ジオノーシスの戦いから3BBYが経った。
コルサントのジェダイマスターヨーダに拾われてから1BBYが経っていた。
13歳と若くしてジェダイナイトにいる俺の名はセクストゥム・ノギ
既に小艦隊を率いて50の戦場を渡り歩き生き残ってきたジェダイナイト達の一人だ。
コルサントの評議会でグリーヴァス将軍以下通商連合の幹部を追うのは誰が適任かを話していた。
議長の推薦で彼らを追うのはアナキン・スカイウォーカーにやらせろとスカイウォーカー本人から聞かされたが、ジェダイマスターメイス・ウインドウ等はグリーヴァス将軍はオビワン・ケノービに任せる事をジェダイマスター全員が賛成した。
まだジェダイマスターではないアナキンは納得いかないといった顔をしていたが、自身の師であるオビワンに諭されて、オビワンを見送っていた。
「まだ、納得いかないって顔だね、スカイウォーカーさん」
「ノギか。・・・まあな。議長からの命令は絶対だと思っているのだがな。」
「スカイウォーカーさんはどうして議長、議長と言うのですか?」
「どうして、か。 俺を、いや俺自身を見てくれて俺の素質があるって」
悩ましそうな顔をしながら彼は話す。
「確かに、他のマスター達は誰かと比べている傾向があるだろうし、何より恐れているんだと思いますよ。」
「恐れている?俺に?」
どこかスカイウォーカーさんは驚いていた。いや本気で驚いているみたいだ
「ええ。恐れを抱いていて、同時に嫉妬しているんです、貴方の力に。マスターヨーダは違うようですが」
「まさか。だがどうして?」
「貴方が持つフォースの力は、マスター達よりも上、特にミディ=クロリアンはジェダイ達の間では最高値ですから。」
「それが、何故嫉妬する原因になるのだ?」
「マスター達は仲間の死、特に身近で育ててきたパダワン達の死を悔やんでいる。内心でもっと強力なフォースが扱えれば、弟子が死なずに済んだかもしれないという後悔があなたの持つフォースに対して嫉妬をしているみたいですよ。」
「マスター達が俺にそんな嫉妬を?」
「僕は最初から戦っていたわけではないから分らないけど、あまり考え込まなくていいんじゃない。それだけ、信頼はしているんだし。いざとなったら僕からも擁護するよ」
「悪いな。・・・確かにそうなのかもしれない。ノギのおかげで悩みが一つ晴れた気がするよ。それと、普通にアナキンって呼び捨てでいいぞ。プライベートの時とかな。」
「分かったよ。」
アナキン・スカイウォーカーとセクストゥム・ノギは兄弟のような関係だった。
二人は任務を重ねるにつれ、兄と弟のような関係になっていた。
同時に難易度の高い任務をこなしても、中々マスター達に認められなかった。
信頼はされるも、認められないというジレンマに駆られていた二人は良き理解者として、悩みをうち明かす仲にまでなっていた。
評議会が疑うパルパティーン議長を監視させるためにアナキンを使っていたが、明らかな背信行為であると評議会に対し不信感を募らせていた。
アナキンが議長に呼ばれた。
呼ばれたギャラクシーズ・オペラ・ハウスに行くと彼は、議長からシスの伝説に関する話をされたという。
しかも、悩んでいる悪夢の中身を知っており、パドメを助ける方法があるとまで話された。
グリーヴァス将軍がどこにいるかの目星がつき、討伐に誰が行くかを話したとき、アナキンはまた議長から言われたように、自分に討伐任務をやらせる趣旨の話をすると、またしても、オビワンが最適であるという流れになっていた。
経験豊富であるジェダイマスターですぐに動かせるのはオビワンしかいなかったからだ。
オビワンはこれを予見しており、アナキンの部隊もすぐに動かせるように待機させていた。
オビワン自身は、いや討伐にアナキンを別動隊として連れて行きたい事を話したが、許可されず、アナキンはその力を持て余す結果になり、評議会に更に不信感を募らせる結果を招いた。
これが後々、問題に発展することも知らずに
「僕の力が必要です」
「ああ、そうだな。だが徒労に終わるかもしれん。本当ならお前も連れて行きたいところだが評議会でああも言われてはな」
「マスター、謝らせてください。僕は決して良い弟子ではありませんでした。師である、あなたに感謝を知らない弟子でした。反抗的で、ひたすら傲慢です。
評議会への不満が募っています。」
オビワンはアナキンの懺悔にも近い謝罪を真剣に聞き受け止めていた。そして、アナキンにこう諭した。
「お前は強くて賢い自慢の弟子だよ。少年の頃から鍛え、持てるすべてのことを教えてきた。
今や私をも超える立派なジェダイになった。
だが、今は辛抱だ。アナキン、我慢することを覚えろ。そうすれば、評議会がお前をマスターに上げる日もそう遠くない。」
「出会った頃から、せっかちなんだよ。アナキンさんは」
「セクストゥム・・・ああそうだな。確かに僕はじっとしていることが出来ない。」
「アナキン、セクストゥムからじっとすることを学ぶといいぞ。
必ず為になる。」
「セクストゥムから?・・・・分かりました。」
オビワンは共和国軍事基地のスタークルーザーに乗り込もうとしたとき、
「オビワン、フォースが共に」
「マスター、御武運を」
見送りのアナキンと俺が戦地に行くオビワンにそう言った。
「さらば友よ、フォースと共にあれ」
オビワンもまた二人に答えた。そこに師弟という関係はなく、3人の友としての関係があった。
8隻のヴェネター級スタークルーザーが飛び立ち、ウータパウに向かった。
評議会への不満が募る一方、アナキンは多くの悩みを抱えていた。そして、より大きな力を求めようとする自分がジェダイの規範から踏み外していることを認識していた。
オビワンと彼に従うクローンマーシャルコマンダーコーディは追加戦力200000人を含めた大部隊で、アウターリム包囲作戦を開始した。
先にオビワンがウータパウでグリーヴァス将軍と戦い、コーディ率いる第7スカイコープスを含めたクローン軍が到着し、戦闘は激化していった。
コルサントでは、終戦も近いと感じ、マスターウインドウの指示でアナキンにこのことをパルパティーン議長に知らせ、動向を探るよう命令した。
アナキンは、様々な悩みを抱えながら、議長のいるオフィスに向かっていった。