マジで目がヤバス!! 目薬効かぬぅ!!
第七話 一馬(ユニコーン)の休日その3
家を出て、10m位歩いた所にバス停があるので、そこまで歩いた。
ここで俺の服装をご紹介しよう。
柄物のTシャツに黒色の上着に、ちょっとしたアクセントにネックレスとブレスレットをしている。ズボンは紺色のジーパンだ。それと、何時もは地味な黒色の眼鏡をかけているが、今日は柄の入ったオシャレな眼鏡をかけているよ。
言っておくけどこの眼鏡伊達じゃないよ、きちんと度が入っているよ。自慢じゃないが俺ってそんなに視力良くないからな。
長財布をシーパンの後ろポケットにいれてある。後は、ワックスでヘアースタイルを決めた。
今日のために貯金箱から、5万円ほど取り出してきた。平凡な中二にとっては結構な出費だと思う。でも、他の最近の中学生はリッチだからお財布事情はそこまで分らん。特にバーニングとかすずかとかな……金持ち爆発しろ!!!!!
そんな俺よりも、星香の方が気になるだろう。正直に言って萌えたし、メッチャクチャ可愛い。
こんな可愛い子が嫁だったら、幸せな家庭を築くことが出来そうだ。
星香は、ゴチャゴチャと飾らずに結構シンプルに決めていた。
細身のパンツに、小花柄のワンピースを重ねていた。当然ワンピースの色は白。
片手には大き過ぎず、小さ過ぎないバックを持っていた。何時もは髪型をサイドポニーにしているのだが、今日は髪をおろしていた。
うん、凄く似合っている。それと、同時に俺と星香が一緒に歩いていて、俺は見劣りしていないだろうか? それが少し心配した。
星香と一緒に出掛けるから、結構身だしなみには時間をかけたんだよな。まあ、それは二の次だな。
なんたって今日の一番の目的は……
「星香、今日はしっかり楽しめよ。作戦はガンガン行こうぜ!!」
「はいっ!!」
元気百倍の返事。これなら、突然現れたアソパソマソに襲われても大丈夫だな。
そう星香が楽しんでくれることが一番なんだからな。バスに乗り、二人掛けの座席に座った。約十分間バスに揺られること、目的の駅に着いた。
貰ったチケットの遊園地の場所が、隣街。ここ海鳴市より少し大きな街だ。
それで、その場所ははやての住んでいる街でもある。よくよく考えてみると、はやてって海鳴市の隣街に住んでいるんだよな。
絶対に見つかりませんように……こういう時に限って見つかる可能性が大きんだよな……特に俺の場合ってやつは……何も無いと良いけどな。見つかったら「不幸だぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」て喉がつぶれるぐらいの大声で叫んでやる。
だから、今回だけは大っ嫌いな神様に神頼みしてやるから、叶えろよ。俺の願いを……なのは達に遭遇しないっていう願いを……もし、見つかったら、俺は修羅になって神様という名のクソジジイをぶっ殺してやるからな覚悟しておけよ。
電車に乗って、また揺られる事30分弱。目的の駅に着いた。
早く着いてほしくて堪らないのか、星香がダッシュで電車から降りた。その際に、入ってくる人とぶつかりそうになった。星香はすぐに「すいません。」と頭を下げた。
「ユー君。早く来てください」
「急がなくても、バスの時間には間に合うよ」
「それでもです」
「はいはい」
駅前のバスに乗って、遊園地前のバス亭で降りる予定だ。改札口を抜けて、そのバス停の所まで行った。
うん、ヤッパリ列が出来ていた。その中でも若いカップルが多いな。特に16才~20才位までのカップルが多く並んでいた。
当然、中には家族連れの人たちも居た。
その中に俺たちも並んでいる。位置的にいうと、列の半分から前位の位置に居る。確実に座れる位置だ、電車の時は座ることが出来ずに立っていたからな。
「ユー君。今日は楽しみましょうね」
「当り前だろう。楽しまないと損だしな」
俺と星香は一緒の事を考えて居たらしく、一緒にクスクスと笑いあった。
流石にこんなに人が行き交うところでは大笑いはしたくは無いし、恥ずかしいからだ。それは星香も同じだろうな。
