とりあえず話の大筋とか新たに作り直してみた。
まぁクオリティは下がった可能性あり。
ーフェンリル極東支部ラウンジー
ここは極東支部のラウンジ。
ここに於いては普通の序列がほぼ無視され、とある人物が最高位とされている。
その人物とは…
「…さて、皆さんが帰ってくるまでに作りおきできる物でも作っておきましょうか」
今こんなことを呟いた少女、ムツミである。
彼女は見た目こそ子供ではあったが、その料理の腕はすでにプロにも匹敵すると言われ、産まれる時代が時代なら天才と呼ばれていたであろう少女である。
そんな彼女の今の立ち位置はと言うと、【女神様】だとか、【極東の救世主】、【影の支部長】だなんて呼ばれながらここ…極東支部のヒエラルキーでも最上位に属しているのであった。
だが実の所、彼女がやっているのは大した事のない材料からかなり美味しい料理を作ることなので実はいわゆる『お袋の味』を再現しているわけなので………
本当なら普通に料理経験豊富な母親辺りを連れて来ればいいのだが、そんな母親はこの世紀末も真っ青なご時世に居ないので………
誰からも教えを受けず独学で料理を覚え、直感だけで足りない材料を別のもので補うのはやはり天才としか表せないだろう。
どこの時代にも、天才というものは存在するのである。
その彼女が本日作り出す料理は…
「あ、そういえばもう5月で子供の日も近いですし、ちらし寿司にでもしましょう」
ちらし寿司である。
確かにちらし寿司は5月の子供の日に食べられる事の多い料理ではあるが…祝日なんてもう記録がほぼ残っていないこの時代でよく知っているものだ。
「そうだ!子供の日なら鯉のぼりも出さないといけませんね」
そう言って彼女は料理の下準備をしながら倉庫に仕舞ってあった筈の鯉のぼりを探す………が、そんな物は無かった。
結構大きかったから見付からないわけがないんだけどなぁ…そんな事を考えてから、多分場所を変えられたのだろうと自己完結し、探すのをやめた。
それが原因でこのあととある大きな事件が起こるのだが………それはまだ本の少し先の話。
ーとある廃工場ー
やぁみんなこんにちは!
俺はフェンリル極東支部所属の特殊部隊【ブラッド】隊長、アカツキさ!
まぁ、こんな専門用語かぶれを並べても分からないだろうから一つ一つ噛み砕いて説明するぜ?
まず、フェンリルについてだな。
そもそもフェンリルが生まれた理由は【アラガミ】と呼ばれる怪物が現れたから。
アラガミが現れた理由は……まぁ、人類が欲を張って世界を汚染し過ぎて、因果応報という言葉があるように地球からの報復が来たのさ。
“それ”は突然として現れた。
人は“それ”を地球からの報復と呼び、それを受け入れる者もいた。
だが人間も伊達に地球を制して来たわけではなく、とある天才化学者が“それ”…アラガミの肉体を構成する細胞を突き止め、それを破壊する方法を作り出した。
そしてその化学者はそれを人間に移植すれば強化人間…いわば神を喰らう者、【ゴッドイーター】とでも呼べる存在を作ろうとし、成功した。
そしてその研究は現在まで人類の数をかなり保つに至っている。
だがまぁ、そのゴッドイーターには欠点があって、【偏食因子】というものを定期的に接種しなければヤバいんだ。
だからそのためにゴッドイーターを集め、管理する組織がフェンリル。
ちなみにゴッドイーターの事は俺たちゴッドイーター間では【神機使い】とも呼ぶんだ。
これはゴッドイーターの武器が【神機】と呼ばれる可変式の万能にしてアラガミを唯一倒せる武器である事に由来する。
で、話は戻るけどそのフェンリルの極東…昔で言う日本?に存在する支部が【極東支部】。
詳しい説明は省くんだが、ちょっと昔から『(アラガミが)神速、(アラガミが)連携、(神機使いを)殲滅の極東支部』と呼ばれているんだ。
ただその分極東は………ってあぶねぇ!
なんだよなんだよ、説明の途中で来るんじゃねぇ!
流石に俺も傷付くよ!?
