神喰いたちのゴールデンウィーク   作:秋ピザ

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今更感が凄まじいけどサブタイが隊長⇒ジュリウス⇒ナナとなっているのは仲間になった順で決めている。
つまるところ最大で七話が限界の可能性があると言うこと。

ただまぁ、この調子なら五話あれば足りるかなと思っている。

とりあえず本編どぞー。


ナナのゴールデンウィーク

「あ、おはようございます。本日の任務は………って、なんか特務帰りみたいになってますね」

 

朝起きて前日の書類を回らない頭を全力で回して終わらせて来たらいきなり仕事の内容伝えられりゃそうなるわな………眠い。

クソ、前日にハルさん(極東支部での先輩であり、ブラッドの仲間であるギルさんことギルバートの元同僚。そこそこイケメンで軽い感じがしなくもない)に誘われて酔ったソーマ博士に巻き込まれたせいで頭が痛い。

まさかソーマ博士がいるとか聞いてなかったわ………あの人酔うとすぐ絡んで来るんだよな。しかもアルコールにそんな強くないし。

ちなみに最初の犠牲者はクレイドルの上司であるリンドウさんらしい。

リンドウさんはベテランではあるが酒好きで、ソーマ博士をなんとなく誘ったところ簡単に潰れて絡まれたらしい。

流石は極東一酒癖が悪い人だ。

 

こうなりゃ一気に任務終わらせて今日は休もう。

なに、先日あんなキツい任務だったんだ。今回はそれほどの物でも無い………ってなに?

 

オイオイ、いきなりおかしすぎやしませんかねぇ。

こう言うのは普通、ある程度事前に情報を出しておいて十分に準備してからやるものでしょうに。

いや、確かに前の任務で負傷した三人が居なくともなんとか四人出せるけどさ………

突然ケルベロスを探索、あわよくば討伐しろとか理不尽すぎやしませんかねぇ!?

俺のそんな悲痛すぎる訴えが届いたのか、ヒバリさんはこう言ってきた。

「えぇ、まぁこんなもの普通回す方がおかしいですよね………でも例のケルベロスはどうやらアラガミ防壁の効果をかなり無視してくるようなんです。アカツキが帰投後の事なんですがね、どうやら近くのサテライト拠点の防壁が多少抉れていたとの事で、幸いにも防衛班が駆け付けると逃げていったのでよかったのですが」

 

つまりケルベロスがもう暴れまくっちゃってるしアラガミを受け付けぬ筈のアラガミ防壁の効果をあまり受けないからさっさと討伐してくれって事か。

確かにウチの隊はその手の怪物オブ怪物とでも表せそうなアラガミをしょっちゅう相手にしてるがねぇ。

いくらなんでも無理があるだろう。

いや、まぁその無理を気合いと実力で跳ね退けて来たのもブラッドですがね!?

 

とりあえずまだ受注はしないことにし、隊員たちに言っておく事にする。

あれだけの強敵だ。意思確認はしておかないとな。

まずはナナから聞くか。アイツは戦闘する際に一番危険に晒されるし。

 

 

 

「んー?ケルベロスって、隊長が追っ払ったって変なオロチのことー?良いよー」

 

俺がナナの部屋を訪れ、ケルベロス討伐への意思確認をしにいくと、ナナはあっさりと了承した。

まったく、普通なら少しは考えるだろうに………もしかしてオロチと同レベルと思っているのか?

一応言っておくか………

「いいか?ナナ、ケルベロスはあのハンニバル神速種級に速くて、一撃一撃が滅茶苦茶重い。多分お前でも一発耐えるのが精一杯なくらいに。そんな相手だぞ?」

 

俺がそう言っても、ナナの返答は変わらない。

何故か、そう訪ねると、『だってケルベロスを倒さなきゃ防壁を抜けてやって来ちゃうかも知れないんでしょ?それだったらみんな困っちゃうし………それに、私たちの役目はアラガミを倒してみんなを守る事だもんね!』と言ってきた。

まさか、コイツがここまで考えているとはな。

まぁ、どうせ俺一人だとしても受けるしかなかったし、一人増えた分生存率が高まったと言えるだろう。さて、次はシエルだ。

多分行くと言うだろうが、確認は取っておかないと。

 

 

 

「君はもしかして、時間稼ぎでここに来てるんですか?」

 

と、そう思ってシエルの部屋に来た結果がこれだ。

意思確認しにいったら時間稼ぎを疑われた。

もしかして聞かなくても大丈夫だったりしたのか?

まぁ一応これは確認行為って言ってだな………なんだっけ?

いや良いか。どうせ使わん知識だし。

とにかく、これは俺が皆自分の意思で来てるって思うことで変に気張り過ぎないためにやってるんだ………

「で、本当に良いんだな?」

 

「はい、極東の神機使いが大型種一頭程度に怯えてどうするんですか。それに………いつも君は私たちに確認なく第一種接触禁忌アラガミだとか、神融種三体だとか、感応種多数だとか、そんなのをやってますよね………いつもと何が違いますか?」

 

………耳が痛い。

そういや最近感応種程度じゃ確認とかなしでやってたもんな。神融種とか第一種接触禁忌(第二種もあるが、これに比べると圧倒的に弱い)アラガミを相手取ってるとあの程度じゃ面倒としか思わないし。

それでも、シエルは行ってくれるみたいだ………今度からは行く前に確認取ろうかな?

そんな思いを抱えながら、『来る必要無かったな』とがっくりしつつシエルの部屋を出た。

するとそこで、先輩であるコウタさん(極東支部第一部隊隊長にして極東の古参の一人、見た目に反して凄いしっかりしてるし実力が高い)に出会った。

どうやら任務に行くところで、同じ部隊の二人を待っているらしい。

そこで暇だったのか今何をしているのか訪ねられ素直に答えると、『明日は小型アラガミの雨が降るかもな』だなんて言われてしまった。

どうやら俺がこんなことをしているのはそれだけ奇異なものらしい。

本当に次からは確認を取ってから任務に行こうかな。

あと、極東において小型アラガミは毎日毎日地面からえげつない量沸いてくるんだよ。それに加えて上から降ってくるとか死ぬ。

 

 

 

「なぁ、ジュリウス」

 

「皆まで言うな、覚悟はとうに出来ている」

 

何も言ってないはずなんだけどな。もしかしてコイツテレパシーでも覚えてたりすんの?

こえーよブラッド。いよいよ人間すらやめて来てるぞ。

それにしても、誰も断らないなんてね………

あぁもう!こうなったら覚悟決めてやらぁ!

今回で絶対にあのケルベロスをぶっ倒す!

 




恒例の説明。

コウタ
実は極東において(死亡)フラグ破壊力と建築力で勝てる人は居ないと言われるほどのフラグ師。
使用神機は第一世代のアサルト。

神機の世代
基本的に以下の3つで分けられる。
第一世代
変形不能で銃使いは普通、剣士との連携を必要としている。
この世代の神機はバレットを撃つのに必要なオラクルを別の神機との間で受け渡せるので実は下手な第二世代より強いと言われていなくもない。

第二世代
初めて変形機構を組み込み、一人で斬って撃って出来るようになった。
最近の新人神機使いは大抵こっち。

第三世代
言っちゃ難だが第二世代との違いは組み込まれている偏食因子の違い。
こっちはブラッド仕様ってだけ。
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