たまに自分で読み返しているのですが、自分の文章力の無さに憤りを感じるレベルで辛いです。もっと上手く書けるように努力します。
「もっとこうしてちゃんと書け」「なんでこう書かないんだよバカ」というような、作品に関する意見、指摘がとてつもなく欲しいです。ご指摘やご意見があれば、是非お願いします。
「俺の名前は《ニーナ》だ!よろしくな、仮面の兄ちゃん!」
ニーナはそう言うと、再び俺の手を掴み走り出した。正直たまったもんじゃない。今すぐにでも手を振り払いたいのに、振り払おうとしてもびくともしない。
「無理無理、あたしSTRバカみたいに上げてるから」
アカン、こいつムキムキのマッチョ(ステータス上)じゃねーか。敏捷度しか上げてない俺がこいつに歯向かうのは、まさしくの○太がジ○イアンに喧嘩を売るようなものだ。
「マジかよお前ゴリラじゃねーかワロタ」
「その頭、グチャグチャに潰れたバナナみたいにしてやろうか?」
「割と乗っかってんじゃねーか」
まさかここまでボケれるとは。まさかお笑いの世界からの刺客か!?
「んなわけあるかよバーカ」
「さらっと人の心読むのやめてくれない!?」
ボケ?とツッコミ?みたいなのをしながらも、ニーナは俺を引っ張る。俺はそんなニーナにされるがまま、街の中へと入っていった。
というか、なんでこいつはそこまで俺にこだわるんだ?ターゲットを殺すついでで助けたようなもんだし、そこまでする必要ないと思うんだけど。むしろ人殺しだって怖がってもいいはず。なのにどうして。
「なあ、聞きたいことが」
「さ、着いたぜ!」
色々考えているうちに、目的地に着いていたみたいだ。聞きたいことがあったが、まあ後でもいいだろう。二ーナが指さす方には簡単な建物があり、そこには《ナタリア武具店》と書いてある看板がポツンと置いてあった。
「ここが我が家兼武具店!さーよってらっしゃい見てらっしゃい、的な?」
「武具店って、お前がやってるのか?」
「いや、やってるのは母さん。俺がやってるのは簡単な手伝いだけだ」
まあ、看板を見ればナタリアって人が店主ってことは分かるが、まさか母親とは。親子揃ってゲームとは、余程仲がいいようだ。
「まあ入りなよ、飲み物くらいは出すよ?」
「…………わかった」
正直気は進まないが、まあ茶を飲むくらいなら別に構わないだろう。それに、少し聞かなければいけないことも
「母さん、彼氏連れてきたぜー!」
「はぁ!?」
いやいや、何言ってるのこいつ!?
「マジか!よくやった我が娘!!」
てかお母さんまで!?あ、でもこいつの母親って考えると何故か納得出来るような。
「そうとなれば早速飲み明かそうぜ少年!!」
「さ、入った入った!!」
「ちょっ!?」
ニーナと彼女の母親のSTRには逆らえず、俺は為すすべもなく武具店の中に引きずり込まれた。
「あたしはナタリア。ニーナの母親で、ここの店主だ」
ナタリアさんはそう言いながらお茶を出してきた。
「いやー悪かったね、疲れちまっただろ?あの子もあたしもあんなんだからさ」
「………いえ、親子揃ってこれだけ元気なのは羨ましい限りですよ」
うん、本当に羨ましい。デスゲームの中に囚われても、こうして親子で笑いあえるんだから。俺が無くした幸せを、こうして享受してるんだから。
「しかし助かったぜ、あんたが助けてくれなきゃ今頃襲われてたぜ」
「ちょっとニーナ!何でそんな大事なこともっと早く言わないのよ!?」
「まあ、助かったんだからよくね?」
「こんのアホ娘がぁ!!」
そうしてナタリアさんに説教されるニーナ。こいつ全然反省してないな。こりゃナタリアさんも滅茶苦茶苦労してるだろうな。お疲れ様です。