俺はロングブレード型神機…ざっくり言うと刃渡り1m弱の片刃の直剣…を振るい、説明途中の筈なのに攻撃してきたアラガミを何度か切り裂く。
すると斬った場所に金色のオーラがいくつか残り、アラガミに追撃をする。
これは【ブラッドアーツ】と呼ばれるものの1つ【朧月】なんだが…まぁ必殺技もどきってことで。
だが俺の一撃はアラガミを怯ませるには至らず、反撃をもらいかける。
いや、俺も一応隊長名乗ってるからこの程度喰らわないんだけどね。
でも連れてきた仲間はみんなやられて撤退、残りは俺だけとなるとちょっとキツいんだよねぇ。
「ヒバリさん、撤退用のヘリ用意出来る!?」
流石にこれ以上耐えるのは難しいのでオペレーター(神機使いの戦闘をサポートしてくれる。乱入のお知らせとか乱入のお知らせとか乱入のお知らせとかをな)のヒバリさんに撤退出来るか尋ねるが、どうやら無理っぽい。
まぁ仕方ないね。
俺が今相手してるのは三体、その上たとえ一体でも普通の支部ならやられてるレベルの【神融種】(神融種は体の一部が神機になってるって解釈で良い)、しかもその中でも特にめんどくさい三体【ムクロキュウビ】【カリギュラ・ゼノ】【マグナガヴェイン】が同時と来てる。
こいつら、何がめんどくさいかと言えばムクロキュウビは弱ってる奴を狙わせて来るし、カリギュラ・ゼノはアラガミを強化する。
そしてなによりマグナガヴェイン………速い堅い強い。
そんな三体が居るから、ヘリなんて飛ばしたら墜ちるだろうけどさ。
ええい、こうなりゃ死ぬまで戦ってやる。
こちとら世界を二度は救ってるんでね…楽に死ねると思うなよ!
「ゼヤァッ!」
俺は覚悟を決め、目の前まで迫っていたムクロキュウビの顔面を切りつける。
コイツは顔面が弱点だし、まだ一回しか怯んでねぇからこれで怯む筈だ。
俺の攻撃のすぐ後に、朧月による追撃がムクロキュウビを襲い、その肉体を転倒させる。
よし、じゃあ一気にカタを付けるか。
俺は神機を変形させると、神機に取り付けられた銃口を正面に出してムクロキュウビに向け、剣の持ち手に付いた引き金を引く。
すると一発の弾丸が俺の少し上に打ち上げられ、そして空で複雑な円を描く。
そしてその一部が地面に触れると同時、大爆発が起こる。
コイツは【識別型ペンタボム】と呼ばれてる特殊なバレットだ。使い方次第ではとんでもない威力と命中力、範囲を誇りダウン中に連続して撃ち込めばそれだけで勝負が決まることもザラだ。
今回はそれをありったけ…六発連続。
これでマグナガヴェインとカリギュラ・ゼノの方も死んでくれりゃあ万々歳なんだけどな…まぁ無理か。
コイツはさっき苦労して分断したからなぁ。
あとは気付かれる前に撤退しようか。
『ブラッド1!大変です………正体不明の大型アラガミが接近中!カリギュラ・ゼノとマグナガヴェインの反応、正体不明のアラガミとの接触と同時に消滅しました!』
「んなアホな…撤退はまだ出来ないのか………速度とかからアラガミを推定出来る?」
『いえ…ですが、マグナガヴェインより速いのは確かです!』
マグナガヴェインより速い?そしてあの二体を瞬殺?
おいおい、冗談キツいぜ。
そんなん俺の思い当たる限りで二体しか存在しない。
1つはハンニバル神速種。
数年まえから出現し、圧倒的な速度と神機使いを一撃で葬り去る攻撃力で恐れられているアラガミだ。
そしてもう1つは………そうだとしたら世界単位のピンチを上回るピンチになる。
『紅蓮のオロチ』………最強最悪のアラガミだ。
俺がそのどちらが来ても生き残りを掛けてギリギリまで抵抗するためにポケットからスタングレネード…まぁアラガミの動きを止める閃光弾みたいなもの…を取り出していると、なんと俺の予想に反した物が現れた。
「GRAAAAAAAAAAAAA!!!」
現れたアラガミが吠える。すると地面が震える。
ヤバいな………こりゃ新種か。
首は3つだからオロチ系列、つまりはマグナガヴェインと同じガヴェイン派生だな。
そして色は赤青黒………うげ、どの色にしてもトラウマ級のアラガミと同じじゃねーか。
あぁ…もうなんでこんなときに新種なんだよ!
