大いに勘違いをしていた。
「それで、得物はどうする? 殴り合いでも何でもいいぞ俺は」
「そうかよ、ならコレでやらねえか」
俺はゴルフバックを下して、中から木刀を二本取り出した。
そのうちの一本を風間に投げ渡した。
それを空中でキャッチした。
「良いのか? 俺に剣の類を使わせると無敵だぞ?」
「構わねえよ」
「貴様、俺を舐めてるだろ」
凄みを聞かせた声を出す。
「ワリーが俺は、お前みたいに護りたい人の為に戦えるほど大層な人間じゃないんでね。代わりと言っちゃ何だが、俺の命を賭けよう」
「で、お前の護りたい人の代わりに俺の命を賭ける。お前が勝っても、アイツらは今までのままだが、邪魔な俺は消える。後は好きなようにすればいいだろう」
「勿論、俺が勝ったら、もう俺に関わるな」
この話はなのは達の耳にもハッキリと聞こえていた。
「止めに行かなくちゃ!!」
「落ち着きなさいよ、なのは」
「だって、このままじゃ一君が危ないんだよ!!」
「マジやで、アイツに剣を使わせたら勝てる奴なんてこの世に居ないぐらいの強さなんやで!! まぁ、ただ肉体強化の魔法で異常な程に身体能力とあらゆる面での硬さが上がりすぎているから、まともにやったら勝てないちゅう事や」
「それ、ほんとなの。はやてちゃん?」
「マジや。その事を良く知っている二人は居るんや。なあ、フェイトちゃん、アリシアちゃん」
「うん、はやての言うとおり、アイツが剣を使った戦いならシグナムでさえ足元に及ばない強さなんだよ。アホみたいに肉体強化の魔法で強化しすぎるから、デバイスを振るうたびに剣圧が放たれるんだよ……滅茶苦茶にデバイスを振るっているだけだけど、だから技術は全くないよ」
「そうだよね。まあ、私は魔力が無いから何時もアースラの管理室から戦闘シーン見てるけど、化け物染みた強さなのよ。魔法や戦うための技術は一番低いくせに、一番強い(?)」
「「「「「「一君」」」」」」
特になのは、はやて、アリサは飛び出して助けに行きたい……でも、今日帰る前に一君が「絶対に邪魔するなよ」て言う風に自信のある声色で言われた。
信じないわけにはいかない。
「ククク……」
「?」
「お前最高だ。俺ほどじゃないが最高に良い男だな。お前」
「ど~も、男に言われても嬉しく無いな」
「それは、俺もだ」
二人の間に緊張が走る。
「これで、勝っても負けても遺恨はねえな」
「ああ、純粋に男としての勝負をしようじゃないか」
「いざ!」
「尋常に!」
「「勝負!!!!!」」
二人は同時に駆けだした。
お互いの間合いに入り、二人は同時に木刀を振り上げる。
「あれ?」
刀身が無い?
「アレェェェェェエエエエ!?」
「ちょっと待て先っちょが……」
「ネェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!」
風間の顔に一馬(ユニコーン)の振った木刀が直撃して、吹き飛ばされた。体育館の壁に激突した。
痛そう音が周囲に響いて、冷めた雰囲気に変わった。
「甘ェ……餡子に角砂糖十個乗せるより甘ェ」
「敵から得物かりるなんざよぉ~」
「家のチェーンソーで削っておいたんだよ。ぶん回したぐらいで折れるようにな」
「き、貴様。卑怯だぞ」
「は!! こんな下らねえ事で、何かを失うなんてバカげてるぜ。全て丸くおさまれば一番だろ?」
良い笑みをしているよ一君。まるで、悪人だよ。なのは達はそう思わずにはおれなかった。
「コレ、一番丸いのか? ……」
ガクッと首を力なく倒した。
「俺、疲れたから帰る。コイツの後始末は任せたぞ。」
なのは達にそういって、一君は帰って行った。
「コイツどうする?」
アリサがドガッドガッと風間を蹴っていた。
アリサちゃん行儀悪いよ。そういうのは、埋めないといけないよ。
「ほっといて帰ろ。起きたらコイツ面倒だし」
「そうやな、帰ろうか」
「うん」
みんな賛成して帰った。けど、私は……コイツを土に埋めたくて仕方が無かったの。
「おう、星香。どうだ俺の雄姿を」
「だまらっしゃい!!」
「グボハッ!!」
星香の鉄拳制裁パンチを喰らった。
もの凄く痛いです。はい。
「もう、先に帰ります。当分私に話しかけないでください」
星香が先に帰って行った。
「くっそ、何で俺がこんな惨めな思いしなくちゃならねんだよ。全部あのクソナルシストが俺に決闘を申し込むから、いけないんだよ。ああ、面倒臭いな」
俺は、星香の後ろ10m位離れてついていった。
ああ、マジで運が無いな俺は。
どうしてこうなった? ……割とガチデ……