先日投稿した1話にUAやお気に入りがついていて、思わず発狂してしまいました。本当にありがとうございます。
まだまだ未熟なので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いします。
「…………眠い」
起床アラームの音が俺の眠気を吹き飛ばす。現在時刻を確認すると午前6時。昨夜はぐっすり眠れたな。……………すいませんウソです。
昨夜は調子に乗りすぎて朝の4時くらいまでモンスター狩りしてたもんなー。ザクザクやってるうちに楽しくなっちゃって、終いにはヒャッハーしちゃう始末。次からは気をつけるよ、多分。
そんなこんなで滅茶苦茶眠いわけだが仕事はしないと。ということで結局いつも通りにいつもの場所へ向かうのだった。
「久しぶりだな、行商人」
「んあ?」
商売の途中、いきなり話しかけられた。いつもなら君の悪い格好のせいでいつも避けられてるのに。となれば誰なのかは大体想像がつく。
「後にしてくれキリト。これでも仕事中なんだよ」
「半年ぶりの再会だし、もうちょっと感動してもいいと思うぜ、ホロウ」
俺に話しかけてきたのは、黒の剣士様ことキリト。ビーターの悪名を背負い、ソロで攻略している筋金入りのぼっちだ。
「お前、変なこと考えてないか?」
「はて、なんのことやら」
「絶対ぼっちとか思ってたろ」
何故分かったし。てかお前はエスパーか。いやいや剣を構えるのはやめてよ圏内だからダメージは無いけど滅茶苦茶怖いんだよおまえの剣。
「なんか、こういうのも久しぶりだな」
「………………まあ、確かに」
1層のボス攻略の際、キリトはビーターの悪名を背負うことで他のβテスターを守ったのだ。ソロで行動するのはそのためだ。まあ、理由はそれだけじゃないだろうけどな。1人で背負い込みすぎなんだよ、お前は。
まあそんなこいつとぼっち仲間となってコンビ組んでた時もあってな。すっかり意気投合して一緒に攻略したもんだ。お互い別々のギルドに入ってからは全く会ってなかったが、こういう形で再開した。これも運命なのかな、ぼっちの。
「お前はまだ仮面をつけてるのか?…………あの事はもう引きずらなくていいんじゃないか?」
「………それを言うならお前もだろ。もう自分を許してもいいと思うぜ?」
「「………………………」」
暫しの沈黙。それにはそれなりの理由があった。
キリトは俺と別れてから《月夜の黒猫団》というギルドに入った。レベルはキリトと比べてかなり低い。それでも居場所を求めていたあいつにとっては甘い誘惑だったに違いない。
では何故今キリトはソロなのか。答えは簡単で、キリト以外のメンバーが全員死亡したからだ。ダンジョンの中で仲間がトラップにかかったらしい。そんなのダンジョンではよくある、と言いたいところだが、こればかりはそうもいかない。
どういうことかというと、キリトはトラップの可能性を知っていたのだ。以前そのダンジョンに入ったことのあるキリトは、その場の中でただ1人トラップの可能性に気づきながらそれを黙認していた。快感や優越感のためにやったと、あいつは今でも自分を責めている。
それでも、そんな奴らのことを今でも悔やんでいるあたり、あいつは優しいのだ。あいつのそういうところは好きだったりする。
「…………まあ、お前だけで背負うことはねえよ。少しくらいなら、俺も背負ってやるから」
だからこそ、あいつは救われるべきなんだ。悲劇のヒーローではなく、本物の英雄になるべき人間なんだよあいつは。…………それなのに、救われないなんて悲しすぎるだろ。
「……………ありがとな、ホロウ。でもそれはこっちも同じだ。お前の背負ってるものを、俺にも背負わせてくれよ」
「…………相変わらずだな、お前は」
そういう俺も、色々と事情があったりする。その心配をしてくるあたり、やっぱりお人好しだなと感じる。まあ、そういうところも含めて、キリトのことは好きなんだけどな。
「いやホモじゃねーよ!?」
「…………いきなり何言ってるんだよ」
だってもシリアスはお腹いっぱいだし、こういう
空気を壊すのはシリアスブレイカー(自称)である俺の出番だよね!
「まあ気にするなよ。それより何か用があったんじゃねーのか?」
「そ、そうだったな。少し頼みたいことがあってな」
こいつから頼みごととは珍しい。さてはまた面倒に巻き込まれてるんじゃないのか?
「そういうことなら言ってみろ。友情に免じてタダにしてやるよ」
そう言うと、
「ありがとな。まず始めに聞いておくけど、
《タイタンズハンド》ってギルドを知ってるか?」
これはまた、面白いことになりそうだ。
読んでくださりありがとうごさいました。
2話でしたが如何だったでしょうか?感想批評をお待ちしております。
ちなみに、これから少しずつ更新が遅れると思います。新生活が忙しくて………。それでも何とか書いていきたいと思いますので、お付き合いしていただけると幸いです。