「ヒバリさん…現れたのは新種、ガヴェイン派生で赤青黒の三頭龍。とりあえずケルベロスとでも呼んでおくけど………嫌な予感しかしない」
俺は、恐怖で震えそうになる体を抑えながらヒバリさんに報告した。
そして、神機を構え、仮称【ケルベロス】に向き直る。
奴は俺を認識している………逃げるのは無理そうだ。
だから極限まで倒すため戦う。
ヤツの動きは…まず突進。他のガヴェイン系と同じ動きだが圧倒的に速い。
そして右の頭による一撃。
これはすれ違うようにステップして回避。一発喰らわせて横にステップして次に備える。
するととんぼ返りのように左の頭で攻撃してくる。
なるほど。他のガヴェイン種にはない技だ。喰らえば恐らく命はない。
次の攻撃は…オロチと同じ真ん中以外の口からのエネルギー弾。
これは時計回りに動きながら直前で前にステップ、回避する。
そして近付いてきたのを見て前足での叩き付けのような動きをしたので一気に接近して空中で数度攻撃を当てる。
叩き付けは範囲が広い分対空性能はほぼ0だ。十分攻められる。
そして着地と同時に一旦ステップして離れ、少しスタミナを回復する。
だがケルベロスは俺を休ませない気のようですぐに攻めてくる。
シールドを展開し防御するが………強すぎる!
俺はケルベロスの攻撃を受け止めるのではなく受けて体を弾き飛ばし避ける事にした。
幸いにもそれは成功したが…かなりヤバい。
こんなとき増援でも来てくれりゃあな………ま、神頼みしたって目の前の奴が“荒ぶる神”だからな。
それでもさ、ちょっと祈ってしまう………ん?
俺が良く分からん何かに祈っていると、ケルベロスの頭上に2つの影が見えた。
「呼んだかい?」
そして、その影からそんな言葉を掛けられた。
オイオイ、まさかの増援かよ。
しかも頭上から…ヘリでも来たのか?
いや、そんなことは気にしないでおくか。どうせこのタイミングで来たってことはマトモなとこじゃあるまいし。
俺は増援の二人を確認すると同時、支部の方との通信を一時的に切った。
コイツらは正体不明だが、もしかしたら支部に存在をバレると不味い奴かもしれんからな。
「頼む!」
「了解!とりあえず喰らいなぁ!」
その言葉と共に、ケルベロスの顔面に鋭い一撃が振り下ろされる。
その攻撃は…バスター(ロングブレードの数倍の厚さ、大きさを誇り一撃一撃が遅く重い)か。
そして頭上から現れた二人組の神機使いは何も言わずケルベロスへの攻撃を開始した。
じゃあ、俺もやりますかね…なに、オロチにしろ何にしろ、数を揃えてかかればいくら強くても勝てないわけじゃない。
俺はケルベロスに再び接近、数度の斬撃を喰らわせて離れ、その移動の間に神機に取り付けられたとあるボタンを押した。
これは【ブラッドレイジ】の起動ボタン。
俺が持つ中で最大の切り札。
使うには一度神機に誓約…制限を設けた戦闘をして、一定量のダメージを与える必要がある。
だから複数人じゃねーと使いにくいんだが、発動すれば一気に流れを持ってこれる。
俺は、自身の体力をほとんど削り取る誓約、20回攻撃する誓約、アイテムの使用を禁じる誓約、攻撃力の代わりに防御力を失う誓約を選択、そして先程のケルベロスのごとく後ろに飛び、三度攻撃を喰らわせた。
朧月は一回当たり三回の追撃を与えるので攻撃回数の誓約はあと二回の攻撃で満たせる。
そしてダメージだが…このペースならいける。
俺はそう感じ、ついでに数回斬って攻撃回数の誓約を完了、ダメージは…あと7割。
その思考の間にケルベロスは足による攻撃をしてくるが、インパルスエッジ(剣に付いている銃口で爆発を起こす技。反動が大きく後ろに移動してしまう)を喰らわせる勢いで避けた。