そして説教が終わると、死にかけのニーナと阿修羅のような顔のナタリアさんがそこにいた。うん、この人は絶対敵にしちゃいけないな。○び太の如くボコボコにされる。
「遅くなったけど、うちの馬鹿娘を助けてくれてありがとな」
「う、ウイッス」
ナタリアさん、笑顔のつもりでも閻魔の顔してますよ。うん、めっちゃ怖い。
「そうだ、まだ名前聞いてなかったね。君のことも聞きたいし」
「確かに、俺もあんたの名前まだ聞いてなかったし」
「……………俺のこと、か」
この際、全て話した方がいいだろう。それが、俺と2人にとって一番いい。こいつを助けたのは事実だが、所詮俺は人殺し。しかもラフコフのメンバーだ。こうやって人と関わる資格なんて無いんだ。だから言わなきゃ。
「名前はホロウ。ラフコフに所属している人殺しだ」
「あっそ」
ニーナが「だから?」といった表情で言ってくる。ナタリアさんも、同じような表情をしている。そんな彼女達の対応を、俺は信じられなかった。
「何でだよ、俺は人殺しだぞ?なのに何でそんな反応するんだよ」
正直、拒絶すると思っていた。というかそれが普通だろう。実際ニーナの目の間で人を殺してる訳だし、しかも俺の所属は殺人ギルドの代表だ。なのに、どうして。
「だって、君ばグリーンだし。人殺しなんてしてないでしょ?」
「それは、オレンジだけを殺してきたからであって」
「それでも、娘を助けてくれた。そんな人が悪い人だなんて思えない」
ナタリアさんの言葉に、どう返事していいのか分からなかった。俺が人殺しだと知っても拒絶しない人だなんて、今まで一度も見たことが無かったから。
「どうせ、拒絶されるとか思ってたんだろ?」
ニーナがニヤニヤしながら言ってくる。時々こいつは俺の心を読んでくるので恐ろしい。実際に読んでるのかは分からないけど。
「でも残念、お前が人殺しだろうと関係ない。俺は俺の好きなようにするだけだ。だからお前を拒絶しない。悪いか?」
ニーナはそうやって俺に笑いかけてくる。それこそ、友達と話しているかのように。それがこいつの性格だと言ってしまえばそれまでだが、俺はどうしても理解出来なかった。
俺は今まで、数え切れないほどの人間に拒絶されてきた。「人殺し」「異常者」「化け物」だなんて呼ばれて。それが普通だったし、その理由が俺にあることだって理解している。
なのに拒絶しない。それどころか受け入れようとしてくる。今まで会ってきた人とは全く違う何か。それが、どうしても理解出来なかった。
「…………………訳わかんねぇよ」
でも、拒絶しようとは思わなかった。あの時だってそうだ。握られた手を振り払おうと思っても、振り払えなかった。いや、振り払おうとしなかったんた。
「でも、悪くないのかもな」
きっと、俺は望んでいたのだ。人殺しとしてではなく、1人の人間として俺を見てくれる人を。柊空を、見てくれる人を。そして、目の前にその人がいる。それが、嬉しくて仕方がなかった。
「…………………ありがとう」
今の俺にはこれが限界だけど、いつかちゃんと伝えよう。仮面を脱ぎ捨てた、ありのままの俺で。いつになるかは分からないけど、必ず。
そう思いながらニーナを見ると、相変わらずニヤニヤしていた。相変わらず憎たらしい顔だが、今は少しだけ、ホントに少しだけだけど。
「ちゃんと自己紹介も出来たわけだし、改めてよろしくな、ホロウ!」
「…………………こちらこそ、ニーナ」
こいつの笑顔が、愛おしく思えた。
今回もお読みくださりありがとうございました。
内容で分からなかったり、「ここってどうなの?」といった疑問があればお答えしますので、遠慮なく質問してください。ちゃんと理解した上で読んでいただきたいので、よろしくお願いします。