それにしても、星香の笑った時の笑顔は可愛い。星香が笑った時に結構な数の男が星香を見て、顔を赤くしていやがった。彼女、妻を連れている男たちは全員足を踏まれていた。
ふふん、良いだろう。
今から星香と一緒に二人だけで、遊園地を回るんだ。俺は勝手に優越感に浸っていた。
そういう俺も、星香の笑顔にやられて真っ赤にしていたのは秘密だぞ。分ったな。
でもさ、そう考えるとな。高町達も可愛いし綺麗なんだよな、バーニングもそうだけど。
偶に思うんだ、俺の周り可愛くて綺麗な女子多くないかってな。今、こんな思考を巡らせるのはあまり良くないし不謹慎かもしれんが、つくづくそう思ってしまうんだよな。
「イタッ」
太ももに鋭い痛みが走った。星香が俺の太腿を抓っていた。
「今、何を考えていたのですか?」
しまったな。俺の思考が表情に出ていたか、仕方ないこうなったら。
「まあ、星香の事を考えて居たよ」
咄嗟に考えた嘘を耳元でボソッと呟いた。流石にこんなセリフを一般人に聞かせたく無い。俺が恥ずかしい……というか、よくこんな恥ずかしいセリフが浮かんだよな俺。
当然だが、星香は、
「ハゥ~」
顔を真っ赤にしていた。星香もやっぱり場所を弁えている。こんな所では叫んだりはしないが、誰が見ても分かるほどに顔を真っ赤にして俯けていた。
何時もクールビューティーの星香が、こういう風に感情を出すだけでギャップがあって萌える。
バスがやってきた。何時までも顔を真っ赤にして俯いている星香の手首をつかんで、引っ張っていく。
「何時までも、ボーっとしてたら迷惑だろう」
「あ、そうでした。すいません」
星香は後ろの方にを向いて、頭を下げた。誰も星香に文句を言ったりせずに、気にしないで良いよってみたいな感じで対応してくれた。
何度も思うけど、ここ等辺に住んでる人達って良い人多過ぎ。
バスに乗って、二人掛けの座席に座った。
俺はずっと、星香の横顔を見ていた。だって、見ていて飽きないんだよ。
さっきから星香の表情が変わっていっているんだ。それが、徐々に遊園地に近づくにつれて、頬を緩んで行っている。更に視線をあっちにキョロキョロ、こっちにキョロキョロさせていていた。何なのこの可愛い小動物は!!! 俺を萌え殺す気ですか?!
星香の嬉しい時の色々な表情を見ることが俺得。
バスに揺られて約10分。遊園地前に着いて、俺ら二人は金を払って降りた。もちろんお金は俺持ちだよ。
星香の方に視線を移すと、まあそこには予想通りの満面の笑みの星香が居た。
「星香」
「何でしょうかユー君!!!」
嬉しい気持ちを全く抑えきれていない様子だ。Thank you. my 両親。星香はさっきからずっと良い笑顔をしてますよ。
「goodjob!!!!!」
父さんと母さんが居るであろう、方向に腕を伸ばして中指を立てた。マジでgoodjobだ。
すると、突然。腕をグワンッと引っ張られた。一瞬、肩が脱臼するかと思ったぞ今の勢いは……星香が俺の右手を両手で持って、引っ張っていた。
「早く。早く行きましょうユー君」
そんな純真無垢な瞳で見つめないでくれ、俺には眩しすぎる。俺の両目が某ムスカ大佐みたいに「目が、目がぁぁぁぁああ!!!」てなってしまうぞ。それでも良いのか?
「そんな、急がなくても遊園地は逃げたりしないよ」
「それでもです。早く早く!!」
「ヘイヘイ」
息子、娘に急かされるパパの気持ちってこんな感じ何かな? 何か凄く嬉しい? 表現が難しいが、多分嬉しいっていう表現が一番近いだろう。
俺は星香のダッシュに引っ張られてた。フリーパス付のペアチケットを入場門の係員に渡して、遊園地に入ったその瞬間。
「ワアーーーー!!!」
星香が両手を広げて感嘆していた。ここの遊園地はな、最近できたばっかりで、しかも敷地面が某ねずみランドに匹敵するぐらいの広さなんだ。
うん、アホみたいに広いな。これじゃあ、完全制覇できそうにないな。まあ、今日の趣旨は―――――思いっきり楽しむことだ。
さあ、今日は思いっきり楽しむぞ。
何も起こりませんように……割とガチデ……