「だらっしゃあ!」
お、あの二人組も結構強い。
あの隙を予測してチャージクラッシュ(少しの間エネルギーを溜めることで飛躍的に威力を上げた縦斬り)を喰らわせてくれたか。残り5割。
その上チャージクラッシュのお陰でケルベロスが怯んだ。
俺はその隙を逃さず神機を銃形態にして識別型ペンタボムを叩き込む。
識別型なので仲間に当たる恐れもないから遠慮なく使える。残りは…1割。
「任せろ」
すると、二人組の神機使いの内バスターブレードを使っていない方がそう呟き、神機の銃口から30発ほど連続して弾丸が放たれる。
これは【アサルト】。神機の銃形態はいくつかあるがその中でも連射力に優れ、その最大の特徴は………
一定回数弾丸を当てることで強制的にアラガミを怯ませるということだ。
俺とバスター使いは怯んだケルベロスの眼前に立ち、同時に中央の顔に攻撃を喰らわせた。
その攻撃によりブラッドレイジを発動するのに必要なダメージを稼ぎきり、俺の背中に金色の翼のようなものが現れる。
ブラッドレイジ、発動。
「行くぜ!」
俺はもう一度銃形態にした神機をケルベロスに向けると、ひたすら引き金を引き続けた。
一発でも相当に体力を削れる識別型ペンタボムだ。それを何度も何度も喰らわせれば………いくら化物みたいなコイツでも!
俺は一心不乱に引き金を引いた。
その度に大爆発が起こり視界が埋まるが、それでも引き続ける。
「GRA………GRAAAAAA!」
やがてケルベロスのか細い声が聞こえたので俺は引き金を引くのをやめた………チッ。
そこにケルベロスの死体は無かった。
どうやら逃げ出したらしい。
だがまぁ、生き残れた分良いとしようかね。
とりあえず二人には礼を言お…………って、居ない?
俺が二人の立っていた方向を見たが、そこには誰も居なかった。
どうやらアイツらも逃げたらしい。
いや、良く考えりゃ識別型ペンタボムなんて使ってたら普通逃げるけどな………またいつか会えると良いが。
再投稿だけどもとりあえずリメイク前と変わらず本編で書いてない説明とか。
神機
天才化学者ペイラー・榊博士が発明した。
いわば『武器型かつ自分で移動出来ないアラガミ』とも言える。
適合した者以外が使うと(神機とはいえアラガミなので)喰われる。
アカツキが使っているのは第二世代と呼ばれる物で、銃形態と剣形態を使い分ける事が出来る。
なお、剣形態の刃部分はショート、ロング、バスター、ハンマー、スピア、サイスの6つが存在する。
銃形態の方はアサルト、スナイパー、ショットガン、ブラストの四種類がある。
ブラッド
ラケル・クラウディウス博士が特殊なオラクル細胞を使う事で『血の力』という物を使えるようにした神機使いのチーム。
構成人数は7人。
ブラッドレイジ
アカツキの血の力『喚起』 の力により神機の性能を一定時間100%引き出す(神機はアラガミのため常にある程度縛られている)。
ただそのまま100%を引き出すと危険なため特定の制限を設け、神機に自分を認めさせる必要がある。
ケルベロス
アカツキが初めて遭遇した新種。
クロムガヴェインというアラガミの近似種であるオロチの変異体と思われる。
特徴は赤、青、黒の3つの首とその移動速度、圧倒的な戦闘力。
なお、ケルベロスが遭遇したアラガミを討伐したことから非常に好戦的とされる。(極東支部データベースから抜粋)
(ここから裏設定)
オロチ+鯉のぼり=ケルベロス
ケルベロスの名前の由来は首三本で犬っぽいのはこんな名前しか思い付かなかったから。