ソードアートオンライン《仮面の行商人》   作:Gissele

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お久しぶりです。何とか第8話を書きました。
今回は複数の視点があります。分かりづらい場合は文句言ってください。すぐに改善します。


8 Betrayal

今回は相手が相手だ。いくら精鋭揃いでも無事には終わらないだろう。そういう俺も生き残れるだろうか。いや、絶対生き残る。あんな人殺しに負けてたまるか。もしもの時は、俺が……………

 

 

 

「キリト君?」

 

「…………あ、アスナか」

 

 

こいつはアスナ。血盟団という攻略ギルドの副団長だ。そのくせ綺麗だからかなり有名だ。しかし実力はかなりのもので、《閃光》なんて二つ名もある。

 

 

「大丈夫?何か考え込んでたみたいだけど………」

 

「まあ、今回ばかりは考えずにはいられないよ」

 

「そうだね、何せラフコフの討伐作戦だもんね」

 

 

今、俺達はラフコフ討伐作戦に向かっている。相手が殺人ギルドなだけあって、討伐隊の緊張感は尋常じゃない。

今回の討伐隊は血盟団を始め、複数のギルドのメンバーで構成されている。正直精鋭揃いだ。もう少し人数がいれば、ボス攻略も難しくないだろう。

そう言えばクラインのギルド《風林火山》も参加するって聞いたな。別の隊だから顔を合わせることは無いだろうけど。

 

 

「これならモンスターの方が楽かもしれないな」

 

 

相手は殺人者の集団だ。どんな手段で殺しにくるか分からない。モンスターよりたちが悪いかもしれない。

 

 

「でも、誰かがやらなきゃな」

 

 

このまま奴らを放置しておけば更に被害者が出るだろう。これ以上奴らの好きにさせてたまるか。

 

 

「…………そうだね、キリト君。私たちで終わらせないとね…………」

 

「ああ。…………………もうそろそろか」

 

 

目的地はすぐそこだ。張り詰めるような空気の中、敵の襲撃に備えるべく剣に手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………とうとう来たか。

 

ここから先に進めば、俺達はもう戻れないだろう。

 

それでも、やらなきゃいけないから。

 

だから、キリト。どうか俺を

 

 

 

 

 

 

 

 

許さないでくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

「キリト君!?」

 

 

俺は背後から迫った影を何とか避ける。視線を向けると、一本のナイフが刺さっていた。

 

 

「全員構えろ!!敵はどこから来るかわからないぞ!!」

 

 

俺がそう叫ぶと、一斉に戦闘態勢に入る。敵の姿は見えないが、気配を周囲から感じる。

 

 

「まさか…………囲まれた……………?」

 

 

アスナが険しい顔で周囲を見回す。

 

そんなことは無いはずだ。俺達を始め全ての隊はアルゴから提供された安全なルートを通ってきた。アルゴの情報が間違ってたとは考えられない。なのに、どうして。

 

 

「考えなきゃわからねーのか?」

 

 

その声と同時に隠れてたプレイヤーが姿を現す。その数はざっと数十人。その中には、幹部の《赤眼のザザ》や《ジョニー・ブラック》もいる。ここまでは情報通りだ。でも。

 

 

「何でだよ……………………」

 

 

その中に1人、明らかに違う存在がいた。本来あいつはあちら側の人間ではないのに。

 

 

「こいつのおかげでお前らの情報がだだ漏れだったってことよ」

 

 

何でだよ。何でお前がそこにいるんだよ。だってお前は。俺は叫ばずにはいられなかった。

 

 

「何でだよ、ホロウッ!!!」

 

 

「何でって、そりゃあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前らを殺すためだ」

 

 

そして俺とホロウは刃を交えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ予想通りの反応だな。やっぱりこいつは変わってないな。

キリトは俺に向かって剣を振るう。俺はナイフで軌道をずらし受け流す。そしてお互い距離をとると、キリトが俺に問い詰めてきた。その表情には怒り以外何もなかった。

 

 

「ふざけるなっ!!そんなことのために、お前は……………!!」

 

「ああ、そうだ。それ以上もそれ以下もない。だからさ、黙って殺されてくれ」

 

 

キリトの攻撃が一層激しくなる。受け流せてはいるが、正面から斬り合って勝てるとは思っていない。なので、

 

 

「がっ……………」

 

「キリト君!?」

 

 

動きを止めさせて貰った。麻痺毒を付着させたピックを首筋に打ち込むと、キリトは麻痺でその場に倒れ伏せた。

 

 

「ホロウ、お前の仕事は、ここまでだ」

 

「後はこっちで済ませるから、お前はすっこんでろ」

 

 

ザザとジョニーが俺を引かせると、ラフコフの一人がキリトの前で斧を構える。

 

 

「キリト君………………!」

 

 

一方アスナや他の隊員は足止めを食らっていた。倒せるとはいえ、数が多い。このままでは間に合わないだろう。

 

 

「お前に恨みはねぇけど、ボスの命令とあらばやるしかねぇしな」

 

「裏切りに、絶望しながら、死ね」

 

 

その言葉を聞き、斧をキリトの首に振り下ろそうとするラフコフのメンバー。

 

 

「ふざけるな……、こんな、ところで…………」

 

 

キリトが言い終わる前に斧は振り下ろされ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスナの悲鳴と共に、1人のプレイヤーがポリゴンと化し、散った。




お読みくださりありがとうございました。本当はもっと長くするつもりでしたが、文字数がえらいことなるので分割することにしました。
今回の視点はキリト→ホロウ→キリト→ホロウになりました。一応台詞で分かるようにはしましたが、分かりづらいようでしたら修正します。
次回もドロドロさせていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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